シンガポール国民は7割が中華系。彼らの多くは中国の南方(福建省や広東省)から労働者として渡ってきた中国人の子孫です。
そのような背景から、古くからシンガポールには広東の伝統的スイーツ(糖水)を提供するお店がありましたが、体に優しい素材を使っており健康維持や美容に効果が期待できることもあってか、最近人気が再燃。連日多くの若者で賑わっています。
最近では日本でも中華デザートが食べられるお店がじわじわ増えてきた印象がありますが、やはり本場のクオリティーと値段にはかないません。
今回はそんな最近ブームの中華系スイーツのお店を5つご紹介します!
Jin Yu Man Tang Dessert Shop(金玉満堂甜品)
シンガポール東部イーストコーストロードと中心部サウスブリッジロードに2店舗を展開する中華系(広東系)デザートのお店。
マンゴーや仙草ゼリーを使ったトロピカルなデザートがさわやかで美味しいですし、小豆を使った伝統的な中華系スイーツもおススメ。
中国茶や軽食メニューもあり、メニューの数がかなり多いです。夜遅くまで営業しているので、ランチタイムからシメのスイーツまで結構多用途に使えます。
特に夜の時間帯は地元の若者や観光客で賑わっており、並ばないと入れないこともあります。
筆者のおススメ店舗は、2022年にオープンしたサウスブリッジロード沿いの店舗です。トムソン・イーストコーストラインが部分開通し、アクセスが便利になりました。
住所 | 291 South Bridge Road Singapore 058836 |
営業時間 | 11:30~22:30(金曜・土曜のみ23:00まで) |
最寄り駅 | Maxwell(TE)、Chinatown(DT/NE) |
公式ウェブサイト | Jin Yu Man Tang Dessert Shop (Facebook) |
Mei Heong Yuen Dessert(味香園甜品)
チャイナタウンを始めシンガポール各地に店舗を構える老舗。
「シンガポールチャイナタウンヘリテージブランド」にも選出されており、シンガポール中華街の伝統を今に伝える貴重なお店です。
近年は独立店舗の他にフードコートにも出店しており値段も手頃なため、常に地域の人々で賑わっています。
名物は20種類以上あるスノーアイス(Snow Ice、雪花冰)ですが、筆者(知覚過敏)のお気に入りはマンゴーポメロサゴ(Mango with Pomelo & Sago、杨枝甘露)とマンゴーロール(Mango Roll、芒果卷)です。
筆者のおススメ店舗は、2023年5月現在10店舗あるうちひと際ローカル感の強いチャイナタウン店です。フードコートの店舗と比べると入りづらい雰囲気かもしれませんが、乗り越えると良い経験になります。
住所 | 63-67 Temple Street #63-67 Singapore 058611 |
営業時間 | 12:00~21:30(月曜休) |
最寄り駅 | Chinatown(DT/NE) |
公式ウェブサイト | Mei Heong Yuen Dessert |
Oriental Desserts(東方糖水)
チャイナタウンのテンプルストリート沿いにある中華系デザートのお店。
内装だけでなく器や盛り付けも凝っていて、他のお店よりも全体的にオシャレな雰囲気です。店の内装は香港を意識しているようで、MTR(香港の地下鉄)の駅名表示のパネルが掲示されていたりします。
筆者が訪問した際は、桃膠(peach gum、桃の木の樹液。美容に良いらしい)を使用したスイーツメニューを推していました。
中華系デザートショップの御多分に漏れず、こちらのお店も深夜まで若者に大人気。筆者が知る限り、チャイナタウン周辺で深夜0時まで営業しているデザートショップはこちらだけです。
住所 | 59 Temple Street Singapore 058604 |
営業時間 | 13:00~0:00(水曜休) |
最寄り駅 | Chinatown(DT/NE) |
公式ウェブサイト | Oriental Desserts 东方甜品(Facebook) |
Ah Chew Desserts(阿秋甜品)
2003年にブギス近くのリアン・シアストリート(Liang Seah Street)にオープンした、こちらも若者に大人気の中華系デザートショップ。現在は同店舗とオーチャード(Cineleisure Orchard)(※オーチャードMRTよりもサマセットMRTが近い)の店舗の2店舗を展開しています。以前Novenaで見たことがありますが、現在は無いようです。
メニューは他とあまり変わらないラインナップという印象ですが、アイスクリームの存在とドリアン系の多さが特徴的かもしれません。筆者のお気に入りは仙草ゼリーとニッパヤシのデザート(Grass Jelly with Attap Seed)です。
筆者のおススメ店舗はやはりリアン・シアストリートの店舗です。テーブルや椅子が中華風でレトロ。
住所 | 1 Liang Seah Street #01-10/11 Liang Seah Place Singapore 189032 |
営業時間 | 月曜~木曜 12:30~0:00 金曜 12:30~1:00 土曜 13:30~1:00 日曜・祝日 13:30~0:00 |
最寄り駅 | Bugis(EW/DT) |
公式ウェブサイト | Ah Chew Dessert |
Original Herbal Shop(正宗凉茶館)
少し毛色が違いますが、こちらは老舗の名店が立ち並ぶバレスティアロード(Balestier Road)沿いにある亀苓膏(きれいこう。いわゆる亀ゼリー)や薬膳ドリンクのお店です。
亀苓膏以外に中華系デザートも販売しているので、薬膳系の独特な味や香りが苦手な方でも大丈夫。
さて主力の亀苓膏ですが、こちらはホットとアイスから選べます。
シロップをかけて食べれば苦味も気にならない(かもしれない)。値段が他のお店と比較して高い(8.50SGD)からもその品質の高さがうかがえます。
バレスティアロードはいわゆる有名観光地からは若干離れていますが、孫中山記念館やチキンライスで有名な文東記(Boon Tong Kee)のようなスポットも多いので、そちらと合わせてどうぞ。
ちなみに筆者はロイキー(Loy Kee Chicken Rice)のチキンライスを食べてからこちらの亀苓膏で〆るのが好きでした。
住所 | 414 Balestier Road Singapore 329806 |
営業時間 | 11:00~23:00 |
最寄り駅 | 近くにはMRTの駅がありません。 バスかタクシーでどうぞ。バスの便利なアプリはこちらでご紹介しています。 |
公式ウェブサイト | なし |
おわりに
今回はシンガポールで最近人気が再燃している中華系デザートのお店を5軒ご紹介しました。
シンガポールなら、中国語が読めなくても英語で注文できますし、必要なら説明してもらうこともできます。これは香港や中国大陸にはないメリットと言ってよいと思います。なお提供されるメニューは正直同じような系統で似たり寄ったりなので、立地や時間で選ぶのも一案です。
シンガポールを訪れた際は、是非気軽に試してみてください。
以上、参考にしていただけると嬉しいです。
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