留学中の友達の作り方9選&友達ができないと感じたときの対処法【ボッチのメリットと寂しいときの対処法も】

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海外留学の醍醐味といえば、様々な国籍やバックグラウンドを持つ人々との出会い。

留学中の厳しい勉強を乗り切るために友達の存在は非常に心強いですし、また卒業後のキャリアに繋がる人脈を作るという意味でも、友達作りは非常に重要です。

今回はそんな留学中の友達の作り方をいくつかご紹介します。

ただ必要性は分かっていても、人間関係はなかなか思い通りにはいかないもの。この記事では、王道の「友達の作り方」以外にも、「一人のメリット」と「それでも上手くいかなくて苦しいときの考え方」についても筆者の体験をもとにご紹介します。

筆者は皆でワイワイするよりも一人や少人数で落ち着いた時間を過ごしたいタイプ。同じような性格の方の参考になれば幸いです。

目次

留学先で友達を作る:心構え編

「たくさんの友達に囲まれるキラキラ留学生活」の幻想を捨て去る

まずは大前提として、知り合ってから少しずつ関係を深めていくという点では、人間関係の作り方は日本も海外も変わりません。

文化や考え方といった各要素の振れ幅が日本と違ったり大きかったりするだけです。

「留学して様々な国籍の友達ができた!」という話がよくありますが、知り合ってすぐにクラス全員と仲良くなれるということはまずありません。(日本に置き換えると容易に想像できますね…)

ネット上に流布する「様々な人種の人々に囲まれた楽しい留学」のイメージは、本人の努力のたまもの単なる捏造のどちらかだと思います。

また欧米への留学だと現地人(白人)の友達をたくさん作りたい!という願望を抱くパターンも多いと思いますが、人種よりも個人を知る視点を持たないとなかなか友達関係を作るのは難しいと思います。

留学先に憧れを持っていた場合はキラキラ留学生活フィルターがかかりやすいと思います…。

留学したら外国人の友達が楽にたくさん作れて留学生活がエンジョイできる♡と考えている人はまずはこのフィルターを外すところから始めましょう!

意見や興味・関心ははっきり伝える

アジア・欧米を問わず海外でのコミュニケーションは基本的にローコンテクストです。つまり言わなければ伝わらないということ。

もちろん人間同士なので状況を察して親切にすることもありますが、主体性や自主性を尊重する文化では本人が助けを求めていないのに介入するのはときにマナー違反になるため、本当に必要なときは声を上げる必要があります。(空気は読めても介入するかは別といった感じ)

また日本では自己主張はあまりせず要求がある場合でも婉曲表現を用いて伝えることが好ましいこととされていますが、海外でこれをやるとまったく相手に伝わりません。

意見があるときはもちろん、快・不快も明確に表現しないと誤解やトラブルのもとになります。

海外の人間関係は基本サッパリ系。多少感情の行き違いがあったとしても、日本のように長引くことはあまりありません。

また、興味や関心もはっきりと表明しましょう。同じ興味・関心を持つ人が集まりやすくなります。他人の興味や関心を否定したり、決めつけてくるような人はほぼいないのでご安心ください。

スイスの大学院では一人ひとり皆違うことが当たり前という考え方が浸透しています。お互いの領域が分かっている感じで安心。

意見や興味をはっきり表明しても人間関係が壊れることはまずありません。積極的にいきましょう!

語学力を気にしすぎない

外国語の運用能力は確かにコミュニケーションには必須ですが、例えば英語をネイティブレベルに話せなければ誰にも相手にしてもらえない、ということはほぼないと思います。

留学生の多い大学院であれば、色々な国のなまりや必ずしも正しくない英語(&外国語)が飛び交っているのが普通の、話したもん勝ちの世界。もし使うべき単語や表現を間違えてしまっても、言い直せばいいだけです。

まともなコミュニティーであれば、たどたどしくても真剣に話している人を馬鹿にする人はいないはず。

大切なのは発言の中身なので、文法が怪しくても適切な単語が思いつかなくてもどんどん発信していきましょう。発信することで語学力も上がっていきます。

適切な表現が思いつかなかったら、別の表現を使ったり、情報を補足しながら伝えるのも普通です。(日本語でもよくありますよね!)

もちろん大人数の中で話すときには確かにその場のノリに合わせられるだけの語学力が必要ですし、周囲の話題に置いていかれることもあると思います。

その場合は余力があれば必死に食らいついていくのも良いし、会話自体からドロップアウトしてしまうのも全然アリだと思います。ちゃんと聞いてくれる人を見つけて少人数の会話に持ち込んでしまうのも手です。

【要注意】他人(特に他の日本人)と比較しない

友達作りに焦っていると嫌でも他の人の言動が目に入るもの。特に属性が似ていることが多い他の日本人やアジア人とは無意識に比較して落ち込んでしまいがちです。

でも、どうしてあの人は友達が多いんだろう?自分は何がいけないんだろう?…なんて悩んでも答えはどこにもありません。時間をかけても分からないことがほとんどですし、もし何かが見つかったとしても状況は簡単には改善できません。

