【2025年最新版】桃園空港から台北市内への行き方!MRTとリムジンバスの乗り方を解説【豊富な画像つき】

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台北の空の玄関口・台湾桃園国際空港。

台北市内から南西に40kmほどの位置にあり、東京で言えば成田空港のような存在の空港です(羽田空港に当たるのは松山空港)。

以前は空港バスが主な移動手段でしたが、桃園空港MRTが開通したことで市内へのアクセスが格段に楽になりました。
とはいえ空港バスの利用価値が下がったわけではなく、深夜早朝便の利用者や桃園空港MRTから離れたホテルへのアクセスにはやっぱり空港バスの方が便利だったりもします。

この記事ではそんな桃園空港MRTや空港バスの利用方法をご紹介します。

掲載内容は2025年10月現在の情報です。利用前には必ず最新情報をご確認ください。

目次

桃園空港MRT(桃園機場捷運)

基本情報

桃園空港MRT(桃園機場捷運)は、台湾桃園国際空港各ターミナルと台北市街を結ぶ鉄道網です。

快速運転の直達車(Express)と各駅停車の普通車(Commuter)に分かれており、直達車は第一ターミナル(機場第一航廈)と台北駅(台北車站)間を約35分で結んでいます。普通車でも所要時間は約50分と非常にスピーディー。

運行時間はおおよそ朝5時から深夜0時まで、台湾桃園国際空港各ターミナル~台北駅間の運賃は160NTDです。
1回券の他に一日乗車券(320NTD)桃園空港MRT(往復)と台北MRTのセット券(520NTD~)なども販売しています。

桃園空港MRT往復乗車券+台北メトロ48時間乗車券(520NTD)。出所:桃園空港MRT 乗車ガイド その他乗車券

車内設備

直達車と普通車は車内の設備が異なり、直達車にはスーツケース置き場があります。

スーツケースなどを置くことができて便利。

また直達車はUSB-Aの充電設備も備えています。

USB充電に使えるアダプターを持参すれば、乗車中にスマホなどの充電ができます。

車内では無料Wi-Fiも使えます。SMS認証などは不要ですぐに接続でき、速度も悪くないです。

支払方法と路線図

支払いには一回券(トークン式)悠遊卡(台北の交通系ICカード)の他、タッチ決済対応カードalipayをはじめとするQR決済も利用可能。改札の対応部分にそれぞれタッチするとゲートを通過できます。

各決済方法に対応した改札。それぞれタッチする位置が異なるので注意。

路線図はこちら。紫色が直達車、青色が普通車を表しています。

出所:桃園空港MRT 乗車ガイド 路線図

主要駅と乗り換え可能な路線は以下の通りです。

駅番号駅名(中/英)解説と乗換可能な路線
A1台北車站/Taipei Main Station台北駅。
台湾高速鉄道
台湾鉄道縦貫線
MRT淡水信義線・板南線・松山新店線
A2(普通車のみ停車)三重/SanchongMRT中和新蘆線
A3新北產業園區/New Taipei Industrial ParkMRT環狀線
A12機場第一航廈/Airport Terminal 1台湾桃園国際空港第1ターミナル。
A13機場第二航廈/Airport Terminal 2台湾桃園国際空港第2ターミナル。
A18(普通車のみ停車)高鐵桃園站/Taoyuan HSR Station台湾高速鉄道

到着ロビーから桃園空港MRTへは、MRTと書かれた看板に従えばOK。

大きな案内板が随所にあるので迷う心配はありません。

チケットの購入方法

桃園空港MRTの一回券及び悠遊卡は改札近くにある自動販売機で購入することができます。

自動販売機は一回券購入用の紫色の機械(單程票售票機)悠遊卡の購入・チャージができる青色の機械(售卡機/加值機)の2種類があります。いずれも使えるのは現金(500NTD以上の高額紙幣は不可なことが多い)のみ。

台湾桃園国際空港第1ターミナルの駅。2種類の自動販売機とATMが備え付けられています。

高額紙幣(500NTD以上)は使えない場合があるため、窓口利用が確実です。

悠遊卡には様々なデザインがあります。桃園空港MRTの券売機以外に通信会社のカウンター、コンビニ、旅行会社の窓口などでも販売されているので、是非チェックしてみてください。

