定価の6割引!食料品が格安で手に入るアプリToo Good To Goの使い方&利用体験談【2024年4月更新版】

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スイス・ジュネーブ留学中のMattです。

世界一高いと言われるスイスの物価。ここジュネーブも例外ではなく、むしろ国際機関が集まっているからなのか?他のスイス国内と比較しても高いらしいです。

そんな環境なので、日々節約を心がけないと支出が東京の数倍のペースで膨らんでしまいます…。スイスで働く人々は給料も高いので特に問題にならないようですが、学生にとっては死活問題。

留学中の日々の節約方法の王道といえば、やっぱり自炊です。ただ食材も日本で手に入るものとは勝手が違うので最初のうちは時間もかかりますし、たまには自分で作れない料理を味わったり、外食したい気分の日もありますよね…

そこで目をつけたのが、格安で料理や食材が手に入る「Too Good To Go」というサービスです。

記事中のレートは1スイスフラン=167円相当で計算しています。

目次

節約ついでにフードロス対策にも貢献できるToo Good To Go

出典:Too Good To Go 公式ウェブサイト(UK)Join Our Food Waste Movement – Too Good To Go

楽しくお得に社会貢献

「Too Good To Go」はフードロスに対する意識の向上廃棄される食べ物を減らすために開発されたデンマーク発のサービスで、食品ロスを防ぎたい業者と安く料理や食材を入手したい利用者をマッチングします。

登録した業者が廃棄予定の食品&料理をプラットフォームに登録し、利用者が専用のアプリを利用して予約&受け取りを行うのがサービスの主な流れ。

使える国は?

2024年現在Too Good To Goが利用可能な国は以下のとおりです。

利用可能な国(2024年2月現在)
  • ヨーロッパ(オーストリア、ベルギー、デンマーク、フェロー諸島、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス)
  • 北米(アメリカ、カナダ)

サービス展開エリアは北米とヨーロッパのみ。日本には進出していません。

新しいお店や食べ物を開拓するチャンスにも!

海外で買い物をしたり飲食する際、見たことのない食べ物に挑戦するには勇気がいります。また値段が高くて躊躇することもあるでしょう。Too Good To Goはそんなときにも使えます。

例えば気になっていたお店や通常料金では手が出ない高級店の料理が格安で食べられるかもしれませんし、普段の自分だったら買わないような食べ物を試してみるチャンスになるかもしれません。

またToo Good To Goは海外では非常に高価な和食を楽しむ機会としても有用です。希望の料理が提供されるかどうかは分かりませんが、日本人経営のお店であれば少なくとも味やクオリティーの面では大きく外れることはないので、通常の料金ではちょっと…というときに試してみるのも一案です。

Too Good To Goでゲットできる食品は?

Too Good To Goで提供される食品は、ざっくりと「料理」「パン」「食料品」「その他」のカテゴリーがあり、サービスの性質上、賞味期限が短いものが中心(というか全て?)です。

提供される食品の種類もその時々によって様々。Too Good To Go用にセットされており自分で選べない場合がほとんどですが、ある程度選べることもあります。

以下、筆者が実際に提供を受けた食品をご紹介します。

MIGROS(1回目)

一発目はcoopと並ぶスイスの有名スーパーマーケットMIGROSで5.90CHF(約985円)のSurprise Bagを購入。提供用の品目はすでにセットされていました。

この日ゲットできたのは、ツナのサンドイッチ、トマトのキッシュ、ファラフェル、特大マカロン。こちらの値段は値引き前だと18CHF(約3,006円)。提供価格が5.90CHFだったので、セオリー通り約3分の1の値段で手に入ったことになります。

ちょっと炭水化物が多すぎる気もしますが、特大マカロンは自分ではなかなか買わないので面白い発見でした。

MIGROS(2回目)

スーパーマーケットは取扱商品が多いので、Too Good To Goの提供バリエーションも豊か。訪問するたびに提供商品が全く違うのが面白いところです。

1回目と同様にSurprise Bag(5.90CHF)を利用してみましたが、やっぱり内容が全く違う!

今回は最初から提供が決まっていたのは500gのイチゴのみで、あとは選ぶことができました!(制限あり)

おかげで炭水化物祭りを回避できたばかりか、お肉まで入手できてしまうことに。これはおそらく相当ラッキーな部類だと思うので、期待しないほうが良いかもしれません。

MIGROS(3回目)

MIGROSも気づけば3回目。今回もSurprise Bag(5.90CHF)ですが、前回よりもさらにバリエーションが豊かです。

提供品目は、サラダ(ドレッシング付き)、サンドイッチ、ニンジン千切り、タラ、ローストビーフ、シリアル付きヨーグルト。

魚はスイスでは非常に高価なので非常に助かります。ムニエルにしていただきました。

Sapori d’Italia

続いては、イタリアの食材の揃うイタリア系スーパーマーケットSapori d’Italia。こちらもSurprise Bag(5.90CHF、約985円)です。提供品目はセットされていました。

