スイス滞在に必要なのが快適な通信環境。特に近年はスマホとネット環境がないと何もできないと言っても差し支えないレベルです。
ジュネーブへの旅行や滞在中にスマホを利用するためには現地のsimカードが便利です。ここでは、Swisscom、Sunrise、Salt、Yallo、Lebaraといった主要なsimカードプロバイダーについて、旅行者が使いやすいプリペイドの各プランに関する情報をご紹介します。
またジュネーブ市内でSIMカードが購入できる場所とジュネーブの通信事情もご紹介しますので、滞在のヒントにどうぞ。
主なスイスの通信業者とプリペイドSIMカードのプラン
スイスの主要な通信会社は5つ。Swisscom、Sunrise、Saltあたりがいわゆる大手で利用者が多いイメージです。
Swisscom
Swisscomはスイス最大の通信プロバイダーで高品質なサービスを提供しています。日本だとドコモのようなイメージかも。
若干割高という評判もありますが、一番安定しているという評判の裏返しなので仕方ないのかも?
スイス国内のデータ通信&通話無制限(国際電話は別途)の旅行者向けプリペイドSIMカードFlat 7は、7日間で20フランです。
詳細はこちらのサイトから。
Sunrise
SunriseはSwisscomと双璧を成す通信会社。高速なデータ通信と良好なカスタマーサポートで知られています。
旅行者向けプリペイドSIMカードは、スイス国内で有効のUnlimited CH(19.90フラン)、スイスを含む対象ヨーロッパで有効のUnlimited Europe 7(7日間で59.90フラン)とUnlimited Europe 30(30日間で74.90フラン)の3種類。
Unlimited CHの料金(19.90フラン)はアクティベーション手数料。サービスを利用する際はプランに付いてくるクレジット(20フラン分)を都度消費していくことになります(24時間あたり2.50フランを消費)。サービス利用中はスイス国内でデータ量無制限&通話時間無制限(国際電話は別途)。
Unlimited Europeは有効期間内であればデータ量無制限。通話は含まれません。
詳細はこちらのサイトから。
Salt
Saltは比較的新しい会社で、競争力のある価格と高速データ通信を提供しています。
プリペイドSIMカードは10フランで購入でき、通話やSMSはその都度料金がかかります。データ通信は一日1.99フランで無制限で利用可能(データの追加パッケージを購入することもできます)。
詳細はこちらのサイトから。
Yallo
Yalloは比較的安価なプランを提供していることで有名。Sunriseの傘下。
Yalloのプリペイドsimカードは初期費用がない代わりに、利用者が複数の通話やデータ通信のプランから自由に組み合わせて利用するかたちなのが特徴的。
最小限にすれば他社よりも割安ですが、プラン選択によってはかなり割高になる可能性もあります。
詳細はこちらのサイトから。
Lebara
Lebaraも比較的新しい通信会社。国際通話に特化したプリペイドプランを提供しています。
LebaraのプリペイドsimカードはYalloと同様の形式で、利用者のニーズに合わせて通話やデータ通信の各プランをそれぞれ選択します。
こちらもセットするプランの選択内容によってかなり金額が変わります。
詳細はこちらのサイトから。
ジュネーブの現地プリペイドSIMカードはどこで買える?
日本や多くの外国では空港でプリペイドSIMカードが購入できますが、ジュネーブの場合まだそこまで便利ではないのが実情。選択肢が限られるので事前の情報収集と個人のニーズ(データ容量はどのくらい必要か?通話を使うか?など)を把握しておくのがカギです。
ジュネーブ国際空港
ジュネーブ国際空港で購入できるSIMカードはLebaraのみで大手三社は空港には出店していません。大手三社のプリペイドSIMカードを購入する場合は市内の店舗まで行く必要があります。

