筆者がシンガポール駐在中にやってみたかったことのひとつがジム通い。
基礎代謝や筋力の向上はもちろん、英語力の向上や文化体験の機会としても捉えていました。
月単位で同じジムに通うのは、旅行者ではなかなかできない体験ですよね。
この記事はそのときの生活の様子をまとめたものです。
当時を振り返りながら書く記事ですので、多少の記憶違いであったり現在とは大きく異なる部分もあるとは思いますが、海外で何かに挑戦してみたい方の参考になれば幸いです。
筆者はジム通いガチ勢というわけではなく、むしろ元々運動はあまり得意ではない方。筋トレそのものにはあまり関心がなく、ジム通いはあくまで健康維持のためというスタンスでした。
シンガポールでどうやってジムを探す?
ジムに行きたい!と思ったら、まずはもちろんジム探しから始めなければいけません。
日本人経営のジムは料金が高いし、そもそも語学学習や文化体験といった当初の目的の大半を果たすことができません。やっぱりローカルっぽい場所に行ってみたい。言葉が理解できない可能性があることは織り込み済みです。
でも目についたジムにいきなり飛び込むのはどうかと思うし、英語で電話するのもちょっと不安…なんて考えていました。
Google Mapで探した
近所の施設を探すならやっぱりGoogle Map!通えそうな位置にあるジムを簡単に探すことができます。
ただ最初からジム探しのためにGoogle Mapを使うのはちょっとつまらない気がしていたので、通勤の途中によく通る場所にあるジムを覚えておいて、良さそうな場所の情報をGoogle Mapで調べていました。
ジムの雰囲気や設備を外から何度か見て、ピンときたところにコンタクトを取る作戦。
無料体験を予約
それからというもの、通勤途中にジムっぽい施設があればちょっと外から覗いてみたり、どんな人が出入りしているか何となく観察してみたりしていました。
筆者がチェックしていたのは、以下のような項目。
- ジム初心者でも通いやすそうな雰囲気か(ガチ勢ばかりだと肩身が狭い)
- 男女比に偏りがないか(極端に女性向け&男性向けだとプログラムに偏りがありそう)
- 営業時間が不便ではないか(仕事終わりや休日にも通いたい)
最終的に通勤路の近くに良さげなジムを見つけたので、ウェブサイトから予約を取ってみることにしました。
LEVEL
まずは無料体験の申込
最初にコンタクトを取ったはLEVELというジム。
ガラス張りのジムで外からトレーニング風景を見ることができるのですが、外から見ている限り雰囲気はかなり良さそう。
見覚えのあるマシンが並んでいるようなジムとは違い、ボールや縄といった器具を必要に応じて使用しているのも興味が惹かれました。
ウェブサイトから無料体験を申し込み、ジム用品も買って準備万端!
ちなみにウェア関係はチャイナタウン・ポイントにあるユニクロで、ジムバッグはパラゴンのUnder Armourで購入しました。
久々にチェックしたら、チャイナタウン・ポイントのユニクロは閉業、パラゴンのUnder Armourは臨時休業になっていますね…月日の流れを感じます。
当時使っていたジムバッグはこちら。背中側から物を出し入れするのでスコールに遭っても中の物が濡れる心配がなく、シューズを入れるスペースもあるのがお気に入りでした。
無料体験&カウンセリング
無料体験では軽いレッスンを行いました。感触も良かったので、そのまま入会の意思を伝えて翌週から本格的に通い始めることにしました。
この段階でトレーニングの目標設定を考えることに。
トレーニングをして筋肉を付けたい!という話をしたところ、将来的にトレーニングの成果が比較しやすいようにこの時点での身体の写真を撮っておきませんか?という話になり…
筆者が男性であることや目標を考えてのことですし、もちろん任意です。
確かに何かしら記録を残しておいた方が変化が分かって面白そうだなと思い、上半身裸で写真を数枚撮ることにしました。
ちょっと恥ずかしかったですし、結果としてマイペースなトレーニングを数ヵ月間続けただけではそこまで目に見える変化はありませんでしたが、良い記念にはなりました。
シャワーは綺麗、タオルやシャンプーなどは持参不要
こちらのジムは割と高級なタイプのジムのようで、シャワールームにはボディーソープやシャンプー、タオルといった品々が全て用意されていました。清潔感もバッチリ。
そのため、持ち物はジムのウェアや汗拭き用のタオルなど本当に基本的な物だけで、バスタオルのようなかさばる物を持っていかなくても良いのが個人的に大きかったです。
予約はWhatsAppでフレキシブル!
