【現地人に聞いた】知られざる親日国・オマーン旅行をもっと楽しくするためのヒント6選

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オマーンはアラビア半島の東端に位置する国です。異国情緒とモダンな魅力が合わさった面白い場所であり、日本人が旅行しやすい親日国であるものの、隣接するUAEやサウジアラビアなどの国と比較するとあまりスポットが当たらないので、情報が限られているのが現状。

以前の記事ではオマーンの歴史や予算についてご紹介しましたが、今回の記事ではオマーンを再訪時にオマーンの人々から直接聞いた情報を基に、オマーンを旅するうえで注意すべき点や旅をもっと楽しむためのヒントをご紹介します。

タイトルはオマーンとしましたが、大部分の内容は他の湾岸諸国(ドバイ・アブダビなど)にも該当するので、参考にしていただけると嬉しいです。

オマーンについてざっくり知りたい方は過去の記事をどうぞ。

目次

オマーンは車社会

オマーンのバスは赤色。Mwasalatにより運営されています。

オマーンは他の湾岸諸国と同じように車移動が中心。交通ルールや街路の整備も車の利用が前提になっています。

公共交通機関は発展途上

オマーン人はどこに行くにも車。短距離でも同じです。そんな感じなので横断歩道や歩道橋もあまり整備されておらず、道路を横断するだけでも一苦労。おまけにマスカットは見どころも散らばっているので、徒歩での観光はかなり厳しいです。

そのため、旅行者であればレンタカーかタクシーの利用が現実的なところではないでしょうか。

なお現地のオマーン人は滅多に使わないものの、路線バスや乗り合いタクシーも運行されています。ただし本数が少なかったり、行き先が分かりづらかったりと、使い慣れていないとあまり便利ではありません。自動車であれば20分程度で着く距離の移動でも、バスだと1時間以上かかることもよくあります。

ちなみにオマーンを含む湾岸諸国では、飲食系の路面店での買い物はお店の前の駐車スペースに停車して車から注文するドライブスルー状態が普通です(店員がメニューを車まで持ってきてくれて、そこで注文できる)。

タクシー利用は気をつけて

タクシーを利用する主な方法は、流しのタクシーを利用する場合と配車アプリを利用する場合の2通り。

オマーンの場合、配車アプリはOTAXIが便利です。

Oman Taxi: Otaxi
Oman Taxi: Otaxi
開発元:Cloud World co.
無料
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タクシーを利用する際にも注意点がいくつかあります。特に注意が必要なのは流しのタクシーを利用する場合。ぼったくりの可能性があるので、メーターが設置されているか・利用されているか、メーターがない場合は金額がいくらになるか、を確認したうえで利用する必要があります。

  • (流しのタクシー)メーターが設置されているかを必ず確認する
  • (流しのタクシー)メーターを利用しているかに目を配る
  • (流しのタクシー)メーターを利用しない場合は必ず乗る前に料金交渉をする
  • (流しのタクシー&アプリ)座る場所は後部座席が安全

座る場所については特段ルールがあるわけではないものの、オマーン人の友人によると運転手の隣に座った旅行者が運転手からハラスメントを受けた事例があるとのことで、ひとりでの利用の際は、運転手とのコミュニケーションを取りたい場合以外は後部座席に座るのが安全です。

各種交通機関の利用方法については別記事にまとめていますので参考にどうぞ!

物価は意外と安くない

葉っぱの中に肉が入っています。

UAEやカタールの物価が安くないことはすぐに思い至るかと思いますが、実はオマーンもそこまで物価は安くありません。

安食堂は南インド料理。オマーン料理は意外と高い!

