香港の有名観光地といえば、やはりビクトリア・ピーク!

特に、山頂まで登る途中の景色までも楽しめるピークトラムは、香港を訪れる多くの旅行者にとって外せない定番ルートです。
かく言う筆者も「せっかくならピークトラムで登頂したい!」と思っていた一人。
しかし香港初訪問のとき、なぜか乗り場にたどり着けず断念した苦い経験があります。

当時はGoogle Mapsなんてなかったので、頼りは案内板やガイドブックの地図くらい。今は良い時代になりましたね…。
そして時代は流れ、今ではスマートフォンさえあれば地図アプリで迷わず行ける…と思いきや、ピークトラム乗り場はMTRセントラル駅から少し離れた位置にあり、道順を知らないと今でも迷いやすいスポットだったりします。
そこで今回改めて現地を訪問し、分かりづらいと思った箇所を解説しながら写真付きでピークトラム乗り場への行き方を解説しました。ピークトラム乗り場へ迷わずに確実にアクセスしたい方必見の記事です。
ピークトラム乗り場はMTR中環(セントラル)駅から少し距離がある
ふもと側のピークトラム乗り場は、香港島の中心部・中環(セントラル)エリアに位置しています。
ただしMTR中環駅のすぐ隣にあるわけではなく、実際には駅から10〜15分ほど歩く必要があります。
ピークトラム乗り場への道が一本道なら何の問題もないのですが、複数ルートの可能性があったり、途中で公園を突っ切ったりすることもあり、初めてだと迷ってしまうかも。
もちろん案内看板はありますが、正直「あまり親切ではないな…」と思う場面もたびたびありました。
そのうえで、本記事では、
- 最短距離でたどり着けるけれどあまり案内のない「K出口ルート」
- 案内が豊富だけれど途中が若干不親切な「J出口ルート」
の2ルートをメインにご紹介します。
どちらのルートが自分に合うか考えながら読み進めてみていただけると、スムーズに乗り場にたどり着けるはずです。
ルートの比較:最短は「K出口」、迷いにくいのは「J出口」
前述の通り、ピークトラム乗り場へ向かう際に最も重要なのが どのMTR出口を使うか。
セントラル駅は出口が非常に多く、間違えると一気に遠回りになってしまいます。
結論から言うと、次の2ルートのどちらかを選ぶのがおすすめ。
最短距離で行けるのは「K出口ルート」
K出口は直線距離ではピークトラム乗り場に最も近い出口。
途中に案内はあまりないものの、他のルートと比較して迷う要素は少な目ですし、混雑もありません。
知っていれば最短ルートでアクセスできますが、後述のJ出口ルートと比較すると若干傾斜があるので、比較的体力に余裕のある人におすすめ。
筆者のように「ショートカット大好き&最短距離を歩きたいタイプ」には最適ですが、方向感覚に自信がない場合は次のJ出口ルートが無難です。
迷わず行きたいなら王道の「J出口ルート」
J出口は構内・地上にピークトラムの案内板が多く、ピークトラム乗り場に行くには王道のルート。
公式で出てくるのもこちらのルートです。
K出口ルートよりはやや迂回するためアクセス距離自体は長くなるものの、「迷わない安心感」を優先したいならJ出口が圧倒的におすすめ。
途中遮打花園(Chater Garden)を突っ切る際に一時的に案内表示がなくなるので、そこだけに注意すれば迷う要素はあまりありません。
どちらを選んでも10〜15分ほどの徒歩で到着しますが、旅行中の貴重な時間を無駄にしないためにも、事前にルートを把握しておくと安心です。このあとは、写真付きで「K出口ルート」→「J出口ルート」の順に具体的なルートを紹介していきます。
選択肢1:K出口ルート【最短】
ステップ1:MRT中環駅K出口から出る
まずはK出口(皇后像廣場)から外に出ます。
大きな出口なのですぐに見つかるはず。

ステップ2:滙豊総行大廈の下まで突っ切り、長江公園へ
K出口を出ると、皇后像廣場(Statue Square)に出ます。
広場を突っ切り、徳輔道中(Des Voeux Road)を渡ります。
建築が特徴的な香港のシンボル・滙豐香港總行大廈(HSBCビル)の下がオープンスペースになっているので、そこをさらに突っ切ります。

ステップ3:長江公園を突っ切る
滙豐香港總行大廈を突っ切り、皇后大道中(Queen’s Road Central)を渡ると、長江公園(Cheung Kong Park)が見えてきます。この長江公園を挟むことで斜め移動ができるため、最短ルートが成立するというわけです。
エスカレーターを利用して上へ。

エスカレーターを上ると、写真のような場所に出ます。
左に行くとそのままピークトラム乗り場のある花園道(Garden Road)へアクセスできます。
右(階段)に行くと、公園を突っ切って花園道にアクセスすることになります。

階段を上ると、左に行く道とさらに上への階段に分かれます。
左に行くと遊歩道があり、ICBC Towerにつながる歩道橋(写真)があります。
上に行くと聖約翰主教座堂(聖ヨハネ座堂)という古い教会があり、そこからも花園道に行けます。
今回は左の遊歩道に進みます。

ICBC Towerにつながる歩道橋に到着しました。ここにピークトラムの案内があります。
案内に従い直進します。

歩道橋から見た景色はこんな感じ。
この通りが花園道で、正面のビルの下にピークトラム乗り場があります。

ステップ4:花園道を上る
あとは花園道を山に向かって道なりに進むだけ。
このあたりから段々観光客が増えてくるので、観光スポットに向かっている感じが強くなってきます。

