イスタンブールカードの購入&チャージ方法と各種公共交通機関の使い方【2024年8月版】

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イスタンブールの必需品といえば、トルコSuicaことイスタンブールカード(トルコ語表記:İstanbulkart)

Suicaと同様にチャージ可能な交通系ICカードで、事前に必要金額をチャージしておけば、イスタンブールの各種公共交通機関が専用の端末にタップするだけで利用可能になる優れもの。

簡単に公共交通機関が利用できるのはもちろん、その都度乗車券を購入するよりも運賃がかなりお得になり、かつ駅のトイレなど一部イスタンブールカードでしか利用できないサービスもあるので、その意味でも必須といえるでしょう。

本記事では、そんなイスタンブールカードの買い方と使い方についてご紹介します。

本記事の内容は2024年7月時点のものです。トルコは通貨価値の変動が激しいので、必ず最新のレートも合わせてご確認ください。

イスタンブールカードには学生用やシニア用などいくつか種類がありますが、旅行者が使えるのは赤いイスタンブールカード(通常カード)。

出典:イスタンブールカード – Wikipedia
目次

イスタンブールカードの買い方

各駅に設置されている自動販売機での購入がおすすめ

イスタンブールカードは専用の窓口・自動販売機・イスタンブールカードを取り扱う個人商店で購入できます。

その中で一番便利でおすすめなのは、各駅に設置されている自動販売機を利用する方法です。イスタンブールカードが購入できる自動販売機はボタン式の黄色い自動販売機(写真左から3つ)とタッチパネル式の青い自動販売機(写真右)の2種類。

かなり見た目が違いますが、操作性が違うだけでできることは基本的に一緒です。

イスタンブールカードの販売機。

自動販売機によっては現金が使えない場合がある(現金投入口がない)ので、現金で購入する方は紙幣の投入口がある自動販売機を使用しましょう。紙幣投入口がない場合はクレジットカードやデビットカードのみ使用可能です。

非接触式カードに対応しているので、apple payがあればスマホをかざすだけで決済できます。財布を出す必要がないのでセキュリティー上もGood。

イスタンブールカードと似たカードとして、イスタンブールシティーカードİstanbul City Cardというカードも販売されています。目印はİstanbul City Card Sold Hereという表示。

イスタンブールシティーカードの販売機。

こちらは指定の日数以内であれば公共交通機関が使い放題になる観光客向けのカード。1日券・3日券・5日券・7日券・15日券の5種類の設定があり、1日券は430トルコリラ(約2,150円)。

カードのチャージ残高を気にせずに市内を周遊できるという点では便利ですが、イスタンブール市内の公共交通機関が1回あたり最大で30トルコリラ(約150円)もあれば利用できることを考えると非常に割高…。

一日に15回以上公共交通機関を利用しないと元が取れない計算です。

それ自体が悪いものではありませんが、名前が紛らわしいので、イスタンブールカードとイスタンブールシティーカードを間違えて購入しないよう注意。

イスタンブールシティーカードの自動販売機ではイスタンブールカードの購入やチャージはできません。

自動販売機の操作方法

では実際にイスタンブールカードを購入してみましょう!

黄色い券売機のトップ画面はこちらです。合計8つのボタンが並んでおり、対応するボタンを選択しながら購入手続きを進めていきます。

アイコンで何となく意味が分かりそうですが、ここは安全に。

トルコ語が分かる場合は問題ないですが、分からない場合は言語を切り替えます。右下にあるLanguageの脇にあるボタン(赤く点灯していますね)で言語の選択ができるので、ここから言語を日本語にしてみます。

言語選択の画面に遷移します。1ページ目には無さそうなので、右下のNextを選択。

多言語に対応しています。

2ページ目で日本語が出てきました。左側上から2番目のボタンで選択します。

2ページ目に日本語。日本人観光客は少ないということか…?

