IELTSアカデミックライティングを攻略!7.0を取るためにタスク1で押さえるべきポイント6選

当ページのリンクには広告が含まれています。

前回は全体のレベル感とタスク1及び2両方に関係するポイントについてお伝えしました。ここからはいよいよそれぞれのタスクについてみていきます。

タスク2の記事はこちらです。

目次

タスク1の基本

タスク1では図表やグラフといった資料情報からトレンドや特徴を読み取って英語で正確に説明する力が試されます。所要時間の目安は20分で、150語以上記述することが求められます。

タスク1で出題されるのは主に以下の資料です。

  • Table (表):要素間の相関関係や特徴について論述します。
  • Chart (各種の地図や図表):割合や要素間の比較について論述します。
  • Diagram(略図):過程や要素間の因果関係について論述します。
  • Process (工程・手順):手順や過程、要素間の因果関係について論述します。
  • Graph (グラフ):要素間の比較や最大/最小値の特徴について論述します。
  • Map (地図):施設や土地の用途・規模の変化について論述します。

タスク1の評価基準

まずは日本版IELTS公式サイトに掲載されているタスク1の評価基準表を見てみましょう。概説編でご紹介したとおり、エッセイは「課題の達成度」、「一貫性とまとまり」、「語彙力」、「文法知識と正確さ」の4点に基づき評価されます。

評価基準表によると、タスク1でバンドスコア7.0の評価基準に到達するためには以下の点を満たす必要があります。

評価要素満たすべき評価基準
課題の達成度課題の要件をカバーしている
主要動向、差異、段階の明確な要旨が記述されている
・意図が明確に記述されており、統一性のある適切な文調になっている
重点/要点が明確に記述され、強調できているが、詳述の余地がある
一貫性とまとまり・情報や意見が論理的に整理されており、全体を通じて明確な連続性がある
・適切に様々な接続詞を使用しているが、使用の仕方に過不足がみられる
語彙力十分に幅広い語彙を使用でき、柔軟性や正確性も認められる
一般的でない語句を使用でき、表現や組み合わせにも配慮している
単語の選択・スペルや語形成(またはその両方)に間違いが散見される
文法知識と正確さ・様々な複雑な構文を使用できる
・間違いの全くない文章を書けることが多い
文法と句読点をうまく使いこなすが、依然として間違いが存在する
出典:Band_Descriptors_for_IELTS_Writing_test_Task1-_JP.pdf (ctfassets.net)

これらを念頭に置き、具体的な書き方をみてみましょう。

基本の書き方と注意点

タスク1用英文エッセイの基本構造

タスク1用英文エッセイの基本的な構造例は以下のとおりです。

エッセイ要素論述内容論述内容の詳細使用英文例
Introduction資料の概要資料の作成目的を論述This graph illustrates/shows…
主要動向資料の主なトレンドに言及するIt can be seen that…
Body主要な特徴①1つ目の特徴に言及Firstly,…
主要な特徴①の裏付け1つ目の特徴の根拠に言及(抽出した要素の言い換え)
主要な特徴②2つ目の特徴に言及Secondly,…
主要な特徴②の裏付け2つ目の特徴の根拠に言及(抽出した要素の言い換え)
Conclusion主要動向(再掲)
※オプション
資料の全体的なトレンドに言及するTo sum up/Overall,…

Introduction

「資料の概要」と「主要動向」に触れます。

Body

図表の特徴について2~3パラグラフで論述します。なるべく全ての要素に言及できるように特徴を抽出します。抽出したら、重点や要点と思われる部分は必ずしっかりと強調して論述します。

Conclusion

タスク1はConclusionは必須ではありませんので時間が無ければ書かなくても問題ありません。(筆者は文章にまとまりが出る気がして毎回書いていました。)

言及すべき特徴の見つけ方

Bodyで言及する特徴は以下の点に着目すると発見しやすいです。

  • 最高/最低の値はあるか?その特徴は?
  • 期間全体を通じて何かしら傾向があるか?それとも一部の数値・要素が特徴的な傾向を示している?
  • 似た傾向を示している要素はあるか?または逆の傾向を示している要素はあるか?
  • 比較する図表で大きく変わったことは?全く変わらないことは?

必要なボキャブラリー・表現を身につける

資料のトレンドを説明するために必要なボキャブラリーや表現をなるべく多くストックします。例えば以下のようなかたちで整理できます。

変化のトレンド対応する表現(動詞)
上昇increase, rise, climb
下降decrease, fall, drop
※他にも多くのバリエーションがあります!
変化の度合い対応する表現(副詞)
激しいdramatically, sharply
穏やかslowly, consistently, gradually, steadily
※他にも多くのバリエーションがあります!

時制に注意!

図表のデータがいつ時点のものなのかを意識しましょう。例えば、図表が過去のデータであることが明らかな場合、メインで使う時制は「過去形」や「過去完了」ですし、未来の予測が含まれている場合には「未来形」を使うことになります。

あくまで客観的に!

推論しない!

問題文や図表から読み取れない内容を論述してはいけません。例えば、過去のデータについての論述が求められている場合は未来の予測が思い浮かぶかもしれませんし、データについて背景知識を持っている場合があるかもしれませんが、示されたデータから明確に読み取れる内容でない限り、それらを論述に含めてはいけません。

感情的な表現は避ける!

amazinglyやshockinglyのように主観的な感情を表す表現は論述には不適切なので、使用しないようにしましょう。

要素の引用方法に注意!

機械的に要素を抜き出してもハイスコアは狙えません。例えば、In 2000, it was 10. In 2001, it was 20. …のような論述は避けましょう。要素を引用するときは、必ず自分の言葉で言い換えるようにします。

例えば、「2000年から2025年まで」を表すときは、他に「25年間」「四半世紀」といった言い換えが出来ますね。これを英語でやるイメージです。

あとは練習あるのみ!

書くべき内容やポイントが分かったら、語学学校や添削サービスを利用してどんどん練習しましょう。アウトプットを繰り返せばそれだけ実力が向上します。

おすすめの参考書やサービスはこちらの記事でご紹介しています。

まとめ

今回はタスク1の基礎と押さえるべきポイントをご紹介しました。

ご紹介したポイントは以下のとおり。

  • 基本構造を身につける
  • 幅広い表現・ボキャブラリーを身につける
  • 時制を正確に使う
  • 推論しない
  • 感情的な表現は避ける
  • 要素の引用は表現のバリエーションを多めに

この内容が少しでも参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次