【初めてでも迷わない】タイプ別!香港飲茶レストランの選び方&楽しみ方

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香港といえば、やはり飲茶。
筆者も香港滞在中、さまざまな店で飲茶を楽しみました。

何軒か回るうちに気づいたのが、同じ「飲茶」を提供していても、主に地元民が集まる店若者や観光客が多い店とでは、雰囲気や注文の勝手、居心地に意外な違いがあるということです。

この記事では、香港でよく見られるローカル飲茶観光客向け飲茶の違いを、実体験をもとに整理していきます。

あくまで筆者の主観ではありますが、「初香港」「一人旅」「旅慣れている人」など、ニーズ別にどの飲茶スタイルが向いているかも紹介します。
香港で飲茶を楽しみたい方の参考になれば幸いです。

目次

香港の飲茶文化とは(ざっくり)

本題に入る前に、香港の飲茶とは何か?について説明します。
このトピックは説明し尽くされているので、ここではあくまでざっくりと。

飲茶の習慣

香港における飲茶は、単なる食事というよりも日常的な習慣。
家族や友人と集まり、お茶を飲みながら点心をつまむ…香港にはそんな時間そのものを楽しむ文化として根付いています。

元々は談笑を楽しみながらお茶を飲むのが中心でしたが、最近は点心を楽しむことも重要な要素になっています。

特別な日だけでなく、平日の朝や昼にふらっと立ち寄る人も多く、店内では新聞を読みながら食事をする姿や、常連同士が挨拶を交わす光景も珍しくありません。「飲茶=社交の場」という側面は、香港らしさを強く感じるポイントです。

なお、香港の飲茶では、着席後に茶器を軽くゆすぐ人を見かけることがあります。
かつて衛生的な意味合いを持っていましたが、現代では単なる習慣になっているため、やらなくても特に問題はありません。周囲の様子を見て、気にならなければ省いても大丈夫です。

楽しめる時間帯

飲茶は朝から昼にかけて楽しむのが一般的。
特にローカル色の強い店では、飲茶の提供が早朝〜午前中のみの場合もあります。

一方で、観光客向けや新しいスタイルの店では、昼過ぎや夕方でも飲茶を提供している場合があり、時間帯の自由度はやや高め。店のタイプによってピークタイムが異なるので、利用しやすい時間帯が異なります。

お店の分類と最近のトレンド

香港の飲茶店は、大きく以下のように分類できます。

  • 1. 地元民の日常使いが中心の、昔ながらのローカル店(蓮香樓、陸羽茶室、倫敦大酒樓など)
  • 2. 観光客や若者も多く訪れる、入りやすい飲茶専門店(添好運、DimDimSumなど)
  • 3. 価格帯が高く、演出や創作性を重視した高級飲茶店(モット32、ディムサム・ライブラリーなど)

近年は点心の種類や飲茶の楽しみ方自体が少しずつ変化していますが、昔ながらのスタイルが今も現役で残っているのも香港の特徴です。

この記事では便宜的に1を「ローカル飲茶」、2を「オシャレ飲茶」と呼び、それぞれの特徴と楽しみ方をご紹介します。

ローカル飲茶とオシャレ飲茶の違いって?

ここからは具体的に飲茶が楽しめるお店それぞれの特徴をまとめていきます。

それぞれの違い(ざっくり)

まずは、ローカル飲茶とオシャレ飲茶の違いをざっくり整理してみます。

項目ローカル飲茶オシャレ飲茶
主な客層地元民(高齢者中心)地元民(若者中心)・観光客
雰囲気雑多・賑やか清潔・落ち着いている
注文方法紙・口頭(広東語)が中心写真付きメニュー・外国語対応
接客必要最低限比較的丁寧
点心定番中心創作・アレンジあり
価格帯安めやや高め
難易度やや高い低め
※あくまで傾向であり、すべての店に当てはまるわけではありません。

