現在スイスで学生をやっている筆者ですが、以前はシンガポールに駐在していました。
そのときに特に楽しかったのが「食」!
ローカル料理から外国料理まで食のジャンルが非常に多く、特に頑張って探さなくてもリーズナブルなものが多いです。懐具合やお腹の好き具合に応じて本当に自由度が高かったと思います。
スイスはこの点で本当に残念…泣
本記事では、これまでに執筆した記事の内容を絡めつつ名物料理やジャンルごとのおすすめのお店をご紹介します(一人でも入りやすいお店がメイン)。
滞在時間が限られている方や、とりあえず情報が欲しい方に参考にしていただければ嬉しいです!
なお筆者は甲殻類アレルギーのためエビ・カニ系のお店の紹介はありません。あしからず。
シンガポールの名物料理
まずはシンガポールの名物料理とおすすめのお店から。
カヤトースト&コピ
まずは何と言っても甘くておいしいカヤトースト(卵やココナッツミルクならなるカヤジャムを塗った薄焼きトースト)と定番のコピ(コーヒー)。シンガポールの超有名グルメです。
スターバックスのような欧米のカフェチェーン店ももちろんありますが、シンガポールに来たらやはり安くて気軽なコピを試さずには帰れません!
朝食にはもちろん、おやつ時にもピッタリの気軽なお店が色々とあります。
コーヒーのことを「コピ」と呼ぶことからも分かりますが、ローカルのコーヒーショップは注文方法がかなり独特。砂糖やミルクの有無で呼び方が変わります。
例えば以下のような感じ。非常に見慣れない字面ですが、意味が分かれば意外と簡単にオーダーできます。
名称 | 砂糖 | コンデンスミルク (加糖練乳) | エバミルク (無糖練乳) | 説明 |
---|---|---|---|---|
Kopi(コピ) | ○ | コンデンスミルク入りコーヒー。 | ||
Kopi O(コピオー) | ○ | 砂糖入りコーヒー。 | ||
Kopi C(コピシー) | ○ | ○ | 砂糖とエバミルク入りコーヒー。 |
その他のバリエーションは以下の記事で詳しめに紹介しています。
チキンライス(海南鶏飯)
こちらもシンガポールの超有名グルメ。
蒸し鶏(もしくはローストしたチキン)とチキンのダシで炊いたご飯の相性が抜群でクセになる味です。黒い醤油ソースやたっぷりのショウガ、チリソースに絡めて食べるともう最高。
ホーカーセンターでもレストランなど割とどこでも食べられる印象ですが、お店によってメニュー構成が違ったり、選べるチキンの種類が違ったりします。
個人的なおすすめは以下の記事で。
バクテー(肉骨茶)
シンガポールの超有名グルメその3、バクテー(肉骨茶)。
スペアリブをハーブやスパイスで煮込んだ料理で、ニンニクが効いていてパンチのあるお味です。ご飯や青菜と一緒にいただくのが定番。スープは基本おかわり自由という太っ腹。
2016年に日本とシンガポールが国交50周年を迎えたことを記念して制作された映画「家族のレシピ」(斎藤工主演)では、バクテーがラーメン(日本の象徴)と並ぶキーアイテムとしてフィーチャーされていました。
バクテーはシンガポール政府公認のソウルフードということですね!