皆それぞれ違う人間。そもそも生まれも育ちも違うのに比較することは無意味ですし、人気者の真似をするのにも限界があります。

自分の人生に集中して自分の強みを磨くのが結局一番の近道になります。

留学先で友達を作る:行動編

まずは少人数から始める

まずはあまり気負わずに、手の届く範囲から着実に!それぞれの人と共通点を見つけたり、雑談をしたりして少しずつ距離を詰めていきましょう。

日本や日本語に興味がある人であれば日本のコミュニケーション方式について知っていることが多いので、日本人とほぼ同じ感覚で友達になることができるかも。

同じ理由でアジア系の人とはあまり時間をかけずに仲良くなりやすいです。

誘われたらとりあえずOKしてみる・こちらから誘ってみる

しばらくすると遊びに誘われることがあると思います。苦手なことでもひとまずOKしてみると交流が広がりやすくなります。

とはいえここは個人差があるので、気乗りしないなら断ることも必要。遊びの誘いを断るくらいで関係は壊れません。

また海外では友達の友達がしれっと参加していることがよくあるので、そういう雰囲気が極端に苦手でなければ、そこからさらに交友関係を広げてくのもあり。

筆者は「友達の友達は他人」というタイプ。大人数の集まりではその場限りの友達はできても、長期間関係が続くことはほぼありませんでした。

また自分から声をかけてみるのも有効です。もちろん考え方やノリが全く異なるという前提があるので、あまり期待しすぎないように!誰かが一緒に参加してくれないと成立しない予定を立てるのはある程度関係が構築できてからにしましょう。

「もともと一人で行く予定だったけれど折角だから誘ってみた」程度のノリが大切です。

一緒に勉強をする・勉強を教えてもらう

学校には様々なバックグラウンドを持った生徒が集まります。そのため人によって興味や知識の量もまちまち。他の学生と一緒に課題に取り組んだり、分からない部分をちょっと相談するだけでも関係を深めることができます。

筆者の場合、リーディングを一緒にやったり、統計学の授業で分からない用語を他の学生に教えてもらったりしていました。一方で日本の制度について教えるような場面もありました。

もし自分の得意な分野や経験のあるフィールドであれば、授業中に鋭いコメントをしたり積極的に発言することを心がけると、向上心の高い学生と友達になりやすいです。

学生団体に参加する

大学によっては出身の地域や興味・関心に応じて学生がグループを形成していることがあります。そういった団体は色々なイベントを企画することが多いので、気になったら参加してみると自分と近いバックグラウンドを持つ学生や共通の興味関心のある学生と知り合えたりします。

余力があれば運営側に回ってみるのも面白いかもしれません。

学生団体といってもある程度のコミットメントが求められるので、参加するなら学業とのバランスを考えて!

相手の母語を使ってみる・文化を勉強してみる

仲良くなりたい相手の母語を勉強したり、文化について見識を深めるのも相互理解に効果抜群です。

母語を学習するといっても、ちょっとしたあいさつ(こんにちは、ありがとう、ごめんなさいくらい)ができれば満点レベル。色々な表現を教えてもらって新しい興味が広がるかも!

日本人は避けずに積極的に絡む

留学先では外国語学習へのマイナスの影響を考えて日本人を避けるという人もいるかもしれません。でも多少日本語を使ったからといって他の外国語学習の大きな妨げになるということはまずありませんし、日本人の友達を作っておくことは勉強やキャリアといった色々な場面で役立ちます!

母語で話せる相手がいるのはメンタル面でもかなり心強いので、特に日本人が少ない環境であれば積極的に関係を作っていくべきです。

大陸ヨーロッパでは日本人が少ないので、積極的に絡まないと日本人の友達ができません…。他の学科ならなおさらです。

【要注意】自虐はそこそこに。相手の外見や特徴を指摘するのは絶対NG!

日本では自分を卑下して笑いを取ったりすることでコミュニケーションが円滑になる場合がありますが、海外では本気で心配されるので多用しないようにしましょう。

自分は他の学生よりも年齢が上なのでたまにそのことをネタにしますが、言い方に気をつけないと「年齢なんて関係ない!」「年齢が高いメリットもあるよ!」と本気で励まされたりします。嬉しいことではありますが…

また日本では相手の外見や身体的特徴といったことを指摘したりネタにする人がたまにいますが、これは海外でやると深刻な問題に発展します。絶対にやめましょう!

他にも以下のようなことは絶対ダメ!ネタでは済まされません。

  • 相手の宗教や信条をネタにする(興味を持って尋ねるのは問題ありません)
  • 相手の出身国をネタにする(気心が知れてからならある程度はセーフ)
  • 相手の生活や交際関係などを執拗に詮索・干渉する

ひとりのメリットももちろんある

勉強に集中できる

もちろん一人でいるメリットもあります。というか、リーディングや課題は一人でしかできないことがほとんどです。友達を作るのも大切ですが、学業がおろそかになってしまっては元も子もありません。

特に大学院では膨大な量の課題が課されることが多いため、人付き合いとそれらの作業の時間のバランスを取らないと困るのは自分!