担当のトレーナーさんと通う曜日を設定したら、あとは指定の時間にジムに来るだけです。
筆者の場合は仕事終わりの時間帯(19時だったり20時だったり)でジムに通っており、ジムの稼働時間と若干ズレていたため、トレーナーさんと翌週の都合を逐一すり合わせていました。
時間帯的に周囲に誰もいないことも多く、気兼ねなくトレーニングができました。
とはいえ変更が生じることもあるわけですが、そこはWhatsAppでやりとりをしていたので問題はありませんでした。
また契約上は「キャンセルは最低何時間前までに連絡してね」という規定もあったのですが、時々仕事の関係で調整がうまくいかないときなどもあり、その際には融通を効かれてくれたこともありました。トレーナーさんが臨時的に対応可能になった際に時間を教えてくれるときもあり、常に双方向のコミュニケーションを図ることができました。
これがシンガポールのフレキシブルさか!とちょっと感動したのを覚えています。
トレーナーはフレンドリーでスパルタ
こちらの担当のトレーナーさんはシンガポール人の若い女性(中華系)でした。
トレーニングの方法はもちろん、日本の話やシンガポールの話をしたり話題はとにかく豊富!こちらが仕事で本当に疲れているときにはメニューの調整をしてくれたりしていたのも非常に助かる点でした。
トレーニングの合間にはかなり職場の愚痴も聞いてもらっていました。(当時は職場では内緒にしていた)大学院留学のことも話せましたし、精神的に助けられていた感があります。
とはいえ基本的にはきちんとしたトレーナーなので、こちらの残り体力を正確に把握し、出来るかできないかのギリギリのラインを攻めてきます。
トレーニング中に何度奇声を発していたか分かりませんが、聞いているのはトレーナーさんだけなので問題なし。
終わった後は毎回クタクタで、特に通い始めの頃は翌日の筋肉痛もかなり激しかったのを覚えています。結構痛かったですが、頑張った!という充実感でいっぱいで嬉しかった記憶が。
日本では見たことのない器具が多かった(自分が知らないだけの可能性もありますが)記憶があります。例えばこんな感じのトレーニングをしていました。
- 重いボールを投げて壁にぶつける。
- 持ち手の付いた重りを前後に思いっきり振る。
- 鉄の棒を持ち上げる。
- 鉛のプレート?を身体をひねりながら左右に移動させる。
- 重りの付いた板?を雑巾がけのような要領で押しながら移動する。
- 重い縄を上下に振り続ける。
縄を振り続けるのが個人的に一番きつかったです。
トレーニング内容は毎回変わるのですが、縄が指定される度に心の中で「えー…」と思っていました。笑
トレーニング環境
個人的に好きだったのはトレーニング環境です。
まず他の人がいないので、気兼ねなく全ての器具を利用することができたこと。順番待ちはありませんし、使い終わった器具を自分で拭いたりする必要もありません。
またジムでは通常BGMが流れているのですが、トレーニングしているのが自分一人の場合に限って好きなBGMを流してもらえました。
職場で嫌なことがあった日だったり、気合を入れたいときだったり、色々なBGMを掛けてもらいました。当時は「鬼滅の刃」の曲をよく選んでいたような気がします。(かなりストレスが溜まっていたみたいです)
トレーニング環境自体も非常に素敵なものでしたが、それにも増して好きだったのがジムから見える風景。シンガポール最古の道教寺院であるシアン・ホッケン寺院が目の前に見えるんです。
トレーニングは大抵夜の時間帯だったので、赤くライトアップされた寺院が非常に美しく見えました。
その光景は今でも覚えています。
約一年で退会
そんな素敵なジムだったのですが費用面がネックになり約一年で退会することにしました。その後はシンガポール人の友人に助けてもらい別のジムに移ることにしました。
Anytime Fitness
友達の紹介
LEVEL退会後にお世話になったのが、日本をはじめとする世界中にあるAnytime Fitnessです。紹介特典で入会金が免除になっていたので、ちょっとお得に入会できました。
Anytime Fitnessは店舗によって料金やメニューが異なるので念のため何か所か回ったのですが、結局自宅から一番近くて通いやすいインターナショナルプラザ内の支店に行くことに。
初回体験時にトレーナーと行き違いになるというトラブルはあったものの、その後は滞りなく登録を完了し、さっそく通い始めることになりました。
ノベルティとしてタンジョンパガーの刺繍の入ったタオルをもらえました。
カウンセリングや目標設定もこのタイミングで行いました。
シャワーは及第点の清潔さ、タオルやシャンプーなどは全て持参
さてAnytime Fitnessの設備ですが、シャワールームの清潔度は及第点といったところ。
清潔感が無いわけではないのですが、最初の頃はどうしてもLEVELと比較してしまい、「これがお安いジムか…」なんて考えてしまったことも割とあります(ごめんなさい!)。
シャンプーなどは何も備え付けられていないので、全て持参するようにしていました。
予約はWhatsAppで
こちらもトレーナーさんとWhatsAppでやりとりを行い、行ける日や行けない日、キャンセルなどの連絡を行っていました。
こちらもかなりフレキシブルで、仕事で急遽行けなくなった時もレッスン回数を消費することなくキャンセル処理をしてくれたりして、非常に助かりました。
マシンでトレーニング!
