【アユタヤ王朝時代を再現】タイの歴史と伝統文化を堪能!ロッブリー「ナーラーイ王祭り」体験レポ

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味わい深い仏教遺跡が有名なタイ。アユタヤをはじめとするスポットは、タイ人にはもちろん日本人にも大人気です。

今回は、猿の寺院で有名なタイ・ロッブリーで毎年2月に開催されるナーラーイ王祭り(英語名:キング・ナライ・フェア King Narai Fair)に行ってきました!結構長く行われているイベントで、2025年は37回目。

会場となる都市ロッブリー(タイ語表記:ลพบุรี、英語表記:Lopburi)はバンコクの北に位置しており、日本ではあまり知られていませんが、アユタヤ王朝時代の史跡が数多く残されている歴史的に重要な街。普段はタイの静かな地方都市といった雰囲気のこの街が祭りの時期は非常に賑やかになります。

筆者は何度かこの祭りの時期に合わせてロッブリーを訪問していますが、ここでしか味わえないような面白い体験が色々と楽しめるのでおすすめです。

本記事ではその魅力を豊富な画像を交えてご紹介していきます。

本記事には別々の年に撮影した写真が含まれます。

目次

ナーラーイ王祭りって?

ナーラーイ王祭りはアユタヤ王朝の黄金期を現出したナーラーイ王(在位:1656-1688)の功績を讃えた祭り。開催時期は毎年2月頃で、約2週間に亘って開催されます。

ナーラーイ王は積極的に外国の文化を取り入れたことで有名で、フランスのルイ14世の使節を受け入れたり、ギリシャ人であるコンスタンティン・フォールコンを重用したりしていました。

アユタヤから離れたロッブリーにアユタヤ王朝の史跡が多く残っているのは、ロッブリー(当時の名称はラヴォー)がナーラーイ王のお気に入りであり、同王時代の副都として開発された歴史があることが理由。伝統的なタイ様式とフランス様式が混ざり合った特徴的な建造物も多く、当時の開かれた豊かな文化が感じられます。

このあたりの史実はタイの大ヒットドラマ「運命のふたり」で克明に描かれています。

このお祭りでは、市内中心部の実際の史跡を使って歴史の一幕を再現する舞台を上演したり、当時を再現した時代行列が催されたりと様々なイベントが開催され、国内外からも観光客が多数訪れます。

さらに特筆すべきなのが、政府がタイ人に伝統衣装を着用してお祭りに参加することを奨励しているため、期間中伝統衣装に身を包んだ人々が街にあふれること。ちょっとしたタイムスリップ気分が味わえますし、貸衣装屋さんを利用すればタイ人になりきってお祭りを楽しむこともできます。

史跡がそのままイベントの舞台に

まずは何といっても実際の史跡がイベント会場として利用されることが非常に貴重!

期間中は以下のような史跡(一例)がライトアップ&無料公開されます。

  • プラ・ナーラーイ・ラチャニウェート国立博物館:ナーラーイ王が建造した離宮。同王は雨季以外の時期、この場所で海外からの来賓の接待を含む国の統治を行っていたそうです。広大な遺跡も魅力的ですが、敷地内にある博物館も見ごたえがあります。
  • バーン・ウィチャエーン:ナーラーイ王の下で重用されたギリシャ人コンスタンティン・フォールコンの邸宅跡。元々フランス大使の為に建てられた建物であり、タイ様式とヨーロッパ様式の折衷建築が特徴。
  • ワット・プラ・シー・ラタナ・マハータート:駅の正面にある仏教寺院遺跡。
  • プラーン・ケーク:プラ・ナーラーイ・ラチャニウェート国立博物館の北にある仏教寺院遺跡。

ロッブリーの史跡は後年破壊されたり年代を経たりして遺跡と言ってよいほど荒廃してしまっているものが多いですが、お祭りの期間中は当時を再現した感じに。

ここからは各会場の雰囲気をご紹介します。

プラ・ナーラーイ・ラチャニウェート国立博物館

かつて政治の中心地だったプラ・ナーラーイ・ラチャニウェート国立博物館では、祭りの期間中、敷地内の門それぞれに門番が配置されていて、ちょっとしたタイムスリップ気分が味わえます。

赤と黄色の衣装が映えます。

敷地の奥には博物館があり、期間中は無料で入れます。展示物は様々な年代の仏像や仏教芸術作品などが目白押しなので必見!