ローカル飲茶

地元の人たちが日常的に利用する飲茶店。

広いフロアを備えた昔ながらの店舗も多く、宴会場のような内装や、シャンデリア、カラフルなカーペットが印象に残る店もあります。

サービスは必要最低限で、外国人でも特別扱いはありません。
店内は非常に賑やかで、ピーク時にはほぼ確実に相席になります。

点心は蝦餃や焼売、腸粉などの定番が中心で、見た目よりも回転の速さと安定感を重視している印象です。
注文や支払いの流れも独特で、初めてだと戸惑う場面もありますが、その分香港の日常を強く感じられるスタイルでもあります。

オシャレ飲茶

観光客や地元の若者にも利用しやすい飲茶店です。
清潔感のある内装、写真付きメニュー、英語対応など、初めてでも入りやすい工夫がされています。

点心は定番に加え、盛り付けや味に工夫を加えたものも多く、食事としての満足感だけでなく体験としての飲茶を意識した作りが特徴です。インスタグラムなどでよく取り上げられるのも、こうしたタイプの店。

価格はローカル飲茶より高めですが、その分、安心感や居心地の良さを重視する人には向いています。

基本的なお作法の違い

ここでは、ローカル飲茶とオシャレ飲茶に共通する項目について、体験のされ方の違いを整理します。
「正しい・間違い」ではなく「前提がどう違うか」を知っておくと、飲茶の時間が初めてでもずっと気楽になります。

入店〜着席まで

ローカル飲茶では、入店時にフロントで人数を告げ、席を案内してもらうのが基本です。
ただし、混雑状況や店のスタイルによっては、入店後に自分で空いている席を探して座るケースも見られます。

相席が前提で、10人前後が一度に着席できる大きめの円卓も多いため、知らない人と同じテーブルになることは珍しくありません。店員は全体を見ていますが、細かく誘導してくれるわけではないため、必要に応じてこちらから声をかけるなど、多少のコミュニケーションが求められます。

一方、オシャレ飲茶では、入口で人数を伝え、スタッフに案内されて着席するのが一般的です。
ピークタイムを除けば相席になることはほとんどなく、普通のレストランと同じ感覚で利用できます。

お茶の扱い

ローカル飲茶では、着席直後に口頭(多くの場合は広東語)でお茶の種類を確認されるのが一般的です。
お茶を選ぶ時間がある場合もありますが、広東語が通じないと判断された場合は、店側で種類を指定されることもあります。メニューを見ながらゆっくりお茶を選ぶ、という雰囲気ではない店も少なくありません。

また、ローカル飲茶ではお湯の継ぎ足し回数に制限がないのが普通です。
ポットのふたをずらして合図をすれば、半自動的にお湯を足してくれます。茶葉を追加する場合は別途注文が必要ですが、お湯自体は飲み放題のため、薄くなったお茶をそのまま飲み続けることも可能です(おすすめはしませんが)。

一方、オシャレ飲茶では、お茶はメニューの一部として注文する形式が主流です。
種類も豊富で落ち着いて選ぶことができますし、点心に合うお茶をスタッフに相談できる場合もあります。

お湯が足りなくなった場合は、ローカル飲茶と同じように継ぎ足してもらえますが、何度まで対応してもらえるかは店次第。ローカル飲茶のように「何度もお湯を足し続けて長居する」ことを前提とした設計ではなく、あくまで食事の一部として提供されている印象です。

注文方法

ローカル飲茶では、紙のオーダーシートにチェックを入れて店員に渡したり、ワゴン式の場合は点心を指さして注文し、対応するスタンプをオーダーシートにもらう方法が一般的です。

メニューは基本的に広東語表記のみで、写真がないことも多く、ある程度どんな点心があるのかを知っていることが前提になります。知らない点心があっても、内容を詳しく説明してもらえる可能性は高くありません。

特にワゴン式の場合は、点心ごとの価格が分かりづらいこともあり、慣れていないと少し緊張するかもしれません。

一方、オシャレ飲茶では、紙のオーダーシート式の場合もありますが、写真付きメニューやQRコードを使った注文が広く普及しています。普通のレストランと同じ感覚で利用でき、店によっては外国語対応も整っているため、点心やお茶の内容について説明してもらえることもあります。

初めて飲茶を体験する場合でも、比較的安心して注文できるスタイルです。

接客スタイル

ローカル飲茶の接客は基本的にあっさりさっぱり。こちらから声を掛けない限り基本的に放置されます。
ポットの蓋をずらしておくような合図にはすぐに気づいてもらえますが、日本のように店員が細かく気にかけてもらえることはありません。

