フランス・リヨンの住み心地は?住みやすい点5選と住みにくい点5選

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2024年も12月に突入し、リヨンの街中はクリスマスムード一色!

交換留学先では最終授業や最終プロジェクトが見えてきて、リヨン生活の終わりをひしひしと感じる日々です。

最初は「フランスに住むならパリが良かったな~」なんて考えていましたが、滞在するうちにリヨンの良さにも気づけました。

この記事では約4ヵ月間のリヨン滞在を振り返り、リヨンの住み心地について考えてみたいと思います。フランスの地方の住み心地に関心のある方の参考になれば幸いです。

目次

住みやすいと感じた点

食べ物が美味しい

さすが美食の国フランスということで、食べ物が美味しい!スーパーマーケットで買えるスイーツや乳製品も普通に高品質かつ美味しかったりします。

筆者は度々フランスに旅行していたので、フランスの食品を色々買って試せる今の環境はシンプルに素晴らしいです。

フランスの地方でもいろいろありますが、その中でもリヨンはクネルやリヨン風サラダなどの有名な名物料理が多く「フランスの美食の首都」と呼ばれる土地柄。

大衆食堂であるブションに行けば、ボリュームたっぷりの料理が比較的リーズナブルに食べられます。お店によってはパリでメイン1品を食べるのと同じくらいの値段でフルコースが食べられることも!

またヨーロッパのラーメン屋さんは日本人経営でないところも多く正直微妙なところが多いですが、リヨンは意外とちゃんとしたクオリティーのお店が結構あります。

人が優しくて親切

よくフランス人は冷たい、英語で話しかけると無視されるといったイメージが語られますが、リヨンではそのような冷たさは感じません。

英語が分かる人は普通に英語で話してくれますし、そうでなくても優しくしてくれることがあります。

お店の接客態度も日本ほどではありませんが丁寧で好感が持てます。

また場所によっては不慣れでも頑張って英語で対応しようとしてくれることもあるので、リヨンで英語を使わない人は本当に英語ができないのだと思います。

なお基本的に愛想はありませんが、そのあたりは日本とフランスのコミュニケーション方法の違いなので割り切った方が精神衛生上良いです。

程よくまとまったコンパクトシティー

リヨンはパリほどの大都市ではありませんし、村と言うほどそこまで小さな街でもありません。

リヨンは都市圏の人口で言えばフランス第2の都市ですが、日本第2の都市である大阪をイメージすると小さすぎてビックリするかも。

筆者の主観では、ジュネーブが軽井沢、リヨンは高崎くらいのイメージ。

ただそこそこの規模があるので、生活に必要なものは一通りあります。地下鉄やバスも効率よくスポット間を結んでいるので、日常生活に不便はありません。

町並みもヨーロッパっぽい重厚な建物が多いエリアもあれば近代的なデザインの建物が多いエリアもあり、規模の割には変化があるといえるかもしれません。

観光スポットの類もジュネーブに比べれば圧倒的に充実しています。

ユニクロと無印良品がある

リヨンにはユニクロと無印良品があり、日本とほぼ同じ商品が手に入ります!

ジュネーブにはどちらもないので感動…。

価格はもちろん日本よりも高めに設定されていますが、日本で販売されている馴染みの商品が手に入る環境があるだけでも安心度が違います(筆者にとっては高級品なので、たまにお店に入って雰囲気だけを楽しむこともあります)。

日本の食料品が手に入るお店が複数あるのも心強い!

フランス各地・スイスに旅行しやすい

リヨンはフランス国内の鉄道ネットワークの主要路線が通っており、パリを始めとするフランス各地への鉄道がかなりの本数発着しています。

またリヨンからはジュネーブへの直通電車もあるので、スイス方面へのアクセスも簡単!

