【2025年版】Tandemは語学学習に本当に役立つ?体験レビュー!【リアルな交流で語学力が伸ばせるアプリ】

当ページのリンクには広告が含まれています。

語学学習はやっぱりいかに実践の場をつくるかが重要!
すき間時間に気軽に使える語学学習アプリを利用している方も多いのではないでしょうか?

最近はAIなど様々なテクノロジーを活かした語学学習用アプリも多数登場し、本当に多彩な選択肢がありますね。

AIを活用した語学学習にももちろんメリットはたくさんありますが、やっぱり語学の本質はコミュニケーション!
生身の人間とのコミュニケーションを通じて学ぶという醍醐味を味わいたいなら交流型のアプリを利用するのが一番です。

筆者もリアルな交流を通じて語学学習がしたいと思い、語学学習アプリの中でも「ネイティブと直接やり取りできる」と評判のTandemを使ってみることにしました。世界中のユーザーと1対1でつながり、チャットや通話を通じて実際の会話練習ができるのが大きな特徴です。

もちろん交流型アプリには本当に色々な人が登録しているため、「本当に言語パートナーが見つかるの?」「出会い目的のユーザーが多いのでは?」と筆者自信も当初は半信半疑でしたが、実際に使ってみると、語学学習を超えたリアルな学習体験や交流の機会を得ることができました。

言語交換アプリになかでも、Tandemは特に現地の友人を作る機会やより深い交流をもたらしてました。

この記事では、Tandemを実際に使ってみた体験談をもとに、機能や料金、安全性、そして他アプリとの違いを詳しくレビューします。

これからTandemを試そうと思っている方、HelloTalkやDuolingoとどちらにするか迷っている方の参考になれば幸いです。

目次

Tandemとは?

まずはTandemの概要から解説します。

Tandemの特徴

Tandemは、世界中の学習者をつなぎ、実際の会話を通じて言語を学ぶことを目的に作られた言語交換アプリ。
2015年にドイツ・ベルリンでローンチされたサービスで、テキストメッセージや音声、ビデオ通話などを通して学習を進められるのが特徴です。

いわゆる単語帳アプリやAI学習アプリとは違い、「リアルな人間との交流」を重視している点が最大の魅力。自分が学びたい言語と、自分が教えられる言語を登録し、1対1でお互いに教え合いながら学ぶスタイルを基本としています。

1対1のコミュニケーションが基本なので、より突っ込んだやり取りをすることができるのも大きな特徴です。

利用者層は?どのくらいメンバーがいるの?

2025年10月現在、Tandemには3,500万人以上の登録ユーザーがいると公式に発表されています。対応言語は300種類以上に及び、英語・スペイン語・フランス語といったメジャー言語から、比較的マイナーな言語まで幅広く学べる環境が整っています。

ユーザーの層はかなり多様で、純粋に言語学習をしたい人から、交流や出会いを目的にしている人までさまざま。登録には審査があるため、あからさまに出会い系的な利用者は少なめで、比較的落ち着いた印象があります。ただし中には、いきなり職業や婚姻状況といったプライベートな事柄を聞いてくる人も一定数いるので要注意です。

Tandemは他の言語交換アプリと比べてもユーザー属性が良いほうですが、全員が「真剣な学習者」というわけではないので、相手を見極める姿勢は欠かせません。

他の言語学習アプリとの違い

同じ言語交換アプリのHelloTalkと比べると、Tandemはより1対1のマッチング型であることが大きな違いです。

HelloTalkは「タイムラインに投稿して不特定多数から反応がもらえるSNS型」で、広く浅く交流できる設計。一方でTandemは、自分からパートナーを選んで会話を始めるスタイルのため、1人の相手と継続的にやり取りしやすく、長期的なパートナーシップを築きやすい という特徴があります。

Tandemで知り合った友人の母国に遊びに行ったりもしました。

また、DuolingoのようなAI型の学習アプリとも大きく異なります。Duolingoは単語や文法をゲーム感覚で学ぶ「インプット型」の学習が中心ですが、実際に「人と話す」機会は得られません。これに対してTandemは「アウトプット=会話練習」を重視するアプリであり、インプット系アプリと併用すると相互に補完し合える のが強みです。