特にピークタイムだと、合図を送ってもすぐに対応してもらえないこともあります。

一方のオシャレ飲茶では、程度はお店に寄るものの、空いた皿に気づいてくれたり、状況によっては追加注文を勧めてくれたりと、適度に気にかけてもらえる場面が増えます。

こちらも日本のようなきめ細かい接客は期待できないものの、ローカル飲茶のように「放置される」ことはありません。

お会計

ローカル飲茶では、伝票をカウンターに持っていきお会計をするスタイルの他に、精算カウンターで伝票を受け取ってからさらに別の場所で支払いをするパターンがあり、やや独特です。

会計のタイミングも全くの自由で、食事が終わったからといってすぐに退店する必要はありません。長居する人がとにかく多いので、食べ終わってもしばらくのんびりしていてOK。
初めてだと戸惑うかもしれませんが、周囲の様子を見て同じように動けば問題なく対応できます。

一方、オシャレ飲茶では会計の流れは比較的分かりやすく、伝票を持っていきそのままお会計します。一般的なレストランと全く同じですね。

なお支払い方法については、ローカル飲茶・オシャレ飲茶ともに、現金またはオクトパス(Octopus)のみ対応という店も少なくありません(観光客の多いお店ではカード払いできる可能性あり)。飲茶を利用する際は、現金か残高が十分にあるオクトパス(カードかアプリ)を用意しておくと安心です。

ニーズ別!どっちの飲茶がおすすめ?

ここまで紹介してきたように、ローカル飲茶とオシャレ飲茶にはそれぞれ異なる特色があるため、飲茶に何を求めるか、どのように楽しみたいか、を考えて選ぶのがおすすめです。

ここではよくあるニーズ別に、どちらの飲茶スタイルが向いているかを整理してみます。

初めて香港で飲茶を体験する人

オシャレ飲茶がおすすめ!

注文方法や接客が普通のレストランに近いため、そこまで構えずに飲茶を楽しむことができます。
写真付きメニューや英語対応も整っており、大きな失敗をする可能性は低いでしょう。

ただし、ディープな雰囲気を楽しみたいなら、やはりローカル飲茶も魅力的です。なんだかんだ言って親切な人が必ずいますし、「初めてだから絶対に無理」ということはありません。

香港らしさをしっかり味わいたいなら、初飲茶であえてローカル飲茶に挑戦するのも、十分にアリな選択です。

ディープな香港らしさを味わいたい人

ローカル飲茶がおすすめ!

ローカル飲茶であれば、地元民との相席や賑やかな空気感、香港独特のあっさりした接客など、香港の日常を強く感じられます。相席になった人と思わぬコミュニケーションが生まれることも。

観光地的な楽しみはありませんが、その分リアルな香港を体験することができます。

ただしオシャレ飲茶でも十分香港らしさを楽しむことができるので、いきなりローカル飲茶はハードルが高い…という人は、まずはオシャレ飲茶から慣れていくのもおすすめです。

SNS映えする点心や雰囲気を楽しみたい人

オシャレ飲茶がおすすめ!

盛り付けや内装に工夫があり、変わり種や写真映えを意識した点心が多いのが特徴。SNSで目を引く点心を提供しているのは主にこちらのジャンルのお店です。食事そのものだけでなく、体験として楽しみたい人に向いています。

一方で、ローカル飲茶は点心そのものはそこまで写真映えしないものの、活気のある店内や、テーブルいっぱいに並ぶ点心、積み上げられた蒸籠など、意外とフォトジェニックな風景が広がっています。
撮りたい写真や映像の方向性によっては、こちらの方が最適解になることもありそうです。

相席がどうしても苦手な人

オシャレ飲茶がおすすめ!