タイ様式の博物館。

意外と広くて見ごたえのある展示品の数々。館内はエアコンが効いているので、暑さを避ける目的で訪問するのもおすすめです。

木目調のエレガントな内装が魅力的な館内。

日中はかなり暑いので祭りの本番は夜。史跡が一斉にライトアップされて盛り上がりに花を添えます。

昼間の雰囲気も素敵ですが、夜はライトアップされて幻想的な雰囲気になります!

日が落ちてライトアップが始まると別世界に。(2025)

宮殿跡に相応しくシャンデリアなどの装飾品で飾られた史跡群。ボロボロの外観とのコントラストが何だか奇妙で面白い感じがします。

遺跡に豪華なシャンデリアが。(2025)

敷地内にはそこかしこに信仰を集めるスポットがあります。イベントの盛り上がりの中にタイの人々の敬虔さを感じる瞬間。

ナーラーイ王の像。このあたりは非常にタイらしい厳かな感じがします。(2025)

もちろんインスタ映えスポット?も沢山。ポーズを決めている人が大勢いました。

撮影スポットも盛りだくさん。(2025)

撮影用のオブジェクトも沢山あるので、撮影場所には困りません!

重厚な遺跡と若干チープな設置物のコントラストが何とも言えません。

アユタヤ王朝の兵士との撮影スポットも大人気!順番待ちの列ができていました。

伝統衣装とバッチリハマる背景。

バーン・ウィチャエーン

タイとフランスの混合建築様式が魅力の邸宅跡バーン・ウィチャエーン。

敷地内にはチャペルもあったほどの豪華なお屋敷ですが、今は見る影もありません。昼間はまさに寂しい雰囲気の遺跡といった雰囲気で、ここに住んでいたコンスタンティン・フォールコンの末路と合わせて侘しさを感じえません…。

謎の装飾が何とも言えません。(2025)

夜はライトアップされてかなり違う雰囲気になります。正面に配置されたフォトスポット?はまるで結婚式場のよう。

分かりやすい写真撮影スポット。(2025)

入り口はインスタ映え必至の光の海になっています。

これは映えますわー。(2025)

邸宅跡もライトアップされて非常に綺麗です。

昼も夜も特徴的な建築を堪能することができます。

敷地内ではライブコンサートも開催されています。

会場は数百年前の遺跡ですが、演目はしっかり現代音楽だったり。(2023)

プラーン・ケーク

市街地の中心部にある仏教寺院遺跡のプラーン・ケークも夜間はライトアップされて撮影スポットに。

プラーン・ケークの周囲はロータリーのようになっており、ストリートパフォーマンスも盛んに行われています。

幻想的なライトアップ。(2023)

このような遺跡はロッブリーでは珍しくありませんが、立地が良いからか人が集まって賑わっています。敷地内ではちょっとしたパフォーマンスも行われていました。

市街地のど真ん中にあるというインパクトが魅力。(2025)

ワット・プラ・シー・ラタナ・マハータート

ロッブリー駅を出ると目の前にある仏教寺院遺跡も一部がお祭り仕様になります。

こんな遺跡が周辺に沢山にあるなんてロッブリー凄すぎ。

無料ですが結構見ごたえがあります。
首が無い仏像も多数。
タイらしいお供え物がたくさんの祭壇。

夜の写真は撮り忘れましたが、電球でライトアップされた場所があったり、何かのセレモニーが行われていたりとこちらも賑わっていました。

アユタヤ王朝を再現した催し物いろいろ

 ナーラーイ王祭りの楽しみは観光スポットだけに留まりません!ここからはお祭り会場で楽しめる催し物をご紹介します。

豪華絢爛なパレード

おそらく一番の呼び物が、アユタヤ朝を再現したパレード!タイ歴史ドラマそのままの光景が目の前に広がるのは感動ものです。

象に乗った王や王妃の大名行列(?)から、国際的だったアユタヤ王朝らしく外国からの使節を思わせる一団もおり、非常にバラエティーに富んでいます!