アプリのダウンロードはこちらから可能です。

Tandem タンデム - 言語交換で外国人と語学勉強
Tandem タンデム – 言語交換で外国人と語学勉強
開発元:Tripod Technology GmbH
無料
posted withアプリーチ

Tandemの基本機能と無料で使える範囲

Tandemで使える基本的な機能は以下の通り。

  • チャット(テキスト、音声、画像送信)
  • 音声通話/ビデオ通話
  • 翻訳・添削サポート
  • 検索・おすすめパートナー機能
  • ソーシャル機能

Tandemには無料版と有料版(Pro)があり、学習可能な言語の数や利用できる機能が異なります。
比較表は次の通りです。

機能項目無料版で利用できる範囲Tandem Proで追加・強化される機能
学習できる言語数1言語のみ複数の言語が学習可能
翻訳機能1日に利用できる翻訳回数に制限あり(例:5回/日)無制限の翻訳が可能
通話(音声/ビデオ)音声・ビデオ通話は利用可能無制限利用やトランスクリプション(音声→テキスト変換)などの補助機能が追加
チャット(テキスト・音声メッセージ・画像送信など)メッセージの送受信、音声メッセージ、画像送信、添削機能などの基本的機能基本的機能に加えて保存表現数の拡張翻訳・辞書・AIツールとの連携強化
検索・パートナー推薦機能言語・興味・基本的なフィルタ検索、相手を探す機能地域での検索(近く/訪問先の都市)プロフィールブースト(注目表示)訪問者閲覧オンラインのユーザー検索等が使える
広告表示表示あり非表示
プロフィールの可視性/特典通常の可視性プロフィールの強調表示、プロフィール訪問者が見られる、ID編集など

ここからは具体的な機能を紹介していきます。

チャット(テキスト・音声・画像)

Tandemの中心的な機能がチャットです。テキストの送受信だけでなく音声メッセージや画像の送信も可能で、日常会話を自然に楽しむことができます。

また、チャット中に相手の文章を直接添削する機能もあり、相互にフィードバックし合いながら学べるのが特徴。ネイティブらしい自然な表現を直接学ぶのに非常に役立ちます。

無料版は1言語を選択する必要がありますが、有料版にすると複数言語を選択できるようになるので、多言語学習者は無料版だと物足りなく感じるかもしれません。

  • 無料版:チャット機能自体はすべて利用可能。翻訳機能には回数制限があり(1日あたり数回程度)。
  • 有料版(Pro):翻訳回数が無制限になり、保存できる表現数やAI補助機能が強化されます。

音声/ビデオ通話機能

テキストだけでなく、相手とリアルタイムで話せる音声・ビデオ通話機能もTandemの魅力。
発音やリスニング力を鍛える場として活用できます。

  • 無料版:音声通話・ビデオ通話の基本機能を利用可能。
  • 有料版(Pro):音声メッセージを自動で文字起こしする「トランスクリプション」機能などが追加。聞き取りに自信がない学習者には便利です。

検索・おすすめパートナー機能

Tandemでは、学習したい言語や自分の興味・趣味を設定すると、それに応じたパートナー候補が表示されます。プロフィールを見て相性を判断できるので、ミスマッチを防止することができます。

有料版にするとさらに詳細な絞り込み検索を利用することが可能になり、メンバー同士の交流がしやすくなります。

  • 無料版:基本的な検索・マッチング機能は利用可能。学びたい言語・話せる言語・興味分野をもとに候補が提示されます。
  • 有料版(Pro):検索フィルターが強化され、更に細かく絞り込めるようになります。また、自分のプロフィールを目立たせる「ブースト」機能や、誰がプロフィールを閲覧したかがわかる機能も追加されます。

