【リヨンのおすすめブションはココだ!】筆者が訪問したお店や食べた料理をレビュー

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フランスの「美食の首都」と呼ばれ、美味しい名物料理がたくさんあることで有名なリヨン。

リヨンの名物料理を食べるならぜひ訪れたいのがブション(bouchon)!19世紀に地元女性が始めた大衆向けの食堂を起源とするレストランで、大衆食堂らしく値段に比べて量が多いのが特徴。

日本人のイメージするしゃれたフランス料理店とは一線を画す、非常に親しみやすい雰囲気の中で美食を楽しむことができます。

この記事では、筆者が実際に訪問したブションをいくつかご紹介します。

お店選びの参考にしていただければ幸いです。

目次

リヨンの名物料理を食べるならブションへ!

ブションで食べられる名物料理

まずはブションで食べられる名物料理をいくつかご紹介します。

リヨンの名物料理には臓物系も多いので苦手な方は注意。(一応「クセあり注意」と書いたので参考に)

スクロールできます
料理名(フランス語)読み方説明
Saucissonソシソンいわゆるソーセージ。日本で売られているものよりも太くて食べ応えがある。
Saucisson briochéソシソン・ブリオッシェソーセージのブリオッシュ包み。
Pâté en crouteパテ・アン・クルートパテのパイ包み。
Quenelle Lyonnaiseクネル・リヨネーズ白身魚のすり身を小麦粉や牛乳などと混ぜてオーブンで焼いたもの。ロブスターのソースと共に供されることが多い。
Salade Lyonnaiseサラド・リヨネーズポーチドエッグ、ベーコン、レタスのサラダ。日本でもリヨン風サラダとして知られている。
Cervelles de canutセルヴェル・ド・カニュ チーズやハーブを混ぜたペースト。パンにつけて食べる。料理名を直訳すると「絹織物職人の脳みそ」だが、脳は使われていない。
Andouilletteアンドゥイエット香辛料に漬け込んだ豚の内臓を豚の腸に詰めた料理。クセあり注意
Tablier de sapeurタブリエ・ド・サプール牛トリッパ(牛の胃袋)のカツレツ。クセあり注意
Tarte à la pralineタルト・ア・ラ・プラリーヌリヨン名物プラリネ・ローズ(アーモンドやヘーゼルナッツに加熱した砂糖を絡めて作るお菓子)を使ったタルト。鮮やかなピンク色が特徴。

以下にそれぞれの料理の写真(一部)を掲載しますので、参考にどうぞ!

ソーセージ&赤ワインソース。
ソーセージのブリオッシュ包み。
クネル・リヨネーズ。お店によってはご飯が付いてくることも。
リヨン風サラダ。
白いのがセルヴェル・ド・カニュ。
プラリネ・ローズをつかったタルト。

認定マークがあるお店が安心

ブションを選ぶ際のひとつの基準になるのが、リヨン市商工会議所とリヨン・ツーリズムが共同で作成した以下のような認定マーク(Label Bouchons Lyonnais)!

出典:Label Bouchons Lyonnais – Lyon Tourist Office (visiterlyon.com)

このラベルは以下の基準を守っているお店に与えられます。

  • リヨンの食文化に対するリスペクトがある
  • 地元産の新鮮・高品質な食材を使用している
  • その場できちんと調理した料理を提供している
  • 歴史的な環境で典型的なリヨンの雰囲気が味わえる
  • 温かい雰囲気がある

認定店の一覧はこちらのウェブサイトから

ブションが多い通り

お目当ての店に直行するよりもいくつか覗いてから決めたい場合は、ブションが集中している通りを重点的に回るのがおすすめ!

以下の3つの通りにはブションが軒を連ねています。

まずは旧市街のサン=ジャン通りRue Saint-Jean。観光客向けのブションがたくさんあります。お値段も観光地プライスになりがちですが、旅行者が取っつきやすいのはこのエリア。

中州のメルシエール通りRue Mercièreにもブションが軒を連ねています。こちらは旧市街より落ち着いた雰囲気。

ベルクール広場東側のマロニエ通りRue des Marronniersにもブションが多く立地しています。

その他注意点

ブションは大衆食堂なので基本的に予約を受け付けません。人気のブションはピークタイムに待ち時間が発生することが多いので、可能であればピークタイムを外すのがおすすめです。

また席間隔はかなり狭目で、場合によっては同じテーブルを複数のグループで使用する場合もあります。基本的に大勢でワイワイするような場所なので、シックなフランス料理を期待すると肩透かしを食らうかも。

