【庶民の味方!】シンガポールの主要スーパーマーケットの特徴と使い分けについて【駐在経験者が解説】

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シンガポールには面積が小さいながらも大規模から小規模まで色々なスーパーマーケットが存在します。

価格帯も高級路線からディスカウント路線まで意外と多彩。スーパーマーケットを訪れることで、お土産探しを楽しみつつ庶民の生活を垣間見ることができます。

物価の高いシンガポールで自炊する際にもスーパーマーケットは欠かせません!

ホーカーセンターばかりだと栄養が偏ります…。

この記事ではそのようなシンガポールのスーパーマーケットについて、元駐在員の視点からおすすめや使い分けをご紹介します。

目次

シンガポールの主要スーパーマーケットと傾向

まずシンガポールの主要スーパーマーケットと取り扱い商品の傾向について紹介します。

シンガポールの主要スーパーマーケット

シンガポールで良く見るスーパーマーケットは以下の通り。

スクロールできます
チェーン名説明サブブランド価格帯
NUTC FairPrice恐らく一番メジャーなスーパーマーケット。
駐在員は「フェアプラ」と略して呼ぶ人が割といる。
– FairPrice Finest
– FairPrice Xtra
– FairPrice Xpress
低~中
Cold Storage高級感漂うスーパーマーケット。輸入品の取り扱いが豊富。
価格帯のせいか高級なショッピングモールに入居している傾向がある。
– CS Fresh
– (Giant)
中~高
Giant価格で勝負!なディスカウント系スーパーマーケット。
郊外に多く立地。
SHENG SIONG庶民派スーパーマーケット。どローカルエリアに多い。
Little Farms厳選したビオ系食品が揃うスーパーマーケット。
小規模店舗が多くオシャレエリアによく出店している。
説明内容は筆者の主観です。

どれもサブブランドを展開してより幅広いニーズの取り込みを図っています。

GiantはCold Storageの傘下ですが今回は別チェーンとして扱います。

ラインナップは(基本的に)日本と似ている

シンガポールのスーパーマーケットの品揃えは基本的に日本のスーパーマーケットと似ています。お馴染みの野菜や豆腐などお馴染みの商品も多く思いつく商品は大体手に入るので、自炊をするのもそこまで難しくありません。…

ただし肉類や魚介類については、骨付きだったり見慣れない部位が売られていたりと日本とはかなり違います。冷凍食品も日本のブランドは日系のお店でない限りはほぼ見かけません。

またスパイスや調味料については、華僑が多いというお国柄が影響しているのか中華系のブランドが非常に充実しています。本格的な中華料理が簡単に作れるスパイスミックスもたくさんありますし、シンガポールならではのカヤジャムやバクテーの素のような商品も見つかります。店舗によってはシンガポール土産を扱っていることも。

シンガポールで売られている李錦記の中華料理の素には日本では入手が難しいものもあるので、キッチン環境があれば節約がてら試してみるのも面白いです!

全体的に輸入品が多い

シンガポールのスーパーマーケットで売られている商品は輸入品が非常に多いです。生鮮食料品や乳製品を中心に、周辺の東南アジア諸国やオーストラリアからの輸入品が多い印象。

輸入品は微妙なクオリティーであっても輸送費が掛かっている分だけ高くのが難点。このあたりは物価の高いけれど自国産の多いスイスとは異なる点ですね。

乳製品は高いし味も正直微妙でした。色々探して美味しいと思えるギリシャヨーグルトを見つけましたが、1kgで1,000円くらい払っていましたね…。

一方でシンガポール産の野菜も意外とあります(技術の進歩でしょうか)。一部のスーパーマーケットでは地元産がフィーチャーされているので、見つけたら是非チェックしてみてください。

日本や韓国の商品も多くラインナップされている

前の項目でシンガポールでは輸入品が多く売られていることに触れましたが、オーストラリアや周辺の東南アジアの商品と並び良く見るのが日本や韓国からの輸入品!

ローカルなスーパーマーケットでもかなり多く取り扱いがあるので、しっかり流通網が出来ている印象です。

日本や韓国は国や自治体を挙げてシンガポールを含む東南アジア市場に特産品の売り込みを図っています!さすが成長市場といったところでしょうか。

日本産は特に果物が人気の様子で、贈答品に使われるような物は日本以上に高価です。

またお菓子類や酒類も日本からの輸入品や同じブランドの商品が多く、価格面ではリーズナブル!とはいかないものの、馴染みの味が簡単に見つかるという安心感があります。

酒&たばこの購入は要注意

少し意外ですが、シンガポールのスーパーマーケットで売られている商品は日本と比較して異常に高いということはありません。物価の差を考えてもちょっと高いかな?と思う程度。

ただし大きな例外が酒とたばこ。例えば酒の場合はアルコール度数に応じた税率が掛かるため、日本であれば数百円で買える商品でも1,000円近い価格設定になっていることもありますし、たばこも重い税金が掛けられて日本よりもかなり高額に。

