中東・アラビア半島の東に位置するオマーン。伝統的な雰囲気を色濃く残す国として、近年人気が高まっている国です。
この記事では、そんなオマーンを旅行する方に向けて現地SIMカードを購入&使用した体験談をご紹介します。
海外旅行中の通信料を抑えるにはやっぱり現地SIM。長期滞在の場合は特に重要です。
SIMカードは到着時に空港で購入可能!
オマーン旅行の玄関口といえば、何といってもマスカット国際空港。首都マスカットに位置する空港で、多くの国際線が発着します。
到着後にSIMカードが購入できる通信会社は以下のとおり。
- Ooredoo
- Omantel
- Renna Mobile Services and Sales Center
到着した時間が遅かったためか通信会社カウンターの人員が少なかったため、目についたOoredooを利用することにしました。
Ooredooを利用してみた感想
金額ラインナップ
SIMカードは2OMR(約730円)から25OMR(約9,100円)までの8種類で、Flexi Mins付きを選べば通話も可能。筆者は9OMRのSIMカードを購入しました。
購入時にはパスポートを提示する必要があります。
余談ですが、日本のパスポートを見せたところ「アニメは好きか?」と聞かれました。日本人の訪問者はまだまだ多くない模様。
容量の追加はできる?
12GBは十分かと思っていましたが、期限が切れる前にデータ量を使い切ってしまいそうになったため、容量を追加することにしました。(ooredooのアプリに登録するとデータ量が確認できます。)
アプリを利用すればプランの購入やプラン購入に使用可能なオマーンリヤルのチャージができますが、決済可能なカードがオマーン発行のものだけなので、ooredooの支店に出向くか、ooredooのチャージを取り扱っている店舗でオマーンリヤルをチャージ後、その金額でプランを購入する必要があります。
Ooredooの支店は大抵主要なモールに入っており、場所にもよりますが大体22時まで営業しています。
支店における手続き時は、オマーン以外発行のカードも利用できパスポートの提示も求められませんでした。
当初アプリでは自動更新がONになっていたので、解除せずにそのまま更新すれば25%ボーナスが貰えていたかも、と思うと当初からもう少し多めのデータ量を購入しておいても良かったかもしれません。
オマーンリヤルのチャージはooredooの支店の他、一部の商店やガソリンスタンドでも可能です。表示がない場合がほとんどなので、とりあえず確認してみるのがおすすめ。
その他の通信会社
Ooredoo以外に空港ターミナルにお店を構えている通信会社は、OmantelとRenna Mobile Services and Sales Centerの2つ。データ量や通信料をご自身のニーズと比較して契約する通信会社を選択しましょう。
Omantel
Omantelはオマーンにおける大手通信会社のひとつで、政府が株式の51%を保有しているようです。ドコモのようなイメージでしょうか…。
一般的なSIMカードとともにツーリストパックを用意しているのが特徴的。ウェブサイトによるとツーリストパックは5OMR、10OMR、20OMRの3種類があるようです。
見やすい位置に料金リストが無かったので、遠目の写真にてご容赦ください。
Renna Mobile Services and Sales Center
もう一つの通信会社はrenna mobile。こちらも旅行者用のSIMカードの設定があります。あまり目立ちませんがOoredooの隣にブースがあります。
料金表が見やすい位置にあったので写真を撮りました。
OoredooやOmantelと比較して価格帯が低めに設定されている点が特徴的です。(必ずしも金額あたりの容量が多いわけではないので、比較検討が必要です。)
Vodafone
空港には出店していませんが、以前日本にも進出していた通信会社Vodafoneも近年オマーンでサービスを提供しています。
友人が利用していましたが、頻繁にトラブルが生じていたようなのであまりお勧めはできないかも…。
オマーンの通信事情
一部のアプリが利用不可
オマーンでは通信に制限がかけられており、日本で多くの方が利用している通信アプリLINEが使えません。メッセージの着信通知をONにしていると着信時に一時的に内容確認は可能ですが、LINEアプリにはメッセージが届かずオマーン国内からの送信もできません。
LINEを使いたい場合はVPNの利用が必須です。
5Gの整備が進められている
現在オマーンでは国を挙げて高速通信網の構築に取り組んでおり、町中に5G通信用の鉄塔が建設されています。そのため基本的に通信環境は良好。
SNSがかなり普及している
オマーンでは他の中東諸国の例にもれずSNSの普及度がすごいです。年齢を問わずほとんどの人がインスタグラムやスナップチャットを保有している印象。
コンタクトレス決済は普通
決済手段として現金しか受け付けないところ(市場や一部の空港タクシーなど)もありますが、あまり見ることはありませんでした。
正直デジタル関係は日本よりも進んでいると感じることもあったくらいです。
wifiの普及率は高いが、SMS認証がネック
オマーンではwifiも至る所で利用することが可能。しかし、多くの場合電話番号を用いたSMS認証が必要になります。
現地SIMを購入するなどしてSMSが受信できる環境を整えておくとwifiがスムーズに使えます。
ポケットwifiも有力な選択肢
上記のようにオマーンでは現地SIMの購入は簡単ですが、複数あるプランの選択や容量が足りなくなったときのチャージが厄介。
オマーン固有の問題として、データがなくなると配車アプリすら使えなくなってしまうので、タクシー移動が前提のオマーンでは割と詰みます。翻訳アプリも使えなくなるので流しのタクシー(アラビア語前提)との交渉も難しい…
現地simよりも割高ではありますが、時間や労力の節約のためにポケットwifiを借りてしまうのも手です。
グローバルwifiであればオマーンも対応。
まとめ
本記事ではオマーン旅行で便利なSIMカードの入手方法と通信会社についてお伝えしました。
改めて情報を整理すると以下のとおりです。
- オマーン現地SIMは空港で簡単に買える
- ooredooは外国のカードでのアプリからのチャージ不可。支店か各種店舗へ
- 通信環境は総じて良好。wifi利用にはSMS認証が必要な場合が多い
参考にしていただけると嬉しいです。
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