スイス・ジュネーブ留学中のMattです。
ジュネーブは学習環境や治安の面では申し分ないのですが、目下の悩みの種は物価の高さ。ほぼ全ての物が日本で買うよりも何倍もします。
食料品を安く手に入れる方法もありますが、効果は限定的。
ではどうやってスイスの物価の高さから逃れるかと言えば…(身もふたもないですが)スイス以外で買い物をすること。一般的にフランスの物価はスイスよりもかなり安いです。
ジュネーブはフランス領に隣接しているので、気軽にフランスに買い物に行くことができます。
例えばフランス領Ferney-Voltaire(ゾーン250)には大型スーパーマーケットやアジア食品店があり、非常に便利です。
本記事ではフランス領Ferney-Voltaireへの行き方やおすすめのお店をご紹介します。Ferney-Voltaireのおすすめポイントは以下のとおり。
- コルナヴァン駅からバス一本でアクセス可能
- ハイパーマーケット・カルフールなどの大型店舗が複数あって便利
- アジア食品店が複数あって便利
- 週末にはマルシェも開催される
- こじんまりした可愛い町並みに癒される
それではいってみましょう!
Ferney-Voltaireよりもちょっと都会なフランス領Annemasseの記事はこちらをどうぞ。
ジュネーブはフランス領に囲まれている
ジュネーブはスイスの西端のくびれた部分にあり、大部分がフランス領と接しています。
これは周辺を含む路線図でも明らか。
緑色の部分がフランス領なので、ほぼ全域がフランスに囲まれているようなかたちです。実際、フランスからスイスに通勤している人もたくさん居るようです。
ゾーン200、210、230、240、250、300、380、400がフランス領。スイス領と色々な交通機関で結ばれていることが分かりますね。このように、スイス・フランス間の移動は難しくありません。
フランス領Ferney-Voltaireへの具体的な行き方
ジュネーブに隣接するフランス領と一口に言っても色々ありますが、ここからはジュネーブ市内から比較的アクセスが良く、複数のスーパーマーケットやアジア食料品もあるFerney-Voltaire(ゾーン250)に行く方法をご紹介します。
バス路線や地名はFerney-Voltaireへの行き方に準拠しますが、陸路で他のフランス領に行く場合も基本的にシステムは同じです。
公共交通機関の利用が便利
スイス領からフランス領Ferney-Voltaireへの移動には路線バスが利用できます。
フランス領Ferney-Voltaireに乗り入れているバス路線は複数あり、例えばコルナヴァン駅から出発する場合は、ピンク色の「60」「61」のバスがフランス領Ferney-Voltaireに行きます。
ジュネーブ市内から出発してフランス領内までバスに乗る場合、ゾーン10で有効なチケットとフランス領内で有効なチケットの両方が必要になるので注意が必要。
ちなみにフランス領に入る前に降車するのであればゾーン10で有効なチケットだけ購入すればOK。
バスのチケットの買い方と乗り方はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
国境は自由に越えられる
スイスとフランスはシェンゲン協定域内のため、出入国手続きは不要。また国境には税関施設がありますが、こちらも特段立ち寄る必要はありません。
バスの場合は乗車したまま国境を越えることになります。
パスポートは特段提示は求められないケースが多いですが、一応国境を越えることになるので身分証は必ず携行しましょう!
なおフランス領に入る前にバスを下車した場合は徒歩でフランス領に入ることになりますが、その場合でもバスで越境する場合と同様に通過してOK。
スイス領に戻るには
基本的にフランス領に入ったときと同じように、バスか徒歩で国境を越えればOK。
フランス領内のバス停にはスイス領内のようなチケット販売機が設置されていないため、チケットを保有していない場合はアプリなどを利用してチケットを購入します。
フランス領内からバスを利用する場合とスイス領内に移動してからバスを利用する場合で、以下のように多少行動が変わります。
スイス国内での通信環境はある前提なので、フランス国内でのデータ通信可否に応じて判断してください。
- (フランス領からバスを利用する場合)アプリなどでフランス領内・スイス領内有効のチケットを購入→フランス領内でバスに乗車。スイス領内へ
- (スイス領内に移動してからバスを利用する場合1:フランス国内通信可)アプリなどでスイス領内有効のチケットを購入→徒歩でスイス領内まで移動し、バスに乗車
- (スイス領内に移動してからバスを利用する場合2:フランス国内通信不可)徒歩でスイス領内まで移動→アプリなどでスイス領内有効のチケットを購入→バスに乗車
Ferney-Voltaireのおすすめ店舗など
ここからはFerney-Voltaireのおすすめ店舗などをご紹介。
Carrefour Ferney Voltaire
何でも揃うハイパーマーケット・カルフール。食料品はもちろん、調理器具なんかもスイスと比較すると格安で手に入ります。狙い目はプライベート商品!
