在住者厳選!ジュネーブのおすすめ観光スポット8選

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レマン湖の西側に位置しており、古くからエレガントな保養地として人気の高いジュネーブ。

こぢんまりとした都市なので観光地としてはマイナーですが、美しい町並みや地域の産業に根差した博物館など意外と見どころも多いです。この記事ではジュネーブで滞在時間が短くてもせめてここだけは!と筆者が思うおすすめの観光スポットをご紹介します。

サクッと回れる規模なのでぜひ旅程を組む際の参考にしていただければ幸いです。

観光スポットを周る際に重要なジュネーブの公共交通機関の使い方についてはこちらの記事をどうぞ。

目次

パテック・フィリップミュージアム Patek Philippe Museum

ジュネーブの老舗高級時計メーカーであるパテック・フィリップの博物館。

展示室は地上4階まであり、1階は工房を再現したコーナー、2階はパテック・フィリップの時計の数々、3階は中世から現代に至るまでの時計のコレクション、4階は社史に関する展示という構成になっています。

見学の所要時間は2時間くらいですが、時計好きの方はもっと掛かるかも。

もちろん全て必見なのですが、特に見逃せないのが2階のパテック・フィリップのコレクションの数々。ひとつでも数億円はくだらないと思われるパテック・フィリップの時計がこれでもか!と大集合しています。

これまでパテック・フィリップが発表した様々タイプの時計がずらり!(2階)

また、歴史的な時計のコレクションも見逃せません。

時計が組み込まれたロザリオ、精緻な宗教画が描かれた時計、蝶の形をした時計など、時代を経るごとに時計がどのように変化してきたのかが良く分かる興味深い展示になっています。

鮮やかな蝶の形をした時計。ジュネーブの時計産業が持つ世相との結びつきや宗教的背景が良く分かります(3階)

時計のみならずパテック・フィリップの会社の歴史に関する品物も多数展示。こちらもなかなか面白いです。

写真や各種証明書など会社の歴史に関わる様々な文物が展示されています(4階)

1階には機械時計の機構や各パーツの説明があり、職人さんが実際に作業している光景を見ることもできます。

非常に細かい作業であることが分かります。パテック・フィリップの時計が高いのも納得?(1階)

外観はこんな感じです。

シンプルですっきりとした外観。

カバンや買い物袋は地下階のコインロッカーに預ける必要があります。コインロッカーの利用には2フラン硬貨か専用のトークン(ジェトン)が必要。料金はコインロッカー利用後に戻ってきます。

コインロッカー。トイレも近くにあるのでついでにどうぞ。

本博物館では注目作品について詳細に解説するオーディオガイド(英語・フランス語・ドイツ語)が提供されており、オンラインチケット予約時に合わせて予約することができます。

博物館の訪問自体は予約なしでも可能ですが、オーディオガイドの当日貸出は行っていないので、オーディオガイドを利用したい場合は必ず予約して行きましょう。

開館時間は大体午後2時からなので午後の日程に組み込むのがおすすめ。日曜日と月曜日は休館日です。

項目内容
住所Rue des Vieux-Grenadiers 7, 1205 Genève
営業時間火曜日~金曜日:14時~18時
土曜日:10時~18時
日曜日・月曜日:休館日
入場料大人:10フラン
学生(18歳~25歳):7フラン
子供(18歳未満):無料
公式ウェブサイトhttps://www.patek.com/en/home
2024年6月現在の情報です。

サン・ピエール大聖堂 Cathédrale Saint-Pierre Genève

ジュネーブ旧市街のランドマーク的存在の大聖堂。宗教改革の指導者ジャン・カルヴァンが本拠地にしていたことで有名です。

この大聖堂の面白い点は、12世紀頃に建立された修道院を土台に増築を繰り返して現代の形になったため様々な様式が混在しているところ。興味を持ったら是非考古学資料館も訪れてみてください。

大聖堂内部だけなら30分程度あれば足りますが、2つの尖塔に上るなら1時間程度プラス、さらに考古学資料館も見学するならすべて合わせて3時間くらいは見たいところです。

大聖堂の外観と礼拝堂

ローマ神殿のような巨大なファサードが特徴的な外観。近づくとさらに大きさが分かります。礼拝堂には無料で入れます。

大聖堂の外観。

大聖堂内部はすっきりとした内装で厳かな雰囲気。こちらはメインの礼拝堂です。

イベント時に撮影したので人がたくさんいますが普段は静かです。

併設されているChapelle des Macchabéesは一転してカラフル。内部の装飾と美しいステンドグラスは必見です。

かなり特徴的な礼拝堂。

尖塔(北塔・南塔)

サン・ピエール大聖堂の2つの尖塔には料金を払えば上ることができます(料金は2つの尖塔で共通)。チケット売り場と上り口は大聖堂の内部(メインの礼拝堂の奥)にあります。

北塔からは素晴らしいパノラマを望むことができ…

ジュネーブの市街地を一望できます!

