【物価&品揃えを解説!】スイスの主要スーパーマーケットの特徴と使い分けについて【豊富な画像でご紹介】

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世界一物価が高いと言われるスイス。

特に円安傾向の強い昨今は、生活だけでなく旅行をする場合でも節約の手段を考えておくことは必須になりつつあります。そんなとき大いに役立つのが現地のスーパーマーケットです。

現地のスーパーマーケットは外国人にとっては宝の宝庫。上手く利用すれば日用品やお土産をお得に入手できますし、現地人の生活を部分的に体験することもできます。

本記事では、スイス(主にジュネーブ)で利用可能な主要なスーパーマーケットをご紹介します。

記事中のレートは1スイスフラン=167円相当で計算しています。

目次

スイスで安く食料品を調達したいなら、やっぱりスーパーマーケット!

まずは日本とは異なるスイスのスーパーマーケットの概要から。

スイス・ジュネーブの主要スーパーマーケットは4つ

スイス・ジュネーブの主要スーパーマーケットは、coopMIGROSDennerLiDLの4つ。

あくまでスーパーマーケットなので取扱う商品の種類自体にはそこまでの違いはありませんが、それぞれに強みや特徴があるので、使い分けができるようになるとよりお得に買い物をすることができます。

各スーパーの特徴は記事内で説明しますが、ざっくりこんな感じです。

チェーン名価格食料品の種類酒類の種類その他(キッチン用品、衣類など)
coop高い豊富豊富大規模店であれば入手可
Migrosやや高い豊富限定的大規模店であれば入手可
Denner安い豊富豊富限定的
LiDL非常に安いやや限定的やや限定的やや限定的

営業時間は大体8時から19時。土曜日は短縮&日曜日は休み

スイスのスーパーマーケットの営業時間は日本と比べてかなり短く、おおよそ8時にオープンし、平日は19時前後、土曜日は18時前後には閉店する店舗が多いです。

なので、日本の感覚で夜に買い物に行くことはほぼできません…(コンビニもないし)。

また基本的に日曜日はお休み。日曜日に買い物をしたい場合は、駅前の店舗など例外的に日曜日に営業している店舗を利用することになります。

ジュネーブで日曜日に営業しているスーパーマーケットはコルナヴァン駅周辺に集中しています。

野菜・果物は量り売りも

野菜や果物は日本のようにパッケージごとの価格設定になっている場合と、欲しい分だけ専用の量りで計量する場合の2通りがあります。

パッケージごとの価格設定の場合は、量り売りの場合は重量単位(大体はkg)の表示になっています。

画像のミニトマトはkgあたり4.50CHFで、値札の上にある番号(この場合は2)は計量する際に量りに入力する番号です。

必要な量を量りに載せて商品番号を入力すると、値札シールが印刷されるので、レジに持っていきます。

店頭の量り。量り売りの商品を購入するときは、ここで計量して値札を入手します。番号を確認し忘れても横のリストが手掛かりになります。

生鮮食料品(野菜や果物)・乳製品が狙い目

スーパーマーケットの取扱商品のカテゴリーは基本的に日本とほぼ同じ。

円安なので全てが高く感じられますが、そのなかでも生鮮食料品や乳製品は比較的安めです。

食べ切りのヨーグルトであれば0.75CHF(約125円)程度からあります。

MIGROSのヨーグルト売り場。1CHF以下で買える商品がいっぱい!

また、ディスカウントスーパーのDennerでは生鮮食料品ほぼ全てが30%前後割引された状態で売っていました。

画像の商品は全て2CHF(約334円)と日本の物価と比較してしまうと割高ではありますが、外食するとファストフード店でも軽く3,000円は飛ぶ世界であることを考えると良心的だと思います。

DENNERの陳列棚。この日はパプリカが1.95CHF(約325円)でした。

お土産も調達できます!

スーパーマーケットはばらまき土産の定番の調達場所ですが、店舗によってはスイス国旗の付いた定番のお土産を扱っているところもあります。

また取り扱っている酒類の種類も非常に多いので、スイスワインを調達する際にもおすすめです。

スーパーマーケットで色々なお土産を一気買いすれば、時間&お金の節約になるかも!

コルナヴァン駅構内にあるMigrosでは、国旗柄のお土産を多数取り扱っています。

スイス・ジュネーブのお土産についてはこちらの記事も参考にどうぞ。

必ずレシートをもらう&何も買わずにお店を出るときは店員に一声

スイスのスーパーマーケットはレジを通過しないと出られない構造になっていることが多いです(入口や出口に一方通行のゲートがある場合も)。

レシートのバーコードを読み込まないと出口のゲートが開かない構造になっているお店もあるので、買い物をしたら必ずレシートTicketをもらっておきましょう!

そのような構造の店舗で何も買わず(会計せず)に出たい場合は、その旨を店員に告げて出口を開けてもらうことになります。

なお「SANS ACHAT(購入品なし)」と表示のあるゲートが設置されている場合、何も買わない人はここから出ることができます。(大型店舗以外ほぼ見かけません)

大規模店舗に併設のレストランは穴場お得スポット!

coopやMigrosの大型店舗に併設されているレストランは市内のレストランと比較すると多少金額が抑えめに設定されているため、気軽な外食に便利です。

こちらの記事でもご紹介しましたが、コーヒーが一杯4フラン以下で飲める貴重な場所!