オシャレ飲茶は基本的にテーブルが小さめで、少人数で食事を楽しむことを前提とした作りになっています。
そのため、知らない人と同じテーブルになる可能性は比較的低めです。

一方、ローカル飲茶ではテーブルが大きく、相席が前提となっている店がほとんど。
時間帯を問わず、相席を完全に避けるのはかなり難しいと言えるでしょう。

なお、オシャレ飲茶でもピークタイムには相席になることがあります。
どうしても相席を避けたい場合は、朝食やランチのピークを外した時間帯を狙うのがおすすめです。

ディナータイムに飲茶を楽しみたい人

オシャレ飲茶がおすすめ!

近年では、一日中飲茶を提供するお店が増えており、そうした新しい店の多くはオシャレ飲茶に分類されます。
そのため、一般的な飲茶の時間帯(朝〜昼)以外に楽しみたい場合は、迷わずオシャレ飲茶を選ぶのが無難です。

一方、ローカル飲茶はあくまで朝〜昼の利用が中心で、夜は営業していなかったり、メニューがディナー向けに切り替わる店も多く見られます。香港らしいディープな雰囲気の飲茶を期待している場合、ディナータイムには同じ体験ができないこともある、という点は覚えておく必要があります。

アレルギーや食事制限がある人

オシャレ飲茶がおすすめ!

観光客も多く訪れるオシャレ飲茶であれば、外国語対応のメニューが用意されていたり、食材や調理法について説明してもらえる可能性が高く、意思疎通がしやすい点がメリットです。

一方、ローカル飲茶では、広東語が話せないと細かな要望を伝えるのが難しい場面があり、見た目だけでは判断できない点心も多く見られます。アレルギーや食事制限の内容によっては、ローカル飲茶は避けるのが無難でしょう。

なお、オシャレ飲茶であっても、アレルギーや食事制限への対応はお店によって差があります。
不安が残る場合は、無理をせず利用を見送るのも十分に合理的な判断です。

できるだけリーズナブルに楽しみたい人

ローカル飲茶がおすすめ!

ローカル飲茶であれば、オシャレ飲茶と比較して点心の価格は抑えめです。
平日や朝に特別メニューを提供している店もあり、そうしたタイミングを狙えば、コストパフォーマンス良く飲茶を楽しむことができます。

なお、オシャレ飲茶でもメニュー選びを工夫すれば、ある程度リーズナブルに楽しむことは可能です。
ただし、少人数だとどうしても品数が限られ、やや消化不良に感じてしまうことも。コスパを重視する場合は、人数を集めてシェアするスタイルがおすすめです。

一人で飲茶したい人

どちらも一長一短(好み次第)

ローカル飲茶・オシャレ飲茶ともに一人だと入りづらい、ということはありません。
ただし体験が全く異なるので好み次第というのが正直なところ。

ローカル飲茶:店員とのやり取りや相席になった人とのコミュニケーションがほぼ必須。地元の人に混じってワイワイ楽しみたいときには最適解ですが、周囲の賑やかさが気になる人には負担になることもあります。
オシャレ飲茶:一人でも落ち着いて食事ができ、普通のレストランと勝手がほぼ同じなのが安心ポイント。一方でローカル飲茶と比較すると長居しづらい空気を感じる場合があり、のんびりしたい人には微妙かも。

時間が限られている人(サクッと楽しみたい人)

オシャレ飲茶がおすすめ!

オシャレ飲茶は、注文から会計までの流れが分かりやすく、接客も比較的スピーディーなため、滞在時間をコントロールしやすいのが特徴です。

一方、ローカル飲茶は長居することが前提のため、注文や会計のタイミングが読みづらく、点心の数がそれほど多くなくても、思った以上に時間がかかることがあります。
時間に余裕がない場合には、あまり向いていないスタイルと言えるでしょう。

筆者の体験談

ここからは、筆者が実際に訪れた飲茶店について、体験ベースで紹介します。

いわゆる「名店ガイド」や「おすすめランキング」ではなく、これまで整理してきたローカル飲茶/オシャレ飲茶の違いが、実際の現場ではどう感じられたかを軸にまとめています。

同じ「飲茶」でも、店によって雰囲気や居心地、向いている人は大きく異なります。
これから香港で飲茶を楽しむ際の、具体的なイメージづくりとして参考にしてもらえれば嬉しいです。

DimDimSum(オシャレ飲茶)