南塔では木製の珍しい建築を見学することができます。屋内から外を望むこともできます。

南塔は内部の建築も必見。眺望も楽しめます。

それぞれの塔に上る螺旋階段は狭くて急なので、体力に自信のない方は注意。

すれ違うスペースはありません…。休みながら上りましょう。

螺旋階段にはすれ違う場所がないので信号で交通整理をしています。通常の信号と同じく青信号が「進め」です。逆に赤が点灯していたら、降りてくる人や上ってくる人を先に通しましょう。

青信号なので進入OK!
項目内容
住所Cr de Saint-Pierre, 1204 Genève
営業時間夏季(6月1日~9月30日)
月曜日~金曜日:9時30分~18時30分
土曜日:9時30分~16時30分
日曜日:12時~18時30分
冬季(10月1日~5月31日)
月曜日~土曜日:10時~17時30分
日曜日:12時~17時30分
入場料(尖塔)大人:7フラン
学生(17歳~25歳):5フラン
若者(7歳~16歳):4フラン
※考古学資料館や国際宗教改革博物館とのセットチケット設定あり
公式ウェブサイトhttps://www.cathedrale-geneve.ch/infos-pratiques/
2024年6月現在の情報です。

考古学資料館 Site archéologique de la Cathédrale Saint-Pierre de Genève

大聖堂が増築を繰り返してきたことがよく分かる資料館。入口は大聖堂の正門の脇(外)にあります。

入口は大聖堂正面向かって右側(国際宗教改革博物館と逆の方向)にあります。

数百年前の教会の基礎部分や聖職者の生活スペースなど非常に多くの資料が保存されています。館内はかなり広いので、訪問時にはぜひ時間をたっぷり取ることをおすすめします。

教会の基礎部分。

修道士が来客をもてなしていた部屋や墓などのスペースが残されています。

見事なモザイクタイルも残っています。
項目内容
住所Cr de Saint-Pierre 6, 1204 Genève
営業時間10時~17時(最終入場:16時30分)
入場料大人:8フラン
若者(7歳~16歳)、学生(17歳~25歳):4フラン
公式ウェブサイトhttp://www.site-archeologique.ch/contenu.php?id-node=19
2024年6月現在の情報です。

国際宗教改革博物館 Musée International de la Réforme

ジュネーブの宗教改革の歴史やルターの生涯などについて紹介した博物館。規模は小さめですが見どころはぎっしり。

聖書やキリスト教に関する様々な文物はもちろん思想について深く知るための展示も多いので、宗教改革の沿革はもちろん現代の宗教思想についても学ぶことができます。

1時間くらいあれば全ての展示を見ることができると思います。

個人的に興味深いと感じたのが、世界の偉人が人権やジェンダーなど特定の社会的トピックについて議論を交わすシアター形式の展示。

生きた年代も国も全く異なる有名人が語り合うのは非常に興味深いです。

オリジナルグッズも多数あるのでお土産探しにもピッタリ。

文房具やボトルのような実用的なお土産が色々!
項目内容
住所Cr de Saint-Pierre 10, 1204 Genève
営業時間火曜日~日曜日:10時~17時
月曜日:休館日
入場料大人:13フラン
学生(17歳~25歳):8フラン
若者(6歳~16歳):6フラン
子供(~5歳):無料
公式ウェブサイトhttps://www.musee-reforme.ch/
2024年6月現在の情報です。

美術・歴史博物館 Musée d’Art et d’Histoire

ジュネーブ最大の博物館。

スイス人アーティストの重要作品をはじめ古代ギリシャ&エジプトから近代芸術まで幅広い年代の作品を収蔵しています。常設展の入場料が無料なのが嬉しいところ。

有名作品はそこまで多くないので2時間程度あれば十分に堪能できると思います。

1910年建設の堂々とした外観。
絵画の展示室。
項目内容
住所Rue Charles-Galland 2, 1206 Genève
営業時間火曜日~水曜日:11時~18時
木曜日:12時~21時
金曜日~日曜日:11時~21時
月曜日:休館日
公式ウェブサイトhttps://www.mahmah.ch/
2024年6月現在の情報です。

旧市街 Vieille-Ville de Genève

旧市街そのものも見どころ!ちょっとした場所にフォトジェニックな風景がたくさんあります。

旧市街の目抜き通り・グラン=リュGrand-Rue。
カフェやレストランが集まる旧市街の中心地・ブールドフール広場Place du Bourg-de-Four。
ジャン・カルヴァンが住んでいた家。
ジュネーブの歴史を表す壁画。
サレーブ山を望むテラス。
旧市街のふもとにある宗教改革記念碑。
普通の路地裏も何だかオシャレ。

坂の多い旧市街を巡るならヌーブ広場Place de Neuveを通るバス92番の利用がおすすめ!サン・ピエール大聖堂やブールドフール広場といった名所に簡単&楽にアクセスできます。

