フランス留学で使うSIMカードはどうする?契約方法や料金など実体験を紹介

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フランス滞在中に必要なのが通信手段の確保。

昨今は選択肢が非常に豊富で、現地SIMカードやモバイルwifi、国内キャリアのローミングサービス、旅行用eSIMなど様々な方法が考えられますが、長期滞在の場合、現地のSIMカードを購入するのが最も安上がりになるケースが多いです。

またフランスの電話番号が手に入るという意味でも現地SIMカードがおすすめ。

フランスはSMS認証が必要な場面も多いので、フランスの電話番号があると何かと便利です。

この記事では、日本人の長期滞在者向けに、現地SIMカードの購入方法や注意点などを詳しく解説します。

目次

フランスの現地SIMを購入するには?

フランス現地SIMカードが購入可能な場所

フランスのSIMカードは以下の場所で購入可能。いずれもお店の営業時間や料金の違いに注意が必要です。

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購入可能な場所説明注意点
空港フランス到着直後に空港のキャリアショップやキオスクで購入する方法。深夜早朝着だと利用できないことがある。
市内で購入するより多少割高なことがある。
キャリアショップOrange、SFR、Freeなどの大手キャリアの店舗で直接購入する方法。フランス語のみ対応の場合がある。
家電量販店FnacやDARTYなどスマホや電子機器を取り扱う大型店で購入する方法。フランス語のみ対応の場合がある。
オンラインフランス到着前にオンラインで購入する方法。アクティベーション作業が必要な場合がある。

個人的におすすめなのは、オンラインキャリアショップを組み合わせること。つまり、フランス到着前にSIMカードを入手しておき、後日キャリアショップを訪問して長期滞在用のSIMカードを別途契約するということです。

筆者の場合はこちらのSIMカードを利用。ちょっと高いですがフランスの通信会社という安心感を取りました。

この方法であればフランス到着直後からインターネットを利用することができますし、キャリアショップでの契約手続きも余裕を持って行うことができます。

特に複数のキャリアショップを比較するなら、精神的な余裕があったほうが冷静に判断を下せますね。

逆に空港での購入は言葉の問題以前に治安の懸念があり微妙です。特に初めてフランスを訪問する場合は事前購入を強くおすすめします。

SIMカード購入に必要な書類

フランスでポストペイ式の現地SIMカードを購入する際は、以下の書類が必要です。プリペイド式SIMカード購入の場合は通常パスポートと支払手段だけで手続きができます。

  • パスポート:フランスではSIMカード購入時に身分証明書の提示が求められます。パスポートが一般的な証明書です。
  • 支払手段(クレジットカードかデビットカード):ポストペイ式の場合、引き落とし銀行口座のIBAN情報が必要になることがあります。プリペイド式の場合、キャリアや購入場所によっては現金が使えることもあります。
  • 住所証明(※場合による):一部のキャリアやプランでは、滞在先の住所を証明する書類を求められることがあります。ホテルの予約確認書なども使える場合があります。

解約方法も要確認

SIMカードの契約は重要ですが、解約の方法(解約通知時期や方法)も合わせて確認しておくと、フランスのSIMカードが不要になった際にスムーズに解約できます。

自動課金制の場合は解約が遅れるとそれだけ料金が発生してしまうので、契約時に確認しなかった場合は早めに把握しておくのがおすすめ。

知っておくと便利なフランス語

ここではSIMカードの契約に役立つフランス語のボキャブラリーをいくつかご紹介します。参考までにどうぞ。

フランス語発音日本語訳
carte SIMカルト シムSIMカード
forfaitフォルフェ料金プラン
rechargerルシャルジェチャージする
illimitéイリミテ無制限
engagementアンガージュマン契約期間(の縛り)
résiliationレズィリヤスィオン解約
réseauレゾーネットワーク
roamingローミングローミング
※フランス語は発音が少し異なりますが、カタカナを参考にしてもらえれば理解の助けになると思います!

上記の他には日本で言うギガバイト(通信容量のこと)をGoと表したりします。

次に主要通信会社の概要やSIMカードの代表的なプラン(プリペイド&ポストペイ)をご紹介します。

Orange

会社の概要

会社名のとおりオレンジ色が特徴的なOrange(オランジュ)は、フランス国内で最も大きな通信事業者の一つ。最大手ということで非常に信頼性の高いネットワークを提供しています。

・通信網が安定。都市部以外でも通じやすい。
・ポストペイ式でも期間の縛りがない。

料金が高め。

SIMカードのプラン

Orangeは以下のようなプランを提供しています。他の通信会社と比較すると若干お高めですが、通信品質の高さを考えると納得かも?