湯葉巻きとフォトジェニックな豚の点心。中身は卵黄の味強めのカスタードです。

DimDimSum(點點心)は、観光客や若者を中心に人気の、いわゆる「オシャレ飲茶」の代表格。
ローカル飲茶の点心をベースにしつつ、盛り付けや見た目、注文のしやすさを重視したスタイルが特徴です。

実は新宿マルイにも進出している有名店です。

写真のような豚モチーフの包子をはじめ、思わず写真を撮りたくなる点心が多く、「飲茶=体験」として楽しみたい人にはぴったりの一軒。

注文は写真付きメニューや分かりやすい表記が中心で、初めての香港飲茶でも戸惑う場面はほとんどありません。
店内も清潔感があり、相席のプレッシャーも少なめです。

訪問したのは遅めの午後(15時くらい)でいわゆる飲茶の時間帯ではありませんでしたが、観光客と思しき客もちらほら。席に余裕があったので相席にはなることなく、自分のペースで飲茶を楽しむことができました。お会計は2品+お茶で約1,300円。

ただ一人訪問ということで品数が少なかったので、割とサクッと食べ終わってしまいました。
ちょっと長居できる雰囲気ではなかったかな…。

LockCha(オシャレ飲茶・高級寄り)

LockCha(樂茶軒)は、香港の中でも少し異色の存在の飲茶店。
いわゆる飲茶レストランというより、中国茶を中心に据えた茶館スタイルのお店です。

鳥かごを利用したライトはファッショナブルです。

訪問した中環店は人気の歴史スポット・大館にあり、さらにひときわオシャレ。
店内は鳥かごモチーフの照明や木を基調とした落ち着いた空間で、ローカル飲茶の喧騒とは正反対。静かに会話を楽しみながら、ゆっくりお茶と点心を味わう雰囲気です。

こちらで提供される点心はすべてベジタリアンなので、甲殻類アレルギーでも安心して食べられる点が魅力。
肉や魚を使わず、野菜や豆腐などを中心に作られており、見た目は伝統的でも味わいはやさしく上品です。

飲茶というよりも「中国茶体験」に近く、価格帯や雰囲気を考えると、カジュアルな飲茶と高級店の中間的な立ち位置。お茶の種類が非常に多く、それぞれの特徴や味わいについて説明を受けることができます。

訪問したのは雨の日の夕方。
レンガ造りの建物を眺めながらしっとりとお茶と点心を楽しめる空間は唯一無二かも。

お茶にこだわりのあるお店で、食器類も美しいです。

料金設定はやや高めですが、落ち着いた空間で香港文化に触れたい人に向いています。

鋿晶館(ローカル飲茶・初級)

鋿晶館は、ローカル飲茶に初めて挑戦する人にとって、ちょうどいいバランスの一軒。
地元客が中心ではあるものの、雰囲気は比較的落ち着いていてローカル飲茶の中では入りやすい印象です。

割と入りやすい雰囲気の外観。

店内は普通のレストランといった雰囲気で適度に清潔感もあり、「ローカル=雑多でハードルが高い」という先入観を和らげてくれます。席配置も普通のレストランに近く、ローカル飲茶にありがちな「知らない人の真ん中にいきなり放り込まれる」ような緊張感はありません。

点心は蝦餃や焼売、腸粉といった定番が中心。奇をてらったメニューはありませんが、その分味は素直で分かりやすく、初めてのローカル飲茶でも安心して楽しめる構成です。

腸粉はプリプリで美味しかったです。

注文方法や接客はローカル飲茶らしく必要最低限。ただし、極端に放置されるわけでもなく、「呼べば普通に来てくれる」レベル。筆者は朝食時間帯に訪問したため店内は非常に混雑しており、当たり前のように相席になりました。

終始オシャレ飲茶寄りのローカル飲茶的な雰囲気なので、観光客向け飲茶から一歩踏み出してローカル飲茶にチャレンジしてみたい人にはうってつけの温度感のお店です。香港に何店舗かあります。

龍寶酒家(ローカル飲茶・中級)

