雙十節の台北を歩く。他国の祝日を思い出しながら感じた、祝祭と日常の距離感

当ページのリンクには広告が含まれています。

コロナ禍を経て、かなり久しぶりの台北行き。

これまでは弾丸旅行が多かったので、今回はもう少しちゃんと台北を楽しみたいと考え、今までよりも長く滞在してみることに。

狙ったわけではありませんが、滞在期間がちょうど雙十節(国慶節)に当たっていました。
雙十節は横浜中華街のイベントなどで体験したことはあるものの、本場は初めて。

雙十節について知っていることといえば、中華民国の建国記念日であることであったり、イベントとして台北101で花火が上がることくらい。それ以外には予備知識はゼロでした。

ちょうどその日に現地の友人のお誘いを受けて台北を観光する機会があったので、今回は雙十節当日の台北の雰囲気がどうだったか、どう過ごしたか、各国のナショナルデーとの違いなんかも交えながら振り返ってみたいと思います。

目次

至る所で国旗掲揚、でも街は普通

雙十節はさすがに重要な節目なだけあって、町中に国旗(天白日満地紅旗)が溢れています。
街頭はもちろんMRTの駅構内にまでひたすら旗が飾られており、非常に気合が入っていることが伝わってきます。

お祭りモードといって差し支えないレベルに町中がデコレーションされている感じ。
シンガポールのナショナルデーも街じゅうに国旗が溢れるので、ちょっと似たような感じがします。

でも雙十節を感じる要素はそれくらい。
交通規制もごく一部でしか行われておらず、商店やレストランの営業時間も普段通りです。

7月14日のパリや重要な政治イベントのある時期の北京では地下鉄の運休を含むかなり大規模な交通規制が行われることを考えると、台湾はかなり控えめ。日本の建国記念の日もそこまで大掛かりなイベントがないので、それにちょっと近いような感覚を覚えました。

雙十節=普通の休日?

その日は(なぜか)陽明山にハイキングにも行きました。

遠くに台北101も見える絶景スポット。

剣潭駅で友人と合流して近くのバス停からバスに乗ったのですが、道中はとにかく非常に混雑しており、ずっと立ちっぱなし。途中でバスの乗り換え(普段はないらしい)も発生しました。

陽明山に着いても、とにかく人が多いこと。暑い日だったので、ちょっと涼しい陽明山は避暑にぴったりなのでしょう。特段特別な日という感じもなく、皆のんびりと散策を楽しんでいます。

聞くと、雙十節のお休みは普通のお休みと変わらない感覚みたい。
何か特別なことをしたりはしないそう。
そんな感じもなんかちょっと日本みたい?

その後は夕食+カラオケ(筆者リクエスト)からの花火見物でした。
カラオケ店が早じまい…なんてこともなく、そこにも雙十節の影は感じられません。

夕食は台湾料理をおごってもらい、カラオケでは牛肉麺をすすり。
普通に楽しかった&美味しかった、という感じです。

カラオケは筆者リクエストなので頻繁に順番が回ってきて、終わる頃には喉が死にそうでした笑

メインイベントはやっぱり台北101の花火!

メインイベントの花火は台北101。
開始時間は22時とやや遅め。

花火の見えるスポットに向かう道はすごい人。MRTの駅から出る人の波に沿って外に向かいます。
おすすめビュースポットがいくつかあるらしく、筆者の一団は国父記念館の敷地内へ。確かに台北101がバッチリ見えます。

到着すると、メインイベントらしくかなりの人が集まっています。
花火の見やすい場所を確保するのがやや大変でしたが、皆立って見ているので、お花見の場所取りと比べればまだマシ。何とかスペースを見つけて花火が始まるのを待ちます。

花火は素晴らしく、時間にして20分くらいはあったでしょうか。台北101の側面から火花が次々に噴射されるのはやっぱり圧巻です。ずっと見上げていたので終わることにはちょっと首が痛くなりました。

ビルの側面から花火が上がる光景は日本ではなかなか見られません。

ただしちょっとイマイチだったのが、まず、ドローンによるパフォーマンスがやや高度低めの位置で行われていたため、筆者が見ていた位置からは見切れてしまい、ほとんど見えなかったこと。そして、台湾らしいスローガンがビルに映し出されていた一方、協賛企業のキャッチコピーもかなり多めだったこと。

なんか結構商業的な感じ?