なおコースとアラカルトのどちらを選ぶかですが、断然コースがおすすめ。アラカルトよりもかなり安く上がります。

次の項目からは筆者が訪問したブションをいくつかご紹介します。

ざっくりおすすめ順に紹介します。

Le Laurencin

ブションの多い旧市街サン=ジャン通りにある大人気のブション。

味はもちろんリーズナブルな価格とノンストップ営業の利便性の高さが魅力です。一番安いコース(前菜・メイン・デザート)はなんと16.90ユーロ!コースは普通は安くても20ユーロを超えることを考えると破格です。

週末の夜間はかなり混むので、早め(18時くらい)か遅めの時間帯(22時くらい)に訪問すると待ち時間が比較的短く済みます。

一番安いコースでオニオングラタンスープが出てくるのは嬉しい!しっかり焼かれていて食べ応えがありました。

前菜のオニオングラタンスープ。

こちらのソシソンはシンプルながら非常に美味しいです。筆者はこのために何回も通っています。

メインのソーセージ&赤ワインソース。

デザートもしっかり!クレームブリュレはマスト。

デザートのクレームブリュレ。

前菜にはセルヴェル・ド・カニュを含むプレートも。左上のもちもちしたパスタ?が楽しいですが、ちょっとコリコリした臓物?を感じる部分もあったので個人的にはオニオングラタンスープの方が好み。

前菜にはセルヴェル・ド・カニュも。

ステーキは分かりやすく美味しいです。付け合わせのグラタン・ドフィノワもGOOD!

ステーキ。

お店の情報はこちら。営業時間が長めなので中途半端な時間の食事にもおすすめ。

店舗名Le Laurencin
住所24 Rue Saint-Jean, 69005 Lyon
営業時間11時30分~23時30分
最寄り駅Vieux Lyon(メトロD線、フニキュレルF1線・F2線)
公式ウェブサイト
※2024年11月現在の情報です。

地図はこちら。旧市街の目抜き通りにあるので見つけるのは難しくないはず。

Bouchon Les Lyonnais

旧市街のメインストリートから少し外れた場所にあるブション。

認定マーク付きのお店なので品質は安心!料理はどれも少し想像と違う感じで、美味しい&面白い体験でした。

アットホームな雰囲気で、ランチ時間帯もディナー時間帯も大人気。

店内の雰囲気。

コースは33.50ユーロからと、ちょっとお高め。

メニュー。

紙ナプキンもオシャレ!

特徴的な紙ナプキン。

前菜にはオニオングラタンスープを選んでみました。チーズやオニオンの香りもありつつフランスパンの味もしっかりする不思議なオニオングラタンスープ。美味しかったです。

フランスパンをしっかり感じる珍しいオニオングラタンスープ。

メインのラビオリのグラタンは寒い時期にピッタリ。濃厚なクリームが食べ応え最高。

小さめですが十分にお腹いっぱいになります。

ガトー・リヨネ。ピンクのプラリネタルトを想像していたので、出てきてビックリ!ほんのり温かく美味しいケーキでした。

大満足なデザート。

お店の情報はこちら。

店舗名Bouchon Les Lyonnais
住所19 Rue de la Bombarde, 69005 Lyon
営業時間火曜日~木曜日:12時~14時30分、19時~22時30分
金曜日・土曜日:12時~14時30分、19時~23時
日曜日:12時~15時
月曜日:定休日
最寄り駅Vieux Lyon(メトロD線、フニキュレルF1線・F2線)
公式ウェブサイトhttps://bouchon-les-lyonnais.com/fr
※2024年11月現在の情報です。

地図はこちら。坂を少し上ったところにあります。

Le Palais Saint Jean

ブションが立ち並ぶヌーヴ・サン=ジャン広場(Place Neuve Saint-Jean)に面しているブション。

筆者利用時はかなり賑わっており、人気が伺えました。コースは25ユーロからと良心的な価格設定。

前菜はオニオンスープ。グラタンではありませんが、付け合わせのチーズとクルトンでそれっぽい感じにはできます。個人的にはちょっと塩っ気が強かったかな。

グラタンじゃないタイプのオニオンスープ。

メインはソーセージ。こちらは具だくさんタイプです。ちょっと酸味が強かったかな?

