【海外自炊生活】駐在&留学で学んだ海外で無理なく自炊を続けるためのコツ

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スイス・ジュネーブ留学中のMattです。

シンガポール駐在と通算すると海外生活は約3年ほど。海外での節約方法といえばやっぱり自炊!海外で外食すると日本の数倍は軽くかかるため、自炊の節約効果は絶大です。

海外とひとくくりに言っても、環境によっては全く自炊難易度は異なります。例えばシンガポールは安価な外食が多く日本食材も豊富な環境でしたが、ヨーロッパはほぼ真逆です。
ジュネーブは大都市ではありませんが国際都市のため、自炊の選択肢は多い方かもしれません。

また節約以外にも自炊にはメリットがいっぱいあります。

節約以外の自炊のメリットは…

  • お店で食べるよりもおいしい(海外は値段と質が不釣り合いなお店が意外と多い)
  • 食べたいものが食べられる(自分で作ればメニューも自由自在。味付けも自分好みでOK)
  • 栄養バランスをコントロールできる(海外は基本的にカロリー高め)
  • メンタルの安定に役立つ(食べ慣れた味はやっぱり安心感があります)
  • 持ち寄りパーティーで腕前を披露することもできる(人気者になれるかも?)

本記事では海外で自炊生活を行うためのコツやヒントをいくつかご紹介します。

目次

お得に食材を調達するコツ

まずは何と言っても食材や調味料の調達。基本的な食材などは地元のスーパーマーケットで調達し、そこで購入できないものを専門店などで購入するようにするとあまり費用を掛けずに済みます。

海外(主にヨーロッパ)では以下の手段で食材を調達できます。

  • スーパーマーケット
  • ハイパーマーケット
  • 市場(常設、定期)
  • 移民系のお店(アジア系食材店、日本食材店、その他中東系・南米系などなど)
  • フードロス削減系プラットフォーム(Too Good To Goなど)
  • 学生・低所得者向けプラットフォーム(LA FARCEなど)※今回は割愛

これらのうちやっぱり頼りになるのが地元のスーパーマーケットです。

スーパーマーケットの情報を把握する

まず重要なのは何と言っても地元のスーパーマーケットを攻略すること!大抵の場合、競合他社との差別化を図るため何かに特化している(とにかく安い、酒類が豊富など)ので、その特徴を掴むとお得に買い物ができます。

また長期滞在の場合は割引が適用される会員カードを作るのも節約に効果大です。

またヨーロッパの場合、週末を中心に市(フランス語圏で言う「マルシェ」)が立つことがあります。価格はスーパーと比較すると必ずしも安いとは限りませんが、名産品や季節の野菜といった土地の特色を掴む良い機会。売り手とのコミュニケーションは語学学習にもなります。

おすすめの食べ方やレシピの情報が手に入るかもしれません。

日本食材店・アジア食材店を押さえておく

近年の日本食ブームも手伝って、醤油、米酢、ノリ、寿司米のような寿司に使う食材はだいぶん手に入りやすくなりました。これらの食材は高確率で現地のスーパーマーケットで入手可能です。

しかし、現地の人があまり使わない豆腐、みそ、納豆のような食品はまだまだ一般的ではないため、日本食材店やアジア食材店で調達する必要があります。

なおアジア食材店の商品の方が日本食材店よりも価格設定が安い物が多いので、日本産にこだわりがなければアジア食材店で買い物をするほうがお得です。

例えばジュネーブだとこんな感じ。

そしてリヨンだとこんな感じ。

食材を安く調達する方法を見つける

食材を調達する方法は「スーパーマーケットで買う」以外にも「市場で買う」「期限切れ前の食材を格安で入手する」「学生であれば学生向けの食材調達サービスを利用する」といった方法が考えられます。

例えばヨーロッパ在住ならToo Good To Goのようなサービスを使うと食材が格安でゲットできるかもしれません。普段自分では買わないような食材に巡り合う機会にもなります。

見慣れない食材には自炊に慣れてからトライ!

海外のスーパーマーケットや市場には日本では見たことのないような食材が売られています。好奇心から手に取ってみたくなりますが、自炊生活に慣れてから挑戦するのが賢明。

特に香味野菜は少量しか使わないものも多いので、持て余してしまう可能性大です。

海外で食材を調理する際の心得いろいろ

食材を手に入れたらいよいよ調理!

海外で重要なのはなるべくシンプルな料理を作ることと、入手が難しい材料は代替品で我慢するか潔く諦めるという思い切りの良さ。

最近のレシピサイトは非常に優秀

最近のレシピサイトは非常に優秀なので、手元にある食材で検索を掛ければ高確率で便利なレシピがヒットします。日本の野菜と同じか似ている食材は割と手に入るので、意外とそれっぽい物が作れたりします。