きっと王様。(2023)
きっと王妃様。(2023)
兵士の一団は結構迫力があります。(2023)
槍を持った勇壮な騎馬隊もいます!(2023)
中国使節御一行様?(2023)

舞台イベント・コンサート

会場には各所にステージが設けられており、様々なパフォーマンスを楽しむことができます。

写真はありませんが昼間は軍人隊?がバンド演奏していたり、地元の舞踊団?が踊っていたりしていましたし、カラオケ大会?のような雰囲気のステージもありました。

色々なバリエーションのパフォーマンスが絶え間なく行われている感じ。

夜のステージパフォーマンス。(2023)

若者による伝統音楽のパフォーマンスのステージも各所で行われていました。

伝統楽器を演奏する若者。(2025)

バーン・ウィチャエーンの隣にあるワット・プーン遺跡では、伝統的な掛け合い?が行われていました。

何も分からなかったですが、見ているだけでもそこそこ楽しめました。

歴史ミュージカル

夜にはアユタヤ王朝の歴史を下敷きにしたミュージカルも上演されていました。

劇中には主役のナーラーイ王やコンスタンティン・フォールコンなど歴史上の人物が次々に登場し、歴史の一幕を再現。様々な国からアユタヤを訪れた人々も登場し、外に開かれていたナーラーイ王統治下のアユタヤ王朝の栄華を存分に表現します。

このように筋書きはバリバリの時代劇ですが、遺跡の壁面にプロジェクションマッピングを投影したり、場面ごとに音楽や光を多用したりと、演出は非常に現代的です。

2025年は外国語版のあらすじが読めるQRコードを投影したり、MCの一部に英語パートが挟まるなど、外国人対応が見られました。この祭りの海外での認知度が高まっているのかもしれません。

国際化の波がここにも!

前座のMC。(2023)

ナーラーイ王とコンスタンティン・フォールコンのシーン。全編タイ語なので何を言っているのか全く分かりませんが、ドラマの知識で内容を補完しつつ雰囲気を楽しみます。

ナーラーイ王とコンスタンティン・フォールコンは衣装が特徴的なので分かります。(2025)

フランス大使を案内するコンスタンティン・フォールコン。このあたりも分かりやすいです。

フランス人御一行も分かりやすいです。(2025)

文脈はちょっと分かりませんでしたが、タイの仮面劇も披露されました。今回バンコクでは観る機会がなかったのでちょっと得をした気分。

若干遠いですが、何が起こっているかは何となく分かりました。(2025)
歴史の一幕を本当に見ているような気分になります。(2023)

ドラマ「運命のふたり」でも登場した、ルイ14世時代のフランス大使・シュヴァリエ・ド・ショーモンがアユタヤでナーラーイ王に謁見したシーンもしっかり再現されました。

専用のセットが用意まである気合の入れよう。(2023)

ちなみにこの一幕は絵にも残されています。ウィキペディアより。

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Alexandre,_Chevalier_de_Chaumont

フィナーレには登場人物が勢ぞろい!

圧巻のパフォーマンス。(2025)

タイらしいアトラクションや屋台が楽しい

舞台のプログラム以外にも、様々なかたちでタイの文化を楽しむことができます。

タイの伝統文化が体験できる

会場のあちこちで色々なイベントが同時並行で行われています。例えば以下のようなものが。

  • 記念撮影コーナー
  • 伝統マッサージ

記念撮影コーナーでは当時の衣装の人がセットの前にいて撮影ができるとか、タイの軍人らしき人たちと記念撮影が撮れるといったものがありました。

セットはいわゆるパネルのような簡易的なものから、伝統家屋を再現したものまで多種多様。

伝統的な家屋が再現されており、中で写真を撮っている人が沢山いました。(2023)

