【広大なオアシス都市】サウジアラビア・リヤドの観光スポット6選と滞在日数の目安

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砂漠の中心に広がる首都リヤドは、歴史遺産と近代的な高層ビル群が同居するダイナミックな都市。

観光受け入れを本格化したサウジアラビアのなかでも、博物館や城塞、スーク、展望台など初めての見どころがコンパクトにまとまっており、短期滞在でも回りやすいのが特徴です。

本記事では、リヤド観光の定番7スポットを、見どころ・アクセス・営業時間のポイントとともに紹介します。
内容は2024年1月訪問時点の経験に基づいており、初めての方でも行程を組みやすいよう滞在日数の目安も併記しました。最新の運営情報は変わることがあるため、出発前に各施設の公式情報をご確認ください。

あわせて、ビザ・治安・交通など準備編は別記事(リヤド旅行の総合ガイド)にまとめています。
計画づくりの参考にどうぞ。

目次

サウジアラビア国立博物館

サウジアラビア国立博物館は、同国の歴史と文化を体系的に紹介する主要な博物館です。1999年に開館し、リヤド中心部の文化地区に位置しています。

館内は8つの展示フロアで構成され、先史時代からイスラームの成立、王国の統一に至るまでの歴史や文化を幅広くカバーしています。特に「砂漠のバラ」と呼ばれる石の結晶をはじめとする自然史の展示や、宗教的遺産に関する展示が特徴的です。

入場料は無料。アクセスの良さもあり、リヤド観光では定番の見学先とされています。

展示室の入り口。
展示物のなかでもひときわ目を引く「砂漠のバラ」。
スポット名(日本語/英語)サウジアラビア国立博物館/National Museum of Saudi Arabia
スポット名(アラビア語)المتحف الوطني السعودي
住所حي, 8745 King Saud Rd, 2722, King Faisal Road, Riyadh サウジアラビア
営業時間月曜日~水曜日、土曜日:9時~19時
木曜日:9時~22時
金曜日:14時~22時
日曜日:休館
入場料無料
公式ウェブサイト
2024年11月時点の情報です。

場所はこちら。リヤド市街地の中心部にあり、ムラッバパレス(後述)にも歩いてすぐです。

マスマク城

マスマク城は、リヤド中心部のオールド・ディラ区に位置し、19世紀末に建設された歴史的な城郭です。1902年、イブン・サウードがこの城を奪取し、サウジアラビア統一の歩みが始まった舞台として特に重要視されています。

同城は1995年に博物館として公開されましたが、改修のために一時閉館していた時期があります。
2025年7月にようやく再開し、近代的な設備と展示に生まれ変わりました。

現在は模型、写真、文書、マルチメディア資料など多彩な展示が整えられ、歴史を視覚的に学ぶ上でも充実しています。

筆者訪問時は改修工事中で入場できませんでした。いずれリベンジします!

マスマク城の外観。

夜間はライトアップも綺麗です。

幻想的なライトアップも魅力的。

近くにあるクロックタワーも人気の撮影スポット。

青空に映えるクロックタワー。
スポット名(日本語/英語)マスマク城/Al Masmak Palace Museum
スポット名(アラビア語)قصر المصمك
住所6937 Al Thumairi St, 6937، 3153, Riyadh 12634 サウジアラビア
営業時間日曜日〜木曜日:8:00 ~ 21:00
金曜日:16:00 ~ 20:00
土曜日:9:00 ~ 20:00
入場料無料
公式ウェブサイト
2025年8月時点の情報です。

場所はこちら。リヤド市街地の中心部にあります。

ムラッバ・パレス

ムラッバ・パレスは、リヤド中心部のアル・ムラッバ地区にある歴史的建築物で、1936年から1938年にかけて建設されました。

サウジアラビア建国の父であるアブドゥルアジーズ国王の居所および政務の場として利用され、1953年まで王政の中心として機能しました。建物は伝統的なナジディー建築様式で、日干しレンガの壁やヤシ材の梁などを用いた特徴的な造りが残されています。