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プラン名・料金内容説明商品リンク
Holiday France 12GB
(19.99ユーロ)
・12GB 4G LTE
・フランス国内通話無制限
・国際通話30分
・14日間有効
旅行者・短期滞在者向けのプリペイドSIMカード。専用ウェブサイトでカードを登録すれば追加チャージも可能。https://travel.orange.com/en
Série Spéciale 120Go 5G
(月24.99ユーロ)
・120GB 5G(フランス)
・フランス・ヨーロッパ通話無制限
・18歳~26歳なら月19.99ユーロで利用可能
長期滞在者向けのポストペイSIMカード。期間の縛りはありません。Forfaits Mobiles 4G/5G : choisissez la qualité du réseau Orange
※プランは一例です。 ※2024年10月現在の情報です。

Free

会社の概要

Free(フリー)は革新的な料金プランとリーズナブルな価格で知られる通信事業者です。比較的新しい企業ですが、コストパフォーマンスの高いサービスを提供しています。

・とにかく安い!
・ポストペイ式でも期間の縛りがない。

ネットワークが微妙。都市部でも繋がりづらいことがある。

SIMカードのプラン

Freeは以下のようなプランを提供しています。とにかくコスパが良いのが特徴!

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プラン名・料金内容説明商品リンク
Forfait Free 5G avec 300 Go
(19.99ユーロ)
・300GB 5G (フランス以外の指定地域で35GB 4Gが利用可能)
・指定地域間の国際通話が無制限
・1ヵ月有効
旅行者・短期滞在者向けのプリペイドSIMカード。Forfait Free sans engagement pour vos vacances en Europe
Série Free 120 Go
(月8.99ユーロ)
・120 GB 5G
・フランス国内通話無制限
長期滞在者向けのポストペイSIMカード。期間の縛りはありません。Forfaits mobile 5G/4G+ sans engagement (free.fr)
※プランは一例です。 ※2024年10月現在の情報です。

SFR

会社の概要

SFRはフランスで長年にわたりサービスを提供している大手キャリアの一つで、幅広いサービスと強力なネットワークカバーを誇ります。

・短期滞在者向けであれば実は一番安い。
・ポストペイ式でも期間の縛りがない。

・長期滞在者向けだと特段強みがない。

SIMカードのプラン

SFRの主要プランは以下の通り。旅行者・短期滞在者向けのプリペイドSIMカードの条件が意外と良さそう。

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プラン名・料金内容説明商品リンク
SIM illimité 10 Go
(14.99ユーロ)
・10GB 4G
・通話無制限
・1ヵ月有効
旅行者・短期滞在者向けのプリペイドSIMカード。Carte Prépayée : la carte SIM sans abonnement – SFR
20 Go 5G
(月15.99ユーロ)
・20 GB 5G
・フランス国内通話無制限
長期滞在者向けのポストペイSIMカード。期間の縛りはありません。Forfait mobile : offres 5G / 4G+ et options mobiles – SFR
※プランは一例です。 ※2024年10月現在の情報です。

滞在期間や日程によっては他の選択肢の検討を

フランス滞在が2週間以内の短期であれば、オンラインで購入したSIMを利用する選択肢のほかに、国内キャリアのローミングサービス(ahamoなど)モバイルwifiの利用も選択肢に入ってきます。

国内キャリアのローミングサービスによっては15日間程度であれば海外でのデータ利用が可能な場合もあります。詳細は契約内容をチェック。

フランスのみの訪問だと現地SIMと比較して多少の割高感はありますが、いずれも日本にいる間に購入できたり、日本語でサポートが受けられるというメリットがありますし、何よりSIMカードの購入に貴重なフランス滞在の時間を取られないのは大きいですね。

また他国を訪問する予定があれば周遊用のSIMカードやeSIMを購入するのも便利そうです。旅程にもよりますが、それぞれの国でその都度現地SIMを調達するよりも安上がりになるケースもあるでしょう。

筆者の選択

まずは情報収集から

筆者は日本でOrangeのSIMカードを購入していったので何となくOrangeが良いかなと思っていたのですが、折角なので色々と見てみることにしました。

そこで向かったのが複数の通信会社が入っているショッピングモールWestfield La Part-Dieu!それぞれのお店で月額料金を確認しました。

結局Freeにしました

上記の3つのお店を周った結果、一番安かったFreeで契約することにしました。

160GBで通話無制限のプランが10.99ユーロでした。

購入手続きは店頭の端末を使用して行います。電話番号を選んだり支払い用のカードを登録したりといった作業を行う必要がありましたが、店員さんのサポートもあり簡単に登録できました。

物理SIMとeSIMを選ぶことができたので、筆者はeSIMを選択することに。

以前スイスとフランスを行き来する度にスイスのSIMカードとフランスのSIMカードを入れ替える作業を行っていたので、eSIMにすれば少しでも手間が減らせるのでは…と考えました。

アクティベーションに少し手間取りましたが、手動で番号を登録することで問題なくSIMカードを利用できるようになりました。

なお支払いについては、登録したカードから毎月引き落としがされます。

支払い用のカードは変更可能ですが、新しい支払方法に紐づくIBAN情報が必要になります。

まとめ

フランスでの現地SIMカードの購入は、旅行や滞在をより快適にするための重要なステップ。

上でご紹介したとおり、キャリアやプランによって特徴が微妙に異なるため、自分の滞在期間や通信ニーズに合ったものを選び、事前に必要な書類やルールを確認しておくと安心です。

店頭でしか分からない情報もたくさんあります。

特にフランス語が分からない場合は事前の準備&情報収集がモノを言うので、いざというときに焦ってしまうことのないよう、SIMカードを購入できるタイミングであったり必要な機能などをフランス到着前に考えておいてください。

以上です。

本記事の内容が少しでも参考になれば幸いです。

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