IELTSのリーディングテストは、読み書きの得意な傾向の強い日本人にとって得点源になりうるセクション。
実際、日本人のセクションごとの平均スコアを見ても、リーディングが一番高いです。
2022年の日本人受験者の平均スコアはリーディングが6.10と最も高く、他はリスニングが6.00、ライティングが5.70、スピーキングが5.50でした。
日本人はもともと学校の授業で文法・語法を集中的に学習しているので、解法さえ習得してしまえばオーバーオールスコアを引き上げるくらいのスコアを安定的に狙うことができます。
筆者は大学院留学のためにIELTSを受験し、
アカデミックリーディングでは最高8.5を取りました。
この記事では、IELTSアカデミックリーディングの試験形式のおさらいをした後、ハイスコアを取得するために押さえるべきIELTSアカデミックリーディングの出題内容をご紹介します。
- IELTSアカデミックリーディングの全体像
- IELTSアカデミックリーディングで出題される設問内容と解き方
IELTSリーディングは「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」で出題内容が異なります。
本内容は大学・大学院出願用のアカデミック・モジュールに対応する内容ですので、ジェネラル・トレーニング・モジュールには必ずしも対応しない部分もあります。
IELTSアカデミックリーディングの概要
IELTSアカデミックリーディングで効率よくハイスコアを取るためには、試験形式を知ることが欠かせません。
試験の形式と配点
IELTSアカデミックリーディングは3つのパッセージから成り、60分以内で40問の設問に回答します。リスニングとは異なり答案用紙に回答を書き写す時間は設けられていないので、試験時間内に答案用紙に全ての回答を記入しましょう。
パッセージ | 内容 | 設問数 | 試験時間 |
---|---|---|---|
パッセージ1 | 学術雑誌や論文等から取られた長文を読み、問いに答える | 約13問 | (20分) |
パッセージ2 | 学術雑誌や論文等から取られた長文を読み、問いに答える | 約13問 | (20分) |
パッセージ3 | 学術雑誌や論文等から取られた長文を読み、問いに答える | 約13問 | (20分) |
合計40問 | 合計60分 |
正答数とバンドスコアの関係
正答数とバンドスコアの対応表は以下のとおり。
例えば、IELTSアカデミックリーディングでバンドスコア7.0を取得するためには、40問中30問以上正答する必要があります。
正答数(アカデミック) | バンドスコア |
---|---|
39-40(満点) | 9.0 |
37-38 | 8.5 |
35-36 | 8.0 |
33-34 | 7.5 |
30-32 | 7.0 |
27-29 | 6.5 |
23-26 | 6.0 |
19-22 | 5.5 |
15-18 | 5.0 |
13-14 | 4.5 |
10-12 | 4.0 |
8-9 | 3.5 |
6-7 | 3.0 |
4-5 | 2.5 |
ジェネラル・トレーニング・モジュールとの違い
アカデミック・モジュールは大学や大学院の講義に耐えうる英語力を測るため、やや難解で硬派な文章が出題される傾向です。
一方でジェネラル・トレーニング・モジュールは日常生活を送るための英語力を測るため、比較的読みやすい文章が出題される傾向です。ただし、文章が(相対的に)易しい分、高いバンドスコアを取得するために要求される正答数は厳しめです。
IELTSアカデミックリーディングの典型的な出題方式8選
ここからはIELTSアカデミックリーディングで出題されやすい問題形式を8つご紹介します。
- 選択問題【選択式】
- パラグラフ内容マッチング問題【選択式】
- 文章マッチング問題【選択式】
- ヘディングマッチング問題【選択式】
- 要素マッチング問題【選択式】
- フローチャート・図表・文章の穴埋め問題【記述式】
- ノート・要約穴埋め問題【選択式・記述式】
- TRUE/FALSE/NOT GIVEN問題 & YES/NO/NOT GIVEN問題【選択式】
それぞれ解き方と例題も付けているので、よければ参考にどうぞ。
選択問題【選択式】
概要
複数の選択肢から本文の内容に一致するものを選ぶ。
設問内容により回答が一つの場合と複数の場合があるので、よく問題文を読むことが重要です。
いわゆるMultiple-choice questions問題です。
解き方
パッセージを読む前にまず問題文に目を通し、キーワードを拾います。
続いてパッセージを読み進めていき、キーワードが出てきたらマークしておきます。そしてキーワードが出てきたパラグラフを読み終わるごとに、問題文をチェックします。
問題文の内容は基本的にパッセージに出てくる順番になっています。
例題
例題は回答が1つのパターンです。設問1はパラグラフ1の内容について問うものですので、パラグラフ1のどこかに答えがあることになります。問題文の青下線を引いた箇所が選択肢Aと合致するので、設問1の正解はAです。
【設問1から4の案内】
Questions 1 – 4
Choose the correct letter, A, B, C or D.