空港から市内へはバスか電車でアクセスできます。切符の買い方や公共交通機関の使い方についてはこちらの記事をご参照ください。
コルナヴァン駅周辺
コルナヴァン駅周辺には各通信各社が店舗を設けています。YalloはSunriseの傘下のためか独立の店舗はない様子。
Swisscomはこちら。(営業時間:9時~21時、定休日なし)
Sunriseはこちら。駅の外にあります。(営業時間:9時~18時30分(※土曜日は17時まで)、日曜定休)
Saltはこちら。(営業時間:9時~21時、定休日なし)
Lebaraはこちら。地下街にあります。(営業時間:9時~20時(※日曜日は10時~18時)、定休日なし)
ジュネーブの通信事情
市内でWi-Fiが使える場所
空港をはじめとする公共の場所、カフェやレストランといった店舗では大抵の場合Wi-Fiが整備されています。市街地のみの滞在であればわざわざ現地プリペイドSIMカードを購入するまでもないかもしれません。
公衆Wi-Fiについては、小規模なカフェであればパスワードを入力するだけでWi-Fiが使えることが多いです。
一方マクドナルドやスターバックスでも無料Wi-Fiサービスを提供していますが、こちらはSMSによる認証が必要なのでスイス国内で使用可能な番号を持っていないと使えません。
電波が通じづらい場所はある?
山岳地帯に行くと電波が繋がりにくくなることもあるようですが、ジュネーブ市内であれば問題なし。
またジュネーブはフランス領に囲まれているので、フランスに足を延ばす方も多いかもしれません。国境を跨ぐと通信エリアが変わりSIMカードが使えなくなる場合があるので、国境越えの予定がある場合はプリペイドSIMカード購入時にその旨をあらかじめ伝えておくとスムーズです。

国境地帯であればフランス側でもスイス側の電波をキャッチすることもありますが、あまりありません。意外ときっちりエリアが分かれています。
どのプリペイドSIMカードを選べばいい?
スイスに慣れていないならとりあえず通信大手3社が安心
この記事でご紹介した通信会社5社のうち、YalloとLebaraのプラン選択はどのくらい通信や通話を使うかが読めない状況だと厳しいと思います。
そのためスイス国内用のプリペイドsimを契約するならSwisscom、Sunrise、Saltのどれかが選択肢になります。
現地プリペイドSIMカード購入までの通信環境をどうするか問題
ジュネーブ国際空港にはスイス通信大手が出店していません。そのため、それらの会社のプリペイドSIMカード購入を念頭に置く場合はジュネーブ市内に行くまでは通信手段がない状態になってしまいます。
市内まではそこまで時間がかからないのでそこまで心配する必要はありませんが、仕事ですぐにインターネット接続や通話が必要な場合や市内のお店が閉まっている夜の時間帯に到着する場合などはスイス入国前にプリペイドSIMを購入しておいたり、現在お使いのキャリアの国際ローミングに申し込んでおくといった対策をしておくと安心です。
筆者はこの用途でフランスのOrangeのsimカードを購入していきました。
現地プリペイドSIMカード以外の選択肢
またスイスの物価を考えると、滞在期間が短かったり、通信量をあまり使わなかったり、他のヨーロッパを周遊する予定があるのであれば、スイス国内のプリペイドSIMカードを契約するよりも、日本であらかじめ購入したり、他のEU圏内で利用できるSIMカードを購入しておいたほうが安上がりになる場合も考えられます。
ポケットWi-Fi
2週間程度の滞在であれば日本であらかじめSIMカードを購入しても良いですし、モバイルWi-Fiを借りていくのもありだと思います。
プリペイドSIMを事前購入
先ほどは現地SIM購入までのつなぎとして事前購入をご紹介しましたが、通信量をガンガン使うのであれば同じOrangeの30GBバージョンもあるので、こちらを滞在中のメイン回線することも可能です。
eSIM
また近年はeSIMという手もあります。対応機種だけならすべての手続きが手元で完結する手軽さとチャージが好きなタイミングでできるのがメリット。商品の到着スケジュールを考えたり、受け取りや返却の手続きを行ったり、という必要は一切ありません。
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eSIMのインストール方法についてはこちらの記事で解説しています。

長期滞在ならポストペイSIMカード。ただし契約期間に注意
駐在や留学など長期滞在の場合はポストペイSIMカードの契約も候補になってきます。
ポストペイは1ヵ月あたりの通信料は割安になりますが、12ヵ月や24カ月のような契約期間の縛りが生じるので注意が必要です。プラン変更の融通が利かなかったり中途解約時に追加費用が請求されることも。
ポストペイで選択できるプランはスイス国内でのみ使えるプランやヨーロッパ域内で使えるプランなど各社それぞれ特徴があるので、詳細は各店舗で確認してみてください。(店舗限定っぽい割引や期間限定キャンペーンを結構やっているので、ここでは具体的な金額を掲載することは控えます。)
まとめ
本記事ではジュネーブでの現地プリペイドSIMカードについてざっくりとですがご紹介しました。このあたりの情報は日々変わるので、通信会社のラインナップや取り得る手段あたりを考えておくと安心だと思います。
ジュネーブは比較的安全な都市ですし、市街地のみに滞在するのであればカフェやホテルなどのWi-Fiを使うだけでも大丈夫な人もいるかもしれません。
ジュネーブに来る方の参考になれば幸いです。
以上です。
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