チャージと購入の画面が出てきました。今回はカードを新しく購入するので、右側上から2つ目のボタンで「購入」を選択します。

若干不自然な日本語ですが意味は通じます。

イスタンブールカードと回数券(3回分)の選択画面が現れます。イスタンブールカードを購入するには左側1番目のボタンを押します。

回数券が欲しい場合は逆に右を選択します。

現金が利用できる自動販売機の場合は購入手段が表示されます。

この場合は左右どちらのボタンを押してもOK。

チャージ金額を選択します。ここでは200トルコリラを選択してみます。

カウントダウンがゼロになる前に操作を終える必要があります。

なおチャージ金額の目安となる1回あたりの運賃(2024年7月現在)は以下のとおりです(トルコはインフレが激しいので利用前に必ずご確認ください)。今回は公共交通機関3往復(6回乗車)分の200トルコリラをチャージしてみます。

交通機関1回あたり運賃の目安(上限)
トラムヴァイ・メトロ・路線バス20トルコリラ
テュネル(カラキョイとベイオールを結ぶ地下ケーブルカー)20トルコリラ
テレフェリク(エユップのロープウェイ)20トルコリラ
マルマライ(ボスポラス海峡を横断する鉄道)※30トルコリラ
メトロバス(専用軌道を走るバス路線)※30トルコリラ
ヴァプール(フェリー)※30トルコリラ
※1回あたり運賃は路線や距離により異なります。

チャージ金額(200トルコリラ)、カード本体の料金(130トルコリラ)、取引手数料(11.55トルコリラ)を含めた合計金額が表示されるので、良ければ右側一番下のボタン「確認」を選択して現金を投入します。

以前は投入金額がそのままカード料金とチャージ金額になっていたようですが、現在はチャージ金額を指定することができます。

これで購入手続きは完了です。

あとは購入したカードが下にある取り出し口から出てくるので、回収します。

クレジットカード&デビットカードで買う

個人的に現金よりも便利だと感じたのがこちらの方法。この用途の場合、チャージ金額が細かく指定できる青い自動販売機の利用がおすすめ。

黄色い自動販売機の場合、支払方法の選択画面でクレジットカードを選択すると以下の画面が表示されます。現金と同じですね。

筆者がトルコに慣れてきてから操作しているのでトルコ語になっていますが、日本語を選択していればちゃんと日本語で表示されます。

左上のカード挿入口にカードを挿入するか、カードリーダーにカードをタッチすれば決済完了。

青い自動販売機の場合は、金額選択画面でキーパッドが出てきます。金額を細かく指定できて無駄がありません。

現金での購入時と同様に金額確認の画面が表示されるので「決定」ボタンを押すと、以下の決済画面に遷移します。

あとはカードを挿入するかタッチすれば決済完了。

カードが出てくるので受け取ります。

イスタンブールカードの残高確認&チャージ方法

チャージ残高を確認するにも自動販売機が便利

イスタンブールカードを自動販売機のカード読み取りエリアに置くとチャージ残高が簡単に確認できます。

現金&カードでチャージする

自動販売機を使えばチャージも非常に簡単。

カード読み取りエリアに持っているカードを置いてから、今度はトップ画面の一番上の「チャージする」を選びます。

画面配置に慣れてくるとトルコ語のままでも操作できるようになりますよ。

チャージしたい金額を選んで…

合計金額を確認して…

金額を投入もしくはカードで料金を支払います。

チャージ時は手数料が上乗せされた金額が実際支払う金額になります。目安として、200トルコリラチャージ時には手数料が7トルコリラ掛かります。

決済が完了するとカードへのチャージが始まるので、カードを読み取りエリアに置いたまま完了するまで待ちます。

チャージ完了の画面が表示されるまでカードは絶対に動かさないようにしてください!