またレシピを基に買い物をするようにすれば無駄遣いをせずに済むという効果もあります。

現地で売られているレシピ集も楽しいけれど…

海外生活に慣れてきたら、現地で売られているレシピ本を買い、掲載されている料理を実際に作ってみるのもおすすめです。語学学習にもなって一石二鳥。

ただし所有していない調理器具の使用が前提となっていたり日本人が食べ慣れない食材が多用されているレシピがメインの本もあるので、購入前に内容をよく確認しましょう。

筆者の場合、宿舎にオーブンが無いのにうっかりオーブン料理のレシピ本を購入したことがあります…

入手困難な食材は代替品を使うか潔く諦める

ヨーロッパではみりんや日本酒といった調味料やしいたけやニラのような日本の家庭でよく使用される食材が非常に高価です。安くても日本の3倍くらいはする感覚。

日本食材店がある場合はお金を出せば手に入るかもしれませんが、予算が限られていたりそもそも日本食材店がない土地の場合は、別の物で代用したり、その土地で手に入る食材を組み合わせて代用品を作ってみたり、いっそ諦めるという判断が必要になります。

日本で中華料理を作るときに紹興酒を日本酒で代用するように、日本酒をワインで代用したり、ワインと砂糖を混ぜてみりんの代用品を作ったりすることも。
海外生活が長い人の中には納豆や豆腐を手作りしだす人もいるとか…

とにかくフレキシブルに!細かい味の違いは気にしないのが吉です。

筆者がスイスに来てから学んだ代用品とか
  • 中華麺→スパゲッティを茹でる際に重曹(食用)を入れるとそれっぽい味&食感になる
  • お粥→イタリア産のリゾット米で生米から作ると違和感ゼロ(炊くとと明らかに日本米と違うのに…)
  • 片栗粉→コーンスターチで代用できる

他にも検索すると先達の努力の結晶が大量に見つかります。ありがたや~

特別な調理器具や食材が必要なレシピは避ける

前述のようにオーブンがないのにオーブン加熱が必要な料理にトライしようとする方はあまりないと思いますが、例えば特殊な包丁が必要だったり、(普段はあまり使わないのに)泡立て器を買わないといけないレシピなどはなるべく避けた方が良いです。

いわゆる調理器具以外でも、日本で販売されているクッキングシートや保存袋も海外では仕様が異なります。さらに見た目が同じでも品質がかなり違うことはザラなので、まずはそのあたりのストレスを克服するところから…

例えば海外で売られているラップの品質は日本とは比べ物になりません。上手く切れない、くっつかない、などなど不満は色々…

また自分が普段作る料理のレパートリーから考えるとあまり使わなそうなスパイスを使うレシピには注意が必要。スパイスの種類によってはヨーロッパでは日本より安価に手に入ることがありますが、結局無駄になってしまったら色々ともったいないです。

筆者の場合、普段使わない「オレガノ」「タイム」あたりの文字が見えたらそのレシピはスルーします。

このあたりは海外・国内に関係なく自炊経験がある人であれば納得してもらえるはず…

料理スキルは基本から一歩ずつ

基本的な調理スキルは家庭科で習った方が多いと思いますが、自炊に慣れていなかったり、少しでも不安がある場合には、基本を確認するのがおすすめです。

筆者は最近乾燥シイタケの戻し方を学びました。(これまで生シイタケが入手困難な環境に居たことが無かったので…)

そのうち使える調理技術や作れるレシピが増えて色々と捗るようになります。

筆者の場合はなぜかスイスに来てから中華料理のレパートリーが大幅に増えました。

筆者がジュネーブで初めて挑戦した料理いろいろ
  • 本格麻婆豆腐
  • 春巻き
  • スーパーの惣菜風春雨サラダ
  • 生米から作る中華がゆ
  • ニョッキ

自炊を無理なく続けるために

自炊を継続するためには「楽しむこと」「適度に手を抜くこと」が必要不可欠です。

惣菜やインスタントと組み合わせてマンネリ回避

物価の高いヨーロッパで外食すると普通のレストランで5,000円くらい、ファストフード店でも2,000円くらいはしますが、スーパーマーケットのお惣菜やインスタント食品を活用すれば多少安く上がります。

日本のスーパーマーケットの惣菜のように体に良い物が少量売っているようなスタイルはほぼ存在せず、価格も内容によっては2,000円近くするので日本と同じ感覚ではありませんが、色々試してみるのも楽しいです。

また市場で売られている調理済みの料理は、出来立てをレストランよりも安く購入できる傾向がありお得です。

また日本では売られていないような具材のインスタントスープや缶詰を試してみるのもおすすめ。

フランスっぽい料理のレトルト食品。1,000円くらいしますがレストランで食べるよりも割安で味も悪くありません。

現地の冷凍食品をうまく使うのも割と節約になります。

たまには気晴らし&外食する際はアイデアを盗む気持ちで楽しむのもあり

節約には確かに色々なメリットがありますが、地味にあまり現地の食を楽しめないというデメリットもあります…。そのためたまには外食で気分転換するのもおすすめ。

ジュネーブの物価は高いですが、国外進出していないチョコレート店でお茶してみるだけでも気晴らしに。

その土地でしか楽しめないグルメを節度を守ってエンジョイするのは良い思い出に。

そして食事メニューもたまには。

ヨーロッパでサーモンがどのように味付けされるのか、どのような付け合わせと一緒に食べるのか、といったことを分析しながら食べるのも付加価値を付けているようで面白いです。

MANORA Restaurantにて。これだけで確か2,500円くらいした気がします。

まとめ

慣れない海外で料理をするのは最初は大変ですが、慣れてくると食材を上手くやりくりしたり、自分が食べたい物を自分で作れるようになってきます。

食べたい!という欲求は意外と強力なモチベーションになることをヨーロッパで学びました。

本記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

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