ソーシャル機能

Tandemといえば1対1の学習が基本ですが、近年は複数のメンバーと同時に交流できるソーシャル機能も強化されています。

たとえば「Language Parties」や「Language Clubs」と呼ばれる機能では、複数人で音声ルームに参加して特定のトピックで会話できたり、同じ言語に関心を持つ者同士のグループで学習できたりします。1対1が不安な人や、交流の幅を広げたい人に向いています。

  • 無料版:ルームへの参加は可能ですが、人気のイベントやテーマに参加できる枠には制限がある場合があります。
  • 有料版(Pro):Proユーザーは参加優先権や追加特典を得られることがあります。

Tandem認定証

Tandemには、英語学習者向けの独自の英語検定試験があり、合格するとTandem認定証を取得できます。試験はCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のA2(初級)〜C1(上級)レベルに対応しており、テストはアプリ内で受験可能(試験時間は45分間)。結果は認定証としてPDFファイルでダウンロードでき、プロフィールに認定バッジを表示することもできます。

試験は有料で、かつ証明書はあくまでTandem内での実力証明にとどまります(進学や就職には利用不可)。
ですが「一定のレベルをクリアしている学習者」として相手に伝わるため、真剣に学んでいる姿勢を示すのに有効です。

実際に使ってみた感想

実際に使ってみた感想を一言で言えば、活用の幅が広いアプリだと感じました。
ただし、どこまで活用できるかは本人のレベルややる気、そしてマッチング運など、さまざまな要素が絡むな…というのが率直な印象です。

良かった点

実際に使ってみて一番良かったのは、学習目的がはっきりしている人と出会えたことです。

プロフィール欄には「日本に関心がある」「日本留学を予定している」といった具体的な目標を書いている人が多く、真面目に学びたい人を見つけやすい印象でした。

また、ユーザー同士で付け合う「推薦(Recommendation)」機能も役立ちます。ポジティブなコメントが多いユーザーは信頼できる指標になるため、安心してやり取りを始められました。

さらに、1対1のチャットだからこそ学べる自然な表現も多くありました。教科書ではあまり見ないリアルな言い回しを指摘してもらえたり、こちらも相手の日本語表現を直してあげたりと、まさに相互学習の実感があります。

Tandemで知り合った友人の中には、メッセージのやり取りを重ねて実際に会いに行った人もおり、継続的な交流につながる出会いもありました。

微妙だった点

一方で、使っていて「うーん」と思う部分もありました。

まず、会話が始まるまでのハードルがやや高いこと。学習言語によってはメッセージを送っても無視されることが多く、最初の一歩を踏み出すのに根気が必要です。

また、言語レベルの差も大きな課題です。相手が上級者すぎると、一方的に話すだけになってしまうことも。お互いに学び合うというアプリの理念上、どちらかに負担が偏ると関係が長続きしません。会話を続けようとすると結局お互いの共通言語で会話することになってしまうこともあり、交流関係は続くものの、学習になるかというと微妙かも…。

アラビア語を勉強したいのに、こちらのレベルが低すぎて結局英語に…というのは「あるある」でした。Duolingoなどで基礎を固めてからTandemを使うと、もっと効果的に交流できそうです。

また、会話を始めることができても、継続するのは容易ではありません。既読スルーや音信不通はよくあることであり、相手が忙しいだけの場合もありますが、いきなり返信が途絶えてしまうと、学習モチベーションはどうしても下がってしまいますし、信頼が壊れるという別の側面もあるのでやや心理的なダメージも。

会話を続けられるパートナーに出会うには、ある程度時間と手間を投資する覚悟が必要です。

さらに、出会い目的っぽいユーザーも存在し、しかもカジュアルにメッセージを送ってきます。こちらが対応しても、いきなり職業や婚姻関係に関するプライベートな質問を投げてきたり、学習と関係ない話題に誘導してくる人も。

審査制のおかげで露骨な人は少ない印象ですが、それでもスパムのような短文メッセージがいくつも来ることがあります。そういう煩わしさを受け容れられないと継続利用は厳しいかもしれません。

Tandemを安全に&効果的に使うコツ

Tandemはうまく使えばとても実践的で役立つアプリですが、やみくもに使っても成果は出にくいです。
ここでは、実際に使ってみて分かった「安全かつ効果的に活用するためのコツ」を紹介します。

プロフィールをしっかり作りこむ!

