【オマーンアラビア語短期留学】語学学校Noor Majan Institute体験記

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9月の大学院スタート前に数ヶ月時間ができた筆者。せっかくなら何か生産的なことがしたい!

そこでこれまで幾度となく挫折してきたアラビア語学習にオマーンで再挑戦することにしました。

この記事では、オマーンの首都マスカットで語学学校を探した記録とNoor Majan Instituteでの学習体験をご紹介します。

アラビア半島でのアラビア語学習に興味がある方の参考になれば幸いです。

申込時は不安もありましたが、非常に貴重な経験をすることができました。オマーンを選んで大正解!

目次

序章〜心のコンパスに従い、いざシンドバッドの国・オマーンへ!

オマーン行きのきっかけ

まず早速なぜオマーンか?ですが、これは完全に巡り合わせとしか言えません。

もともとアラビア語を語学交流アプリで学んでいた筆者。そこでオマーン人の友達ができ、あるときマスカットでアラビア語を勉強したい意向を伝えたところ、なんと泊めてもらえるとのこと。

普通なら警戒してしまうかもしれませんが、これはチャンス!とお言葉に甘えることに。

この機会を逃したら一生後悔するかもしれない、と直感がゴーサインを出しました。

折しも季節は40度越えもあり得る夏の盛り。観光はほぼ無理なので日中は勉強するしかありません。(ある意味アラビア語学習に集中するには最高の環境です。)

他の湾岸諸国よりも自国民の割合が多く伝統をより身近に感じられることや対日感情が良いこと、そして何より治安が良いことが背中を押しました。

語学学校を探す

さてマスカットでアラビア語を学ぶにあたり、まずは語学学校を探さなければなりません。

諸々の事情からマスカットで過ごせるのは長くて1か月程度。

大学の附属コースやサマースクールは最短で3か月からでスケジュールも固定。一方でフレキシブルで個別指導のある学校はニーズは満たせるもののかなり高額。

さて、どうしたものか。

Noor Majan Instituteを選んだ理由

色々と検討した結果、費用はかなり高額(4週間で1,000オマーンリヤル)ですが、Noor Majan Institute(Noor Majan Arabic Institute、Noor Majan Training Instituteとも)という語学学校のコースを取ることにしました。

この費用には授業料の他にランチ費用課外活動費用(一部を除く)が含まれます。また別途200オマーンリヤルで学生用宿舎(ドミトリー)に滞在することが可能です。他の学生は大半が学生用宿舎に滞在していたようです。

公式ウェブサイトはこちら。

マスカットのキャンパスは市街地の中心地にあり、移動にも便利。

この学校を選んだのは以下のような理由からです。

コース構成がしっかりしている

コース毎の目標設定が明確かつ具体的。アラビア語集中コースでは週20時間+語学パートナーセッションでじっくり学べる点も魅力的でした。

初心者コースの場合、基礎的な文法知識を身につけ日常の会話の受け答えができるようになるようです。

課外活動も組み込まれているので、文化や習慣について学ぶ機会があるのも魅力的。

公式修了証が入手できる

コースを修了するとオマーン教育省認定の公式修了証(成績情報付き)が入手可能。この証明はアメリカやヨーロッパ、オセアニアの大学で使用可能だそうです。

成績評価は定期テスト(毎週末の小テストと最終テスト)、授業参加、宿題といった要素から付けられます。評点は次のとおり。

点数(%)評点
90-100Excellent(秀)
80-89Very Good(優)
70-79Good(良)
64-69Pass(可)
※カッコ内は筆者による日本語訳です。

アメリカの大学と提携している

Noor Majan Instituteはアメリカを含む欧米の大学から学生を受け入れており、特にアメリカとの結びつきが強く、奨学金プログラムでアメリカからの学生が多く学んでいるようです。

有名大学の学生もいることから、アウトプットの質が期待できると考えました。

Noor Majan Instituteの申込手続

申込に際し、事前にメールで具体的な申込方法等について確認しました。

必要書類の提出

オンラインフォーム(アラビア語の学習経験)、空港送迎・医療保険情報・健康情報に関するフォームの提出が求められました。

オンラインでプレイスメントテスト(レベルチェック)も受験します。

学費の支払い

オマーンリヤルか米ドルの送金による支払いか現地に着いてからの支払い(現金のみ)が選べます。筆者は海外送金ができなかったため現地で現金にて支払いました。

なお日本円からオマーンリヤルへの両替はレートが非常に悪いのでおすすめできません。オマーンリヤル現金による高額支払いにはクレジットカードによるキャッシングデビットカードによる引き出しを利用するのがレート面で有利です。

