【トルコのカフェ文化を気軽に味わう】イスタンブールのアジア側カドゥキョイで試したい!歴史と伝統の老舗カフェ4選

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カフェ文化発祥の地・トルコ。時間を問わず、みんなトルココーヒーやチャイを楽しんでいます。

特に地元民向けのカフェが多いカドゥキョイでは、気軽にトルココーヒーやチャイが味わえる素敵なカフェが至る所にあります。

この記事では、スタバのような西洋風のカフェとは一線を画すローカルな雰囲気のカフェを数件ご紹介します。

エキゾチックでいかにもトルコ!という雰囲気のお店から、懐かしさを感じさせるレトロなお店まで、種類はいろいろ。是非お気に入りを見つけてください!

カドゥキョイというエリアの魅力はこちらの記事で紹介しています。

目次

トルココーヒーって?

トルココーヒー概説

トルココーヒーは、その独特な作り方と豊かな味わいで、世界中のコーヒー愛好者に親しまれている飲み物です。

その歴史は16世紀に遡り、オスマン帝国時代にトルコへと伝わりました。トルココーヒーは、単なる飲み物としてだけでなく、トルコの文化や社交の場でも重要な役割を果たしてきました。実際、トルコには「コーヒー一杯の恩は四十年」ということわざがあり、一杯のコーヒーを共にすることが、長く続く友情や絆を生むと考えられています。

イスタンブールにカフェが非常に多いのは、それがローカルの人々の生活に欠かせない場所だからなんですね。

トルココーヒーの作り方は、他のコーヒーとは一線を画しています。

まず、非常に細かく挽いたコーヒー豆を、水と一緒にイブリック(銅製の小さなポット)に入れ、砂糖を加えて火にかけます。ここでのポイントは、コーヒーを煮立たせるのではなく、ゆっくりと沸騰直前まで温めることです。

この過程で生まれるきめ細やかな泡が、トルココーヒー特有のクリーミーな口当たりを生み出します。また、フィルターを使わないため、カップの底には微細なコーヒー粉が沈殿します。

この沈殿物を避けつつ、少しずつコーヒーを飲むのがトルココーヒーの楽しみ方の一つです。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%BA%E3%83%B4%E3%82%A7

トルココーヒーの楽しみ方

トルココーヒーを楽しむ際には、いくつかの伝統的な作法やマナーが存在します。

まず、コーヒーを飲む前に、水を一口飲むことが一般的です。これは、口の中をリフレッシュし、コーヒーの味わいをより楽しむためです。

また、コーヒーは通常、ロクムと呼ばれるトルコのお菓子と一緒に提供されます。この甘いお菓子とコーヒーの組み合わせが、苦味と甘味のバランスを取る役割を果たします。

トルココーヒーと一緒に水やロクムが提供されるのには深い理由がありました!

さらに、トルココーヒーには占いの文化もあります。飲み終わった後、カップを裏返し、底に残ったコーヒーの粉の形状から未来を占う「コーヒー占い」は、トルコの社交文化の一環として親しまれています。友人や家族と一緒にこの占いを楽しむことで、コーヒータイムがさらに特別なものになります。

また、カップの底に残るコーヒー粉は、慣れないうちは驚くかもしれませんが、これもトルココーヒーの醍醐味の一つです。残り少ないコーヒーを飲むときには、カップを少し傾けて粉を避けるようにするのがコツです。

カップから溢れたコーヒーの粉が側面に残っています。どれだけ粉が多いか分かりますね!

自宅でもトルココーヒーが楽しめる!

トルココーヒーを自宅で楽しみたい方は、トルコ産のコーヒー豆やイブリックを手に入れて、自分で作ってみるのもおすすめです。日本でも専門店やオンラインショップでこれらの道具や材料を購入することができます。自分で淹れることで、トルココーヒーの奥深さをさらに味わうことができるでしょう。

トルココーヒーは、単なる飲み物ではなく、トルコの豊かな文化や歴史を体験する一つの手段です。ゆっくりとした時間の中で、この特別なコーヒーを味わいながら、異国の文化に思いを馳せるひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。

トルココーヒー用の器具やコーヒー豆はポピュラーなお土産。バザールや土産物屋さんでよく見かけますが、スーパーマーケットでも入手可能。スーパーマーケットのほうが品揃えが多くて安価なことが多いです。

トルココーヒー豆で有名な会社といえばKURUKAHVECİ MEHMET EFENDİでしょうか。イスタンブール市内にいくつか店舗があるので店頭で購入することもできますし、スーパーマーケットでも同社の商品を見つけることができます。

出典:https://www.mehmetefendi.com/eng/products/turkish-coffee

エミノニュのお店にはカフェが併設されており、その場でコーヒーをゆっくり味わうことができます。

カドゥキョイで老舗カフェを楽しもう!