人だかりが見えてきました。ここまで来ればもう迷う心配はありません。

ピークトラム乗り場に到着しました。

筆者が到着した際(平日の夕方)は、サンセットを見るためなのか、ピークトラム乗り場には長蛇の列ができていました。
余談ですが、このとき筆者は「もしそこまで混んでいなかったらピークトラムに乗ってみるか…」と思い、チケットは現地で買えたら買うくらいの感じで行きました。でもチケット購入の列ですらこの混雑です。結局この日はピークトラムは断念し、路線バスで向かう方針に切り替えました。
選択肢2:J出口ルート【王道】
ステップ1:MTR中環駅J出口から出る
まずはJ出口を目指します。
J出口は公式にピークトラムに向かうルートに認定されているようで、ちゃんと案内もあります。ピークトラムのピクトグラムもあって分かりやすいようになっています。

J出口は一番端にあるので、通路をずっと進んでいくとたどり着けます。

ステップ2:遮打花園を突っ切る
出口を抜けると遮打花園(Chater Garden)があります。
ピークトラム乗り場へは公園を突っ切る必要があります。

そのまままっすぐ突っ切ります。
公園内には細かく案内表示がないため、公園内を歩き回ると迷う人がいるかも。
とにかくこの写真の手前から奥へ突っ切るイメージで一直線に歩けば大丈夫です。

ステップ3:金鐘道を渡り、花園道に入る
トラムも走っている金鐘道に辿り着くので、横断歩道を渡ります。
奥に見えている坂道が花園道です。

さらに横断歩道を渡って花園道へ。ピークトラムの方向を示すピンク色の案内板も見えています。

あとは道なりに進むだけ。

乗り場が見えてきました。

【番外編】トラム駅から向かうルート
香港島で運行しているトラムの駅からピークトラム乗り場に向かうこともできます。
おすすめは銀行街(Bank Street)駅。停留所の目の前がHSBCビルなので、そのままビルの下を突っ切ればあとはK出口ルートと同じです。

ピークトラム乗り場への案内版(青色)もあるので、参考に。

ピークトラムの運賃とチケット購入方法
ピークトラムの運行時間と運賃
ピークトラムは毎日朝7時30分~夜11時まで運行しています。
ピークトラムの乗車券については、ピークトラムの乗車券のみのタイプやスカイテラス(展望台)の入場券がセットになったものなど、複数のタイプが販売されています。
まずはピークトラム単体の運賃から。
| 区分 | 往復 | 片道 |
|---|---|---|
| 大人 | HK$ 108(約2,170円) | HK$ 76(約1,530円) |
| 子供(3歳~11歳)・シニア(65歳~) | HK$ 54(約1,090円) | HK$ 38(約770円) |
次に、ピークトラム乗車券にスカイテラス428の入場券が付いたパッケージ(スペシャルコンボ)はこちら。
| 区分 | 往復 | 片道 |
|---|---|---|
| 大人 | HK$ 168(約3,380円) | HK$ 136(約2,730円) |
| 子供(3歳~11歳)・シニア(65歳~) | HK$ 84(約1,690円) | HK$ 68(約1,370円) |
なお、朝の時間帯(午前8時~10時)だけ使えるモーニングコンボ乗車券も販売されています。
こちらは往復のみの取り扱い。
| 区分 | 往復 |
|---|---|
| 大人 | HK$ 142(約2,860円) |
| 子供(3歳~11歳)・シニア(65歳~) | HK$ 71(約1,430円) |
こちらのチケットはオンラインによる事前購入の他、現地でも購入が可能です。

ただし現地購入は長蛇の列になることも多く、購入+乗車までの待ち時間でとにかく手間がかかるのが常。
さらに写真のように屋外に長時間並ぶことになるので、香港特有の蒸し暑さが結構つらいです…。

台風シーズンだと雨が降ることもあります。外に並ぶ環境としてはあんまり良くないですね…。
そのため、ピークトラムに確実に乗りたい場合は、事前の購入を強くおすすめします。
チケットのオンライン購入方法
チケットの事前予約は公式ウェブサイトからの購入できますが、2025年11月現在、サイトの挙動がおかしい(アクセスしようとするとエラーメッセージが出る)ため、ECサイトでの購入がおすすめです。
例えば以下のような価格帯で販売されています。現地購入よりも少し安価に設定されており、かつそれぞれピークトラム乗車のみやアトラクションとのセット券などニーズに合わせて選択することができるので、無駄もありません。
Klook.comまたECサイトで販売されている乗車券のなかには優先乗車(優先通路や団体入り口から乗車できたりする)ものもあります。通常の乗車券より多少割高なものの、時間や手間を大幅に節約することができます。
まとめ
香港の定番観光スポット・ビクトリアピークへ向かうピークトラムは、乗車自体がひとつのアトラクション!
しかし、乗り場がMTR中環駅からやや離れていることもあり、初めて訪れる場合は道順が少し分かりづらいのも事実です。
今回ご紹介したように、最短で行けるK出口ルートか迷わず歩けるJ出口ルートのどちらかを選べば、スムーズにピークトラム乗り場にたどり着くことができるはず。
またピークトラムは時間帯によっては長い待ち時間が発生するため、事前にオンラインでチケットを購入しておくとスムーズ。現地の行列に並ばずに済む分、旅の時間をより有効に使うことができます。
この記事が、ピークトラムに乗りたい方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
以上です。
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