海外旅行の醍醐味は何と言ってもその土地の名物料理。オマーンにもいわゆるオマーン料理というものが存在します。種類は色々ありますが、以下のような料理がメジャーどころ。

  • カブリQquabooli(グリルしたチキンやラムを米の上に載せた料理)
  • シュワShuwa(チキンやラムを窯の中で長時間加熱し、米と共に供する料理)
  • ミシュカークMishkak(チキンやラムの串焼き)
  • オマニ・ブレッドOmani bread(平焼きのパン)
  • オマニ・スイーツ(ハルワー)Halwa(砂糖やナッツ、スパイス類を長時間煮詰めた甘味)

これらはオマーン料理の専門店に行けば食べられますが、パンやスイーツを除くアラブ料理は基本的に大皿での提供のため、そこそこお値段が張ります。

まともなレストランでの食事は1食あたり5~15オマーンリヤル、日本円換算で2,000円は超えると思った方が良いです。

食費を節約したい場合のオプションは南インド系(インド・パキスタン・バングラデシュなど)の食堂。こういったお店であれば1,000円以内で食べられます。

ただせっかくオマーンを訪れているのに毎日南インド系の食堂で食事をするのは少し寂しいと思うので、メリハリを利かせて楽しむことが重要だと思います!

ホテルも安くない

宿泊費も他の湾岸諸国と比較してとても安いわけではありません。

中級クラスのホテルで基本的に1泊あたり50~100オマーンリヤル(2万円から4万円)、安くても20オマーンリヤル(8,000円)は見積もっておいた方が安心です。

移民国家オマーンでオマーン人と交流するには

オマーンで一番メジャーなシンドバッドは日本から来ていた…?

オマーン人は基本的に外国人に対してオープン。特にオマーンはこれまでの交流や日本の技術力の高さなどが知れ渡っており、アニメや漫画といったことをきっかけとした日本語学習者も意外と多いなど、対日感情は非常に良好です。

なおオマーンはシンドバッドが船出した場所としても有名ですが、そのオマーンで一番有名なシンドバッドは1970年代に日本で制作された「アラビアンナイト・シンドバッドの冒険」のシンドバッドだったりします。本家本元のオマーンで日本で作られたキャラクターのイメージが強いのは面白いですね。

外国なのでもちろん最低限の注意は必要ですが、オマーン人の友人ができると滞在はもっと楽しいものになります!

店子はほぼ移民

オマーンの人口の約4割が移民。伝統的な市場として旅行者に人気のマトラスークの店子やショッピングモールの店員はかなりの確率で移民です。

オマーンの移民事情について聞くのであれば貴重な情報源ですが、一般の旅行客が現地人と触れ合うのが目的であれば、そういった場所はあまり適していないかもしれません。

オマーン人と話したいなら?→民族衣装の人に話しかけてみて!

オマーン人と移民を見分ける一番手っ取り早い方法が、彼らの服装。オマーンの民族衣装を着ていればほぼ確実にオマーン人です。

オマーン人と話したいのであれば、お店などで民族衣装姿の人に話しかけてみるのが一つの方法です。(ただし節度を持って。特に外国人男性からオマーン人女性に話しかける際は注意が必要です。)

オマーンの民族衣装にトライするのもアリ

もう一つのアプローチ方法としては、こちら側がオマーンに寄せていくことがあります。

つまり、現地人と同じ格好をしてしまうということです。

男性用の既製服であればマトラスークのような観光地で売られているので、それらを着込んで出掛ければオマーン人から話しかけられる可能性が上がります。(女性だと衣装は基本的にテイラーメイドなので厳しいかも。)

滞在時間が長いようであれば、本格的に衣装を仕立ててしまっても面白いです。

語学学習アプリであれば日本に興味がある人と知り合える

語学学習アプリを活用すれば、日本に居ながら日本に関心のあるオマーン人と知り合うことができます。

アラビア語を教えてもらったり日本語を教えたりして交流を深めておけば、現地で交流が更に広がったり、より深い交流ができるかもしれません。

筆者の場合はHellotalkやTandemというアプリでオマーン人の友人を作ることができました。

ネット環境は注意が必要

今やどこでもインターネットが繋がる時代。オマーンも例外ではなく様々な場所でwifiが飛んでいます。

wifi利用はSMS認証が中心

オマーンの公共wifiへのアクセスは、かなりの確率でSMS認証を求められます。つまり、現地でSMSを受領できる電話番号を持っていないとwifiが利用できません。オマーンの電話番号を持っている必要はありませんが、SMSを受領できる環境を整えておく必要があります。

