一時帰国で感じた、海外と違う日本の凄いところ5選【逆カルチャーショック】

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シンガポールとヨーロッパで数年過ごして久々に戻った日本。

海外生活の感覚がまだ残っているので全てが新鮮に感じ、いわば逆カルチャーショック状態で楽しんでいます。

前回の記事では「海外とは違う日本のおかしなところ」を取り上げましたが、今回は海外生活を経験した後に改めて感じた日本の凄さについてまとめてみたいと思います。

目次

治安の良さ

帰国してまず感じたのが、日本の治安の良さ!そもそも治安が良いシンガポールは別として、フランスのようなヨーロッパと比較するとかなり違います。

街中に落書きが少ない

ヨーロッパの主要都市では公共の場所に必ずと言ってよいほど落書きがあり、建物以外に地下鉄にも書かれているのを見かけますが、日本ではヨーロッパと比較するとほぼ皆無と言っても良いレベルで落書きがありません。

落書きのある場所は清潔度も下がりますし割れ窓理論で治安の悪化にもつながるので、治安対策にもなっていそう。歩いていて単純に気持ちが良いですし、夜でも安心。

一方でヨーロッパではよく建物の壁面にアート作品が見られますが、それも日本にはあまりないですね。建物は手を加えずそのまま綺麗な状態にしておきたい文化なのかもしれません。

物乞いがいない

ヨーロッパではスーパーマーケットや商店といった人の集まる場所には必ずと言ってよいほど物乞いがいます。なかにはレストランに入ってきて利用客に直接お金をせびるパターンも。

通行人に危害を加えることは滅多にないのですが、見ていて気持ちの良いものではありません。

ジュネーブやリヨンで食事中にお金をせびられた経験があります。初めて遭遇したときは驚きました。

その点日本ではヨーロッパのような物乞いは全く見かけないので、安心して各種施設が利用できます。

ショッピングモールの入り口にガードマンがいない

ヨーロッパでは大規模なショッピングモールに入るとき、ガードマンに鞄の中身を見せる必要があったり、金属探知機を通過する必要があったりします。

危険物の持ち込みを防止したり、万引き犯を発見したりするためですね。日本ではそのようなチェックはないので、テロや窃盗が相当多いことが想像できます。

またスーパーマーケットの構造も違います。ヨーロッパでは基本的に一回売場に入ってしまうとレジ横を通らないと店内から出られないようになっていますし、大きな鞄を持ち込むと大抵の場合、開けて中身を見せるよう言われます。

以上の理由もあってヨーロッパにいる間はスーパーマーケットは買いたい物が無い限り訪問する気になりませんでしたが、日本のスーパーマーケットは出入り自由ですし持ち物チェックもないので非常に気が楽です。

交番がある安心感

警察が市民に対して親身なのも日本ならでは。諸外国では警察は治安維持や犯罪捜査という側面が強いので、市民が気軽に話しかけるような場面は見たことがありません。

交番のようにいつでも警察に助けを求められる環境があるのもさすが日本と言ったところ!

先進国の警察は上記の理由で取っつきにくい雰囲気ですし、一方で途上国だと警察が汚職に加担していたりするので近づきたくないですね。海外だと偽警官もいますし…。

日本の警察の安心感&好感度がすごいです。

衛生観念の高さ

次に言えるのが衛生面。日本は全体的に管理が行き届いていて非常にきれいです。

街が綺麗

日本はゴミが散乱しているような場所が本当に少ない!ゴミ箱が少ないと街中がゴミだらけになりそうなものですが、全くそうはなっていません。

またこれだけの人が暮らしていれば不潔な感じの人が居てもおかしくないのですが、前述の物乞いがいないこともあって清潔感のある人ばかりだと感じました。

またコンクリートジャングルと呼ばれるような大都市であっても、公園があったり街路樹が植えられていたりと意外と緑が多いことにも気づきました。

トイレが綺麗

どこに行ってもトイレが非常に清潔で綺麗なのも日本の良いところ。トイレットペーパーは当たり前のようにありますし、便座が無くなっているということもありません。

ショッピングモールやコンビニといった街中の至る所で無料でトイレが使えるのも非常に嬉しいです。

ヨーロッパだとトイレだけを利用する場合はお金がかかったり、お店のサービスを利用してパスコードを入手しないと使えない場合がほとんどなので本当に助かります。

エンタメの層の厚さ

日本のエンタメの幅広さも他の国では見られないところ。

独自のコンテンツが豊富

日本には俳優やクリエイターなどのコンテンツ制作に関わる人々が非常に多く、日本語のドラマや映画、音楽が次々に生み出されています。漫画やアニメはもはや世界規模でファンを獲得していますね。

東京駅に専用のエリア(「東京キャラクターストリート」)ができるほどの充実ぶりです。

独自言語によるコンテンツが国内外でここまで大人気になる国は世界を見渡すと実はそこまで多くありません。

ちょっと極端かもしれませんがシンガポールを例にとると、ドキュメンタリーは非常に高品質であるものの、現地人の俳優を起用したドラマや映画は皆無。主要なエンタメはアメリカや中国(人種による)から輸入したものが多くなりがちです。

CMのバリエーションも日本と比較すると非常に少ないため、テレビはエンタメというよりはただ情報を伝えるための媒体といった感じ。個人差もあるかもしれませんが筆者はすぐに飽きました。

日本は視聴者を楽しませるための工夫が非常に多いため、CMひとつ取ってみてもかなり面白いです。企業同士のコラボレーションがよく行われているのも日本ならではだと思います。

ご当地ネタもエンタメになる

日本のもう一つのエンタメ的な魅力が地域性の多彩さ!

