海外在住者にとって、一時帰国は一大イベント!
一時帰国は自国に戻るというリラックス感もありつつも、色々なことがやりたくなったり欲しくなったりと、とにかく忙しくなりがち。事前の準備なしに行き当たりばったりで過ごしてしまうと、後々「あれ買っとけば…」や「あれをやっておけば…」と後悔することがあるかもしれません。
この記事では、筆者が実際に一時帰国をした際に感じた「一時帰国中にやっておくべきこと」をご紹介します。
一時帰国を検討している方や現在一時帰国中の方の参考になれば幸いです。
一時帰国は計画が全て
買いたい物&やりたいことリストを作る
何を置いてもまずはコレ!
一時帰国の日程が決まったあたりから、日本で買いたい物ややりたいことをリストアップしていきます。特定のお店でしか買えない物・入手までに時間が必要な物・日程調整が必要なことを中心に組むと買い忘れや後悔を減らすことができます!
それぞれの例はこんな感じ。これらの予定がある場合は早めに計画を立てた方が良いです。
- ヒートテックやエアリズムの肌着(ユニクロ)
- デジタル関連用品(ヨドバシカメラやビックカメラのような家電量販店)
- 日本語の書籍(書店)
- 日本製の薬(薬局)
- 眼鏡(視力検査や眼鏡本体の作成に時間がかかる)
- コンタクトレンズ(同じコンタクトレンズでも取り寄せが必要ならその分の時間がかかる)
- 友人・知人に会う
- 床屋や歯医者といった予約が必要なサービスを受ける
- 役所や銀行の手続きを済ませる(営業時間や処理時間の影響を受ける)
通信環境を確保する
日本で使えるSIMカードを持っていない場合は、旅行者用のSIMカードを購入したり、ポケットwifiをレンタルするなどして通信環境を確保する必要があります。
旅行者用のsimカードは事前にインターネットでも購入できますし、到着空港でも購入が可能です。日本の空港であればぼったくられる心配もなく安心。
また日本のSIMカードの契約を残している場合であっても、改めてプロファイルのダウンロードをするなど設定が必要な場合があるので、不明な場合はお使いのキャリアのウェブサイトなどで事前にチェックしておくとスムーズです!
筆者は日本の電話番号をキープするためにmineoを最低金額&容量に設定して契約しています。mineoの場合プロファイルをインストールしないとローミングが使えない他、プラン変更は前月1日~25日しかできないという制約があります。一時帰国中にローミングを使うなら事前の準備が必要。
住まいをどうするか問題
日本に住居があったり身を寄せる場所がある場合は特段気にしなくても問題ありませんが、もし滞在場所が必要であれば滞在期間に応じてホテル、民泊、サービスアパートメントなどの滞在先を事前に確保しておく必要があります。
もしサービスアパートメントなどを一時的な居所ではなく正式な住所として転入届(後述)を出す予定であれば、その住所を正式に住所とすることが可能かどうかを家主や自治体に確認する必要があります。
転入届を出すか問題
一時帰国の期間によっては、転入届を提出するかどうかも焦点になるでしょう。
正式に住民登録があれば国民健康保険などの恩恵を受けることができるので、海外の高い医療費であったりを考えると非常に大きなメリットがあります。
転入届を提出すべき日本滞在期間の目安は自治体によって示されていたり示されていなかったりとまちまちですが、明記されている場合は転入届の根拠となる「生活の本拠が日本にある」ことを判断する目安としては「日本の滞在期間が1年を超えるかどうか」が基準になっているようです。
日本滞在期間が1年未満の一時帰国の場合に転入届が受理されるかどうかは自治体によって取り扱いが分かれる(短期の一時帰国だと転入を拒否されるケースがある)ようなので、疑問がある場合は自治体に確認すると確実です。
短期の一時帰国の場合、転入届を出すことで日本の福祉制度にフリーライドする可能性があることを考慮する必要があります。
Visit Japan Webで電子申告を済ませておく
日本入国の際、国籍に関係なく提出が必要なのが携帯品・別送品申告書(税関申告書)。
申告書は帰国便の機内で配付されるのでその場で記入することも可能ですが、酒やタバコなど申告必要物品は預け荷物に入れた後だと正確な量の把握が難しいこともありますし、シンプルに記入項目が多く記入には手間と時間がかかります。筆記用具が必要な点も微妙。
自由に身動きがとれない機内で細かい項目を読みながら申告書を書くのは地味にストレス。座席によっては最小限の手荷物しか手元に置けない場合があり、筆記用具を持っていても取り出すのが面倒なこともあります。
日本到着後に記入するという手もありますが、それだけ空港から出るのが遅くなるというデメリットも。
そういった手間を避けるためには、帰国便搭乗前にVisit Japan Webで税関申告を済ませておくのがベター。項目数が多くても落ち着いて記入することができます。
【これだけは絶対】一時帰国でやること6選
家族や友人・知人に会う
一時帰国の最大の楽しみといえば、日本にいる家族や友人・知人に会うこと!