一番の近道は現地SIMを調達してしまうこと。

オマーンであれば、OmantelやOoredooと言った会社がメジャーです。ooredooの体験談はこちらから。

ポケットwifiも有力な選択肢

オマーンでは現地SIMの購入は簡単ですが、プランの選択やアクティベート作業についてはあまり詳しく教えてくれません(完全自己責任といった感じ)。慣れていないとなかなかの手間です。

またooredooの場合は容量が足りなくなったらアプリでチャージ可能なものの、オマーン国外で発行されたカードが使えないため、店舗に出向くかローカルのお店(個人商店やガソリンスタンド)でチャージ用の残高を購入する必要が出てきます。

データがなくなると配車アプリすら使えなくなってしまうので、タクシー移動が前提のオマーンでは割と詰みます。翻訳アプリも使えなくなるので流しのタクシー(アラビア語前提)との交渉も難しい…

上記のような事情を考えると、現地simよりも割高ではありますが、時間や労力の節約のためにポケットwifiを借りてしまうのも手です。

グローバルwifiであればオマーンも対応。

英語の通用度は高い

オマーンでは英語教育がかなり充実しているのか、ほぼ全てのオマーン人が英語を解します。

アラビア語は基本的に必要なし

オマーンの公用語はアラビア語ですが、移民国家ということもあってかなりのやりとりが英語で完結します。

ショッピングモールの店子などはアラビア語をそもそも解しない場合も多いようで、オマーン人が英語でオーダーしている場面も非常に多く見かけます。

アラビア語が話せればもっと楽しい

とはいえやはり現地語ができればいろいろと役立つのも事実。オマーン人にアラビア語で話しかけることができれば、距離がぐっと縮まります!

頻繁に使うフレーズは以下のとおり。

  • アッサラーム・アライクム(こんにちは)→ワ・アライクム・サラーム【返答】
  • シュクラン(ありがとう)
  • ケイファ・ハーリック?(調子どう?)→アルハムドゥリッラー(おかげさまで)【返答】
  • アナ・イスミー○○○(私の名前は○○○です)
  • アナ・ミナル・ヤーバーン(私は日本から来ました)

オマーン人から歓待を受ける際の心構え

オマーン中部ニズワの朝市。伝統的な雰囲気が残っています。

オマーン人と仲良くなったら、一緒に食事をしたりお呼ばれすることがあるかもしれません。アラブ式のおもてなしは日本とは若干異なります。

まずは素直に受けること

オマーン人から歓待を受けるなら、とにかく素直に受けましょう。ここで下手に遠慮してしまうと相手のメンツを潰すことになってしまいます。

家に泊めてもらえたり、食事をおごってもらえたりと程度は様々ですが、一般に日本人感覚としては「ここまでする?」と思うような徹底ぶりでおもてなしされる場合がほとんど。

ただ当然ですが相手もこちらを見ているので、相手が気持ちよくサービスできるよう感謝を態度で示したり、謙虚な心を忘れずに!

無理に返そうとするのはNG

日本では割り勘やおごってもらったら後でお返しをするのが常識ですが、アラブ式では見返りを求めないのもルールのようです。つまり、やってもらったことに対して無理に返そうとしてはいけません!

特に金銭的に助けてもらうと日本人としてはお金で返したくなりますが、オマーン人の友人いわく金銭による見返りは「一番やってはいけないこと」だそうです。

何かの折に自然に借りを返す、というのが一番スマートです。

相手が日本に関心を持っているようであれば、日本のことを教えてあげるだけでも十分喜ばれますよ。

まとめ

本記事ではオマーンを旅するうえで役立つ知識を6つご紹介しました。まとめると以下のようになります。

  • 徒歩での観光はほぼ無理。レンタカーかタクシーの利用を検討して。
  • 現地の名物料理の食事や宿泊費用はケチらずに!
  • オマーン人と仲良くなりたいなら戦略が必要。
  • 公共wifiの利用にはSMS受信環境がほぼ必須。
  • 英語の通用度は非常に高いが、多少であってもアラビア語はアドバンテージに。
  • オマーン人から歓待を受けたら素直に従うこと。

以上です。参考にしていただければ幸いです。

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