オマーンを観光するうえで絶対に外せないのが、過去に首都が置かれたこともある古都ニズワ(アラビア語表記:نزوى )。内陸のオアシス都市です。
現首都のマスカットは既にかなり都会的ですが、ニズワとその周辺には古き良き雰囲気が残っており、その姿は日本人がイメージするアラビアンナイトそのもの!
この記事では、そんなニズワと周辺の観光に関する情報を実際に当地を訪れた筆者の視点でお届けします。
特に金曜日の早朝に開催される朝市は必見です!
オマーン全般の情報はこちら。
ニズワの見どころ
ニズワ・フォート(ニズワ砦) Nizwa Fort
17世紀に造られた内陸地方の防御の要。
内部は複雑に入り組んでおり、敵の侵入を防ぐためにさまざまな罠がそこかしこに設置されています。その姿はまるでロールプレイングゲームのダンジョンのよう。
落とし穴やアツアツのデーツジュースを敵に浴びせるための竪穴などそれぞれのトラップに詳しい解説があるので見逃し注意です!
美しい図書室やイマームの住居として使用されていたアラブ式の居住スペースも必見。客人をこっそり見張るための穴や有事の際にイマームが脱出するための隠し通路もあります。
20時まで営業しているので、夕陽を受けて輝くニズワの旧市街を頂上から見渡すこともできます。
項目 | 内容 |
---|---|
営業時間 | 土曜日~木曜日:8時~20時 金曜日:8時~11時30分、13時30分~20時 |
入場料(外国人観光客) | 5オマーンリヤル |
公式ウェブサイト | Nizwa Fort – Beauty has an address |
ニズワ旧市街 Nizwa Old Town
城壁に囲まれたニズワの旧市街には築数百年の建物が迷路のようにひしめき合っており、その姿はまさにファンタジーの世界。
古い建物や城壁は現在リノベーション工事が進んでおり、おしゃれなカフェやショップが次々オープンしています。
特に旧市街を囲む城壁は現在リノベーションまっただなか。工事完了部分から徐々に公開範囲を広げており、これから来る観光地として注目されています。
ピークシーズンである冬季にはイベントも開催されて大変賑わいます。
各種博物館
ニズワ旧市街はそれ自体が大きな博物館のような場所ですが、古い建物を改修した個性豊かな博物館も必見です。主な博物館はNizwa MuseumやGateway of the Past Museumあたりでしょうか。
他にもイスラム教の関する知識が得られる施設であったり、私設の博物館がいくつかあるので気軽に散策してみると面白いものが見つかるかもしれません。
金曜早朝の朝市
毎週金曜日の早朝(6時30分~)に開催される朝市はニズワ観光のハイライト。
野菜や果物の市場もありますが、特に必見なのがヤギや牛といった家畜の競り。国内外から観光客が押し寄せる大人気のイベントです。
家畜の競りは開始時間が他の朝市よりも早く、かつ短時間で行われるので最優先にするのがおすすめです!場所はニズワ・フォート方面からだと野菜の市場を越えた先。
エリアごとに売買される品物が異なります。写真は野菜を売買するエリア。
ニズワ・フォート前の通りを下った門の近くでは銃火器やカンジャル(オマーンの短剣)が販売されています。
ニズワ・スーク
ニズワ・フォートの周辺には常設のスークが点在しています。こちらは比較的長時間営業しているので、散策やお土産探しにぴったり。
こちらのスークにあるAl Saifi for Making Omani Halwaはオマニ・スイーツ(ハルワー)の名店として有名。
こちらもエリアによって取り扱い商品が異なります。
ニズワ周辺の見どころ
ニズワの周辺にも見どころが点在しています。ツアーやレンタカーで是非!
アル・メスファ村 Al Mesfah
険しい山岳の中腹にある小さな村で、オマーンの伝統的な生活を垣間見ることができる貴重な集落です。観光客向けの商店やおしゃれなカフェも点在しています。
トレッキングルートがあり、ファラジュ(伝統的な灌漑)を間近に眺めたり足を浸して涼んだりすることができます。
ジャブリン城 Jabreen Castle
17世紀後半に建造されたニズワの西に位置する城砦。当時のイマームBel’arab bin Sultan Al Yarubiによって宮殿としての機能とイスラム法をはじめとする教育機関を兼ねる場所として建築されたジャブリン城は、その建築の美しさもさることながら、随所に施されたイスラムの教えに則った装飾やアラビア文字の浮彫は非常に繊細で優美です。
項目 | 内容 |
---|---|
営業時間 | 7時30分~21時 |
入場料(外国人観光客) | 3オマーンリヤル |
公式ウェブサイト | Jabreen Castle |
バハラ・フォート Bahla Fort
ユネスコ世界遺産にも登録されている砦で、13世紀から14世紀の建造。
筆者は訪問していないのでレビューは特段ありません(いつか訪問したら追加します)。
項目 | 内容 |
---|---|
営業時間 | 8時~19時 |
入場料(外国人観光客) | 500バイザ(0.5オマーンリヤル) |
公式ウェブサイト | なし |
その他
ファンタジーの世界のようなニズワですが、一方でオシャレなスポットも急増中!
カフェ巡りも楽しい
ニズワの旧市街は急速に観光地化しており、おしゃれなカフェもその一端。写真のAnat CafeやNiz Cafeはおそらくその筆頭でしょう。他にも素敵なカフェが多数オープンしているので、散策のついでにどうぞ。
旧市街はカートで移動
狭く入り組んだ旧市街を移動するための手段として、ゴルフ場でみかけるようなカートが活躍しています。ニズワ・フォートの周辺に停車していることが多いので、利用してみるのもおすすめです。
注意点
オアシス気候独特の寒暖差に注意
オアシス気候のニズワでは昼夜の温度差が激しく、特に冬季は夜間は羽織るものが必要なほどです。温度調節がしやすい服装がおすすめ。
服装は慎みを
ニズワはマスカットのような都市部と比較するとかなり保守的な土地柄。男女ともに露出の多い服装は避けた方が無難です。
ピークシーズン・曜日の宿泊費は意外と値が張る
朝市が開催される金曜日やピークシーズンは宿泊費が高くなりがち。オマーン人は市街地の外にあるホテルに泊まって節約するようですが、中心街に宿泊したい場合は日程が決まったら早めに予約するのがおすすめです。
効率よく回りたいなら現地ツアーがおすすめ!
ニズワとその周辺の見どころはそれぞれかなり離れているので、個人で回るのは正直厳しいです。タクシーを貸し切る方法もありますが、価格交渉が必要ですし、大人数でない限り高くつきがち。
時間が限られている場合は現地ツアーに参加すると効率良く観光スポットを訪問できます。
オマーンの現地ツアーを取り扱っている会社は多くありませんが、VELTRAであればマスカットからニズワやその周辺を訪れる各種現地ツアーを取り扱っています。
まとめ
本記事では、オマーン内陸地方のニズワの観光情報をご紹介しました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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