またたばこについては法令で病気を連想させるどぎついパッケージになっているのも日本と異なる点です。

シンガポールでは高額だからと言って日本から酒類やたばこ類を持ち込むのも考え物。持込制限や課税条件などのルールをしっかり確認しないと、罰金が科されてかえって高くついた、なんてことになりかねません。

また酒については販売時間にも制限が掛かっており、夜10時30分から翌朝7時までは購入することができません。公共の場での飲酒を禁じる法律もあるのでご注意。

NTUC FairPrice

おそらくシンガポールで一番メジャーなスーパーマーケット。店舗の規模にもよりますが、生鮮食料品から日用品まで痒い所に手が届く非常に幅広いランナップが魅力です。

店名に付いているNTUC(National Trades Union Congress、シンガポール全国労働組合会議)は労働者の生活向上を目的とする団体であり、NTUC FairPriceは同団体の社会事業としてスタートしたという背景があります。つまりいわゆる生協のような役割を担っていると言えます。

労働者の生活に資するため、取扱商品は日用品全般に及び価格設定も基本的にリーズナブル。市民の重要な生活インフラです。

FairPrice

一番基本的な業態のFairPrice。日常生活で必要な物はここに行けば大抵揃いますし、価格設定も良心的で安心して買い物ができます。

営業時間が比較的長い点も労働者にとっては嬉しいところで、店舗によっては24時間営業のところもあります。深夜早朝に何かが必要になっても大丈夫。

赤いUと青が特徴的なロゴ。

生鮮食料品のラインナップもかなり充実しています。

生鮮食料品の品揃えも非常に良いです。

FairPriceの魅力は何といってもそのリーズナブルな価格帯!店頭ではこれでもかと安さを主張しています。

店頭のディスプレイ。

FairPrice Finest

FairPriceの高級路線ブランド。

取り扱い商品の幅についてはFairPriceと大差ないものの、オーガニックやビオを掲げる商品を多く取り扱っていたり、FairPriceよりも少しだけ高級な商品が多い印象です。

ロゴも何だかオシャレ?

シンガポール産の生鮮食料品も目立つ位置にあります。普通のFairPriceよりも地産地消にスポットを当てているのかもしれません。

シンガポール産野菜はSGマークが目印。

オーガニック系の商品も幅広くラインナップ。この他にも健康や環境に配慮した商品が沢山ありました。

オーガニックの棚。

輸入品も特に人気の高い物を取り扱っている印象。日本のお菓子は非常に人気のようです。

お財布には優しくないですが、何となく安心感のある棚。

またシンガポール土産も取り扱っています。Finestで売られているグッズは何となくFairPriceよりも高級なものが多そう?

スーパーマーケットでお土産探しをするのも面白いです。

FairPrice Xtra

非常に広い売り場を持ち何でも揃うハイパーマーケット。食料品以外に衣料品や家電まで本当に何でも揃うラインナップで他の追随を許しません。

生鮮食料品のコーナーは生け簀があったり他のチェーンのスーパーマーケットには無い派手さなので要チェック。

ハーバーフロントのビボシティなど大型ショッピングモールを中心に出店しています。大量買い目的の訪問はもちろん、その凄まじい品揃えはある意味ちょっとした観光にもなります。

筆者はビボシティのとにかく広いFairPrice Xtraがお気に入りでした。目的なく歩き周るだけでも色々な発見がある場所です。

NTUC FairPriceは他にもFairPrice XpressやCheersといったコンビニエンスストア業態も展開しています。

Cold Storage

シンガポールの高級スーパーマーケットの代名詞的な存在で、落ち着いた雰囲気の店内はオシャレな輸入物がいっぱい。シンガポール島内ほぼ全域に店舗がありますが、FairPrice系列と比較すると数は少な目。

欧米からの輸入品が多いからか、店内は欧米にありそうなスーパーマーケットといった雰囲気で、客層も心なしか欧米系?の外国人が多いような気がします。

また他のスーパーマーケットと比較してあまり混んでいるのを見たことがありません。多少割高でも良いからささっと買い物を済ませたいときに良いかも。

Cold Storage

Cold Storage系列の基本的な店舗で、CBDエリアを中心に展開しています。

取り扱う商品の種類はFairPriceとそこまで変わらないものの高級感のある商品が多く、その他は前述のとおり欧米寄り。オシャレな洋食を作るならピッタリの商品が揃います。

一方で中華料理やローカル料理の食材をリーズナブルに揃える目的にはちょっと使いづらそう…。

筆者は適当な自炊が多かったのでCold Storageはそこまで活用できませんでした。

CS Fresh

同系列のスーパーマーケットMarket Placeをリネームしたブランド。Cold Storageよりもさらに高級感の溢れる店内には、デリカテッセンやロティサリーも完備しています。

黒を基調とした落ち着いた雰囲気が魅力的。

その場で調理したお惣菜を楽しめるのは良いですね。ちょっとお高いですが…。

欧米のスーパーマーケットのような雰囲気。

Cold Storage本来の高級感あふれる商品の数々に加えて、日本式のお弁当を含むハイレベルなお惣菜も購入することができます。海外とはとても思えないような日本そのままのお弁当にビックリ。