現代ではSNSで気軽に話ができますが、やっぱり直接話すのが一番!特にアメリカやヨーロッパなどは時差の関係で普段からリアルタイムでの連絡が厳しかったりするので、余計に感じます。
一時帰国は日程が限られるので、絶対に会いたい人には帰国前、一時帰国が決まった段階で連絡しておくとスムーズです。
歯医者に行く
海外の医療保険や海外旅行保険で対象外だったり別途課金が必要になることが多い歯科治療。日本の歯科治療は海外の数分の一でハイクオリティなサービスを受けることが可能なので、この機会に行っておきたいところ。日本語が通じるのも心強いです。
住民登録をして国民健康保険が利用可能な場合は何も気になることが無くても受診してみると安心ですし、もし国民健康保険が使えない場合であっても、クリーニングだけであれば他国よりも安価に済むことも多いのでやっぱりおすすめ。
歯科治療をカバーする保険がない場合でも、治療内容や費用について事前に相談してみると、何らかの解決策を示してもらえるかもしれません。
郵便物の整理
一時帰国は郵便物チェックの重要な機会。届いた郵便物を逐一確認できている場合や郵便物の海外転送手続きをしている場合以外は、受け取った郵便物の整理が必要です。
なかには対応が必要なものもあるので、見逃さないように時間を取ってじっくり精査するのが重要!
床屋&美容院に行く
海外の床屋や美容院は料金の割にスキルが低かったりアジア人の髪質に慣れていなかったりすることが良くあり、希望通りの髪型にならないことが結構あります。
その点、日本の床屋や美容院であれば日本語でコミュニケーションが取れるので細かい注文もしやすく、技術もかなり高いです。価格設定もクオリティーを考えると非常にリーズナブルですし、1,000円カットから高級サロンまでオプションが多いのも魅力的!
予約が不要な場合もあるので、短期間の一時帰国でも利用することができます。
日本食を楽しむ
日本の楽しみと言えば食!日本に居る間にインバウンド客のようなノリで海外だと非常に高い日本食を色々と楽しんでみるのも面白いです。
筆者はラーメン好きなので色々と食べ歩きをしました。
日本の商品を買う
日本でしか手に入らない日本製の商品や日本市場向けの製品など、海外だと割高な商品の買い出しも!要件を満たせば免税制度も利用できてお得です。
2025年2月現在、日本国籍を有する非居住者が免税を受けるためには海外に引き続き2年以上居住していることが必要です。
免税制度の詳細はこちら。
スーパーマーケット
海外では非常に高価な日本のお菓子や海外自炊に役立つ調味料やキッチン雑貨(ラップやジップロックなど)、インスタント食品を買っていくと、海外に戻った際に日本を思い出してほっこりしたり、自炊が捗って節約につながったりします。
買い込み過ぎると「勿体なくて使えず結局残ったままになってしまう…」ということが起きるので、程々に。
ドラッグストア
常備薬はもちろん、海外では入手困難な総合風邪薬や日本人の体質に合わせた胃腸薬などを買っていくと便利です。
ドラッグストアはお菓子を買う場所としてもおすすめ。
バンドエイドのような緊急時に必要なグッズが手元にない場合は、この機会に買っても。
家電量販店
日本産の家電は非常に優秀でリーズナブルなので、欲しかったものがあればこの機会に購入するのもアリ!PCアダプターのような消耗品に近い周辺機器の調達にもチャンス。
また日本語キーボードのパソコンのようにネット通販でも買えるけれど郵便事情の悪さや煩雑な通関手続きなど諸々の理由で手元に届くまで時間や手間がかかりそうな商品は日本で買った方が無難。
高価な商品や重要な商品は一時帰国時に買った方が安全。
またアップル製品のように海外でも購入できる商品についても、日本で購入したほうが安い場合があるので要チェックです。
書店