バクテーを提供するお店も沢山ありますが、個人的によく行っていたのは写真のソンファ(松發)・バクテーです。こちらのお店は一人でも入りやすく、他のお店よりもスープのおかわりがよく回ってくる点が気に入っていました。
ただ人気店なので基本は行列覚悟です(回転は早いほうだと思います)。
なお画像左下の黄色いナプキンは有料。使用せず会計時にそのままカウンターに持って行けば、その分は加算されません。
一番有名な店舗はおそらくココです。昔ながらの素敵な佇まいで、素敵な思い出になりそう。
でも個人的によく行っていたのはコチラの店舗。ショッピングモール内にあるので、待っている間も快適です。
フィッシュスープ
魚の切り身と野菜たっぷりの汁物系。太めのビーフンを入れてラーメンのようにしたり、ご飯と一緒に食べたりするのが主流です。魚の調理法(茹で・揚げ)とミルクの有無でカスタマイズできるのも特徴。
ホーカーセンターではフィッシュスープを提供するお店が必ずひとつはあるイメージですが、なぜかあまりフィーチャーされることがありません。
シンプルな料理ではありますが、その分お店によって具材や味にかなりのバリエーションがあり、色々試してみるのが結構面白いです。
筆者がよく訪問していたのがビジネスパーソンにも大人気で行列覚悟の「アーケードフィッシュスープ」です。
レポはこちら。
フィッシュヘッドカレー
フィッシュヘッドカレーはインド系のシンガポール名物として有名ですね。
カレーに浸かった魚の頭がインパクト抜群なことはもちろん、魚とカレーという日本人には意外な組み合わせの美味しさが堪能できる料理です(カレーの可能性がすごい)。
有名なお店はムトゥースカリーやバナナリーフアポロ、タンジョンパガーのオーシャンカレーフィッシュヘッドあたりでしょうか。写真のとおり皆で分けて食べるサイズ感なので、人数を揃えて食べに行きましょう。
ちなみに筆者はひとりでムトゥースカリーに突入しました。美味しかったです。
サテー
いわゆる串焼き料理(写真左)。チキン以外にもビーフやマトンといった様々な種類の肉をほんのり甘いソースにつけて食べます。みんなでワイワイ食べるのが楽しい料理。
サテーを食べる場所として人気なのは、ラオパサとサテーバイザベイです。その他イーストコーストパークにもサテーを食べられる場所があり、そちらはローカルに大人気。
特にラオパサの南西のブーン・タット・ストリート(Boon Tat Street)は夜になるとサテー屋台通りと化し、大変賑わいます。
プラナカン(ニョニャ)料理
マレー料理と中華料理が融合し、独自の進化を遂げたシンガポールの名物料理。スパイスやココナッツを組み合わせた濃厚で複雑な味が特徴。
代表的なメニューは以下のとおり。
- ビーフ・ルンダン(Beef Rendang):ココナッツミルクベースのソースとスパイスで長時間牛肉を煮込んだ料理。
- アヤム・ブア・クルア(Ayam Buah Keluak):毒を抜いたブラック・ナッツとスパイスでチキンを煮込んだ料理。
- クエ・パイティー(Kueh Pie Tee):タルトのような形の生地にヤムイモやニンジンなどを入れてエビをトッピングした前菜。
有名どころはザ・ブルー・ジンジャーThe Blue Ginger(タンジョン・パガーとグレート・ワールドの2店舗)や、
リトルインディア近くのペラマカン・レストランRestaurant PeraMakanでしょうか。
スープ系レストラン
シンガポールは新しい流行を取り入れることにも長けています。筆者が特に注目していたのが、スープストックトーキョーのようなスープ系レストラン。
こちらのスープ系レストランはただスープを提供するだけでなく、シンガポールならではの要素を加えたり、伝統料理をアレンジして提供しているのがミソ。例えばスープスプーンは東南アジアのスープを取り入れたりしていますし、スーパースターでは伝統のポピア(薄餅)をラップサンドのような感覚で販売しています。
ホーカーセンターの安くておいしいけれどちょっと健康が気になる料理が続いたときは、このようなお店でリセットするのがおすすめです。
進化系ローカル料理をカフェで気軽に
クリエイティビティならカフェも負けていません。
もともとコーヒー豆の産地として有名どころも多い東南アジアですが、最近は高品質なコーヒーに加えて独自のアレンジを加えた料理を提供するオシャレカフェも増殖中。
リーズナブル!ホーカーセンター&フードコート
続いては「どこで食べる?」編。ここからはシンガポール料理をリーズナブルに楽しめる場所をご紹介します。
ホーカーセンター
シンガポールの観光スポットのひとつとしても取り上げられることのあるくらい、シンガポール名物となっているのがホーカーセンター。いわゆる屋台街で、安くて美味しいグルメがてんこ盛りです。
ただ近代的なシンガポールのイメージに反してあまり清潔感のない場所があるのも確かなので、もし日本のレストランレベルの清潔さを求めるのであれば後述のフードコートの方が良いかもしれません。
ホーカーセンターは住民の福祉としての側面が強いのであらゆる場所にありますが、有名どころはマックスウェル・フードセンターやラオパサでしょうか。