老舗カフェの多いエリア

カドゥキョイで老舗のカフェが多いのは、Mühürdar Cd.沿い(İmamata Sk.とDumlupınar Sk.の交差地点に多い)とAya Triada Rum Ortodoks Kilisesi(ギリシャ正教会)の周辺。

Mühürdar Cd.沿いは盛り場にも近い賑やかなエリア。伝統系のカフェは客引きが立っているので、気になるお店があったら是非入ってみましょう。(対象は地元民なのでヨーロッパ側のようなしつこさはありません)

Mühürdar Cd.とİmamata Sk.の交差点にはエキゾチックな雰囲気の伝統カフェが軒を連ねています。こちらの2軒については後述。

民族柄のテーブルクロスと低めの椅子が目印。写真には写っていませんが、炭火や砂でコーヒーを淹れます。

対してMühürdar Cd.とDumlupınar Sk.の交差点のカフェはレトロ系のカフェが並んでいます。筆者は左にあるKurukahveci Zeynel Beyでお茶しました。詳細は後述。

シンプルなパイプ椅子と木目調の店内がレトロ感を盛り上げます。

Aya Triada Rum Ortodoks Kilisesiの周辺は住宅街。テラス席が多いのはMühürdar Cd.沿いと同じですが、こちらは静かなで平和な雰囲気。

ざっくりとではありますが、下の地図だとMühürdar Cd.沿いは「伝統カフェ・居酒屋」と書いたエリア、Aya Triada Rum Ortodoks Kilisesiの周辺は「食堂・カフェ・バーが多い」エリアと東側の住宅地に挟まれたエリアが該当します。

エキゾチックな雰囲気やイスタンブールの活気を感じながらお茶したいならMühürdar Cd.沿い、落ち着いたローカル感を感じたいならAya Triada Rum Ortodoks Kilisesiの周辺のエリアのお店がおすすめです。

カフェの相場

トルココーヒーは70トルコリラ前後、チャイは30トルコリラ前後の値付けが多いです。

Fazıl Bey’in Türk Kahvesi

イスタンブールのカドゥキョイ地区で最も古くから愛されているコーヒーショップの一つであるFazıl Bey’in Türk Kahvesiは、1923年創業の老舗。

このお店は90年以上にわたりってトルココーヒーの伝統を守り続けてきた場所であり、その名声はイスタンブール中に広がっています。創業者のファズル・ベイ氏が「最高のトルココーヒーを提供する」という理念のもと、選び抜かれたコーヒー豆と伝統的な焙煎方法を用いて提供するコーヒーは、地元住民だけでなく観光客にも広く愛されています。

Fazıl Bey’in Türk Kahvesiの魅力は、何と言ってもその伝統的な雰囲気と味わいです。お店のインテリアは、古き良きオスマン帝国時代を思わせるデザインが施されており、訪れる人々に歴史を感じさせます。ここで提供されるトルココーヒーは、石臼で挽いた新鮮な豆を使用し、砂上でじっくりと煮出すことで、豊かな風味と濃厚な味わいを実現しています。

また、提供されるコーヒーには、必ず水とロクムが添えられており、コーヒーをより一層引き立てる組み合わせとなっています。

レトロなインテリアが歴史を感じさせます。

コーヒーの後ろにロクムがあります。爪楊枝がのぞいているので分かります。

Fazıl Bey’in Türk Kahvesiはその歴史と伝統を感じられる場所であり、トルココーヒー初心者から愛好者まで、誰もが満足できる味わいを提供しています。特に初めてトルココーヒーを試す方には、ここのコーヒーが持つ独特の苦味と深い味わいを体験してもらいたいです。

また、土産として持ち帰りたい場合はここで焙煎された新鮮なコーヒー豆を購入することも可能です。

おすすめはAya Triada Rum Ortodoks Kilisesiに近い方の店舗。席数はあまり多くなく、テラスで行き交う人々を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができる素敵なカフェでした。

時間帯によっては路面電車が目の前を走り抜ける姿を見ることもできます。

店舗名Fazıl Bey’in Türk Kahvesi
住所Caferağa, Gen. Asım Gündüz Cd. No:80, 34710 Kadıköy/İstanbul, トルコ
営業時間8時~23時
最寄り駅Kilise(T3)
公式ウェブサイト
2024年8月時点の情報です。

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