Write the correct letter in boxes 1-4 on your answer sheet.
【設問1と選択肢】
1 In paragraph one, the writer suggests that companies could consider
A abolishing pay schemes that are based on age.
B avoiding pay that is based on piece-rates.
C increasing pay for older workers.
D equipping older workers with new skills.
【問題文(第1パラグラフのみ)】
The general assumption is that older workers are paid more in spite of, rather than because
of, their productivity. That might partly explain why, when employers are under pressure to
cut costs, they persuade a 55-year old to take early retirement. Take away seniority-based
pay scales, and older workers may become a much more attractive employment proposition.
But most employers and many workers are uncomfortable with the idea of reducing
someone’s pay in later life – although manual workers on piece-rates often earn less as they
get older. So retaining the services of older workers may mean employing them in different
ways. …
パラグラフ内容マッチング問題【選択式】
概要
与えられた情報が含まれるパラグラフを選ぶ。
いわゆるMatching paragraph information問題です。
解き方
まずパッセージを読む前に各設問番号に対応する文章を読み、大体で良いので内容を頭に入れます。
続いてパッセージを読んでいき、各パラグラフを読み終わるごとに設問番号の内容と照らし合わせていきます。
設問番号の文章はパラグラフの内容の言い換えになっているパターンがほとんどですので、各文章の内容が把握できていれば、該当のパラグラフを読み終えた時点で該当する選択肢が見つかります。
例題
例題では、設問番号14から19までの文章に該当する内容を含むパラグラフを、AからHの中から選びます。スペースの都合上パラグラフAのみ掲載しています。
NB You may use any letter more than once.という記述があるので、同じパラグラフを複数回選択することになる可能性が高いです。
【設問】
Questions 14 – 19
Sample Passage 7 has eight paragraphs labelled A-H.
Which paragraphs contains the following information?
Write the correct letter A-H in boxes 14-19 on your answer sheet.
NB You may use any letter more than once.
【いずれかのパラグラフに含まれる内容を記述した文章】
14 a comparison of past and present transportation methods
15 how driving habits contribute to road problems
16 the relative merits of cars and public transport
17 the writer’s prediction on future solutions
18 the increasing use of motor vehicles
19 the impact of the car on city development
【問題文】タイトル:The Motor Car
A There are now over 700 million motor vehicles in the world – and the number is rising by more than 40 million each year. The average distance driven by car users is growing too – from 8km a day per person in western Europe in 1965 to 25 km a day in 1995. This dependence on motor vehicles has given rise to major problems, including environmental pollution, depletion of oil resources, traffic congestion and safety. …
出典:115013_academic_reading_sample_task_-_matching_information__2_.ashx (ielts.org)
文章マッチング問題【選択式】
概要
与えられた文章に続く文章を選択肢から選ぶ。
いわゆるMatching sentence endings問題です。
解き方
パッセージを読む前に、与えられた文章と選択肢に目を通しましょう。ここでキーワードと思われる語句をチェックしておきます。
その後パッセージを読み進めていき、パラグラフを読み終わるごとに与えられた文章と一致する内容がないかチェック。もしあれば選択肢にも目を通し、回答と思われる選択肢を選びます。
与えられた文章と選択肢は必ず文法的に正しい組み合わせになるので、もし迷ったら試しに当てはめてみて正しい文になるか確認するのも手です。
例題
まず与えられた文章を読みんで内容を把握します。今回の場合、3つ全てHarknessに関係する内容で、1つ目はresearch method、2つ目はreconstruction、3つ目はinnovativeあたりがカギになりそうだと推測ができます。同じように選択肢にもざっと目を通します。
そのうえでパッセージを読み進めていくとこれらのキーワードや関連する語が出てくるはずなので、そうしたら選択肢を再度チェックしていきます。
【設問】
Questions 1– 3
Complete each sentence with the correct ending, A-F, below.