筆者はそれらも好きですが、一番気に入っていたのがアモイ・ストリート・フードセンター。ここでしか食べられないメニューもあって、週に数度は必ず訪問していました。
詳細はこちらの記事で。
フードコート
ホーカーセンターは衛生的にちょっと…という方や、暑いのが苦手な方におすすめしたいのがフードコート。こちらでも十分シンガポールのローカル名物料理を味わうことができます。
フードコートは様々な系列があり、ただ様々なお店を集めるだけでなくそれぞれに趣向を凝らしています。
例えばシティ・スクエア・モール内のFood Republicは伝統的なショップハウスの町並みを再現した内装。
他にも面白いテーマや内装で人気のフードコードがあるので、ショッピングモールを見つけたら中にあるフードコートを覗いてみるのも一興です。
シンガポールのカフェでゆったり休憩
観光客に大人気のバシャコーヒー
美味しいコーヒーとクロワッサンを始めとするペストリーが大人気のモロッコ発のカフェ・バシャコーヒー。内装もゴージャスで異国感があります。
アジアでバシャコーヒーが出店しているのはシンガポールだけという希少さもあいまって、週末には長蛇の列ができるほど。
コーヒーのメニューもクロワッサンの種類もとにかく多いので、店員さんにおすすめを聞くのが賢明そうです。
体験記はコチラ。
最近ブームの中華系
最近は日本でも人気の中華系デザート。漢方薬にも使われる素材を使用していたり、身体に良さそうな物が多いのが特徴です。
シンガポールは中国南方ルーツの中華系シンガポール人が多いので、香港のデザートが好きな人もお気に入りを見つけられるはず。
カジュアルな外国系ベーカリー
コスモポリタンなシンガポールでは、様々な外国の食べ物も簡単に見つけることができます。
その中でも本場っぽい感じが味わえてかつリーズナブルなのが、ベーカリー。カフェ併設の店舗も多いのでその場で味わうことも。本格的なイギリス式朝食が食べられるベーカリー併設カフェや日本そのままのパンが食べられるベーカリーなど、気分を替えたいときにピッタリのベーカリー併設カフェが色々あります。
個人的に好きだったのはMarks & Spencerのカフェ。
浅野屋をはじめとする日系のパン屋さんも最近はかなり進出していますね。
オシャレ系
ちょっと括りが難しいので「オシャレ系」にしましたが、ここの定義としては「シンガポールローカル感が強いわけではなく、普通に居心地が良いカフェ」のような感じです。
シンガポールにも日本と同じようにビジネス街の片隅にひっそりとあるようなカフェが結構あります。
すごく目立つわけではありませんが、そこがいい。
気軽にふらっと立ち寄るのにもってこいのお店を集めました。
ハラル対応!ALL THINGS DELICIOUS
こちらは日本ではあまり見かけないハラル対応のカフェ。
シンガポールにはイスラム教徒も多いことから、お祝い用のケーキや日常のスイーツといった場面でハラル対応の需要があるようです。
イスラム教徒の友人等と来るのはもちろん、宗教色が強いわけではないので気軽にふらっと立ち寄るのもおすすめ。普通にオシャレだし食べ物もおいしいので、人によっては言われないと気づかないかもしれないレベルです。
色々巡るならカフェ地帯へ!
単発でカフェに行ってのんびりするのも素敵ですが、色々と巡るのも刺激的。
ただオーチャード地区のような繁華街は、カフェも多いが人も多い。ゆったりできるカフェを探すのはほぼ無理です。
その点、独立系カフェがひしめくラベンダー地区はまだ観光ガイドに載っていない穴場。観光客スレしていない素敵なお店がたくさんあります。
スイーツショップも忘れずに
ブンガワンソロ(BENGAWAN SOLO)
シンガポール土産のド定番といえばブンガワンソロ(BENGAWAN SOLO)。
パンダンシフォンやパイナップルタルトといった日本人の口に合うお菓子が人気ですが、個人的に推したいのはショーウインドーに並ぶシンガポールの伝統的なお菓子類や普通のケーキ。
お土産としてはパッとしなかったり好みが分かれそうな感じがしますが、そうではなく是非現地でトライしてもらいたいものが沢山あります。
個人的には素朴なフルーツケーキが一番好きです。
個人的イチオシスイーツショップ
ティラミスが有名なお店やエッグタルトの名店など、個人的に美味しいと感じたお店をセレクトしました。
一部店内飲食可なので、その場で楽しむこともできます。
和食のレパートリーも豊富です
リーズナブルなラーメン&町中華
海外では高くつきがちな日本食ですが、シンガポールでは価格破壊が起きています。ラーメンや町中華のようなほっと安心できて懐も痛まないお店も!
筆者が見つけたおすすめのお店5店舗をこちらでご紹介しています。
まとめ
本記事では、シンガポールの食べ物全般について、これまでに記事にしたお店と合わせてご紹介しました。
改めて、シンガポールは食べ物が多彩で楽しいですね。
なおお店の情報は変更になることがあるので、ご自身でもご確認ください。
以上です。参考にしていただけると嬉しいです。
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