無料のwifiが使えるほか電源が使える席もあり、スマホの充電やパソコン作業もできちゃいます。

お店によってはお得なセット割引も!

coopのレストランではティータイム時間帯にデザートのセット割引が設定されており、この内容で5.45フラン!スタバなら倍以上はするはず。

お得な会員サービスに注目!

スイスでは、各スーパーマーケットがそれぞれ会員プログラムを用意しています。

アプリを利用したりクレジットカードへの入会が必要になったりと形態は異なりますが、利用頻度が高いのであれば入っておいて損はありません。

coop

まずはスイスで最も有名なスーパーマーケットのひとつ、coop。

価格が若干お高めですが、その分品質は折り紙付き。プライベートブランドも非常に充実しています。通常のcoopの他にcoop cityという多少大きな店舗もあり、そちらは衣料品なども取り扱っています。

会員プログラムはかなりお得なようですが、クレジットカードの発行が必要なので若干ハードルが高いです。長期在住者であれば検討しても良いかもしれません。

なおアプリでも一応会員登録はできますが、クレジットカードのプログラムは異なるためか特段お得な感じはしません…。

外観。こちらはコルナヴァン駅構内にある店舗です。
野菜と果物のコーナー。種類は豊富です。
パンコーナー。スイスの特徴はお店で焼いたパンをほぼ必ず販売しているところ。
乳製品コーナー。さすがスイス、種類が豊富です。
お酒コーナー。スイスのワインは国外流通量が少ないようなので狙い目。

Migros

Migrosはcoopと並びスイスを代表するスーパーマーケット。

プライベート商品が充実しており、Coopと比べて多少リーズナブルな価格設定が魅力です。店舗の規模によってランク分けがされており、m、M、MM、MMMの順に規模が大きくなり、品揃えや店舗サービスが充実します。

それぞれの規模感はざっくり以下のような感じ。

  • m(migrolino):コンビニのような小規模店舗。営業時間が少し長め(6:00~22:00)。
  • M:普通のスーパーマーケット。
  • MM:少し大きめのスーパーマーケット。生花店やアウトレットといった別サービスを併設。
  • MMM:大規模スーパーマーケット。レストランや家電量販店のような別サービスも併設。

プライベート商品は食料品が中心ですが、大規模店舗ではプライベートブランドのキッチン雑貨や衣類も取り扱っています。

公式アプリでCumulus会員に登録すると、買い物ごとにポイントを貯めたりクーポンを利用できたりします。特定のクレジットカードは不要なので、Coopと比較すると多少ハードルは低いかも。

なお店舗の方針により、基本的にお酒やタバコの取り扱いがありません。ノンアルコールならあります。

Migrosの外観。オレンジの文字が目印です。
野菜の陳列棚にもこだわりを感じます。
ヨーグルトは種類が豊富です。
チーズ類も圧巻の品揃え。
パンコーナーも人気。
生菓子コーナーもあります!

Denner

Dennerはスイスで最もリーズナブルな価格のスーパーマーケットチェーンの一つ。市場シェアはCoop、Migrosに次ぐ3番手です。

主に食料品とワインに特化しており、金額面でも選択肢が豊富です。半面それ以外の取り扱いがやや弱め。

赤地に白の看板が映える外観。
こちらのパンコーナーも人気です。
乳製品はどこのスーパーも品ぞろえがすごい。
DENNERはお酒も充実しています。

LiDL

LiDLはドイツ系のスーパーマーケットチェーン。個人的な感覚では4つのチェーンのうち最もリーズナブルな価格で商品を提供しています。しかも質も悪くありません。

ディスカウントスーパーにありがちな無骨な陳列が良い感じ。

商品のラインナップは他と比べると少な目な印象ですが、特段不便を感じるほどではありません。

無骨な感じの陳列棚。
パンコーナーも非常にシンプル。
全般的に安いのが魅力。

食料品以外の棚は商品がかなりの頻度で入れ替わります。キッチン用品だったり衣類だったりとバリエーションは様々で、他のチェーンでは見ないカオスっぷりです。

このごちゃまぜ感がLidlの魅力。掘り出し物があるかも!

なお、全ての店舗でそうなっているかは分かりませんが、セルフレジを利用する場合、店舗を出る際にレシートを機械に読み取らせなければならない場合があります。そのため必ずレシートをもらうようにしましょう。

まとめ

改めて、チェーンごとの大体の傾向をまとめると以下のような感じになります。

チェーン名価格食料品の種類酒類の種類その他(キッチン用品、衣類など)
coop高い豊富豊富大規模店であれば入手可
Migrosやや高い豊富限定的大規模店であれば入手可
Denner安い豊富豊富限定的
LiDL非常に安いやや限定的やや限定的やや限定的

大体の傾向が分かれば必要な商品の種類によって使い分けができますね!

なおちょっとした裏技として、Too Good To Goというアプリを使うと(商品は選べないものの)coopやMigrosの商品を格安で入手することが可能です。

アプリの使い方と実際に手に入る食べ物についてはこちらの記事をご覧ください。

以上です。参考にしていただけると嬉しいです。

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