ちなみに一緒に行った友人は途中からYouTubeの花火中継を観ていました。
そっちの方がちゃんと全部のパフォーマンスが見られるので賢いですが、実際に来た意味は…。

締めは台湾デザートで

そんなこんなで花火は凄かったのですが、パフォーマンス全体としては6割くらい見えたかな?という何とも言えない感じに。祝賀ムードもそこまで強くなく、国旗を持っている人も筆者の視界では居ませんでした。

花火が終わると皆普通に帰ります。

筆者は喉が割とピンチだったので(カラオケのせい)、台湾デザートで喉を潤しました。花火が終わってから食べに来た同じようなグループが結構いたので、もう少し遅かったら入れなかったかもしれません。国父記念館の周辺にはこういうお店があんまりないようなので、見つかって良かったです。

気軽に健康に良さそうなデザートが食べられるって最高。

台湾デザートを食べ終わって帰るころにはMRTの駅はそこまで混雑しておらず、スムーズに帰宅の途に就くことができました。

道中も特段雙十節ならではというものはなく。
深夜営業のお店やコンビニも普通に営業していました。

雙十節は政治的なイベントだけれど、割と自由

振り返って思うこと。

雙十節は非常に重要なイベントですが、国として国民に祝うことを強制するわけでもなければ、国民側もかなりニュートラルに捉えているのが非常に印象的でした。

むしろ横浜中華街で開催されているイベントの方が「台湾!!」みたいな感じ。
本場の祝日の過ごし方は日本と全く変わりません。

パレードなどは明らかに日本とは異質なものですが、それも非常に局地的。花火があれだけの人を集めるという事実を切り取ると、リソースを動員した示威行為というよりも祝賀イベントとしての側面が強そうです。

祝っても祝わなくても良い。当日の過ごし方に干渉しない。
特別感の演出はあるけれど、直接的な不便は生じない。
何となくですが、台湾の持つ「自由さ」のようなものが伝わるような感じがしました。

あとがき

日本の中華街で雙十節を祝うイベントは以前から知っていたので、当日も獅子舞とか政治的なメッセージとか何か街中で派手に祝うようなイメージがありましたが、今回の体験はそれとはある意味対極にあるようなものになりました。

非常にカジュアルであり、そこまで関心を惹くわけではない。
でも皆その意義は知っているし、程度の差こそあれ祝っている人もいる。そんな感覚です。

総統府などでは政治・軍事に関わるイベントが開催されていたようなので、興味のある人はそういう場に行くのでしょう。でも興味を抱く人は実はそこまで多くはないのかもしれません。それよりも自分の日常に意識が向かっている人が多いみたい。外交問題についても割とドライな印象でした。

「そういう政治的なイベントにどう向き合うか」については正解があるわけではありません。でも「お国柄」は確かにあって、旅行者として滞在することで影響を受けたり受けなかったりするのは単純に面白いですね。

現在進行形で外交情勢がごたごたしているので、あのときに行っておいて良かったのかもしれません。

以上です。

関連記事
台湾文化を味わえるスポットに関する記事をまとめました。

台湾と言えば夜市。観光客向けとローカル向けの客層やラインナップ考察と楽しみ方。

台湾は駅弁も有名。台北駅構内で販売されている駅弁をいくつか食べ比べてみました!

最近人気のレトロ喫茶は台北にもたくさんあります。ゆっくり時間が過ごせるお気に入りをご紹介。

台北観光に温泉に立ち寄ってみるのもおすすめ。日本の銭湯スタイルで入れる「瀧乃湯」の訪問記。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次