Anytime Fitnessはマシンが中心なので、トレーニングもマシンを使用したものが多くなりました。ただ全てがマシンというわけでもなく、体重を掛けながら一定の距離を歩くトレーニングや腕立て伏せもやっていました。
Anytime Fitnessは利用者が多いのでかなり込む時間帯があり、マシンが順番待ちになったり、順番が前後したりすることが度々ありました。
また文化の違いなのかもしれませんが、他の利用者がマシンの使い方を筆者を指導中のパーソナルトレーナーに聞いてきたりする場面がよくあるのが個人的に気になりました。
パーソナルトレーナーといえばつきっきりで指導してくれるというイメージだったので、たまに注意が別にそれるのはビックリ。
重い器具を扱っているときのような命の危険があるときにはさすがにそのようなことはありませんが、何だかカルチャーショックを感じた瞬間でした。
トレーナーはフレンドリーでやっぱりスパルタ
Anytime Fitnessでパーソナルトレーナーを務めていただいたのは、マレーシア出身の男性(マレー系)。パーソナルトレーナーらしくムキムキです。日本人を始めとする多国籍のお客さんを相手にしているということで、挨拶だけではあるもののかなりの言語が話せる様子。
さすがシンガポール。コスモポリタンです。
またかなり敬虔なイスラム教徒のようで、筆者のトレーニング終了後にバックヤードで度々お祈りをしていました。
そして彼もトレーナーらしく利用者の体力のギリギリを攻めるのが非常に上手。LEVELのトレーナーさんよりもさらにスパルタで、ときどきこちらの体力の限度を超えていたこともありましたが…。
こちらには帰任の直前まで通っていました。
シンガポールでのジム前後のルーティーン
最後にジム前後に何をしていたのかを振り返りたいと思います。留学中の現在と比較するとかなり健康的な生活をしていたな…と思います。
留学が終わったらまたこんな生活がしたい!と思えるルーティーンでした。
退勤→プロテイン&バナナを摂取
定時が6時頃だったので、まずは定時で上がります。家に帰ったらすぐにプロテインを水に溶いて摂取。バナナも合わせて食べます。
着替えて準備運動→トレーナーに合流
プロテインとバナナを消化したくらいのタイミングでジムの服装に着替えてジムグッズを持ってジムへ。
トレーナーとの待ち合わせ時間の少し前にジムに着き、トレーナーに指示された準備運動をこなします。
準備運動が終わったらトレーナーと合流し、トレーニングを開始します。
シャワー&着替えを済ませて、お疲れさまでした!
トレーニングが終わったら、シャワーを浴びてジムを後にします。
必要に応じて今後の予定をさくっとトレーナーと打ち合わせすることもありましたが、Anytime Fitnessの場合は次のお客さんがいるので時間が取れなかったりも。その場合は後日WhatsAppでやり取りをしていました。
サラダレストランで夕食
ジム終わりの食事はなるべくヘルシーなものでプロテインも摂れる物が食べたかったので、よく(というかほぼ毎回)The Daily Cutに行っていました。
こちらはシンガポールで近年健康志向の高まりとともに注目を集めているサラダを提供するレストランで、ベースやトッピングなどを組み合わせて自分好みのサラダボウルを作ることができます。
飲み物も色々ありますが健康的なものばかり。筆者のお気に入りは緑茶でした。
電話番号を登録するとポイントが貯められるようになるので、筆者はちょくちょく割引を利用していました。
トレーニング時間帯によっては閉店ギリギリの時間に滑り込むこともありましたが、人気のお店なので閉店間際だとかなり選択肢が少なくなります…。
でも残った物だけで組み合わせを考えるのもまた楽しかった思い出があります。
ときどき別腹の中華デザートも
健康を考えればサラダを食べた後には何も食べない方がいいのかもしれませんが、どうしてもちょっと甘くて冷たい物が食べたいときが。
そんなときシンガポールには中華系のデザートがあります。
白きくらげや亀ゼリーのようなデザートなら、ケーキのような西洋系のデザートよりもきっと健康にはいいはず…!
さすがに毎回ジム後に通っていたわけではありませんが、何だかんだいって月に2~3回くらいのペースで行っていたような気がします。
ちょっと中国語にトライしてみたり、飲んだことのない種類の中国茶を試してみたり。楽しかったです。
まとめ
この記事ではシンガポールでのジム通いの日々の思い出を書き綴ってみました。
こうやって記憶をたどりながらつらつらと書いてみると、今でも結構色々と覚えているんだな…という感想です。
当時ヨーロッパコンプレックスとも言えそうな憧れを抱きながらではありましたが、アジアならではの暮らしを楽しむことができていたように感じます。
たまにはこうやってノスタルジアに浸ってみるのも良いですね。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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