提供品目はフォカッチャ、レモンタルト、サラミ。合計金額は17.55CHFだったので、こちらも他の店舗と同じ値引き率ということになります。

フォカッチャはトマトとチーズがたっぷりで食べ応えがあり、レモンのタルトも爽やかで美味しかったです。このサービスを利用しなければ試さなかったかも。サラミもお酒のおつまみにしっかり頂きました。

Aimé Pouly

趣向を変えてパン屋さんAimé Pouly

このお店もSurprise Bag(同じく5.90CHF)だったので選択の余地はないものと思っていましたが、なんとカウンターから好きな惣菜パン・サンドイッチ・デザートをそれぞれ選ぶことができました

今回はハムとチーズのコッペパンサンド(2つ)、ベーグル、チョコレートケーキを選びました。

元の販売価格は確認できませんでしたが、かなりお得なのは確か!

Só Mel

ポルトガルの伝統菓子やケーキが揃うパン屋さんSó Mel。こちらはSurprise Bag(5.90CHF)です。

ピックアップに伺うとその場で残っていたと思われるパンを大量に詰めてくれました。リクエストは特段しませんでした(多分できないと思います)。

内容は以下のような感じでした。

  • ポルトガルのクロワッサン
  • ポルトガルのクロワッサン(アーモンド付き)
  • 大量のエクレア
  • 大量のチョコパイ
  • 大量のPata de veado(「シカの足」という名前のポルトガル伝統菓子)
  • Bola de Berlim(卵黄クリームを挟んだ揚げドーナツ。ポルトガル伝統菓子)
  • チョコレートチップのペストリー
  • ミルフィーユ
  • ハム入り総菜パン

こちらも販売価格は確認できませんでしたが、5.90CHFでは絶対買えないであろうことは量からして明らか!日本ではおろかジュネーブでも珍しいポルトガルのお菓子を存分の堪能することができました。

全部消費するまでかなりの時間がかかりました。笑

TEMAKI BAR

ヨーロッパでは高級すぎて手が出ない和食ですが、Too Good To Goなら(比較的)手軽に挑戦できます。今回はレマン湖のほとりにあるTEMAKI BARを利用してみました。Surprise Bagの値段も10.90CHF(約1,670円)と少々お高めです。

今回提供品目はセットされていました。

内容は(スイスとしては)なかなか豪華で、手巻き寿司3つ、かっぱ巻き、海藻サラダ。

公式ウェブサイトからそれらしき商品と照らし合わせたところ、合計で50CHF(約8,350円)はしそうでした。日本の庶民の感覚だと値引き後でも十分高いですが、値引き前はちょっと信じられないお値段…

coop(1回目)

最初にご紹介したMIGROSと並ぶ有名なスーパーマーケットcoop。それぞれのスーパーマーケットの傾向を知りたくて利用してみました。

内容はMIGROSと同じSurprise Bag(5.90CHF)で、提供品目はセットされていました。

今回の収穫はお寿司とフルーツミックス。

かなり少ないように見えますが、それはお寿司が高いから。日本のスーパーのお惣菜よりも微妙に質の低いお寿司セットが値引き前だと2,000円以上します。

こんな機会ででもないと手が出ません…

coop(2回目)

1回目は個人的にちょっとがっかりだったcoopですが、別店舗で2回目のチャレンジ。今回もSurprise Bag(5.90CHF)です。今回は指定された範囲から自由に選ぶことができました!(品目数は指定なし。店員さんがストップをかけるまで取ってOK)

今回お惣菜やフルーツのコーナーから好きな物を選んで良いということだったので、普段は買わないフルーツの盛り合わせとご飯もの&麺類をチョイス。かなり得した気分!

簡単5ステップ!Too Good To Goアプリの使い方

Too Good To Goアプリの使い方は非常に簡単。5ステップで完結します。

STEP
アプリのダウンロード・会員登録

サービスの利用にはアプリが必要です。

appleの場合は該当のアプリの日本のストアでの取り扱いがないので、利用する国のストアに登録情報を変更する必要があります。

公式ウェブサイトのリンクから見つけるか、アプリストアで「Too Good To Go」と検索してダウンロードします。

アプリを立ち上げたら、氏名等の情報を登録してプロフィールを完成させます(支払い登録は初回利用時に行うので、この段階ではクレジットカードの登録等は行いません)。

STEP
利用するお店を選ぶ

利用登録が完了したら、利用するお店を選びます。下のタブから自由に検索してみましょう。

当日か翌日に利用が可能なお店がリストアップされており、利用可能な数量(これがゼロになると売り切れ)や評価、金額といった情報が表示されています。

トップ画面のおすすめ店舗から選ぶのも面白いですし…

受け取り時間や希望する食品のタイプ等からフィルターをかけつつ、好みのお店や食品を選ぶこともできます。

お店のロケーションや自分に近い場所から選ぶこともできるので、スケジュールに合わせてお店を見つけることも可能。近所で思わぬ発見ができることも。

STEP
お店の詳細を確認

お店の情報をタップすると詳細が表示されます。

例として、スイスの有名スーパー「coop」を選んでみました。食品の内容は「Surprise Bag」とあるので、受け取るまで何が提供されるか分かりません。

価格帯はお店によって色々ですが、大体販売価格の3分の1程度の金額が設定されているようです。今回の例だと18スイスフラン相当の食品が5.90スイスフランで手に入るようですね。

