オマーンはアラビア半島の東側に位置し、今でも伝統を色濃く残す国。「アラビアンナイト」の物語の主人公の一人であるシンドバッドが出航した港のある場所としても有名です。
今回は縁あって、そんなオマーンに1ヵ月ちょっと滞在してアラビア語を学びながら滞在できることになりました。
この記事ではそんなオマーンの入国に必要な査証とe-Visa(オンライン査証)の申請に関する情報を取り扱います。
本記事の内容は2023年7月現在のものです。記事に掲載した内容は改正・変更される場合もありますので、必ずご自身で最新情報をご確認ください。
日本人のオマーン長期滞在には入国前にe-Visa取得が必要
2023年7月現在、日本人がオマーンに入国・(長期)滞在するためには査証(ビザ)が必要で、事前にe-Visa(オンライン査証)の取得しておかなければなりません。
日本人がオマーンに入国・滞在するためには,査証(ビザ)が必要です(14日間までの短期滞在は査証免除)。2018年3月21日以降,オマーンを訪れる日本人は原則,e-Visa(オンライン査証)を事前に取得する必要があります。
オマーン滞在案内 | 在オマーン日本国大使館 (emb-japan.go.jp)
従来のオンアライバル査証の取得は当面可能なようですが,事前に査証を取得しなかった場合には,入国手続に相当な時間を要する可能性も排除できませんのでご注意ください。
オマーン国の査証申請用ウェブサイトによると、日本人旅行者(GCC※居住者以外)が申請可能な査証(Tourist Visit Visa)は以下のとおり。
査証の種類 | 費用 | 滞在期間 | 発給要件(日本国籍保有者の場合) | 備考 |
---|---|---|---|---|
25D Multi-entry Visit Visa | 50 OMR | 6ヵ月間 | 申請時点でオマーン国外にいる アメリカ政府代表としての訪問 | 更新× |
26B Tourist Visit Visa | 20 OMR | 30日間 | 申請時点でオマーン国外にいる | 更新○ |
36B Visit Visa Multi-Entry 1 year | 50 OMR | 30日間 | 申請時点でオマーン国外にいる | 更新× |
※GCC=湾岸協力理事会。メンバー国はオマーン、バーレーン、クウェート、カタール、サウジアラビア、UAEの6カ国
25Dはほぼ不可能なので、26Bか36Bを選択することになります。
2023年7月現在、20OMRは約7.500円(1 OMR≒375円)。
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e-Visaの申請手続
初めてe-Visaを申請する場合は、アカウント登録を行う必要があります。アカウント作成後査証の申請をオンラインで行っていきます。
アカウント登録
査証申請用ウェブサイトにアクセスしたら、Apply for Tourist Visaを選択します。
Register New Userを選択。
必要事項を入力したらRegisterをクリック。
認証用メールが登録したメールアドレスに送信されます。
認証用メール(件名はOman eVisa – Email address verification)のリンクをクリックすると認証完了。
これでアカウント登録ができました。
申請手続
続いて申請手続を行います。
申請に際し以下の書類が必要なので、事前に準備しておきます(いずれもデータをアップロードします。サイズ512KB以下の制限あり)。
- パスポートのコピー
- パスポートサイズの証明写真
登録したメールアドレスとパスワードを利用してログイン。
個人ページに遷移するので、左側のタブ「Apply for Visa」→「Apply for Unsponsored Visa」を選択。
日本在住の日本人の場合、Select Nationality as shown in PassportにはJAPAN、Are you resident in a GCC Country (Bahrain, Kuwait, Qatar, Saudi Arabia or UAE)?はNoを選択します。
申請可能な査証の一覧が出てきますので、希望する査証を選択しApply online hereから申請します。
確認が表示されるので、間違いがなければOkを選択。
査証発行に必要な事項の入力と必要書類のアップロードを行います。
最後にクレジットカード等で費用を支払ったら、申請手続は完了。
料金を受領した旨のメールと査証申請完了メールが届きます。
発行された査証がメールに届く
申請が承認されると査証がメールで送付されます(PDF形式)。査証を忘れずに印刷して入国時に持参しましょう。
承認にかかる時間は明示されていませんが、4日前には申請するようウェブサイトに記載がありました。なお筆者の場合は申請翌日に承認のメールが届きました。
旅行者用の査証(ツーリストビザ)は2回まで更新可能
査証が更新不可?
ビザの更新については可能という情報でしたが、その後友人より「更新不可」との情報が!
まあその後語学学校からも改めて「更新可能」との情報が来たのですが…
空港で確認したところ、旅行者用の査証は2回まで更新可能であるとのことでした。(2回目の入国時に理由(後述)あってビザを購入することになった際に確認)
なおアライバルビザは到着後に入国審査前にあるカウンターで当たり前のように取れました。20OMR。
出国&再入国で不法滞在を避ける
今回オマーンには1ヵ月ちょっと滞在する予定です。査証の有効期間(30日間)と査証免除期間(14日間)を合わせればカバー可能な期間ですが、どちらか一方では無理。査証が切れてしまうと不法滞在になってしまいます…。
そこで考えた戦法は以下のとおり。
- 査証(30日間有効)で入国→オマーン本出国日まで14日以内のタイミングでオマーン出国→査証免除で再入国→査証免除期間(14日間)内に本出国!
- 査証免除で入国→オマーン本出国日まで30日以内のタイミングでオマーン出国→査証(30日間有効)で再入国→査証有効期間(30日間)内に本出国!
どちらにしてもオマーン出国&再入国は避けられない模様ですが、逆に考えればもう一か所訪問できるということ!とことんポジティブにいきます。
結局ドバイに行くことにしました
結局査証免除オマーンに入国して、しばらくしてからドバイに行き、オマーン再入国時に30日間有効の査証を使うことにしました(選択肢2)。
折角なのでドバイの旅行情報も記事にする予定。
査証を携えていざ2回目の入国!…失効してる!?
ドバイから改めてオマーンに入国した際、手元に持っていた査証が失効していることを告げられました。どうやら最初にオマーンに入国したときにビザが有効になってしまったらしくドバイに出国したことで失効してしまったようです。
この経験から、ビザなし渡航制度を利用してからビザが必要な滞在形態に移行する場合には、査証を使用予定の日程の直前に申請するか、査証を使用せずに入国する旨を入国審査官に伝える(ただし取得済みの査証がどう扱われるかは不明)必要があると思われます。
筆者の場合は、最初の渡航前ではなくドバイに向けて出国してから申請手続を行えばよかったということになります。20OMRは8,000円くらいなので地味に痛い出費になりました。
同じような渡航形態を検討している方はご注意ください(あんまりいないと思いますが)。
まとめ
以上が筆者がオマーン入国のために査証を申請した際の経験です。
- 日本人は14日間以内の滞在なら査証不要
- 15日間以上の滞在には査証が必要(オンライン査証要申請)
- 旅行者用査証は2回のみ更新可
以上、参考になれば嬉しいです。
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