【Doctolibが便利】フランス留学中に病院を受診。予約方法や医療費の請求手続きの体験談

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日常生活を送るうえでどうしても避けられないケガや病気といったアクシデント。

日本であれば病院を受診したり薬を買ったりすることは難しくありませんが、海外では勝手が全く異なるためスムーズにいかないことが多いです。

それはフランスも全く例外ではありません(むしろ日本よりかなり複雑な部類)。

フランスの公的医療保険システムについてはこちらの記事で軽く触れましたが、今回は筆者が実際にリヨンの病院に掛かって薬を処方してもらった際の体験談をご紹介します。

本記事の内容は日本の海外旅行傷害保険を利用して病院にかかる場合には当てはまりません。またこの記事の内容は非医療従事者である筆者の体験に基づくものであることをご理解ください。

目次

フランスで病院の受診予約をする方法

筆者は皮膚の疾患の治療を受けるために病院を受診。内容的に皮膚科の専門医を紹介してもらう必要があったため、まずは一般医から受診することにしました。

フランスで病院を受診する際のルール

フランスで医者にかかる際、どんな症状であれ(救急の場合を除き)まずは一般医(Médecin Généraliste)を受診するのが普通。より高度な治療が必要であれば一般医の判断で症状に応じた専門医や専門病院を紹介してくれます。

フランスではこのように専門医の診察を受けるまでに時間や手間がかかるのが難点ですが、一方で自分で症状を判断して専門医にかかる形式の日本で起こる「患者の自己判断で間違えた専門医を受診してしまう」ようなケースは少なそう。

ただしフランスで専門医に掛かるのは結構大変で、ほぼ確実に予約が必要になるほか、診療科によっては1ヵ月以上待たなければならないこともあります。

筆者は紹介してもらった皮膚科の専門医が2ヵ月待ちだったので諦めました。

なお一般医を飛ばして専門医に掛かることも可能ではあるようですが、その場合はフランスの公的健康保険でカバーされる割合が下がってしまうといったペナルティーを受けることになるみたいです。

Doctolibを使った病院の探し方

フランスで医者や病院を探す際は、オンラインのサービスを使うのが定番です。

なかでもメジャーなのがDoctolib

英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語に対応しているので、フランス語ができなくても大丈夫です。

ここからDoctolibを使った病院の探し方を具体的に紹介します。

Doctolibのトップ画面。

必要に応じて言語を変更(下にスクロールしていくと利用国と利用言語を選択できる)したら、検索窓に検索したい内容(希望する診療科や立地など)を入れて検索をかけます。

検索条件に該当する医者や病院の一覧が表示されました。

オンラインで予約できる枠があれば、予約可能な日付と時間が表示されます。

医師の名前と住所の下にあるSectorはフランスにおける医師の分類で、Sector 1は法律で定められた医療費で診察する医師、Sector 2は医師が自由に決めた医療費で診察する医師、Sector 3はセキュリテ・ソシアルと提携していない医師をそれぞれ表しています。

Sector 1と2の場合は医療費の還付が受けられますが、Sector 3の場合は医療保険による還付は受けられず自己負担になることが多いようです。よほどのことが無い限りはSector 1の医師を選ぶのが賢明と言えそう。

画面上部のMore Filters機能を使えば、医師の使用言語を指定して検索することもできます。

また医師の詳細を確認することも可能です。

支払い方法やCarte Vitaleの利用可否(支払金額を自己負担分のみにできる)といった情報が分かります。

問題無さそうであれば、BOOK APPOINTMENTから予約します(オンライン予約が可能な場合)。

持参すべきもの

Carte Vitaleを持っていれば持参します。

もし持っていない場合であっても、最低限社会保険番号は分かるようにしておきましょう。筆者の場合、一般医の受診時はCarte Vitaleがまだ手元になかったので、Attestation de droits à l’assurance maladieを持参しました。

医療費の還付請求(Carte Vitaleが手元にある場合)

病院を受診する際に医師にCarte Vitaleを提示し、自己負担額を支払います。

今後もその医師にお世話になる可能性が高い場合は、かかりつけ医(還付割合が高くなる)の登録を行っておくと良いかもしれません(詳細は直接聞いてみてください)。

薬局で処方薬を購入する際も、Carte Vitaleを提示することで自己負担分のみの支払いで済みました。

医療費の還付請求(Carte Vitaleが手元にない場合)

社会保険番号を伝える

Carte Vitaleがまだ手元にない場合や忘れてしまった場合は、社会保険番号を医師に伝え、feuille de soinsという紙を受け取ります。

feuille de soinsの実物。

feuille de soinsを提出する

所管のCPAM(Caisse Primaire d’Assurance Maladie)に提出します。

郵送のほか、CPAM備え付けのポストへの投函でも提出が可能です。

筆者の場合、所定の場所に署名したfeuille de soinsをCPAMのポストに投函しに行きました。他の書類は提出不要でした。

薬局で処方薬を購入する

薬局で処方薬を購入する際も、社会保険番号を伝えました。

こちらではfeuille de soinsの手続きはなく、自己負担分のみの支払いで済みました。支払情報もameliのウェブサイトやアプリで確認することができました。

相互保険(Mutuelle)を使った医療費請求

さてMutuelleを使って自己負担分を補う場合、Mutuelleの加入者証があれば自己負担分の支払いも不要になる(Mutuelleに直接請求が行く)らしいですが、筆者はつい最近Mutuelleに加入したばかりで加入者証が手元にないので、正直具体的にどうなるかはよく分かっていません。

現在は自己負担分を一旦支払ったうえでMutuelleに別途還付請求をするという手続きを取っています。

加入者証などについて進展があり次第、こちらに追記します。

まとめ

この記事では、筆者がフランスで病院を受診した際の体験談をご紹介しました。

専門医の受診は非常に困難ですが、一般医であれば意外と簡単に受診できるなというのが個人的な感想。医療費の計算にバリエーションがあって難しいので、少しずつ解像度を上げていきたいですね(でもその前にフランスの滞在期間が終わりそう)。

本内容が少しでも参考になれば幸いです。

以上です。

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