【体験談】アドセンスの国変更でやることまとめ:閉鎖から再審査・税務対応まで

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ウェブサイトを利用して広告収入を得られるグーグルアドセンス(Google AdSense)。

登録情報は税法上の居住国と紐づいているため、居住国が変わった場合は登録情報も変える必要が出てきます。
ただしちょっと厄介なのが、その手続きが「アカウントの作り直し」に近い作業になるということ。

審査も最初からやり直しになるので、苦労して審査に通った人はちょっと辛いかもしれません…。

本記事では、実際にアドセンスの国変更を行った経験をもとに、移転元アカウントでやること、新しいアカウントでの再設定、審査通過後の対応までを時系列で整理しました。

国変更は一見ややこしく感じますが、全体像を理解して一つずつ進めれば特別に難しい作業ではありません。
これからアドセンスの国変更を行う方の参考になれば幸いです。

目次

アドセンスの国変更の注意点

アドセンスの「国変更」は、住所表記を少し書き換えるだけの簡単な手続きではありません。
既存アカウントの閉鎖と新規アカウントの開設を伴うため、事前に仕組みを理解しておくことが重要です。

国変更が必要になるケース

アドセンスで国変更が必要になるのは、主に以下のようなケースです。

  • 長期滞在や移住などにより、居住国が実質的に変わった場合
  • 税務上の居住地が変わり、税務情報や支払い先国を変更する必要が生じた場合

一時的な滞在や短期留学などでは、必ずしも国変更が必要になるわけではありません。
「どの国に住んでいるか」ではなく、税務上・支払い上の拠点がどこにあるかが判断基準になります。

国変更には閉鎖&(再)開設の手続きが必要

アドセンスでは、既存アカウントの登録国を後から変更することはできません
国を変更したい場合は、以下の流れで対応することになります。

  1. 現在のアカウント(移転元)を閉鎖する
  2. 新しい国を登録国としたアカウントを新規作成する
  3. 改めて審査を受けてパスする

この際、収益データ・支払い情報・税務情報などは引き継がれません
国変更は「設定変更」ではなく、アカウントの作り直しに近い手続きである点に注意が必要です。

本記事では、筆者が実際に国変更を行った経験をもとに、移転元・移転先それぞれで行った作業を解説します。

元アカウント(移転元)側の手続き

アドセンスの国変更を行うためには、移転元アカウントの閉鎖が必要です。
このセクションでは、アカウントを閉鎖する前に行うべき作業や閉鎖に向けた下準備も含めた「やるべきこと」をご紹介します。

閉鎖前にやること1:各種データを出力・保存しておく

アドセンスのアカウントを閉鎖する前にまずやっておきたいのが、各種データを一通り出力して保存しておくこと。アカウントを閉鎖後一定期間(7年間)が経過すると管理画面にアクセスできなくなるため、後から「やっぱり確認したい」と思っても見られなくなっている…と言う状況になる可能性があります。

Google AdSenseのレポート画面では、右上のメニュー(点が三つ縦に並んだアイコン)からCSVやExcel形式でインプレッション収益やクリック数といった各種データを出力できます。

収益や支払い履歴の詳細画面では、画面上部のアイコンから収益関連のデータをダウンロードしたり(CSV形式)、必要に応じて印刷することもできます。

トップページ左側のメニュー>お支払い情報>ご利用履歴と進むとこの画面に辿り着けます。

このように閉鎖前に各種データを取り出して保存しておくことで、国変更後の運営状況の確認や、各種申告の際の資料として活用することができます。

閉鎖前のやること2:広告を外しておく

古い広告コードが残ったままだと、国変更の際に思わぬトラブルにつながることがあるため、アドセンスのアカウントを閉鎖する前に、サイト上に設置している広告コードをすべて外しておきます。

アカウントを閉鎖してもWordPress側に設定した広告コードが自動で消えるわけではないので注意。

筆者のサイトでは、SWELLテーマの「広告コード」機能を使って、記事内広告や目次広告を一元管理していました。
そのため、アドセンス閉鎖前にはSWELL設定>広告コードの画面を開き、該当箇所のコードをすべて削除しています。

他にも、プラグインやウィジェットなどを使って広告を挿入している場合は、念のため一通り確認して外しておくと安心です。

未払いの残高の扱いを確認しておく

アドセンスのアカウントを閉鎖する前に、未払いの残高がどのように扱われるのかを確認しておくことも重要です。アドセンスには国・地域ごとに利用停止の基準額が設けられており、条件を満たせば支払いを受けることができる場合があります。

未払い残高の扱いや支払い条件の詳細については、国や状況によって異なるため、最新の情報は公式ヘルプを確認するのが確実です。

具体的な閉鎖手続き

アドセンスのアカウント閉鎖は、アカウント>設定>アカウント情報の画面の最下部にある「アカウントを閉鎖」から手続きを行います。

実行前に必要な確認がすべて終わっているかを改めてチェックしておきましょう。

必要な手続きが完了すると、広告の配信が停止されます。

新アカウント(移転先)側の手続き

旧アカウントの閉鎖が完了したら、次は移転先の国・地域で新しいアドセンスアカウントを作成します。
ここからは、新アカウント側で行う基本的な設定と審査の流れを順に確認していきます。

アカウントを設定する

新しいアドセンスアカウントの作成は、初回と同様に画面の案内に沿って進めるだけで完了します。
こちらの公式ウェブサイトも参照しながら作業を進めてみてください。

まず、アドセンスの新規登録画面で運営しているウェブサイトのURLを入力します。
情報配信についてはお好みで。

次に、「お支払先の国または地域」で移転先の国・地域を選択します。

この国・地域の設定は、本人確認や支払いに直接関係する重要な項目であり、後から変更することはできません。
ここで正しく選択しているか、必ず確認してから先に進みましょう。