北から南まで特徴的な食やイベントが目白押しなので、「ケンミンショー」のような番組が成立するのもうなづけます。他国も地域による違いはもちろんありますが、その差をエンタメのレベルにまで昇華しているのは筆者の知る限り日本だけ。

首都圏でアンテナショップや全国の物産展が頻繁&大規模に展開されるのも日本ならではだと思います。

さらに地域間格差をネタに落とし込んだ「翔んで埼玉」のような映画が作られるのも、日本の国民性や地域性の多様さ(とそれをネタにできる寛容さ?お祭り好きな国民性?)があってこそ実現できた要素。

海外だと地域の差が社会問題や貧富の差に根差していたりとネタにするのが憚られるケースもあるので、ギャグだとしても日本のように大っぴらにその差を扱うことはありません。

子供向けコンテンツも侮れない

海外では子供向けコンテンツはあくまで子供向けですが、日本には大人でも楽しめるような教育番組や作品が多いのも特徴的です。

例えばNHK教育テレビ(現在のEテレ)で放映している教育番組は世相に合わせて内容がちゃんとアップデートされていて大人が観ても新たな発見がありますし、有名な俳優や芸人がサラッと出演していたりするのも大人が観ていて面白い点ではないでしょうか。

子供向け歴史番組に中村獅童がいたり、英語番組のチョコプラがいたりします。見慣れた芸能人の違った面が観られるのも魅力的!

一方でクレヨンしんちゃんの「戦国大合戦」や「オトナ帝国」のように、視聴者によって感じ方が全く異なるような深みのあるコンテンツもあり、侮れません。

同列に並べられるものがあるとすればディズニーとかピクサーくらいでしょうか?

また主旨は異なりますが、子供向けの皮をかぶった大人向け作品が多いのも日本ならでは。

特に深夜帯の作品はきわどい表現や残酷な描写も多いので、賛否がある部分ではありますが、エンタメの選択肢が多いという観点からであれば良い部分として捉えることができるでしょう。

あらゆるモノが手に入る世界

日本では本当に色々な物が簡単に手に入ります。24時間営業やそこまでいかなくても長時間営業している商店が多いのも特徴的。

飲食の選択肢が多い

日本は本当に食のバリエーションが豊富です。外国人が思いつくような寿司やラーメンから、定食屋や海外発のチェーン店、はたまた各国料理など、料理の種類は選り取り見取りですし、ジャンルにもよりますが価格帯も非常に安価なものから高級なものまで選び放題です。

栄養バランスが良いセットメニューが選べるのもありがたいところ。

またマクドナルドやケンタッキー・フライド・チキンのように日本にローカライズした結果オリジナルメニューが充実している国際的なチェーン店があるのも特徴的!おかげで日本でしか食べられないメニューも多く、外国人観光客が自国にあるチェーン店にわざわざ足を運ぶこともあります。

マクドナルドのチキンタツタは海外では食べられないし、ケンタッキー・フライド・チキンのオリジナルチキンはたぶん日本が一番美味しいです。

人気のアニメや漫画とコラボレーションを行っている飲食店が多いのも他国ではあまり見られない面白い点。

ちいかわとのコラボ限定商品とか、海外のちいかわオタクが見たら発狂しそう。

ポケモンやサンリオのような世界的に人気のキャラクターであれば他国でもハッピーセットで見かけることはありますが、そのときに流行っているアニメとのタイアップはほぼ見かけません。版元が多く所在する日本でないとできない戦略だと思います!

またお菓子も非常に種類が豊富でクリエイティブ。日本でしか絶対に作れなそうな商品が多く、海外で買えても非常に高価です(日本で100円で売られている商品が海外だと500円以上する場合が結構ある)。ちなみに筆者はグミ類が好きです。

痒い所に手が届く便利グッズが多い

東急ハンズやロフトに代表されるような様々なジャンルの便利グッズが買えるお店があるのも日本ならでは!豊富な商品が揃うドラッグストアやお得に様々な商品が手に入る100円ショップがある点も非常に魅力的です。

海外(特にヨーロッパ)では商品で不便を解決する発想がないらしく便利グッズを幅広く取りそろえるお店はほぼ皆無ですし、商店の営業時間がそもそも短いので、基本的に自力でどうにかするか不便を受け入れる必要があります。