まず大切なのは、プロフィールを丁寧に作り込むことです。
「なんとなく外国人と話したい」という書き方ではなく、「フランス語で日常会話ができるようになりたい」「アメリカ留学の準備をしている」など、具体的な目的を明記するのがポイント。

明確な目的が書かれていると、同じように真剣に学びたいユーザーからメッセージをもらいやすくなりますし、「出会い目的」や「冷やかし」のような相手を自然に避ける効果もあります。

プロフィール写真は、顔写真である必要はありませんが、清潔感のある印象を心がけると信頼されやすいです。

日本のアニメや漫画に興味のあるユーザーはイラストをプロフィール画像に設定していることもありますが、相手を選ぶので割と諸刃の剣だと思います。

初回メッセージは短く&要点をはっきりと!

初回メッセージは、長文よりもなるべく短め&要点を抑えたものにしましょう。
相手のプロフィールを読んだうえで具体的な質問や興味を添えると返信率がぐっと上がります。

たとえば以下のようなパターンでアプローチしてみるのがおすすめ!

Hi, I saw that you’re learning Japanese. How long have you been studying it?

のように「共通点+シンプルな質問」で始めてみたり、

Hi! I’m studying French because I’d like to live in Paris someday. I’d love to exchange languages and help you with Japanese, too!

のように、自分の学習目的と自分が相手を助けられることを添えてみたり、

Hi there! I love Ghibli too! My favorite is Castle in the Sky. What about you?

もしくは相手のプロフィール内容に触れることで、会話を始めるきっかけに。

なおテンプレート的な「Hi」だけのメッセージは埋もれやすく、相手も反応しづらいので注意。
また、いきなりプライベートな質問(職業や恋人の有無など)をするのはNG。信頼関係ができてからにしましょう。

複数人に声をかけて相性を見極める!

Tandemでは相性の良い相手を見つけることが何より大事です。

最初から「この人ひとりに集中しよう」と思うよりも、複数のユーザーと並行してやり取りしながら、会話のテンポや話題の合う相手を見極めるのがコツ。

やり取りの中で「無理に続けよう」と思わず、自然に会話が続く相手を探す方が結果的に長続きします。
一時的にやり取りが途切れても気にせず、新しい相手を探せる柔軟さが大切です。

また、こちらが「ぴったりの相手だ」と思って話しかけても、無視されたり既読スルーになることは日常茶飯事。そのあたりは「そんなもの」と軽く受け流すくらいがちょうど良いです。

ただし、広げすぎると疲れてしまうので、自分がコントロールできる人数に留めることも忘れずに。量より質を意識した方が、結果的に良い関係が築けます。

違和感を覚えたら、ためらわずに離脱する!

どのアプリにも一定数、語学学習を主目的としない利用者(出会い目的やセールス目的など)が存在します。

もし違和感を覚えるメッセージや、不快な発言・勧誘・プライベートな質問などを受けたら、ためらわず会話をやめるか、必要に応じてブロックして自分の身を守りましょう。

日本人が場の空気を壊すことを嫌うことを知っている相手だと何か言われるかもしれませんが、気にせず完全無視!

「せっかく対応してあげていたのにいきなり無言になるなんてひどい!」のように、こちらの罪悪感を利用してくる厄介なタイプもいます。

またTandemには「通報(Report)」機能もあり、迷惑行為やスパム行為は運営に報告できます。

安全に使う最大のコツは、とにかく 「自分の空気を乱す相手には深入りしない」 こと。
健全な学習環境を自分で保つ意識が、結果的にモチベーションの維持にもつながります。
特に、別のSNSへの誘導やビジネス・恋愛的なお誘いには注意しましょう。

