冬のヨーロッパの楽しみと言えばやっぱりクリスマスマーケット!
イルミネーション、グルメ、ショッピングとお楽しみが詰まったクリスマスマーケットは国内外の人々に大人気です。
本記事では、筆者が訪問したスイスのクリスマスマーケットを3か所(バーゼル、モントルー、ジュネーブ)ご紹介します。
三者三様のクリスマスマーケットです。
スイスのクリスマスマーケットの概要
スイスのクリスマスマーケットの営業時間
スイスのクリスマスマーケットは基本的に11月下旬からクリスマス直前まで毎日開催されます。
営業時間は曜日によって異なりますが、お昼前後から夜10時頃まで営業しているところが多いようです。
スイスのクリスマスマーケットで食べ歩き
多くのクリスマスマーケットで売られているのは以下のような食べ物・飲み物です。同じ品目でも店舗によってテイストが異なることが多いので、比べてみると面白いかもしれません。
- ホットワイン
- クリスマスティー
- フォンデュ
- ソーセージ
- チュロス
- ポテト
- サンドイッチ
是非試したいのがホットワイン(英語ではmulled wine、フランス語ではvin chaud)。各クリスマスマーケット独自のカップで提供されます。
金額にはカップの分が含まれているので、カップを返却してその分を返金してもらうことも可能ですし、返却せずにそのままお土産として持ち帰ることも可能です。
価格はクリスマスマーケットごとに統一されており、例えば以下のような感じ。
マーケット | 購入時の支払金額 | スタンダードのホットワインの値段 | カップの値段(返却すると返金) |
---|---|---|---|
バーゼル | 8CHF | 5CHF | 3CHF |
モントルー | 7CHF | 5CHF | 2CHF |
ジュネーブ | 11.5CHF | 6.5CHF | 5CHF |
フードメニューもスイス価格なので割高ではありますが、試す価値ありです!
スイスのクリスマスマーケットで買えるもの
スイスのクリスマスマーケットで買えるもののジャンルは大体以下のとおり。
それぞれの店舗が工夫を凝らしているので、ただ見ているだけでも楽しいです。
- 冬物衣料
- アクセサリー
- 化粧品
- おもちゃ
- 工芸品
- お菓子
バーゼルのクリスマスマーケット Marché de Noël de Bâle
ベストクリスマスマーケットにスイスで初めて選出!長い歴史を誇るマーケット
スイスで一番歴史が古く、大規模なクリスマスマーケットがこちら。
会場はBarfüsserplatz(バルフュッサー広場)とMünsterplatz(ミュンスター広場)の二か所に分かれており、それぞれにたくさんのお店がひしめき合っています。
風情ある古都のクリスマスマーケットということで以前から有名でしたが、「ベストクリスマスマーケット2021」でスイスのクリスマスマーケットとしては初めて選出され、さらに知名度と人気が高まっています。
街中にもイルミネーションが溢れ、クリスマス仕様に。ドイツ語圏ということで、スイスとドイツが交じり合った独特な雰囲気も魅力です。
基本データ
イベントの概要はこちら。
項目 | 説明 |
---|---|
開催時期 | 11月23日~12月23日 |
会場 | Barfüsserplatz(バルフュッサー広場)とMünsterplatz(ミュンスター広場) |
主な催し物 | 出店(飲食・物販)、子供用の遊具 |
公式ウェブサイト | https://www.bs.ch/en/Portrait/events/markets-in-basel/basler-christmas-market.html(バーゼル州によるクリスマスマーケットの紹介サイト。英・仏・独・伊対応) https://www.basel.com/en/events/christmas(バーゼル州によるクリスマス関連イベントの紹介サイト。英・仏・独・伊対応) |
Barfüsserplatzの場所はこちら。
Münsterplatzの場所はこちら。
各会場の営業時間はこちら。2023年の情報です。
会場 | 営業時間 |
---|---|
Barfüsserplatz | 11時~20時30分 ※最終日(12月23日)は20時まで |
Münsterplatz | 11時~20時30分 ※最終日(12月23日)は18時まで |
バーゼルには名所もたくさん!
バーゼルの街自体の歴史が長いこともあり、歴史的な名所やクリスマスがもっと楽しめる場所もあります。
バーゼル大聖堂 Basler Münster
旧市街に位置する、ひたすら目立つ赤レンガの大聖堂。12世紀~15世紀にかけて建造され、今の様式になったのは19世紀とのことです。尖塔に上ることもできます(有料)。
住所 | Münsterpl. 9, 4051 Basel |
拝観時間 | 11時~16時(日曜定休) |
公式サイト | https://www.baslermuenster.ch/(ドイツ語) |
ヨハン・ヴァンナー Johann Wanner Christmas House & Swiss Souvenirs Basel
一年中クリスマス用品を販売するお店。著名人もよく訪れている有名店だとか。
住所 | Spalenberg 14, 4051 Basel |
拝観時間 | 月曜日~金曜日:9時~18時30分 土曜日:9時~17時 日曜日:定休日 |
公式サイト | Johann Wanner’s Weihnachtshaus | Schweiz, Basel(ドイツ語) |
ホーゼザッグミュージアム Hoosesaggmuseum
路地裏にある小さな窓がそのまま展示になっているミュージアム。小窓から覗くだけなので中に入ることはできません。
筆者が訪れた際はクリスマス時期ということでクリスマスにちなんだ作品が展示されていました。
場所はこちら。うっかり通り過ぎないように注意です!
