【社会人留学】大学院留学の準備スケジュールと実際にやったことのまとめ【経験談】

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スイス・ジュネーブ留学中のMattです。

大学院留学に限らず、「社会人になってからの留学」は考えることがたくさん。

出願書類集めIELTSスコアメイクといった出願までのスケジュール管理をしっかり行わないと、合格に足る質の高い出願書類の作成は難しいと思います。

筆者の場合は、構想(含むIELTSスコアメイク)に1年半、推薦状集めや志望理由書の執筆のような具体的な留学準備に半年程度かけました。なおGMATやGREは受験していません。

本記事の内容はヨーロッパ文系大学院修士課程(GMAT/GRE不要のプログラム)の進学希望者に向けた記事です。

その他の国・地域の大学院やGMAT/GRE必須のプログラムについては本記事の内容は必ずしも対応しませんのでご注意ください。

目次

筆者の準備スケジュールを公開します

筆者の準備スケジュールは以下のような感じでした。

駐在用ビザ取得と大学院出願用書類が一部重複しているので、志望理由書や推薦状以外はほぼ全て揃っている状態でした。

またIELTSのスコアメイクについてですが、本格的に考え始める前にもIELTSを受けていたので、目標②までは比較的スムーズにいった印象です。

時期出願までの期間やったこと
2020年4月30か月前なんとなくIELTSを何回か受ける(英語学習)
2020年8月26か月前英文卒業証明書・英文成績証明書取得
2020年10月24か月前英文CV作成
2021年10月12か月前大学院受験を本格的に考えはじめる
出願先大学院の目星を付ける
2021年11月11か月前大学の教授に推薦状を依頼、受験相談
出願先大学院を追加①
IELTS目標①達成(Sciences Po Paris条件充足)
2021年12月~2022年1月10か月~9か月前大学院訪問、学生・OBに話を聞く
2022年4月6か月前職場の上司に推薦状を依頼
2022年5月5か月前志望理由書の内容検討・ドラフト作成
2022年6月4か月前志望理由書の英文校正(順次)
BEO登録制サポート申込
出願先大学院を追加②→出願先確定
2022年7月3か月前志望理由書の英文校正(順次)
推薦状の日英翻訳(順次)
2022年10月~11月(出願)出願手続開始
推薦状の日英翻訳(順次)
2022年12月IELTS目標②達成(IHEID, QMUL, ULIP条件充足)
2022年11月~2023年3月合否発表
2022年11月 QMUL, ULIP
2022年12月 Sciences Po Paris
2023年1月 LSE, IHEID
2023年1月IELTS目標③達成(LSE条件充足)
2023年3月最終進学先決定
2023年4月~8月渡航準備
2023年9月留学開始
※IHEIDは2023年秋入学のIELTS要件が変更され、OA7.0からOA7.0かつsub6.5以上となりました。過去のスコアがこの条件を満たしていなかったため、クリアまで時間を要することになりました。

各ステップの時期と具体的にやったこと

次に、最初の項目でご紹介した内容をどのように行っていったのかについて書きます。

(~出願12ヵ月前)語学試験のスコアメイクを始める

大学院留学のための語学試験としてメジャーなのは、TOEFLIELTSの2種類です。筆者はヨーロッパ圏への留学を志していたのと試験形式が好み(スピーキングが対面式)だったので、当初からIELTS一本に絞っていました。

語学試験で必要なスコアを取得するのは時間がかかるのが分かっていたので、大学院留学を本格的に考える前から何度か受験していました。

なお第一志望に必要なOA7.0は特段時間を掛けずに取得できましたが、その他の大学院はサブセクション要件の定めがあったため、条件付き合格取得後に何度も受験することになりました

途中でLSEから条件付き合格が出たときはとても嬉しかったですが、もしIELTS条件が達成できなかった場合、高額な(しかも入学は保証されない)英語プログラムをロンドンで受講する必要があったため、必死で対策を行いました。

幸いなことに2023年1月にLSEの条件を満たす点数が取得できたため、そこでスコアメイクを終わりにしました。

そのときに使った教材等はこちらの記事でまとめています。

(出願12ヵ月前)出願大学院の目星を付ける

出願1年前に出願候補となる大学院1校目を確定させました。

この段階で必要な出願書類と目指すべきIELTSのスコアが一応確定しました。この時点での目標スコアはOA7.0(サブセクション条件なし)。

ただ単願だと不合格になってしまった場合に留学自体が出来なくなってしまうので、この後も出願候補に関する情報収集を行いました。

インターネット上の情報収集はMastersportal.comや他の留学ブログを利用し、出口戦略も考えながら検討を行いました。

次年度向けの出願情報は出願開始数ヵ月前に発表されるので、それまでは前年度以前の内容に基づいて準備を進めていくことになります。

大学院にもよりますが、例えば2023年秋入学対象の出願情報については2022年7月頃オープンになるという具合です。

出願書類の種類や語学試験の要求スコアは入学年度によって変わる場合があるため、大学院のウェブサイトで最新情報を常にチェックしながら準備を進めましょう。

(出願11ヵ月前)推薦状1通目を依頼する

この段階で大学の教授に1通目となる推薦状を依頼しました。

この段階では単願の予定でしたが、教授からのアドバイスを受けて複数の大学院を検討することになりました。この時点で出願先候補は3校。

また他の教授に2通目の推薦状を依頼しましたが、特段強い関係性があったわけではないので、なしのつぶて…。

こちらの記事にもいろいろと書きました。

(出願10ヵ月~9ヵ月前)大学院訪問、OB・OGの話を聞く

この時期にちょうどパリを訪問する機会を作ることができたので、リンクトインから出願先大学院の学生と卒業生にコンタクトをとり、インタビューを行いました。

ここで大学院のプログラムや卒業後の進路について色々と話を伺うことができました。

なお大学院にも事前にコンタクトを取っていましたが、返答はなかったため結局訪問は叶いませんでした。

(出願6ヵ月前)推薦状2通目を依頼する

この時期に職場の上司に推薦状の執筆をお願いしました。

執筆のお願いの際には、推薦状に書いてもらいたい内容とともに、出願予定の大学院と希望するキャリアの話や、日本語での執筆の場合はこちらで英語に翻訳する必要があること等について伝えました。