さらに、自分のプロフィールに以下のような一文を加えておくのも効果的。

Not looking for dating here.(出会いは求めていません)
Looking for serious learners only.(真剣に学習したい人だけお願いします)

明確に線引きをしておくことで、不要なトラブルを防ぎやすくなります。

他アプリとの比較

Tandemの特徴を整理したところで、ここからは実際に他の主要アプリとの違いを見ていきましょう。
ここでは、特によく比較に挙げられるHelloTalkDuolingoとの違いを中心に整理してみます。

他の交流型アプリ(例:HelloTalk)との違い

HelloTalkもTandemと同じ「言語交換アプリ」ですが、使ってみると性格はかなり異なります。

  • HelloTalkはSNS型
    タイムライン(Moments)に投稿すると、不特定多数のユーザーから「いいね」やコメントがもらえるため、広く浅く交流できるのが特徴で、語学学習の途中で湧いた「ちょっとした疑問」を解決するのにも便利。「ゆるくつながる国際SNSに語学学習要素が付いてきた」ような雰囲気で、初学者でも気軽に使えるのが魅力的です。
  • Tandemは1対1型
    自分で相手を選び、チャットや通話でじっくりやり取りするスタイルのため、狭く深い交流ができるのが特徴です。単発のやり取りよりも、継続的な練習や会話の積み重ねを重視する人に向いており、ある程度コミュニケーションが取れる中級者が上級者へステップアップする際に特に効果的です。

実際に両方を使ってみると、HelloTalkは「新しい人との出会いが多く、アウトプットに対して多くのリアクションがもらえる」一方で、Tandemは「相手探しにやや時間がかかり、求められるレベルも少し高いが、深い関係につながりやすい」という違いを感じます。

HelloTalkについては、別記事で詳しくレビューしています。

独学型アプリ(例:Duolingo)との位置付け

Duolingoのようなアプリは、文法や単語をクイズ形式で覚えるインプット学習に特化しています。
一方でTandemは、実際の相手と会話を重ねるアウトプット練習に特化しており、両者の役割はまったく異なります。

効果的な使い方は、Duolingoで基礎を固め、Tandemで実践するという組み合わせです。たとえば、Duolingoで覚えた新しい文法や単語をTandemのチャットで使ってみたり、通話で実際に発音してみたりすると、学んだ知識がすぐに定着します。こうした「習ったことを即アウトプットできる環境」がTandem最大の強みです。

Duolingoのユーザー数は世界で数億人にのぼり、Tandemとの併用者も少なくありません。特に、Duolingoで勉強している言語のコミュニティを利用し、TandemのパートナーともDuolingo上で交流できるようにしておくと、学習のモチベーション維持にも役立ちます。

つまり、両者は競合ではなく補完関係にあります。
インプットとアウトプットを組み合わせることで、語学学習の効率と定着度は格段に高まります。

使い分けの提案

実際に使ってみた感覚としては、次のような使い分けがおすすめです。

目的おすすめアプリ特徴
文法・単語の基礎を固めたいDuolingoなどの独学型アプリスキマ時間にクイズ感覚で学習できる
多くの人と交流したい
気軽に学習進捗をシェアしたい
ちょっとした疑問を解決したい
HelloTalkSNS的に広く浅くつながれる
実際の会話力を磨きたい
継続的に練習したい
Tandem1対1の深い交流、通話・添削が中心

Tandemは、他のアプリのように「短時間で成果が出る」タイプではありません。

しかし、実際の人間とやり取りすることで、言葉の使い方やニュアンスを肌で感じ取れるという点で、他のアプリにはない学習体験を得られます。

Tandemが向いている人/向いていない人

アプリ選びで一番大切なのは、「自分の学習スタイルに合っているかどうか」。Tandemはとても実践的なアプリですが、やはり向き不向きはあります。ここでは、実際に使ってみて感じた「Tandemを使った言語学習がおすすめのタイプ」と逆に「向かないタイプ」を整理します。