Write the correct letter, A-F, in boxes 1-3 on your answer sheet.
【与えられた文章】
1 Harkness’s research method was different to that of other writers because
2 Harkness’s reconstruction of the 16th-century London scientific groups was new
because
3 Harkness shows that the 16th-century London scientists were innovative because
【選択肢】
A she has the greatest knowledge of Elizabethan London.
B she started by seeking to understand how basic terms were used in the past.
C they worked as individuals rather than as a group.
D she examined how their methods evolved and changed.
E Clement Draper was the best scientist of his time.
F they used old ways of analysing written information for new purposes.
出典:pb-sample-academic-reading-matching-sentence-endings-task-and-key.ashx (ielts.org)
ヘディングマッチング問題【選択式】
概要
各パラグラフの見出し(ヘディング)として相応しい文章を選択肢から選ぶ。
いわゆるHeading matching questions問題です。
解き方
まずパッセージを読む前にヘディングの選択肢を読み、各選択肢に含まれる要素を分析します。
続いてパッセージを読み始め、パッセージの各パラグラフを読み終えるたびに内容に合致するヘディングを選んでいきます。
選択肢として与えられるヘディングは大抵の場合パラグラフの総数よりも多いので、使用済の選択肢は消しておくと後で混乱しなくて済みます。
アルファベット(A, B, C…)を選ぶ場合とローマ数字(i, ii, iii…)を選ぶ場合があるので、答案用紙に回答を書く際に間違えないよう注意。
例題
この設問では、AからEのアルファベットが振られた各パラグラフに対応する見出しについて、iからviiiの選択肢から一つずつ選ぶことになります。パラグラフBの見出しとしては既にiが例として選ばれているので、パラグラフAとC~Eについてそれぞれ見出しを選びます。
今回はスペースの都合上パラグラフAのみ掲載していますので、このパラグラフの見出しをiiからviiiのなかから選んでみます。
【設問】
Questions 1 – 4
Reading Passage 1 has five sections, A-E.
Choose the correct heading for each section from the list of headings below.
Write the correct number, i-viii, in boxes 1-4 on your answer sheet.
【選択肢】見出し
List of Headings
i Dramatic effects can result from small changes in traffic just as in nature
ii How a maths experiment actually reduced traffic congestion
iii How a concept from one field of study was applied in another
iv A lack of investment in driver training
v Areas of doubt and disagreement between experts
vi How different countries have dealt with traffic congestion
vii The impact of driver behaviour on traffic speed
viii A proposal to take control away from the driver
【回答番号と解答例】
1 Section A
Section B i (Example)
2 Section C
3 Section D
4 Section E
【問題文】タイトル:The Physics of Traffic Behavior
A Some years ago, when several theoretical physicists, principally Dirk Helbing and Boris
Kerner of Stuttgart, Germany, began publishing papers on traffic flow in publications
normally read by traffic engineers, they were clearly working outside their usual sphere of
investigation. They had noticed that if they simulated the movement of vehicles on a
highway, using the equations that describe how the molecules of a gas move, some very
strange results emerged. Of course, vehicles do not behave exactly like gas molecules: for
example, drivers try to avoid collisions by slowing down when they get too near another
vehicle, whereas gas molecules have no such concern. However, the physicists modified
the equations to take the differences into account and the overall description of traffic as a
flowing gas has proved to be a very good one; the moving-gas model of traffic reproduces
many phenomena seen in real-world traffic.