また学業に取り組む以外にも、今後のキャリアについて思案するのも一人の時間を確保しないとできません。

スケジュールが組みやすい

留学生活は勉強以外にもインターンシップや様々なイベント(学術イベントだったりキャリアイベントだったり)などやることがいっぱい。

それらは自分の興味に応じて選び取っていくことになるので、必然的に学生ごとにスケジュールが全く違うということになります。

友達と何かをするのも素敵ですが、自分にとって優先度が高い事柄を考えると、結果として一人で行動することになるパターンが多いです。

外国語から解放される

周りに日本人が少ない場合、常に誰かといるということは常に外国語でコミュニケーションを取らなければならないのとほぼイコール。留学時の語学レベルにもよりますが、慣れていないとかなり体力と精神力を消耗するはずです。

一人になって自分の好きなことをしたり人が介在しない趣味に没頭することで、外国語でコミュニケーションを取るためのエネルギーを回復させることができます。

最近は様々なプラットフォームで日本のエンタメを楽しむことができるので、一時的に日本に居るような感覚で楽しんでみるのもおすすめです(もちろん限度はあるかもしれませんが…)。

交際費の節約になる

昨今の円安では、海外の全てが高額。ちょっと飲み屋に行くだけでも日本とは比較にならない金額がかかったりします。費用を抑えるために行う持ち寄りパーティーであっても結局は何かを用意しないといけないので、やっぱり多少の費用(と労力)は必要になります。

その点一人の時間を楽しむためには、必ずしも費用が必要になるとは限りません。せいぜいカフェ代程度で済むことが多いです。

うまくいかないときの考え方

思い通りにいかないのが人間関係

まず大前提として、人間関係は思い通りにはいきません。

そして日本人の考え方や行動は他国と比べてかなり特殊です。こちらの記事はかなりディスり気味に書きましたが、日本人が外国人が多い環境で円滑にコミュニケーションを取るためには様々なハードルをクリアする必要があります。

周囲と年齢が異なる場合はそこに世代間格差がプラスされるので、余計に壁が高くなります(気にしているのは自分だけというパターンも多いです。これも日本人的な発想)。

全員と仲良くするのは無理

人間なので合う合わないが当然あります。

人種や民族の違い以上に個人の差がある(出身国で育っていないパターンも結構ある)ので、合う・合わないを判断するには直接交流してみる以外にありません。

合わないと感じたり、一緒にいるとストレスが溜まるような場合は思い切って距離を取るのもあり。誰かを疎ましく思ったり嫌ったりする感情はあって当たり前なので、素直に受け入れましょう。

留学中の友達作りには日本以上の努力が必要ですが、撤退ラインを決めておくと多少気持ちが楽です。

そもそも「留学先の友達」といっても色々な形態・深さがあります。無意識に全員と深い関係を作ろうとしていたら要注意。

留学先の友達いろいろ
  • 同じ学科で一緒に授業を受けるだけの友達
  • 一緒にグループワークをこなす友達(グループ分けは任意だったり強制だったり…)
  • 同じ学科でプライベートで遊ぶこともある友達
  • 違う学科だけれど同じ授業を受ける友達
  • 違う学科だけれどプライベートで遊ぶこともある友達
  • 学校であいさつを交わすだけの友達

「友達とは何か?」という哲学的な問答は不要なので、多少の努力はしつつも自分が心地よい関係を目指しましょう。

無理は禁物!寂しさを感じるときの対処法

留学は孤独感や無力感に苛まれるタイミングが結構あります。

特に初めての海外だったりするとより事態は深刻かもしれません。

大学では留学生向けにメンタルサポート窓口を用意していることが多いので、困ったらそこに相談するのもありです。日本語で対応してもらえない場合も多いのがネックですが、気持ちの持ち方以外にも授業の受け方についてアドバイスをもらえたり、試験や課題の締め切りを延長して気持ちを切り替える時間がもらえる場合もあるので積極的に活用しましょう。

他にも海外で寂しさを紛らわせるためには以下の方法がおすすめです。

  • 日本にいる家族や友達と話す
  • 日本のドラマやバラエティー番組を視聴する
  • ゲームをする
  • 美味しいものを食べる
  • 留学先を観光してみる
  • 学生寮で暮らしているなら共同スペースに行ってみる
  • 今の気持ちをノートなどに思いっきり書き出してみる

気力が回復したら、また留学生活を頑張りましょう!

まとめ

本記事では留学先で友達を作る方法をご紹介しました。

留学は外国語で専門知識を学ぶ場なので、多かれ少なかれ何かしらのストレスがかかっているはず。友達作りがうまくできれば、留学中のストレス軽減や有意義な学びに非常に有効です!

この記事が少しでも役に立てば幸いです。

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