おすすめのタイプ

おすすめできるタイプはズバリ「モチベーションの高い中級以上の学習者」です。
詳しくは以下の通り。

  • 会話を通じて学びたい人
    単語帳やリスニング教材よりも、人と話すことでモチベーションが上がるタイプにはぴったり。
    実際の会話の中で自然な言い回しや発音を身につけられます。
  • 語学学習を継続できる人
    Tandemは即効性よりも「続ける力」が試されます。毎日少しずつ会話を重ねられる人ほど効果を実感しやすいです。
  • ある程度の基礎がある人(中級者以上)
    相手との会話が基本なので、まったくの初心者よりも、基礎文法や日常会話レベルを理解している人に向いています。
  • 海外の人と文化的な交流をしたい人
    Tandemでは言語だけでなく相手の国の文化・価値観にも触れられます。勉強と国際交流の両方を楽しみたい人におすすめ。

向かないタイプ

一方で、「カジュアルに語学学習をしたい人」「まったくの初学者」「モチベーションがそこまで高くない人」「文化的な交流に興味がない人」などにはあまり向いておらず、挫折しやすいと思います。
詳しくは以下の通り。

  • 受け身の学習スタイルの人
    相手から話しかけてもらうのを待つだけではなかなか上達しません。相手に興味を持ち、自分から積極的に声をかける姿勢が求められます。こちらのモチベーションが見えないと、相手も話しかけてくれなくなってしまいます。
  • 短期間で成果を出したい人
    Tandemは会話の積み重ねによって効果が出るタイプのアプリです。相手は語学教師ではないので、カリキュラムやメソッドはありません。「短期間で話せるようになりたい」「試験に合格したい」という即効性や具体的な成果を求める人には不向きです。
  • 初心者レベルの人
    完全な初心者だと、相手との会話自体が成立しづらく、挫折しやすいです。まずは基礎学習アプリや独学教材で土台を作るのがおすすめです。Tandemは「お互いに学び合う」場なので、初歩から手取り足取り教えてくれる相手はほとんどいません。
  • 人付き合いにストレスを感じやすい人
    相手との温度差や既読スルーなど、人間関係にまつわる要素もあります。コミュニケーション方式が日本とは異なるので、相手の文化を尊重できない人や、そもそも他人とのやりとりが苦手な人には少し負担になるかもしれません。

まとめ

ここまでTandemの特徴や機能、他アプリとの違い、そして実際に使ってみて感じたことを紹介してきました。

Tandemは一言でいえば「リアルな人との会話を通じて学ぶアプリ」です。
AIや自動翻訳の進化で、言葉を「知る」ことは簡単になりましたが、人とつながりながら「使えるようにする」ことは、やはり生身の交流に勝るものはありません。

もちろん、Tandemを使えば簡単にパートナーと出会えて語学力がメキメキ上がる…とは限りません。
例えば、相手との相性、返信の頻度、文化的な違い…どれもコントロールできない要素です。
しかし、そうした不確実さこそがリアルな言語体験であり、そこを乗り越えた先に「教科書では得られない学び」があると感じました。

会話の中で相手の思考や文化に触れ、時には誤解や沈黙を経験する。
その言語のネイティブとここまで簡単に交流できる世界なんて、数十年前までは考えられませんでした。
リアルな楽しさとともに感じられるもどかしさ…。これも新しい世界の入り口。そんな国際交流のリアルを体感させてくれるのがこのアプリなのだと思います。

筆者も面倒になって放置したり、ふと思い出して再開したり…ということを繰り返しながら使っています。

Tandemは無料で始められるアプリなので、まずは気軽に試してみてください。

Tandem タンデム - 言語交換で外国人と語学勉強
Tandem タンデム – 言語交換で外国人と語学勉強
開発元:Tripod Technology GmbH
無料
posted withアプリーチ

本記事が語学学習アプリやTandemに関心を持っている方の参考になれば嬉しいです。

同じ言語交換アプリとして人気のHelloTalkも実際に使ってレビューしています。
興味がある方はぜひこちらも参考にしてみてください。

英語学習に役立つアプリ全般をご紹介している記事はこちら。

以上です!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次