イスタンブールカードを使う

公共交通機関で使う

イスタンブールカードで公共交通機関を利用する場合、イスタンブールカードを改札の所定の場所にタッチして入場します。基本的には単一料金で距離による運賃の違いがないため、出るときはタッチ不要です。

改札を通過する際には運賃とチャージ残高が表示されます。

路線バスの場合、前方の運転手席の脇に読み取り機があるのでそこでカードをタッチして乗車します。降りるときは後方のドアから。

なお船の場合は船会社とルートにより運賃が異なり、改札によって行き先が分かれている場合があるので、間違えないように注意しましょう。

カドゥキョイの船着き場は運行会社によって左右に分かれています。右側の改札には行き先が書かれているので行き先の埠頭の名前をチェック!

イスタンブールカードは無記名なので複数人でシェアすることもできます。5名まで同時に使用することができるので、グループでの旅行にも便利です。

具体的には一人が改札を通ったら次の人にカードを渡すような感じで使います。

イスタンブールの各種公共交通機関の乗り方についてはこちらの記事で解説していますので合わせてどうぞ。

トイレで使う

イスタンブールカードのチャージ残高は駅構内や公共の場にあるトイレの利用にも使えます。

特に駅のトイレはイスタンブールカード以外の支払い方法に対応していない場合があるので、イスタンブールカードを持っていると便利です。

公共トイレの入り口にあるゲート。イスタンブールカードをかざせば開きます。

イスタンブールカードの注意点

クレジットカードやデビットカードでも公共交通機関が利用できる

ここまでイスタンブールカードについて書いてきましたが、イスタンブールの公共交通機関は路線によっては手持ちのクレジットカードやデビットカードも改札を通過できます

ただしイスタンブールカードの数倍の運賃が掛かるのでとにかく物を増やしたくない人向け。

詐欺に注意

観光地近くの自動販売機では、親切を装って自動販売機を操作すると見せかけチャージ金額を盗み取ったり、詐欺師の持っているイスタンブールカードを高額で売りつけようとするような詐欺がよくみられるようです。

旧市街(スルタンアフメット地区)でよく起こる詐欺のようです。アジア側やタクシム広場以北の新市街ではそのような人は見かけませんでした。

可能であればイスタンブールカードの購入やチャージは観光地から離れた場所の自動販売機で行うか、現金や物理カードを介しないapple payのような方法での購入がおすすめです。

やむを得ず観光地の近くの自動販売機を利用する場合、チャージに必要な金額(100~200トルコリラくらい)を現金で手元に持っておき、すぐにカードの購入やチャージができるようにしておくと、最悪の場合でも少額の被害で済みます。

チャージ金額の上限がある

イスタンブールカードにはチャージ上限が設定されています。

項目上限額
チャージ上限額2,750トルコリラ
月間チャージ上限額2,750トルコリラ
出典:Fees and Limits (istanbulkart.istanbul)

一人で使っている分には上限に達することはほぼ無いでしょうが、複数人でシェアしている場合は上限に達する可能性はゼロとは言えません。万一カードのチャージが出来なくなったら上限を疑いましょう。

もし上限に達してしまったらカードをもう一枚購入するしかありません。

旅行スタイルによってはイスタンブールカードがいらない場合もある

イスタンブールの見どころは旧市街と新市街に固まっており、高低差はあるものの徒歩で十分回れるレベル。また一つ一つの名所も内部が広かったり見ごたえがあるのも特徴です。

そのため、旧市街や新市街を拠点に数日イスタンブールに滞在するなら、そもそも公共交通機関を利用する必要がない可能性も考えられます。

割高にはなりますが、回数券を購入したり、クレジットカードやデビットカードを利用することもできるので…

その場合は無理してイスタンブールカードを購入する必要はないかもしれません。

空港バスでイスタンブールカードが使えれば良いのですが、それもできませんし…

まとめ

本記事ではイスタンブール旅行・滞在で活躍するイスタンブールカードの買い方などをご紹介しました。かなりお得なカードなので利用しない手はないと思います!

交通費以外の食費などその他のイスタンブールの物価については、こちらの記事も合わせてご参照ください。

本記事が少しでも参考になれば幸いです。

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