日本語の書籍はよほどメジャーな本か日本人人口の多い都市でないと手に入らないので、一時帰国は在住国で手に入りそうもない本を購入する良いチャンス。
もし特に購入したい本がなくても、少し歩き回ってみる日本の流行が分かったり、在住国の旅行ガイドで知らなかった興味深い場所が見つかったりするので、書店を歩き回ってみると楽しいです。
現地の旅行ガイドはオンライン書籍としても売られていますが、個人的に紙の本が好きなので日本で買って帰ったりします。
【必要なら】時間がかかる&要予約の事柄7選
役所の手続きを済ませる
役所関連の手続きにはオンラインや郵送で行うことが難しいものが多いので、もし必要があれば一時帰国の際に済ませてしまうのがおすすめ。
転入届の提出についても医療機関の受診など特定の目的があるであれば早めにやった方が良いです。
海外の行政サービスに慣れていると日本の行政サービスの丁寧さに感動します。
銀行の手続きを済ませる
銀行口座の断捨離や各種手続き(様々なサービスの契約や解約)も、一時帰国の機会を利用して済ませることの上位に挙げられます。
内容によっては銀行の支店を訪問したり(支店の混雑状況によっては予約をするのがベター)、手続きに時間がかかったりするので、こちらも計画的に。
サービスによっては申込はネット経由で可能であっても解約や変更は郵送や来店が必要なケースがあります。事前に利用中のサービスを洗い出し要不要を検討しておくとスムーズです。
運転免許を更新する
運転免許の更新時期が近いときはもちろん海外滞在中に期限が来る場合など合理的な理由があれば通常よりも早めに更新をすることが可能なので、当てはまりそうなら管轄の警察署に確認を。
日本に住所登録がない場合であっても滞在許可証を作成すれば一時滞在先を居所と見なして手続きを行うことができるので、一時滞在先を管轄する警察署のウェブサイトなどをチェック。
参考までに神奈川県警のウェブサイトのリンクを貼っておきます。
健康診断を受ける
一時帰国は健康チェックの良い機会でもあります。海外で健康診断を受けるとかなりの時間と費用が掛かりますが、日本でなら比較的簡便に受けることが可能です。
自治体によっては健康診断を安価に受けられるサービスを提供しているので、住民登録をするのであればこちらもやっておくと色々と安心です。
眼鏡・コンタクトレンズを購入する
歯科治療と並ぶ保険でカバーされない重要項目が眼鏡やコンタクトレンズ。近視や乱視など個人に合わせてカスタマイズする必要があるため、新規に注文するにも修理するにも時間がかかります。
温泉・銭湯・スパを楽しむ
日本ならではの楽しみが温泉・銭湯・スパなどのリラクゼーション施設。
海外と比較するとかなりリーズナブルに楽しむことができるので、一時帰国の機会に堪能しておくのがおすすめ。
国内旅行を楽しむ
時間がある程度確保できるのであれば国内旅行に出かけるのもおすすめです。日本在住時とはまた違った視点で各地の観光名所を巡ることで面白い発見があるかもしれませんし、ご当地の食べ物を味わうことでリフレッシュしたりできます。
日本のサービスの質の高さや交通機関の利便性を再認識するきっかけにも。
気合を入れて観光地を訪問したり観光したりする必要はなく、滞在先の近くを散歩するだけでも良い気分転換になります。
まとめ
本記事では一時帰国の際にするべきことをまとめました。改めて整理すると本当に多いですね…帰国前に色々と考えておかないとすぐにタイムアップになりそうです。
特に円安の昨今では海外で日本の商品を調達しようとすると非常に割高になるので、買いたい物を予め考えておかないと目移りしてしまいますし、無駄遣いにもつながります。
本記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
以上です。
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