英語での執筆は厳しいとのことでしたが、日本語で文言を書いていただくことができました。こちらで文言を用意することも検討していたのでとても助かりました。

(出願5か月前)志望理由書の内容検討・ドラフト作成

この頃から志望理由書に取り掛かりました。

志望理由書に含めるべき以下の項目についてブレインストーミングをし、文章を繋いでいきました。

  • なぜその大学院・プログラムをなのか
  • 大学院を卒業してやりたいことは何か
  • なぜその国・地域なのか
  • これまでの経験とプログラムの関連性
  • 大学院・プログラムにどう貢献できるか

日本語で書いてから英語に翻訳するのは不自然になりそうだったので、筆者の場合は、ある程度の構成が完成するまでは日本語で書き、その後は英語で書きました。

詳細はこちら。

(出願4ヵ月前)志望理由書の英文校正・BEO登録制サポート申込

志望理由書の英文校正

志望理由書が粗方完成したので、専門業者の英文校正サービスを利用して添削をお願いすることにしました。

筆者が利用したのはワードバイスのプレミアム英文校正サービスです。14日間再校正が可能のため、納得がいくまで修正依頼ができました。

BEO登録制サポート申込

またこの頃、出願候補について選択肢を目的で、留学エージェントの利用を検討しました。

この時点で検討している大学院が全てイギリスに近い出願形式だったので、イギリス大学院留学に強い留学エージェントを探したところ、BEOSI-UKが候補に上がりました。

検討の結果、過去の合格者の志望理由書や推薦状が閲覧可能なBEOを利用することにし、初回カウンセリングを経て一番安い登録制サポートを利用することとし、志望理由書の添削サービスも付けました。

BEOではGPAの再計算をお願いし、算出されたGPAで出願可能な大学院もピックアップしていただきました。この段階で出願先をさらに2校追加。

留学エージェントは準備段階からサポートを行うため、サービスにもよりますが対応期間は2年程度と長め。今思えば、もう少し早く申し込んだ方がサービスをもっと活用できたかもしれません。

BEOについてはこちらの記事にもまとめています。

(出願3ヵ月前)志望理由書の英文校正・推薦状の日英翻訳

この時期は、志望理由書の英文校正を順次行いました。

また職場の上司から日本語版の推薦状も受け取ったので、ワードバイスのサービスを利用して英語に翻訳し、職場の上司にサインをいただきました。

英文CVの最終確認

過去に作成したCV(英文履歴書)の内容を最新版に更新しました。

早めに作成するのも良いですが、なるべく最新のアピールポイントを含めるために出願直前までの内容を反映するのがおすすめです。

出願開始

出願受付が開始すると、出願用ポータルの登録が可能になります。

各大学院のポータルに登録し、必要な出願書類をアップロードしていきました。

一部大学院の語学試験のスコアの要件を満たしていなかったため、IELTSのテストレポートを添付せず出願手続を終えました

筆者が実際に出願した大学院はこちら。ヨーロッパの社会科学系トップスクールをメインに据えていました。

留学直前にやったこと(特に社会人留学)

準備は抜かりなく!

大学院留学のゴールは学位を得て卒業すること!合格はスタートラインに立ったに過ぎません。実りある留学に向けて、渡航前にやることが色々とあります。

ヨーロッパは一度渡航してしまうと気軽に日本に戻ることができないので、持っていくものや日本でやっておくべきことを吟味しました。(筆者は私費留学なので特に気にしました。)

まずは日本でやっておくべきこと。

あとはやっぱり大事なお金の関係。特に円安のご時世だと重要度が違いますね…

授業料や家賃の支払いの際に必要になる海外送金についても考えておく必要があります。筆者は駐在時代からWISEを使っています。

一部内容が重複する部分もありますが、特に社会人留学で退職して留学するような場合、税金や社会保険といった事柄にも気をつける必要があります。

ものによっては義務になっていることもありますし、還付が受けられるケースもあるのでチェックして損はありません!

また留学に持っていくものも吟味しました。

渡航先によっては渡航前にある程度手続きを進めておく必要がある場合も!

スイスの場合は学生ビザは不要なものの、滞在許可の申請や医療保険への加入が必要でした。滞在先の国や地域によって渡航前にある程度手続きを進めておくことが求められることがあるので、よく確認しましょう!

以下はスイス留学の際に求められる滞在許可申請と医療保険への加入についてまとめた記事です。スイスに留学される方の参考になれば!

滞在許可の関係はこちら。渡航前に書類を送付する必要があります。

保険の関係はこちら。渡航後でも可能ですが、タイムリミットを逃すと金銭的なダメージが大きいタイプ。

まとめ

大学院留学に向けた手続きは、必要な書類や要件が分かっていればそこまで難しいものではありません。(一番時間がかかり、かつ確実とは言えないのは語学試験のスコアメイクや、筆者は受験していませんがGRE/GMATの対策だと思います。)

この情報が参考になれば幸いです。

以上です。

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