The strangest thing that came out of these equations, however, was the implication that
congestion can arise completely spontaneously; no external causes are necessary.
Vehicles can be flowing freely along, at a density still well below what the road can
handle, and then suddenly gel into a slow-moving ooze. Under the right conditions a brief
and local fluctuation in the speed or the distance between vehicles is all it takes to trigger
a system-wide breakdown that persists for hours. In fact, the physicists’ analysis suggested
such spontaneous breakdowns in traffic flow probably occur quite frequently on
highways.…
まず見出しの各選択肢に何が書いてあるかをざっくり把握します。
続いてパラグラフAを読んでみましょう。このパラグラフはtheoretical physicists(青下線)が発表した研究内容について書かれているようです。さらにこのペーパーは本来ならtraffic engineers(赤下線)の領域であるとも書いてあります。
つまり、パラグラフAの主題は特定分野の研究が別の分野に応用されること。
このことから、パラグラフAの適切な見出しはiiiです。
要素マッチング問題【選択式】
概要
本文中の特定の人物の主張や記述内容について、対応する人物名や著書名といった要素を選ぶ。
いわゆるMatching features問題です。
解き方
パッセージを読む前に、まず特定の人物の主張や記述内容に関する質問文を読み、キーワードを拾います。次に与えられている人物名や著書名のリストに目を通し、ざっとで良いので記憶します。
続いてパッセージを読み進めていき、先ほどの人物名や著書名が出てきたら目印をつけておきましょう。質問文の内容はその周辺(大抵は同一のパラグラフ内)にあります。
例題
この出題形式では、回答番号に対応する特定の人物の主張や記述内容と人物名や著書名といったリストが与えられます。
この設問では、回答番号7から10に対応する回答をAやBといったアルファベットから選ぶことが分かります。またNB You may use any letter more than once.とあるので、この場合は同じアルファベットを複数回選んでも良いことに注意が必要です。
【設問】
Questions 7 – 10
Look at the following items (Questions 7-10) and the list of groups below.
Match each item with the group which first invented or used them.
Write the correct letter A-E in boxes 7-10 on your answer sheet.
NB You may use any letter more than once.
【回答番号に対応する特定の人物の主張や記述内容】
7 black powder
8 rocket-propelled arrows for fighting
9 rockets as war weapons
10 the rocket launcher
【人物名や著書名等のリスト】
First invented or used by
A the Chinese
B the Indians
C the British
D the Arabs
E the Americans
出典:THE ROCKET – FROM EAST TO WEST (ielts.org)
フローチャート・図表・文章の穴埋め問題【記述式】
概要
空欄に該当する文言を入れて文章を完成させる。
いわゆるCompleting flow-charts/tables/sentences問題です。
解き方
まずパッセージを読む前に問題のフローチャート・図表・文章に目を通し、それぞれの資料の特徴(説明されている内容や構造)を掴んだうえでキーワードを拾います。その際空欄に当てはまる品詞(名詞、形容詞etc.)も確認しておきます。
そこまでしたらパッセージを読み進めていき、キーワードが出てきたら要注意です。問題の文章と照らし合わせて、適切と思われる語句を入れましょう。文字数と品詞に注意!