受け取り時の利用者評価もお店選びの参考になりそうです。このお店は4.3点と高評価なので期待できそう。

基本的に袋はもらえない(一部購入可能な場合もあり)ので、受け取りの際にはエコバッグを持参するようにしましょう。

また食品の種類(惣菜等)によってはタッパーや専用の容器が必要な場合もあるので、Reserve直上のWhat you need to knowの項目に必ず目を通しましょう。

利用したいお店が見つかったら、Reserveをタップした後支払い(初回であれば支払情報の登録も)を済ませれば予約完了です。予約番号が発行されるので、あとは指定された時間にお店に向かうだけ!

STEP
指定の時間にお店で商品をピックアップ!

指定の時間にお店に着いたら、店員に予約完了の画面を見せて食品を受け取ります。外国語に不慣れな場合でも、アプリの画面を見せれば分かってもらえるはず。

受け取りが無事完了したら、アプリの画面で受領済みの操作を行います。

STEP
受領後はお店を評価

受け取りが完了すると、簡単なアンケートへの回答が求められます。回答内容は登録業者や他のユーザーに役立つので、正直に回答しましょう。

注意点と欲しい食料品を手に入れるコツ

ここからは実際に使ってみて感じた注意点と、目当ての食品をゲットするためのコツについてまとめます。

指定時間に指定場所でしか受け取れない

Too Good To Goはそのシステム上、指定したお店に指定された時間に出向く必要があります。ちゃんと受け取れる場所・時間かをよく確認したうえで予約しましょう!

お店が交通が不便な場所にあったり意外と離れていることもありますし、特にヨーロッパだと土日はバスの本数が少なかったりするので、遠いお店を予約すると行くだけで大変。そのため、通勤・通学のルート上にあったり土地勘のあるエリアにあるお店の利用がおすすめです。

またToo Good To Goの受け取り時間帯は営業終了間際に設定されていることが多いので、遅い時間帯までやっているお店だとその分受け取り時間も遅くなります。帰りの足や安全面もよく考えて予約を。

営業時間の長いお店が集中するヨーロッパの鉄道駅周辺は、治安が微妙なことが多いです。受け取り時間の遅いお店の予約は要注意。

とにかく量が多い

Too Good To Goは食料品が定価の3分の1程度で入手可能=支払う金額の3倍の量が入手できるということ!つまり基本的に量が多いです。一人暮らしだと1日で消費するのはまず無理。

特に賞味期限の早いパン屋さんでその傾向が顕著です。

しかもToo Good To Goは廃棄直前の食品を安く提供するサービスなので、入手時点で既に賞味期限のカウントダウン状態

誰かと分け合ったり保存方法を工夫するなどして早めに消費しましょう!

パンなら種類によっては冷凍保存ができますし、他の食材も工夫次第で長期保存できるものが色々あります!

希望の食品が手に入る確率は低い

Too Good To Goでは、受け取る食品を選べないことがほとんど。欲しい食品が提供されるかギャンブルするような感覚であればある程度楽しめますが、どうしても欲しいのであれば素直に購入したほうが良いです。

また嫌いな食品やアレルギーに関わる食材が入っていることもあるので、飲食前に念のため表示の確認を。

食材によっては調理が必要

パン屋では問題にならないと思いますが、スーパーマーケットだとたまに肉や魚が手に入ることがあります。スイスでは高級品なので当たりの部類だと思いますが、問題はどうやって食べるか…。

自炊できる設備があれば良いのですが、キッチンの付いていないようなホテルだと厳しいかも。

欲しい食品の入手確率を上げるには?

これまでに利用してきた感覚だと、小規模店舗よりも大規模店舗の方が自分で食品を選べる確率が高いような気がします。また回転の速い駅前の店舗も狙い目かも。

もちろん確実とは言えないので、ご参考まで…

まとめ

この記事ではスイスでの食費の節約に役立つToo Good To Goをご紹介しました。

スイスでは元々の物価が高いからか、値引き後もそこまですごくお得!とは言い切れない場合も多いですが、3分の1の価格(状況によってはそれ以下)で新しい体験を買えるという側面もあり、個人的にはかなり楽しい仕組みだと思います。

頻度は少ないですが野菜や果物が対象になることもあるので、もし購入できたら記事に追加したいと思います。

以上です。

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