利用規約を確認して内容に同意したら、右下の「AdSense利用を開始する」をクリック。
続いて審査プロセスに進みます。

顧客情報の入力と広告設定を行う

新しいアドセンスアカウントを作成したら、まずは顧客情報の入力と初期の広告設定を行います。

アドセンスのホーム画面には、「お支払い」「広告」「サイト」の3項目が表示されます。
基本的に左から順番に対応していけばOK。

お支払い(顧客情報)の入力

まず一番左の「お客様についてお知らせください」ボックスの「情報を入力」をクリックし、アカウントの種類、氏名・住所、居住国などを入力します。
既にその国に対応したプロファイルが作成されている場合は候補に出てくるので選択します。

SMSか通話による認証が必要になるので、必ず有効な電話番号を入力しましょう。

広告設定の確認

次に真ん中の「サイトで広告がどのように表示されるかを確認してください」ボックス下部にある「チェック」をクリックして広告のプレビュー画面を開きます。
自動広告のオン・オフや、表示フォーマットの確認などはこの段階で一通り見ておくと安心です。

これで審査の前提となる情報の入力が完了しました。

次にサイトのリンク(審査用コードの設置)に進みます。

審査コードを貼り付ける(サイトの所有権確認)

AdSenseの新アカウントを作成し、顧客情報や広告設定を一通り終えると、次にサイトの所有権確認に進みます。

この画面では、

  • AdSenseコード
  • ads.txt
  • メタタグ

といった複数の確認方法が表示されますが、ここではAdSenseコード(scriptタグ)を使った方法を例に進めます。

表示されている <script> タグをコピーし、サイトの <head> タグ内に貼り付けます。

WordPress(SWELLテーマ)を使っている場合は、外観>カスタマイズ>高度な設定>「headタグ終了直前に出力するコード」の欄に、コピーしたコードをそのまま貼り付ければOKです。

正しい位置にコードをコピペできたらサイトを公開します。

コードを設置したサイトが正常に公開できたら、アドセンスに戻り「コードを設置しました」にチェックのうえ、右下の「確認」ボタンをクリックします。

これでサイトの所有権確認が完了しました。

審査を申請する

サイトの所有権確認と必要な設定が完了すると、アドセンスの管理画面に「審査をリクエスト」ボタンが表示されます。

まずは、サイトのステータスが「サイトの審査が必要です」となっていることを確認し、「審査をリクエスト」ボタンをクリックします。

これで審査に必要な作業が完了しました。

なお審査の申請後、場合によってはサイトの同意メッセージ(CMP)の設定を求められることがあります。
これは、EEA(欧州経済領域)・英国・スイスのユーザーに対して、広告表示に関する同意を取得するための仕組みです。画面の案内に従って設定を行えば問題ありません。

すべての項目が完了すると、ステータスは「審査待ち」に切り替わります。
この状態になれば、あとはGoogleから審査結果が来るのを待つだけです。

審査にかかる期間は数日〜数週間程度とされており、結果は登録しているメールアドレス宛に通知されます。
審査中は特別な操作を行う必要はなく、管理画面上でも進捗を確認できます。

移転元のウェブサイトにおけるアドセンスの運営状況が、国変更後の審査にどの程度影響するかについては、Googleから公式に公開されていません。できることを一通り終えたらあとは結果を待つしかありません。

審査通過後にやること

審査に通過すると、晴れてアドセンスアカウントとしての利用は再開できます。
ここでは審査通過後に最低限やっておくべきことを整理します。

審査用コードを外す

審査に通過したら、まずは設置していた審査用コードを外します。

審査用コードはサイトの所有権確認のために一時的に設置するものなので、審査完了後はそのままにしておく必要はありません。審査時に貼り付けた場所(headタグ内など)を確認し、不要になったコードは削除しておきましょう。

審査用コードを外した後は、別途広告コードを設置することをお忘れなく。

銀行情報の提出

アドセンスの確定収益が1,000円(日本の場合)を超えると、GoogleからPINナンバーが届きます。
その番号を入力すると、銀行口座情報の登録が可能になります。

銀行情報の登録後数日するとGoogleから少額が振り込まれるので、振り込まれた金額をアドセンスの「お支払い情報」に入力します。

ここまで完了すると、晴れてその銀行口座で収益を受け取ることが可能になります。

税務情報の提出

アドセンスで支払いを受け取るためには、銀行情報とは別に税務情報の提出が必須です。

この手続きをしないと租税条約(締約国間で重複して税金を納付することを避けるための取り決め)が適用されず、支払いスケジュールや支払い金額に影響が出るおそれがあります。忘れずに対応しておきましょう。

国変更後に新しく作成したアカウントでは以前に提出した税務情報は引き継がれないため、移転元アカウントで既に提出している場合でも、あらためて手続きを行う必要があります。

日本に居住している場合、一般的には税務署で発行される「居住者証明書」を提出する形になります。
具体的な申請方法については国税庁の公式サイトをご確認ください。

まとめ

設定画面上で完結せず、正直非常に面倒なアドセンスの国変更。
ですが、それぞれの作業はそこまで難しくありません。

移転元・移転先で行うべき作業の全体像を把握したうえで落ち着いて対応すれば、淡々と処理できるはずです。

この記事を参考に作業を進めてみてください。

以上です。

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