所在地 | Chem. de la Brunette, 01210 Ferney-Voltaire, フランス |
営業時間 | 月曜日~土曜日:8時30分~21時 日曜日:8時30分~19時 |
公式ウェブサイト | https://www.carrefour.fr/magasin/ferney-voltaire |
フランス国境からでも歩ける距離にあります。
フランスの他の地方の特産品の取り扱いもあり、お土産ハントにももってこい。
写真はエクサンプロヴァンスの銘菓・カリソンデクスです。プロヴァンスに旅行した気分になれるかも?
Pharmacie de La Poterie – Elsie Santé
カルフールのすぐそばにある大型薬局。
スイス域内ではあまり見ない大型の店舗で、品揃えも非常に良い。
所在地 | Chem. de la Poterie, 01210 Ferney-Voltaire, フランス |
営業時間 | 月曜日~金曜日:9時~19時30分 土曜日:9時~18時 日曜日:定休日 |
公式ウェブサイト | https://pharmacie-poterie-ferney-voltaire.elsie-sante.fr/#horaires |
カルフールのついでにどうぞ。
英語がどの程度通じるかどうかは試したことが無いので不明です(公式ウェブサイトはフランス語のみ)。英語による薬の説明が必要な場合は、スイスで購入したほうが色々と安心かもしれません。
Lidl
スイスでもおなじみの激安スーパー。
フランス領にあるからか(?)スイスよりもさらに激安カオス空間度が増しています。
所在地 | Chemin de Colovrex, Rue de Genève, 01210 Ferney-Voltaire, フランス |
営業時間 | 8時30分~19時30分 |
公式ウェブサイト | https://www.lidl.fr/c/supermarches-et-horaires/s10019824 |
こちらもフランス国境から歩ける距離にあります。
New Asie
中華系食材の揃うアジア食品店。バリエーションは多くありませんが日本の食品も取り扱っています。
店内は(店外も?)かなり雑多な雰囲気ですが、その分掘り出し物も多い印象です。
所在地 | 01210 Ferney-Voltaire, フランス |
営業時間 | 月曜日~土曜日:9時~19時30分 日曜日:9時~17時30分 |
公式ウェブサイト | – |
国境から歩けないこともない距離ですが、バスの利用が楽。
Mekong Market
東南アジアの食品を多く扱うアジア食品店。やはりバリエーションは限られるものの日本の食品も購入可能。
所在地 | 30 Rue de Versoix, 01210 Ferney-Voltaire, フランス |
営業時間 | 月曜日~金曜日:9時~13時/15時~19時 土曜日:9時~19時 日曜日:定休日 |
公式ウェブサイト | – |
場所はこちら。New Asieの近くにあります。
週末はマルシェも
毎週土曜日の8時から13時はAvenue Voltaire(ヴォルテール通り)周辺でマルシェが開かれます。
食料品から衣料品まで、様々な品物が並びます。
フランスといえばやっぱりチーズ?
イタリアが近いからか、イタリア系のお店も色々あります!
マルシェが開かれるのはこのあたり。Ferney-Voltaireの街は小さめですが、店舗数はかなり多いです。
注意点
英語の通用度は下がる
国際都市ジュネーブから来ると特に感じますが、フランス領では英語の通用度がかなり下がります。
商店を利用する際に必要なフランス語のフレーズをいくつか覚えておくのがおすすめ。
治安が微妙
フランス領の治安はスイスと比較すると多少悪いです(それでもパリのような大都市よりはマシなレベルではありますが)。
ジュネーブは治安が良いので警戒心を忘れがちですが、貴重品の管理には細心の注意を払いましょう。
通貨が異なる
スイスはスイスフラン、フランスはユーロと通貨が異なります。商店によってはフランス領でもスイスフランが使えたりしますが、レートが良いとは限りません。
カフェなどではユーロ小銭があると便利なので、多少ユーロ現金を持っておくのも手かも。
帰りの時間に注意(特に週末)
土曜日と日曜日はバスの本数が少な目になります。タイミングによっては30分待たされることも。
フランス領では全てが安く見えるので、ついつい色々と買い込んでしまいがちですが、重い荷物を持って長時間バスを待つのはしんどいですし、徒歩で国境まで行くのもなかなかの苦行です…。
バスの到着時間はアプリで確認できるので、帰りの時間や荷物の量をよく考えて余裕を持った行動をおすすめします!
まとめ
本記事ではフランス領への行き方やおすすめのお店をご紹介しました。
スイスの物価に慣れてくると、フランスで売られている商品が本当に安く感じます。日用品を買うのはもちろんですが、スイスでは手に入らないフランス産の商品を買うのもちょっとした旅行気分で楽しくなります。スイスに旅行に来た場合でも、気軽にもう一カ国体験できるのはお得かもしれません。
フランスのお土産もゲットできるかも!
以上です。参考にしていただければ幸いです。
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