週末だけフラッとパリに旅行することもできますし、筆者の場合だとジュネーブに戻って大学院関係の所用を済ませたりすることもできます。

SNCFの割引が効く制度を上手く使えば、費用を抑えつつ移動ができます。

住みにくいと感じた点

治安がやや難あり

フランスの大都市は基本的に治安があまり良くありませんが、残念ながらそれはリヨンも同じ。ただパリやマルセイユと比較するとマシなレベルです。

例えば街中には以下のような人が割と多くいます。

  • 通行人に積極的にお金をせびる人
  • 地下鉄駅などで通行人に声をかける物乞い
  • キセル乗車を試みる人(地下鉄の改札を通るときに後ろにくっついてくる)
  • 一人でブツブツ何かを言い続けている人

危害を加えられることはほぼないので無視すれば良いのですが、気持ちの良いものではありません。

とにかく英語が通じない

交換留学先であるEMリヨンビジネススクールでは問題なく英語が通じますが、日常生活で行かなくてはいけない場所や必要な手続きでフランス語しか対応していない場面に何度も遭遇しました。

銀行口座の開設や健康保険関係といった重要な場面で英語が通じないのは結構辛いです…。

対面での手続きなら最悪翻訳アプリを使えば切り抜けられますが、電話だと完全に詰み状態になります。

このあたりはフランス語圏でありつつも英語の通用度の高かったジュネーブとは全く違いますね。

外食の選択肢は少ない

先の項目でブションであれば比較的リーズナブルにボリュームのある料理が食べられるという内容を書きましたが、日本と比較してしまうとどうしても高い…。

日本であれば和食・洋食・中華など様々なジャンルの料理を1,000円以下で食べることができますが、フランスだとどうしても3,000円はします。

またあくまで地方都市なので、大都市と比較すると選べるジャンルもそこまで多くありません。本格的な和食が食べたいならどうしてもパリ。

自炊習慣が付くという点では良いのですが、料理をする気が起きないときに逃げ場があまりないのはちょっと辛いかも。

ただ対策が無いわけでもなく、スーパーマーケットでフランスならではの商品を探したりして気分転換をしたり、お惣菜を買ったりして気分転換をしています。

観光客になったり、生活者になったり、視点を変えると新しいものが見えてきます。

意外とお金がかかる

リヨンは地方都市なのでパリと比較すると生活費が安く済むといわれますが、それは勝手知ったるフランス人にとっての話であって外国人にとってはその限りではありません

例えばフランスの住宅難はリヨンでも問題になっており、条件に拘り過ぎると家探しは永遠に終わりません。

そうでなくても住宅難なので、結果として住居費がかなりかさむことに…。

その他飲食費や各種費用は日本より高いだけでなくパリと比較して安いわけでもないので、「パリよりも安く済むからリヨン」という思考は正直かなり危険です!

ちょっと退屈かも

リヨンはそこまで大きな都市ではなく、お店の営業時間も日本と比較すると短め。カフェは19時には閉店しますし、治安の問題もあるので深夜にウロウロするのもおすすめできません。

夜景は綺麗なんですが、安価なエンタメは皆無。

しかも大型ショッピングモールは日曜日休業なので、日曜日に消費活動をしたい人にとってはちょっと微妙かも…。

家族で住んでいる人はそこまで退屈を感じないかもしれません。

その分自然が多かったり美術館や博物館がそこそこ充実していたりするので、考え方を変えると面白い経験ができるかも。

まとめ

本記事では、筆者が考えるリヨンの住みやすさと住みづらさをご紹介しました。

こうやって考えると、リヨンに住む前に抱いていたイメージと実際の住み心地にはそこまでギャップが無いというのが個人的な感想です。

筆者の場合はフランスに住んでみたかった・フランス語を学習していたというモチベーションがあったのでリヨン生活を比較的楽しめていますが、他の留学生を見ていると色々なところに旅行しまくっている人が多いので、フランスやリヨンに興味がないとリヨンにずっと居るのはちょっと辛いのかもしれません。

以上です。

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