日本の利便性に慣れてしまうとヨーロッパ生活は結構キツイです…。

駅も空港もショッピングモールとして使える

駅や空港のようなただの通過点とも言うべき施設がショッピングモールやエンタメ施設と化しているのも日本の特徴。

東京の主要駅はほぼ全て何でも買えるショッピングモール状態になっているのも凄いですし、周辺のビルが地下街で繋がって商業施設が連なる一つの街のようになっているのも、海外ではなかなかお目に掛かれない面白い光景です。

海外の主要駅にも複雑で大規模な地下街はありますが、あくまで施設同士を結ぶ通路のような扱いが多いのため、数やラインナップでは日本に遠く及びません。

新宿駅、渋谷駅、東京駅、池袋駅…主要駅は全て超巨大ショッピングモールとしてそれ自体が目的地になりそう。

また日本は治安が良いので駅でも思い切りショッピングや食事を楽しむことができますが、海外だと駅は治安が悪くなりがち。スリや置き引きなど犯罪に注意しないといけないので気が抜けません。

さらに空港も商業施設や飲食店が非常に充実しており、飛行機に乗らなくても一日中楽しめるようになっています。

アジア圏は日本に近い感覚(商業施設や飲食店が充実)ですが、ヨーロッパの場合は空港も治安が良くないことが多く、飛行機に乗る人向けの施設という考えが徹底しているのか施設は最小限であまり長時間楽しめるような構造にはなっていません。

日本の空港には当然のようにある展望デッキが無いことも普通にあります。

国によっては空港の物価が市中と比較して著しく高く設定されていることもありますが、日本はそこまでの違いがないのも嬉しいところ。

市中と空港の物価が極端に違う空港と言えばイスタンブール。

営業時間が長くて便利

品揃えの豊富さと並び利便性の高い要素が、営業時間の長さ。

なかでも特に24時間営業のコンビニや飲食店は、夜中は早朝に急に何かが必要になったときや終電を逃したときに大助かり!

何度か東京のマクドナルドで夜明かしをしたことがあります。あのときは非常に助かりました。

深夜も営業しているお店のおかげで夜道も明るいのも、治安の良さや安心感につながります。

とにかくサービスの質が高い

日本で感動するポイントといえばやっぱりコレ!

最高の接客・おもてなし

日本では飲食店や商店といったありとあらゆるお店でサービスが行き届いています。

価格帯関係なく高品質のサービスが受けられるのが大きなポイントで、数百円しか使わないようなコンビニやファストフード店でも高級店のような扱いを受けられるので非常に気分が良いです。

こちらから聞かなくてもニーズを察して行動してくれる点も、痒い所に手が届くといった感じで信頼が置けます。

海外のような言わないと通じないということはほぼ全く起こりませんし、むしろ多少の無理を通すことも可能だったりします。

またもしミスコミュニケーションが生じても客側が悪者になることがないので、客側としてはストレスレス。

公共交通機関は定時運行

電車がダイヤ通りに来るのも非常に大きなメリット。

諸外国では次の電車はあと何分で来るかぐらいの情報しかないので、遅れを見越して行動する必要がありますが、日本はそのストレスが全くありません。

電車が来る時間はもちろん電車が到着する時間も正確なので、到着したい時間に到着することが可能。時間に厳しい日本人には嬉しいシステムです。

もし遅延が発生しても遅延証明書が発行されるので、遅刻の理由を証明するのも簡単です。

行政手続きも意外と効率的&親切

縦割りで非効率なイメージのある行政手続き。確かに日本の行政手続きは未だにデジタル化がそこまで進んでいない印象がありますが、近年はマイナ保険証の導入など少しずつ改善されてきている印象。

役所の職員の説明も非常に丁寧で、こちらの質問には時間を取って真摯に対応してくれます。担当部署が違う場合でも、比較的スムーズに担当課に繋いでくれるので、筆者の主観ではありますが疑問点や不安が割と早く解決されることも多いです。総じて職員のレベルが高いと感じます。

ヨーロッパでは言葉の問題以前の問題として行政手続きがスムーズにいかないことが多いので、日本のようにスムーズに進む行政手続きは非常にありがたいものです。

まとめ:これらの日本の凄さはいつまで享受できるのか

今回は帰国して感じた日本の凄いと思える点をいくつかご紹介しました。

日々感じることをまとめてみて、改めて日本の独自性の凄さに気づきましたし、以前の記事でも紹介した「日本のおかしなところ」と考え合わせることで、強く結びついている要素が多いことも認識することができました。

利便性の高さと多発するカスタマーハラスメントのように、光があれば影がある。良いところだけ取るのは難しいですね。

また日本の凄さは確かに良い要素ではあるのですが、少子高齢化や国際競争力の低下といった日本が置かれている現状を考えると、現在その凄さを支えている人々に相当の無理を強いているということも否定の出来ない事実。

このまま全ての凄い点を無理やり維持しようとすれば、システムの歪みが最高潮に達していずれ限界が訪れるかも…。この「住みやすさ」は一体いつまで享受できるのでしょうか。

以上です。

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