記述式の場合、指定の文字数を超過すると、たとえ正答の内容が含まれていても不正解になってしまいます。
例えば、質問文にNO MORE THAN THREE WORDSと書かれている場合、1単語から3単語までの回答を答案用紙に書きます。またA NUMBERと書かれている場合、一つの番号を答案用紙に書きます。
例題
例題では下の図表の空欄9から13に入る語句をパッセージから抜き出します。
このタイプの設問の場合、既に与えられている情報から空欄に入りそうな語句を推測することができます。
例えば、species、sizeといった項目から、この表はおそらく生物に関する内容を示しているだろうと考えることができます。
また縦軸に注目すると、空欄9と12には気候に関連する語句が入る可能性が高いことが分かります。
さらに、上段に既に与えられている語句から判断すると、空欄9と12に入る語句も形容詞かもしれません。
なおNO MORE THAN THREE WORDSという条件があるので、3単語以下の語句を抜き出します。
【設問】
Question 9 – 13
Complete the table below.
Choose NO MORE THAN THREE WORDS from the passage for each answer.
Write your answers in boxes 9-13 on your answer sheet.
【図表】
Species | Size | Preferred climate | Complementary species | Start of active period | Number of generations per year |
French | 2.5cm | cool | Spanish | late spring | 1-2 |
Spanish | 1.25cm | 9 [空欄] | 10 [空欄] | 11 [空欄] | |
South African ball roller | 12 [空欄] | 13 [空欄] |
出典:A Remarkable Beetle (ielts.org)
ノート・要約穴埋め問題【選択式・記述式】
概要
本文の一部を要約したパラグラフの空欄に当てはまる語句を入れる。選択肢が与えられている場合と自分で本文から拾う場合の2パターンが存在する。
いわゆるCompleting note/sammary問題です。
解き方
まずパッセージを読む前に、途中に空欄が設けられた問題パラグラフに目を通します。そこで問題パラグラフのトピックをまず頭に入れ、パッセージでその話題が出てきたら意識できるようにしていきます。またこのとき、空欄に当てはまる語句の品詞(名詞、形容詞など)の見当もつけておきます。
ここまで終わったらパッセージを読んでいきます。問題パラグラフは本文の一部を本文とは別の表現を用いて要約したものなので、問題パラグラフのトピックが頭に入っていればパッセージを読み進めていくうちに該当部分がすぐに見つかるはず。
回答となる語句は比較的近い位置に散りばめられていることが多いです。
パッセージで該当部分が見つかったら、問題パラグラフと照らし合わせながら注意深く読みます。
選択式の場合は、与えられた選択肢の中で適切と思われるものを一つずつ空欄に当てはめていきましょう。
記述式の場合は、文字数と品詞に注意して適切な語句を空欄に当てはめていきます。大抵の場合はパッセージ内の表現をそのまま抜き出せばOKですが、まれに問題パラグラフに合うように型を変える必要があるので注意が必要です。
例題
例題では、1から6の空欄に入る語句をパッセージから抜き出します。
要約本文内の空欄を一つずつ見ていくと、どうやら名詞が入るらしいことが分かります。またその内容から1から3に物質名が入ることが推測できます。要約タイトルもパッセージの中で回答が見つかる箇所を特定するヒントになります。
さらにONE WORD ONLYの条件があることを踏まえると、対象となる語句は1単語で成立する語のようです。
【設問】
Questions 7 – 6
Complete the notes below.
Choose ONE WORD ONLY from the passage for each answer.
Write your answers in boxes 7-6 on your answer sheet.
【要約タイトル】
Marie Curie’s research on radioactivity
【要約本文】
- When uranium was discovered to be radioactive, Marie Curie found that the element called 1 …………… had the same property.
- Marie and Pierre Curie’s research into the radioactivity of the mineral known as 2 …………… led to the discovery of two new elements.
- In 1911, Marie Curie received recognition for her work on the element 3 …………… .
- Marie and Irène Curie developed X-radiography which was used as a medical technique for 4 …………… .
- Marie Curie saw the importance of collecting radioactive material both for research and for cases of 5 …………… .