これだけ見るとまるで日本のスーパーマーケット。

お酒類も豊富に揃う店内。ひたすらオシャレな雰囲気です。

リッチな人々が買っていくんでしょうね…。

シンガポール土産も豊富に取り揃えています。外国人の利用が多いことが伺えますね。

心なしか置いてあるお土産もちょっと高級に見えてきます…。

Giant

比較的大規模なディスカウント系スーパーマーケット。

価格設定はリーズナブルで、広い店内&豊富な品揃えも魅力的です。

そのリーズナブルさは(商品にもよりますが)おそらくFairPriceよりも上。

市街地にある店舗もさることながら、郊外にあるハイパーマーケット型の店舗は圧巻の品揃えで、FairPriceではあまり見ないようなマレー・インド系の食品も多く取り扱っていたのが特徴的。シンガポールの他のスーパーマーケットは何となく中華系や欧米系を感じる作りでしたが、こちらはちょっとテイストが違う感じです。

筆者はハイパーマーケット型の店舗を何度か訪問しましたが、客層は中華系よりもマレー系やインド系が多そう。中華系以外のシンガポールを感じるのに良い場所かもしれません。

Giantは24時間営業の店舗もあるので便利!

Sheng Siong

Giantに似たタイプのディスカウント系スーパーマーケット。こちらは中華系な感じ。

住宅街を中心に出店しており、ローカルの人々で賑わっています。

筆者の生活圏内に無かったので利用したことがありません。そのため説明は割愛します。

Little Farms

タングリンモールやホランド・ヴィレッジといった欧米系外国人の多いオシャレエリアを中心に出店するスーパーマーケット。

小規模ながらもこだわりの品揃えが魅力で、オーガニックやビオといった商品が多いため全体的にかなり高級。

MRTタンジョン・パガー駅改札を出てすぐにある店舗。

輸入品が多いですが、中でもナッツ類の品揃えは非常に豊富です。

肉類や肉類加工品はハイクオリティでかなり高いです。

欧米からの輸入品が多いためローカル感はあまり感じません。

番外編

ここからはスーパーマーケット以外にシンガポールで食料品や日用品が買える場所をいくつかご紹介。

外資系スーパーマーケット

明治屋DON DON DONKIのような日系のスーパーマーケットもシンガポールで大人気。

購入できる商品は多くが日本と同じなのであまり真新しさはないかもしれませんが、日本では地方でしか見かけないような商品も扱っているため、逆に新鮮な体験ができるかも。

日本産の日用品や一部の医薬品も購入できるので、持参した化粧品を滞在中に使い切ってしまったときなどに重宝します。

スーパーマーケットのカテゴリーからは外れますが、ハンズやウエルシアも出店しているのでこちらで日用品を購入するのも手です。

DON DON DONKIには24時間営業の店舗も!(画像はオーチャードセントラル店)
ハンズは日本と同じ品揃え。

またイギリス発の百貨店Marks & Spencerがシンガポールに進出しており、こちらでも食料品や日用品を購入することができます。

シンガポールでイギリス気分を味わえるなんてちょっと得した気分になれそう。

スタイリッシュ。

お菓子類はお土産にもピッタリ。

種類がかなり豊富なので選び放題。

イギリスならではのパンも販売されています。気分転換にどうぞ。

自宅でもイギリス気分が味わえそう。

ECサイト

シンガポールではオンラインで食料品や日用品を購入するのも当たり前。

RedMartなどのECサイトを利用すれば実店舗よりもかなりリーズナブルに購入することができます。

筆者はRedMartでミネラルウォーターを箱買いしていました。

ウェットマーケット

いわゆる市場。新鮮な生鮮食料品を直接生産者から購入することができます。

市場で買い物をすることに慣れない日本人にはちょっとハードルが高いかも。

旅行者にも人気の以下のウェットマーケットなら気軽に試せます。まずはここから。

ウェットマーケット説明
テッカ・マーケットテッカ・センター(リトル・インディア)のウェットマーケット。
初心者には料理に合わせて調合してもらえるスパイスミックスがおすすめ。
チャイナタウン・コンプレックスチャイナタウンのウェットマーケット。
併設のホーカーセンターにも名店が多く旅行者に人気。
チョンバル・マーケットチョンバルのウェットマーケット。
併設のホーカーセンターにも名店が多く旅行者に人気。
ゲイラン・セライ・マーケットマレー系の人々の多いゲイラン地区のウェットマーケット。
マレー文化を味わうことができる。

まとめ

本記事ではシンガポールの主要スーパーマーケットをご紹介しました。

最後にこれまでの情報を踏まえそれぞれの使い分けを考えてみます。

スクロールできます
スーパーマーケット安く買いたい!大規模店舗で色々見たい!高品質な商品が買いたい!観光ついでに寄りたい!
NTUC FairPrice○(Xtra)○(Finest, Xtra)
Cold Storage
Giant
Sheng Siong
Little Farms
あくまでも筆者の主観です。

こうやって見るとそれぞれのスーパーマーケットチェーンで異なる特徴があることが分かって面白いですね。さらに詳しく見てみるともっと色々なことが見えてきそう!

また訪問したら順次内容を更新していきます!

以上です。

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