変化があっておいしいプレートでした。

友人が頼んだサラダ・リヨネーズ。見た目も鮮やか。

見た目も鮮やかなサラダ。

こちらも友人の頼んだクネル。

こちらのクネルはご飯付き。

お店の情報はこちら。ノンストップ営業なので便利です。

店舗名Le Palais Saint Jean
住所40 Rue Saint-Jean, 69005 Lyon
営業時間月曜日~金曜日:11時~23時
土曜日:11時~0時
日曜日:11時~22時
最寄り駅Vieux Lyon(メトロD線、フニキュレルF1線・F2線)
公式ウェブサイトhttps://lepalaisdesaintjean.fr/fr/services
※2024年11月現在の情報です。

地図はこちら。広場に面しているので分かりやすい位置。

Fiston – Bouchon Lyonnais (rue Saint-Jean)

Le Palais Saint Jeanと同じヌーヴ・サン=ジャン広場(Place Neuve Saint-Jean)に面しているブション。

フランス料理店やイタリア料理店なども手掛けるフィストン・レストランの系列店です。

コースは21.90ユーロからとこちらもリーズナブル。定番のブション料理から少し外している感じなので、定番のブション料理に飽きて気分を替えたいときに良いかも。

前菜には店名を冠したレンズ豆のサラダを選んでみました。こちらはレンズマメの他にベーコンのような具材も混ざっていてさっぱりとしつつも満足感のある一品。ミニトマトの甘味も良かったです。

フィストン風レンズ豆のサラダ。

こちらはパンの提供方法が斬新だったので写真に撮りました。

珍しいセッティングのパン。

こちらでもソーセージを注文。赤ワインソースですが、それよりもソースと一体になっているベーコンやマッシュルームが主張している感じ。ソーセージは美味しいですが、パンで拭うほどのソースは残らなかったのが個人的にちょっと残念。

付け合わせのポテトは個人的に好きな味でした。ニンジンなどの野菜の食感も良かったです。

ソーセージ。

デザートはブラックカラントのソルベ。アルコール度数強めのブランデーに漬かっています。注文時点ではアルコールが入っていることに気づかなかったので、食べてビックリ。

アルコールの味が強いソルベ。

お店の情報はこちら。

店舗名Fiston – Bouchon Lyonnais (rue Saint-Jean)
住所33 Rue Saint-Jean, 69005 Lyon
営業時間月曜日~金曜日:12時~14時30分、19時~23時
土曜日:12時~23時30分
日曜日:12時~15時30分、19時~22時
最寄り駅Vieux Lyon(メトロD線、フニキュレルF1線・F2線)
公式ウェブサイトhttps://fistonrestaurants.com/fiston-restaurants-lyon/fiston-bouchon-lyonnais/
※2024年11月現在の情報です。

地図はこちら。広場に面しているので分かりやすい位置。

Le Bistrot de Lyon

続いてはブションがひしめくメルシエール通りに位置しているLe Bistrot de Lyon。

ブラッスリーなのでブションとは少し違いますが、リヨン料理が食べられるお店なので本記事で紹介します。

こちらのセットメニューは28.90ユーロ(※前菜+メインかメイン+デザートにすると21.50ユーロ)と50ユーロの2種類。フランス料理のレストランでは標準的な価格設定と言えるでしょう。

内装はクラシカルでまさにフランスといった雰囲気!

高級感あふれる外観。

今回は28.90ユーロのコースを選択してみました。

前菜にはスープをチョイス。シューケット(シュークリーム生地)が入ったスープは初めて食べました。塩漬けの魚が入っており、結構美味しかったです。

ユニークな見た目のスープ。

メインは肉!しっかり煮込まれておりホロホロ。

マッシュポテトも美味しかったです。

デザートはプラリネのケーキ!そこまで大きい感じはしませんでしたが意外と食べ応えがありました。

プラリネのバリエーションが増えました。

お店の情報はこちら。

店舗名Le Bistrot de Lyon
住所64 Rue Mercière, 69002 Lyon
営業時間12時~14時、19時~22時30分
最寄り駅Cordeliers(メトロA線)
公式ウェブサイトhttps://bistrotdelyon.com/fr/
※2025年1月現在の情報です。

地図はこちら。ブションの並ぶ賑やかな通りの入り口にあります。

まとめ

本記事ではリヨンで筆者が実際に訪問したブションを数店舗ご紹介しました。

提供されるメニュー自体は割と似通っていますが、調理方法や提供方法はかなりバラエティーに富んでいるので、ぜひいくつか試してみてお気に入りを見つけてください!

以上です。

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