現在は「King Abdulaziz Historical Center」の一部として公開されており、王国の近代史を伝える貴重な文化遺産です。

市民の憩いの場として親しまれている広場。
夜間のライトアップも魅力的です。
スポット名(日本語/英語)ムラッバ・パレス/Al Murabba Palace
スポット名(アラビア語)قصر المربع
住所2722 King Saud Rd, Al Murabba, Riyadh 12631 サウジアラビア
営業時間土曜日〜木曜日:9:00〜20:00
金曜日:17:00〜20:00
入場料無料
公式ウェブサイトدارة الملك عبدالعزيز – KING ABDULAZIZ FOUNDATION
2025年8月時点の情報です。

場所はこちら。国立博物館に隣接しています。

キングダム・センター

キングダム・センターはリヤドのオラヤ地区にある高さ約302.3 mの超高層ビルで、2002年に完成しました。
ビルの上部に開いたアーチ状構造が特徴で、建築物最上部には「スカイブリッジ」と呼ばれる展望台があります。展望台からはリヤド市内を360度見渡すことができ、観光客に非常に人気のスポットです。

ショッピングモール、高級ホテル(Four Seasons)、オフィス、住宅など複合用途で、市のランドマーク的存在となっています。

金曜日のモールはほぼ休業状態です。
スポット名(日本語/英語)キングダム・センター/Kingdom Centre (formerly Kingdom Tower)
スポット名(アラビア語)مركز المملكة
住所King Fahd Rd, Al Olaya, Riyadh 12214 サウジアラビア
営業時間毎日(金曜日除く):10:00 〜 23:00
金曜日:12:30~0:00
入場料(スカイブリッジ)・大人(10歳以上)138 SAR
・子ども(10歳以下)69 SAR
・障がい者および未就学児無料
公式ウェブサイトSky Bridge Tower – Kingdom Center Riyadh
2025年8月時点の情報です。

場所はこちら。

ブルバード・シティー

ブルバード・シティーは、リヤドのヒッティーン地区にある巨大な都市型エンターテインメントゾーンで、「リヤド・シーズン」という年間エンタメ祭の核となるスポットです。

約90ヘクタール(0.9平方キロ)の敷地内には、飲食店、アーケード、ライブステージ、ストリートパフォーマンス、テーマゾーン(ニューヨーク・タイムズ・スクエア再現など)を備え、家族連れから若者まで幅広い層に人気です。

複数回にわたる拡張とイベント開催により、観光スポットとして定着しています。

まるでタイムズスクエアのような外観の入り口。
水を多用したアトラクションも色々。

内部はすごく広いので迷わないように注意!

スポット名(日本語/英語)ブルバード・シティー/Boulevard City(旧称:Boulevard Riyadh City)
スポット名(アラビア語)بوليفارد سيتي
住所Hittin, Riyadh 13516 サウジアラビア
営業時間毎日:16:00 〜 4:00
入場料無料(ただし一部イベントやアトラクションは別途チケットが必要)
公式ウェブサイトBoulevard City | Riyadh season(※リヤドシーズンサイト内)
2025年8月時点の情報です。

場所はこちら。市内中心部から少し離れています。

ディルイーヤ

ディルイーヤはリヤド中心部から西に位置する歴史地区で、18世紀にサウード王朝が誕生した地として知られています。なかでも「アト・トゥライフ地区(At-Turaif)」は泥レンガ造りの宮殿跡や城壁が残る区域で、2010年にユネスコ世界遺産に登録されました。
夕方以降に公開されるこの遺跡群では、復元展示や博物館を通して当時の生活や王国の歴史を学ぶことができます。

遺跡の対岸には「ブジャイリ・テラス(Bujairi Terrace)」と呼ばれる観光ゾーンがあり、高級レストランやカフェが並びます。ここから眺めるライトアップされたアト・トゥライフ地区は圧巻で、観光と食事を一度に楽しめるのが魅力です。

両エリアをあわせて「ディルイーヤ」と呼び、現在も大規模な「Diriyah Gate Project」としてホテルや文化施設を含む拡張が進められています。

伝統的な家屋が多く残っているエリア。
散策するのが楽しいスポットです。
スポット名(日本語/英語)ディルイーヤ/Diriyah (At‑Turaif District)
スポット名(アラビア語)الدرعية
住所Diriyah, Riyadh Governorate, Saudi Arabia
営業時間At-Turaif地区:毎日 17:00~24:00
Bujairi Terrace:平日 9:00~24:00 ※週末(水曜日~金曜日)~翌1時
入場料午前~17:00以前:無料(パス要登録)
17:00以降:50 SAR(Bujairi Terraceでの飲食に充当可)
公式ウェブサイトPlan Your Visit
2025年8月時点の情報です。