モントルーのクリスマスマーケット Montreux Noël
人気も規模もスイス随一。名物空を駆けるサンタクロースは必見!
リゾート地の大規模なクリスマスマーケット。ルマン湖畔に山小屋風の売店が集まります。
フードを提供する屋台も大規模で、世界中から観光客が集まり賑わいます。
空を駆けるサンタクロースも大人気!
基本データ
イベント概要はこちら。
項目 | 説明 |
---|---|
開催時期 | 11月23日~12月24日 |
会場 | レマン湖畔 |
主な催し物 | 出店(飲食・物販)、観覧車、空を駆けるサンタクロース |
公式ウェブサイト | https://www.montreuxnoel.com/en-1-homepage.html(クリスマスマーケットの公式サイト。英・仏・独・伊対応) |
各種催し物の営業時間はこちら。2023年の情報です。
催し物 | 営業時間 |
---|---|
物販 | 月曜日・火曜日:11時~20時 水曜日・木曜日:11時~21時 金曜日・土曜日:11時~22時 日曜日:10時~20時 |
飲食 | 月曜日・火曜日:11時~22時 水曜日~金曜日:11時~23時 土曜日:10時~23時 日曜日:10時~22時 |
空を駆けるサンタクロース | 17時、18時、19時(土曜日・日曜日は16時も追加) |
駅から出るとすぐにクリスマスマーケットの装飾があるので、会場まで迷わずたどり着けます!
さすがの規模!バリエーション豊かな催しの数々
モントルーのクリスマスマーケットの良いところはバリエーションの豊かさ。
スイーツを販売する華やかな屋台もありますし、
名物料理が揃う屋台街エリアもあったり、
お願いを短冊に書いて木にくくるコーナーもあります。七夕みたい。
ジュネーブのクリスマスマーケット NOËL AU QUAI
こぢんまりとした優雅なクリスマスマーケット
先の2つのクリスマスマーケットと比較すると小規模かつマイナーですが、ジュネーブにもクリスマスマーケットがあります。
人出も控えめなので、のんびり楽しみたい人におすすめ。
基本データ
イベント概要はこちら。
項目 | 説明 |
---|---|
開催時期 | 11月16日~12月24日 |
会場 | Quai du Mont-Blanc(レマン湖畔) |
主な催し物 | 出店(飲食・物販)、回転木馬、フォンデュ小屋(CHALET À FONDUE)、クリスマスパブ |
公式ウェブサイト | https://www.geneve.ch/en/agenda/christmas-quayside-2023(ジュネーブ市によるクリスマスマーケット紹介サイト。英・仏対応) https://www.noel-au-quai.ch/(クリスマスマーケット公式サイト。仏のみ) |
会場はこちら。コルナヴァン駅から歩くこともできます。
各種催し物の営業時間はこちら。2023年の情報です。
催し物 | 営業時間 |
---|---|
出店・カルーゼル(回転木馬) | 月曜日~水曜日:11時30分~21時 木曜日:11時30分~22時 金曜日:11時30分~23時 土曜日:11時~23時 日曜日:11時~21時 |
フォンデュ小屋 | 月曜日~水曜日:12時~23時 木曜日~土曜日:12時~0時 日曜日:12時~22時 |
クリスマスパブ | 月曜日~水曜日:11時30分~23時 木曜日:11時30分~24時 金曜日:11時30分~翌1時 土曜日:11時~翌1時 日曜日:11時~22時 |
見どころが集中していて回りやすいクリスマスマーケット
ジュネーブのクリスマスマーケットは華やかさもありつつ、さっぱりした厳かな感じも魅力。
テイストを統一した屋台。
カルーゼルもあります。
クリスマスパブはすごい熱気!
同時期に開催される伝統的な祭り「エスカラード」とハシゴしても
クリスマスとは関係ありませんが、ジュネーブでは毎年12月にエスカラード祭りが開催されます。
エスカラード祭りは、1602年12月にフランス軍がジュネーブの城壁にハシゴ(=エスカラード)を掛けて夜襲をかけた際、市民も総出でフランス軍を撃退したという歴史にちなむイベントです。
この時期にはジュネーブ市内の各所でチョコレートのお鍋が売り出されますが、これはフランス軍の侵入を目にしたロワヨームおばさんがアツアツの野菜スープを侵入者にぶちまけたという逸話にちなむものです。
小さいサイズもあるので、お土産にもピッタリ。
時代衣装を身にまとった市民のパレードもあり、非常に盛り上がるお祭りです。
期間(パレード) | 2023年12月10日・11日(夜間) 2024年は12月7日・8日に開催予定です。 |
公式サイト | https://escalade.ch/ |
期間が合えばこちらも是非!
注意事項
とにかく寒い!防寒対策を万全に
冬場の野外イベントですので非常に寒いです。イルミネーションを目当てにする場合は、夜間に外を長時間歩くことになりますので、防寒対策は必須。
日曜日は休業・短縮営業のお店が多い
クリスマスマーケットは日曜日もやっていますが、日曜日は一般の店舗の大部分が休業。買えるもののバリエーションは限られるので、注意が必要です。
トイレは行列覚悟。可能であれば飲食店へ
クリスマスマーケットでのトイレ利用は基本的に行列覚悟です。近隣の飲食店の利用も検討する必要がありそう。
まとめ
本記事ではスイス国内のクリスマスマーケットを3か所ご紹介しました。
それぞれに個性のあるクリスマスマーケットなので、機会があればぜひ訪れてみてください。
以上です。
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