またイベント会場では、無料でマッサージを受けられるコーナーも設置されていました。

筆者は肩と頭のマッサージを受けましたが、事前に健康状態のカウンセリングがあり、既往症を聞かれたり脈を測ったりと非常に本格的。マッサージがタイでは立派な医療行為として認められていることが分かりました。

無料でしたがかなりしっかりとやっていただき、かなり気持ちよかったです(後でチップを渡しました)。

外国人の飛び込み参加はそのときは筆者一人だけのようでした。

なお受付が若い人だったので簡単な英語は通じましたが、それ以外は全てタイ語。Google翻訳が大活躍しました。

タイフードやショッピングが楽しめる

会場には非常にたくさんのお店が出店!外国人にも人気のストリートフードやタイの伝統工芸品のショッピングも楽しめます。ピークは夕方から夜で、特に飲食系は昼間は営業していないお店が多いです。

歴史遺産の真っ只中で味わうタイ料理は格別!

座って食べられる場所も豊富に用意されています。

プアンマーライ(花で作る数珠)などの伝統工芸の実演販売もあり、購入することもできますが、見ているだけでも楽しいです。この日はほぼ全員が伝統衣装を着ているので、まるでタイムスリップしたような感覚に陥ります。

非常に良い雰囲気です。(2023)

伝統工芸品だけでなく、伝統的な手法で作る料理やスイーツの販売もあります。

その場で作った新鮮なタイフードが楽しめます。(2023)

現代のタイとは思えない?ような雰囲気が非常に面白いです。

お客さんも伝統衣装姿なので、本当に物語の中にいるみたい。(2023)

ボートヌードルを試してみました(40タイバーツ)。英語は通じませんが、指差しで注文できます。

雰囲気は伝統的ですが衛生面は問題なし。(2025)
熱々でとても美味しかったです。(2025)

さらに面白いのは、昔のお金を使って買い物ができるエリア。カウンターで現金を当時のお金を模したコイン?と引き換えて、各店舗で使えます!

没入感が増しますね!

昔のお金と現代のお金を引き換えるカウンター。(2025)

ここでも色々な屋台料理が楽しめます!

焼きバナナの屋台。(2025)
ドリンクの屋台。(2025)

日が落ちると更に人が増えて賑やかに。

夜は足の踏み場もないほど混雑します。(2025)

もちろん定番の屋台フードも充実

メイン会場のプラ・ナーラーイ・ラチャニウェート国立博物館を一歩出ると、タイ定番のナイトマーケットが広がります!

大きな門がメインストリートの目印。

非常に賑やかな通り。(2025)

ナイトマーケットは周辺のエリアに広がっています。

夕方からお客さんが増え始めます。(2025)
屋台では多彩なフードが楽しめます。(2023)

屋台フード以外のオプションも

衛生面には気を遣っているとはいえ、そこは海外。日本とは同じとは行きません。

ストリートフードに抵抗がある人もいるでしょう。そんな方にはレストランやカフェがおすすめです。

ロッブリーはそこそこ大きな街なので、国際的なフードチェーンから半分屋台のようなローカル飯のお店まで色々な選択肢があります。

半屋台のようなお店で食べたカオマンガイ(40タイバーツ)。(2025)

タイに慣れない外国人でも入りやすいおすすめはコチラ!

お店の名前業態説明
ザ・メローカフェ
The mellow cafe
カフェ若者に人気のカフェ。
落ち着いた雰囲気で、お店の前は写真撮影する若者が絶えないインスタ映えスポットでもある。
カフェ・アマゾン
Cafe Amazon
カフェタイ全国に展開するチェーン系カフェ。一部の席に電源あり。
KFCファストフードご存じケンタッキー・フライド・チキン。安定の味です。
ヌーム・レストラン
Noom restaurant
レストラン外国人に人気のヌーム・ゲストハウス併設のレストラン。
普通に英語が通じます。
パッタイ・ブリ・カープラオホム
ผัดไทยบุรี ลพบุรี
レストランパッタイが美味しいオシャレなレストラン。
こちらはローカル向けなので英語は通じません。

他にも色々な選択肢があるので、ぜひ探してみてください!