場所はこちら。市内中心部から少し離れています。

ピークシーズンとオフシーズン

リヤドを訪れる際は、季節ごとの気候を考慮することが重要です。
ここでは、観光に適したピークシーズンと避けられがちなオフシーズンを紹介します。

ピークシーズン(11月〜3月)

リヤドの観光に最も適した時期は冬季にあたる11月から3月です。日中の気温はおおむね20度前後、夜は10度前後まで下がり、屋外でも快適に過ごせます。

この期間は旅行者が集中するだけでなく、首都全体を盛り上げる「リヤド・シーズン」と呼ばれる一大イベントが開催され、フェスティバルやパフォーマンス、エンターテインメントを楽しむことができます。

特にブルバード・シティーは多くの観光客で賑わい、華やかな雰囲気に包まれます。人気シーズンのため、ホテルや観光施設の予約は早めに確保しておくのがおすすめです。

オフシーズン(6月〜9月)

一方、6月から9月の夏季は最高気温が40度を超える日も多く、屋外観光には不向きです。そのため旅行者は比較的少なく、観光施設やホテルは混雑が緩和され、料金も安くなる傾向があります。

とはいえ市内にはショッピングモールや博物館など空調の整った屋内施設が充実しており、短期滞在や特定の目的があればオフシーズンに訪れるのも一つの選択肢です。

滞在日数の目安

リヤドは市内の観光名所が比較的コンパクトにまとまっているため、短期でも効率よく楽しむことができます。一方で郊外にまで足を延ばせば、さらに奥深い歴史や文化に触れられるのも魅力です。

サクッと観光するなら2日間程度あれば足りる

市内中心部だけを回る場合であれば、2日間でも主要な観光地をほぼ網羅できます。2025年1月にリヤド・メトロが開業し、市内移動がぐっと便利になったことも短期旅行に追い風です。

1日目は国立博物館やマスマク城、デイラ・スークなどを訪れ、王国の歴史と文化に触れる行程。2日目はキングダム・センターやブルバード・シティーといった近代的な施設を巡り、現代都市としてのリヤドを体感できます。

短期間でも「歴史と現代の対比」を楽しめるのが大きな魅力です。

しっかり観光するなら3日以上は必要

ディルイーヤやムラッバ・パレスといった郊外の歴史地区も含めるなら、最低3日間は確保したいところです。

市内観光を2日で押さえ、残りの1日を郊外に充てれば、より幅広いリヤドの姿に触れられます。郊外は公共交通が限られるため、車やツアーを利用すると効率的です。

どっぷり文化に浸るなら1週間程度の滞在がおすすめ

さらにユニークな体験を求めるなら、滞在を1週間程度に延ばすのも一案です。

リヤドではアバヤやカンドゥーラといった伝統衣装をオーダーメイドできる店があり、採寸から仮縫い、仕上げまで数日を要するため、現地で自分だけの一着を仕立てる特別な体験が可能です。

また、余裕があれば近隣の都市や他国への小旅行を組み合わせるのも一案。首都観光とあわせて、サウジや湾岸地域の広がりを感じられるでしょう。

まとめ

リヤドは、砂漠のただ中にありながら、悠久の歴史と現代都市のダイナミズムが共存する場所です。
国立博物館やマスマク城で王国の成り立ちを知り、デイラ・スークで日常の活気に触れ、キングダム・センターやブルバード・シティーで未来的な都市景観を眺める—その対比こそがリヤド観光の醍醐味といえます。

滞在期間に応じて観光内容を組み立てやすいのも魅力で、短期でも主要スポットを網羅できますし、時間があればディルイーヤなど郊外へ足を延ばすことで、さらに奥深い歴史や文化を体験できます。

訪問のタイミングは快適な冬のピークシーズンが理想的ですが、旅程や目的に合わせて計画すればどの季節でもそれぞれの楽しみ方があります。

以上です!

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