ヌーブ広場Place de Neuveの場所はこちら。

英国庭園 L’Horloge Fleurie

レマン湖のほとりにある、花時計で有名な美しい英国庭園。昼夜を問わず多くの人々で賑わっています。

使用される花が季節によって変わる花時計も名物で、期間限定で観覧車が登場することも。

夏の花時計は華やか。

レマン湖を行き交う船を眺めるのも素敵。

のんびりするのに持ってこいの公園。
項目内容
住所Quai du Général-Guisan 34, 1204 Genève
営業時間24時間
公式ウェブサイトhttps://www.geneve.ch/jardin-anglais
2024年6月現在の情報です。

国際連合ジュネーブ事務局 L’Office des Nations Unies à Genève

ジュネーブといえば国際連合ジュネーブ事務局。国際機関が集まるナシオン地区の中心地です。

国際連合ジュネーブ事務局は職員以外簡単に出入りすることはできませんが、事前に予約すれば職員でなくても内部を見学することが可能です。

予約に関する詳細は公式ウェブサイトをご確認ください。枠が限られているので訪問1ヵ月前には予約することをおすすめします。

本部前の広場は、対人地雷を始めとする非人道的な兵器への反対を象徴するオブジェ「壊れた椅子」をはじめ、噴水やタイルに至るまで、その全てが世界平和に対するメッセージを帯びる特別な場所です。

国連ヨーロッパ本部(パレ・デ・ナシオン)前の広場。記念撮影をする人が絶えません。
国連ヨーロッパ本部内から「壊れた椅子」を望む。
あまり目立ちませんが、歴史的な事柄に関わるモニュメントも。
国連ツアーに参加すれば、オリジナルグッズの購入も可能です。

国際赤十字・赤新月博物館 Musée international de la Croix-Rouge et du Croissant-Rouge

国際赤十字連盟(イスラム教圏では国際赤新月連盟)の沿革やこれまでの人道活動を紹介する博物館。世界の人道問題や災害に向き合ってきた人々の歴史について理解を深められる貴重な場所です。

常設展と企画展の両方を見るなら2時間は確保したいところ。国連ジュネーブ事務局からも近いので、国連の見学と合わせてどうぞ。

日本に関して言えば原爆や東日本大震災に関する展示があり、一部の展示は日本語を選択することも可能です。

お土産の購入場所としてもおすすめです。
項目内容
住所Av. de la Paix 17, 1202 Genève
営業時間(博物館)月曜日:定休日
火曜日~日曜日:10時~17時
入場料大人:15フラン(常設展&企画展)、9フラン(企画展のみ)
若者(12歳~22歳):10フラン(常設展&企画展)、6フラン(企画展のみ)
子供(12歳未満):無料
公式ウェブサイトInternational Red Cross and Red Crescent Museum (redcrossmuseum.ch)
2024年6月現在の情報です。

テーマ別ジュネーブ散歩もおすすめ

それぞれ個別の観光スポットも見ごたえがありますが、長い歴史を持つジュネーブには歴史的なイベントや著名な人物を軸に回ってみるのも面白いです。

例えばフランケンシュタインやドラキュラの物語はジュネーブで原型ができたとされていますし、ドストエフスキーを始めとする文豪もジュネーブを訪れています。文学ファンの隠れ聖地と言えるかもしれません。

他にもいろいろな切り口があります。

  • チョコレート(ジュネーブには高級チョコレート店がたくさんあります)
  • 高級時計(ジュネーブ発のPatek Philippe Museumを始めとする有名ブランドの数々を巡るのも楽しい)
  • 国際政治(宗教改革から国連まで世界の政治に関わるスポットが色々あります)

観光スポットの情報収集におすすめなのが観光案内所!

ジュネーブの観光スポットに関する情報を効率的に収集するならプロに頼りましょう!

コルナヴァン駅に設置されている観光案内所では、観光案内やおすすめのお店の情報を得ることが可能です。公式ウェブサイトもぜひご参考に!

日本語は通じませんが英語であればOK。親身に対応してもらえるのでおすすめです。毎日営業している点も嬉しい!

項目内容
住所Cornavin Train Station, Pl. de Cornavin 7/1st floor, 1201 Genève, スイス
営業時間(博物館)月曜日~土曜日:9時15分~17時45分(木曜日は10時~)
日曜日:10時~16時
公式ウェブサイトhttps://www.geneve.com/en/
2024年6月現在の情報です。

また観光スポットに関する情報収集以外に、ジュネーブ市内のチョコレート店を巡りながらチョコレートを堪能できるチョコパスを購入することも可能。ジュネーブの高級チョコレートを気軽に試せるチャンスです。

チョコレート店に関する記事はこちら。

まとめ

本記事ではジュネーブ留学中の筆者が「ジュネーブでここだけは訪問してほしい!」と思った観光名所を8カ所ご紹介しました。

ジュネーブはいわゆる「スイスの大自然」成分は少な目ですが、宗教改革や国際機関など時代の転換点の舞台になった歴史的な都市なので、歴史好きの方であればきっと気に入るはず。ジュネーブのお土産についてはこちらの記事をあわせてどうぞ。

以上、ジュネーブを訪れる方の参考になれば幸いです。

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