伝統衣装を試すのも楽しい

前述のとおり政府が伝統衣装の着用を推奨しているため、祭り期間中はそこかしこに伝統衣装を貸し出すお店が出現。お祭りに参加するために衣装を選ぶタイ人で大いに賑わいます。

価格帯も200バーツくらいの非常に安いものから1,000バーツ超えのかなり気合の入ったものまで選択肢は無限大。

女性は基本的にヘアセット付きですし、期間中は男女関係なく衣装を着ることもあり、男性用の衣装も非常に豊富。貸出時間もかなりフレキシブルで、営業時間中(大抵23時くらいまで)に戻ればOKなことも多いです。

ただし衣装レンタルはあくまで地元民が着て歩くのが目的。プロのカメラマンが付いたりはしません(写真撮影が目的であれば別途そのようなサービスを利用する必要がある)。

バンコクでも観光客向けに伝統衣装を貸し出すサービスがあるようですが、ここまで気軽な感じでは無さそうです。

もちろん外国人だからNGということは無いので、興味が惹かれたらこの機会にタイ人と同じように伝統衣装を試してみましょう。きっと素敵な思い出になるはず。外国人はまだまだ少なくぼったくられる心配もあまりありません。

英語は基本的に通じないので、もし試してみるならGoogle翻訳などを準備しましょう。

とはいえ利用する際は利用可能時間や料金の確認を忘れずに!着て歩くのが前提の場合と写真撮影が前提の場合で料金設定が違います。

衣装のタイプは本当に様々。
家族連れやカップルで伝統衣装を着ている人も非常に多いです。

ちなみに折角なので筆者もトライしてみました。

男性の場合ズボンは伝統的なタイプ(一枚布を着付ける)とインスタントタイプから選べたので、あえて伝統的な方を選んでみました(主流はインスタントタイプ)。着用中は着崩れ防止のためトイレに行けません(行きたくなったら貸衣装屋に戻ってトイレを借りる)。

かかった費用はアクセサリーも付いて300タイバーツ(別途デポジット300タイバーツ)。閉店まで貸出OKなので、着用時間はほぼ丸一日でコスパ最強。

また祭り会場が歴史遺産ですし、周囲もほぼ全員が伝統衣装姿だったことも大きいです。伝統衣装で歩き回っても全く浮きません。普通の洋服の方がむしろ若干の違和感を覚えるほどの空間でした。

観光客向けとはまた違った、非常に良い経験ができました。総合してかなりおすすめです。

日本人が伝統衣装を着るとまず間違いなくタイ人だと思われるので、タイ語が話せないと逆に驚かれます。笑

荷物は基本的に預かってもらえますが、男性の場合は女性と異なりバッグの貸し出しが無いので、貴重品を持ち歩くための小さな鞄を持参すると役立ちます。
また靴は基本的に自前なので、ちゃんとした(?)写真が撮りたいなら革靴や靴下を持参すると良いかも(サンダル姿の人も沢山います)。

ロッブリーへの行き方と市内移動の手段

ここからはバンコクからロッブリーへのアクセスを2通りご紹介します。

バンコクからロッブリーへの行き方

ロットゥー(乗り合いバン)

バンコクからロッブリーに向かう最も早く安価な方法が、ロットゥー(乗り合いバン)。

ロッブリー行きのロットゥーは北バスターミナル(モーチット)の向かいにあるミニバスターミナル(Intercity Van Terminal)から乗車できます。

ミニバスターミナルへのアクセスは、以下の選択肢があります。

  • BTSモーチット(Mo Chit)駅か地下鉄チャトチャック・パーク(Chatuchak Park)駅から徒歩
  • 配車アプリ(Grabなど)
  • 路線バス

まずはBTSや地下鉄駅から歩く場合。これが一番分かりやすい&安価な手段ですが、30分くらいは炎天下を移動することになるので結構過酷(なお周囲に休憩できるような店舗はほぼありません)。重い荷物を持っていない・体力のある・時間に余裕がある方向け。

チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの傍を通るので、週末であれば立ち寄ってみても良いかもしれません。そこで飲み物やら食べ物を買って歩けば、多少気がまぎれるかも…。

続いて配車アプリでタクシーを利用する方法。迷う恐れもありませんし、快適かつ所要時間も最短。他の手段よりも割高にはなりますが、旅行者であればこれが一番順当な選択肢だと思います。

路線バスも多くの路線がミニバスターミナルターミナルを通りますが、タイ語ができないとちょっと微妙。

ミニバスターミナルは行き先ごとに建物が分かれており、Lopburiと書かれたカウンターで料金を払ってチケットを購入します(130バーツくらい)。乗り場の番号と発車時間を告げられるので、該当のミニバスに乗り込んで発車まで待ちます。

該当の番号のミニバスに乗車します。

バンコクからロッブリーまでは2時間(直行)~3時間(経由あり)かかります。到着地はここ。

ここから祭り会場までは徒歩で40分ほどと結構遠いです。移動には後述のソンテウか配車アプリを利用するのがおすすめ。

なお帰り(バンコク行き)のミニバスは行きとは異なり市街地から乗車できます。便利。

鉄道

もう一つの手段が鉄道。バンコク(バーンスー中央駅)からロッブリー行きの電車が出ています。所要1時間(特別特急)~3時間(普通電車)。

こちらのウェブサイトのようにタイムスケジュールが確認できるサイトがあるので、参考に。

ロッブリーの市内移動

ロッブリー市内は路線バスがないようで、ソンテウ(乗り合いタクシー)か配車アプリを利用します。

ソンテウはバンの荷台を改造した乗り合いタクシーのような感じの乗り物。主要な通りを走っており、見つけたら合図するか乗りたそうにしていると止まってくれます。ソンテウの進行方向を確認し、行きたい方向に向かうソンテウであれば乗車します。

英語は基本的に通じませんが、特定の場所に行きたい場合はGoogle Mapなどで示すと連れて行ってくれます。

意外と快適でした。

客席の上部にボタンが付いており、それでドライバーに降車の意思を伝えます。

上の赤いボタンが降車ボタン。

筆者はホテルの場所を示して連れていってもらいました。基本的には10タイバーツくらいで乗れるらしいのですが、そのときは50タイバーツ請求されました。タクシーとしては順当な気もしますし、ぼったくられた感じがしなくもありません。

注意点

ここからはちょっとした注意点を。

英語の通用度はかなり低い

ロッブリーは地方都市なので、外国人が利用するようなお店以外では基本的に英語は通じません。そのため翻訳アプリをダウンロードして手元に持っておけば安心です。

国際的なチェーン店では英語メニューが用意されていることがあります。

衛生面にやや難あり

地元民向けのお店がほとんどなので、衛生面はどうしても気に掛かります。回転率の高いお店を選んだり濡れティッシュを持参したりといった自衛が必要です。

またトイレについても手桶で流すタイプのトイレがまだまだあります。気になる場合はティッシュペーパーやトイレットペーパーの持参を。そのようなトイレは紙が流せないので、使った後の紙の処理は要注意です。

猿に注意

ロッブリーは猿の寺院が有名。とは言っても市内全域に猿がいるわけではなく、プラーン・サームヨート周辺がメイン。同寺院周辺を訪問する際は念のため注意してください。

中心街のホテルを選ぶ

ロッブリー市内は前述のとおり移動があまり便利ではありません。またちょっと離れると暗い道があったり、野犬がいたりする場所もああります。

利便性の面でも、また安全面でも、なるべく市内中心部にあるホテルを選びましょう。

まとめ

この記事では、バンコクの北に位置するロッブリーで毎年行われるナーラーイ王祭りのレポをご紹介しました。ローカル感溢れるお祭りですが、タイの歴史や伝統文化に興味のある方には非常におすすめのイベントです。

イベントの開催日程についてはタイ国政府観光庁で情報が得られるので、是非参考にしてみてください。

以上です。

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