- The radioactive material stocked in Paris contributed to the discoveries in the 1930s of the 6 …………… and of what was known as artificial radioactivity.
出典:pb-sample-academic-reading-note-completion-task-and-key.ashx (ielts.org)
TRUE/FALSE/NOT GIVEN問題 & YES/NO/NOT GIVEN問題【選択式】
概要
本文に関する記述内容について、TRUE/YES(本文の内容と一致する)、FALSE/NO(本文の内容に反する)、NOT GIVEN(本文に記述がない)のいずれかを選ぶ。
解き方
TRUE/FALSE/NOT GIVEN問題は主に本文の「記載情報」について、YES/NO/NOT GIVENは主に本文の「内容」について問われます。設問は基本的にパッセージに出てくる順番と同じです。
TRUE/YESは「本文に該当の内容が書かれており、かつ一致する」、FALSE/NOは「本文に該当の内容が書かれており、かつ反する」場合に選択します。NOT GIVENは「本文に該当の内容が書かれていない」場合にのみ選択しましょう。
FALSE/NOの選択肢とNOT GIVENの選択肢で悩む場合が多いと思いますが、これらの違いはシンプルに「本文に該当の内容が書かれているかどうか」です。なので推測したり、無理に行間を読もうとすると引っかかります。
あくまで客観的に「本文に書いてあるか」を冷静に見定めましょう。
例題
例題はこちら。解説は下に続きます。
【問題文】タイトル:The life and work of Marie Curie
Marie Curie is probably the most famous woman scientist who has ever lived. Born
Maria Sklodowska in Poland in 1867, she is famous for her work on radioactivity, and
was twice a winner of the Nobel Prize. With her husband, Pierre Curie, and Henri
Becquerel, she was awarded the 1903 Nobel Prize for Physics, and was then sole winner
of the 1911 Nobel Prize for Chemistry. She was the first woman to win a Nobel Prize.
From childhood, Marie was remarkable for her prodigious memory, and at the age of 16
won a gold medal on completion of her secondary education. Because her father lost his
savings through bad investment, she then had to take work as a teacher. From her
earnings she was able to finance her sister Bronia’s medical studies in Paris, on the
understanding that Bronia would, in turn, later help her to get an education.
In 1891 this promise was fulfilled and Marie went to Paris and began to study at the
Sorbonne (the University of Paris). She often worked far into the night and lived on little
more than bread and butter and tea. She came first in the examination in the physical
sciences in 1893, and in 1894 was placed second in the examination in mathematical
sciences. It was not until the spring of that year that she was introduced to Pierre Curie.
【設問】
Questions 1 – 3
Do the following statements agree with the information given in Reading Passage 1?
【回答方法に関する説明】
In boxes 1-3 on your answer sheet, write
TRUE if the statement agrees with the information
FALSE if the statement contradicts the information
NOT GIVEN if there is no information on this
【本文に関する記述内容】
1 Marie Curie’s husband was a joint winner of both Marie’s Nobel Prizes.
2 Marie became interested in science when she was a child.
3 Marie was able to attend the Sorbonne because of her sister’s financial contribution.
設問1の正答は本文の内容に反する(赤下線部分)ためFALSE、設問3の正答は本文の内容と一致する(青下線部分)ためTRUEとなります。
設問2については、本文には確かにMarieの子供時代に関する記述はありますが、科学への興味については触れられていません。このことから設問2の正答はNOT GIVENです。
まとめ
今回はIELTSアカデミックリーディングの概要とよくある出題形式8パターンをみてきました。それぞれに解答が見つかる場所の傾向や有効な解き方があるので、頭に入れておくと不必要に緊張せずに試験に臨めると思います。
今後IELTSアカデミックリーディングについては、必要なスキルやレベル別勉強法(+筆者が8.5を取った勉強法)についても記事にする予定です。
この記事が参考になれば幸いです。
以上です。
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