奨学金プログラム

2ヵ月プログラムの場合は奨学金の申請も可能。学校独自のプログラムを利用すると授業料が50%割引になります。

学校独自の奨学金プログラムにはStudent PhotographerとStudent Video Bloggerの2種類の枠があるので、応募できそうな方にトライするのもおすすめです。

筆者は実際奨学金プログラムに採用されたものの、結局1ヵ月コースであったため対象外に。残念。

実際に受講してみた感想

Noor Majan Instituteの教室。

筆者は全くの初心者からスタート

筆者はアラビア語学習経験がほぼ無い状態でスタートしました。

具体的には「アラビア語の文字は何となく勉強したことがあるものの知識は定着していない。挨拶は定型文を多少知っている程度」という状況です。

なおプレイスメントテストは問題文もアラビア語だったため何が何だか分からない状態だったので、正直に「全く分かりません」と伝えました。

授業形式とスケジュール

割り振られた先生は若い女性でした。オマーンは厳格なイスラムの国なのでちょっと意外。(その後オマーン人の友人からオマーンにおける職場での男女の働き方はとてもフレキシブルであるというエピソードを聞いて納得。)

授業は基本的にグループ単位で行われます。筆者の場合、当初同じクラスに割り振られた学生は自分を含めた2名でしたが、もう1名が上級者だったことが分かり、結局マンツーマン状態になりました。

教授言語は基本的に英語。テキストはアラビア語と英語で書かれています。

なおレギュラー授業は日曜から木曜の午前10時~午後3時の時間帯で行われ、週に2回、語学バートナーセッションが授業前に行われます。筆者の場合は月曜と水曜だったので、その日だけは8時45分に登校していました。

金曜・土曜はオマーンでは週末にあたり、授業はありません。

教え方はしっかり丁寧

初学者としては英語で学習する点に不安がありましたが、文字はひとつずつしっかり学びますし、分からない場合でも丁寧に説明してくれるので全く問題はありませんでした。

授業はかなり双方向。ホワイトボードを使って空欄に文字を正しい形で書く練習をしたり、自分の名前や国籍といった内容をアラビア語で書く練習をしたりと多彩。

毎週木曜には小テスト(最終週は最終テスト)があり、評価に反映されます。

金曜・土曜はオマーンの週末にあたるため授業はありません。

宿題もしっかり。密度が濃い!

そんな感じの授業を半日みっちり受けた後は宿題タイムです。

初級なので難しい内容ではありませんが、割としっかり目に出ます。

週一回課外活動が楽しい

毎週火曜日はアクティビティータイム。授業後にNGOを訪問したり、料理教室に参加したり。アラビア語初学者も含まれるため、英語とアラビア語を混ぜて行われます。

週末に砂漠でキャンプをしたり、ワディで泳いだこともありました。思い出づくりにぴったり。

アクティビティーで訪れた砂漠の宿泊施設。思いのほか快適でした。
ワディ。砂漠にあって豊かな水を湛えた湖で泳ぐのは非常に爽やか!

問題なのはアラビア語よりも英語!?必要なのは楽しむ勇気!

アメリカの大学と提携していることもあって、アメリカ人の生徒(学部生)が大半を占めます。そのため授業と合わせて彼らと交流するためにも英語が必須。

全員ネイティブスピーカーなので非常に早く聴き取れないことも多々ありました。

また皆学部生なのですごく若く、10代後半~20代前半がボリュームゾーンです。

楽しいランチタイム&アクティビティータイムを過ごすには、母国語とか年齢といったことを気にせず絡んでいくガッツが必要不可欠でした。

学習の成果は?

1ヵ月のコースを経て、基礎的な内容やお店の看板等のアラビア語を読めるようになりました。また簡単な会話をすることができるようになりました。

成績面ではExcellentを得られたので、今後何かあれば証明として使えそう。

まだまだ流暢にとはいきませんが、とても良いスタートを切ることができたのは確かです。

実際に学んだ内容を別記事でアウトプットしました!

あとはかなり個人的な面が強いですが、大学院留学直前に行ったことで学習成果を成績で評価される感覚を取り戻すのにも役立ちました。(仕事の評価は全く違いますからね)

まとめ

時期的に十分に観光ができないので折角なら…という若干不純な動機も交えつつ始めた短期語学留学。

アラビア語は決して簡単な言語ではないですし、個人的にはヨーロッパよりも異国感・カルチャーショックが強かったです。

しかしながら、結果としてとても貴重な経験になりましたし、他の湾岸諸国とは異なるオマーンの魅力も合わせて体験することができました。

オマーン、はまりそう。

以上です。

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