MTR荃灣線葵芳駅からほど近い場所にある龍寶酒家は、いわゆる「ローカル飲茶らしいローカル飲茶」を体感できる一軒。

鋿晶館と比べると空気感・客層・テンポのすべてが一段階上がり、「観光客向けのクッション」はほぼありません。

店内の雰囲気(と年齢層)がガラッと変わります。

店内に入るとまず感じるのは、圧倒的な人の多さ
朝から昼にかけてはほぼ満席で、客層は年配の地元客が中心。円卓に大人数で腰掛ける伝統スタイルです。

店員さんはちゃんと入り口におり、人数を伝えれば普通に空席に案内されます。ただしそこはローカル飲茶。相席が普通なので、大抵の場合、すでに飲茶が始まっているテーブルの一角に座ることになります。

点心は蝦餃・焼売・腸粉などの定番が中心。これまでに紹介した飲茶レストランと比べると同じかやや安価で、いかにも「日常の飲茶」といった安定感があります。

これだけ食べて飲んで2,000円くらい。

こちらの注文方法はオーダーシート式で、メニューごとの価格設定も非常に分かりやすく、頼めばちゃんと明細を出してくれます。注文が急かされることもないので、お茶もちゃんと選べます。

メニューと価格帯がちゃんと書かれていて分かりやすい!

接客は決して不親切ではありませんが、基本は放置気味。呼ばなければ来ません。
ただし、こちらがはっきり意思表示をすれば対応は早く的確ですし、そもそも相席相手が助けてくれるので問題なし。

店内は終始にぎやかで、さながら「地域の社交場」といったところ。
一度入店すると数時間は当たり前に滞在する人が多そうな雰囲気です。

こうした雰囲気の飲茶レストランは香港では決して珍しくありません。
一度このレベルに慣れると、「観光客向けではない飲茶」を自分で探す楽しさも見えてきます。

見つけるコツは、住宅街やちょっと郊外のMTRの駅周辺。こちらのように「なんとか酒家」を狙うと、ローカル感の強い大箱レストランがヒットする確率が上がります。

倫敦大酒楼(ローカル飲茶・上級)

旺角にある倫敦大酒楼(ロンドンレストラン)は、ワゴン式点心が今も残る、香港でも数少ない老舗の飲茶店。
ローカル飲茶の中でも、ひときわ「昔ながら」のスタイルを色濃く残しています。

こんな風にワゴンが回ってくるので、蒸籠の中身をチェックします。

店内は非常に広く、時間帯によっては大勢の地元客でいっぱいになります。
ワゴンが行き交う中で自分のタイミングを見て点心を取っていく形式と、カウンター注文方式が混在しています。

外国人観光客向けのメニューが存在するようですが、もらえるとは限らないため、基本的に自分の目と直感が頼り。
詳細な説明は期待できません。

このように飲茶に慣れていないと戸惑う場面も多く、今回紹介してきたお店の中では、最も難易度が高い部類と言えるでしょう。

訪問した人によって評価が両極端になりやすいのも、こうしたスタイルをどう受け取るかで印象が大きく変わるためでしょう。

一方で、観光客向けの配慮が全くないわけではなく、階によっては外国人にも比較的利用しやすい環境が整えられています。取っつきづらいのは否めませんが、「ローカル飲茶の雰囲気そのもの」を体験したい人にとっては、唯一無二の存在です。

ただし、この記事で紹介してきた「オシャレ飲茶」や「ローカル飲茶(初級〜中級)」とは、楽しみ方のベクトルが少し異なるため、詳細な体験談は別記事でまとめています。

まとめ

飲茶は香港旅行の目的のメインイベントのひとつ。

ですが、ひとことで語れるほど単純なものではありません。
雰囲気や注文方法、居心地はお店ごとに大きく異なり、写真付きメニューで気軽に楽しめるオシャレ飲茶もあれば、地元の人たちに混じって日常の空気を味わうローカル飲茶もあります。楽しみ方は実に多種多様です。

そんな飲茶レストラン選びに失敗しないために重要なのが、その時の自分のレベルや気分、目的に合った飲茶を選ぶこと。

ローカル飲茶でディープな香港を味わいつつ、オシャレ点心でインスタ映えの点心も味わってみたり。
こうした選択肢の多さと、絶妙な距離感で付き合える点こそが、香港の飲茶文化の懐の深さだと思います。

以上です。

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