桃園空港MRTの窓口。

ここからは桃園空港MRTの自動券売機の利用方法をご紹介します。

1回券の買い方

1回券はタッチスクリーンで目的地を選んで購入する方式。
駅名をタッチすると金額が表示されるので、投入口に紙幣または硬貨を投入します。

操作手順が番号で示されているので分かりやすいです。
使える紙幣は100NTDと200NTDのみ。それ以上の高額紙幣しかない場合は窓口へ。

決済が完了すると、下の取り出し口からトークンが出てきます。

悠遊卡の購入&チャージ方法

悠遊卡の購入・チャージも機械で簡単に可能です。

新規購入の場合は、タッチパネルで購入したいカードの種類を悠遊卡(Easy Card)一卡通(iPASS)から選択し、紙幣を投入します。ここでの販売価格はそれぞれ500NTD(うちカード費用100NTD。返金不可)です。

悠遊卡と高雄発の一卡通はかなり広範囲に相互利用を行っているので、台北での使用感はほぼ同じ。台北がメインなら基本的に悠遊卡を選べばOKですが、台湾南部も訪問する予定があるなら一卡通を選んでもいいかも。

チャージの場合は、感應區 IC Card Readerと書かれた場所にカードを置き、チャージしたい金額を投入します。

この機械はお釣りが出ないので、ぴったりの金額が手元にない場合は窓口でチャージをお願いしましょう。

おつりが出ませんという注意書きが赤色で示されています。

空港→台北駅方面の乗り方

桃園空港MRTの乗り方は普通の地下鉄とほぼ同じです。

まずは緑色の矢印が表示されている改札を通って駅構内へ。

続いて、エスカレーターかエレベーターでプラットフォーム向かいます。
行きたい方面の電車が発着するプラットフォームを確認しましょう。

台北駅方向に行く場合は、「臺北」と書かれた方面のプラットフォームで電車を待ちます。

なお、機場第一航廈(台湾桃園国際空港ターミナル1)駅では、直達車と普通車が同じホームに発着します。
到着案内を見て次に来るのがどちらかを必ず確認しておきましょう。

次は普通車が来るらしいことが分かります。

電車の外にも表示があるので、電光掲示板を見逃しても大丈夫。

電車の種類と行き先が表示されているので確認しましょう。

目的の駅に到着したら、入場時に利用したカードと同じカードをタッチするか、トークンは投入口に投入して外に出ます。

台北駅→空港方面の乗り方

桃園空港MRTの台北駅は他の電車やMRTが発着する台北駅からかなり離れています(台北駅と北門駅の中間くらいに位置)。移動時間には10分くらいみておくのがおすすめ。

乗り方は基本的に空港→台北駅のときと一緒。
まずは1回券を購入するか、残高が足りなければ交通カードにチャージ。

桃園国際MRTの自動券売機。

違うのは、電車の種類によってプラットフォームが違うこと。
直達車は右、普通車は左のプラットフォームを利用するので、それぞれの色と表示を頼りに進みましょう。

目的駅に応じてプラットフォームを選びます。

直達車のホーム。いかにも空港に行きそうな人が多いのが分かります。

直達車は比較的運行本数が多いですが、かなり混雑します。

その他注意点など

ここからはその他注意すべき事項についていくつか取り上げます。

桃園空港MRTの台北車站駅及び新北產業園區駅ではインタウンチェックインが利用でき、荷物を預けて身軽に空港に向かうことができます。利用可能な航空会社や利用のルールなどの詳細はこちらの公式ウェブサイト(日本語)をご確認ください。

駅構内及び電車内では喫煙や飲食が禁止されています。ガム類を噛むのも禁止されているので注意しましょう。

有料区域内の滞在には時間制限が設けられており、超過すると加算料金が課せられます。具体的には異なる駅の入場から出場までは2時間、同一駅の入場から出場までは15分の滞在時間制限があります。

その他詳細については桃園空港MRTの公式ウェブサイトも合わせて参考にしてください。

リムジンバス

基本情報

深夜早朝便の利用時や旅費を節約したいとき、滞在先がMRT駅から離れているときなどに重宝するのがリムジンバス。
台北市内行きのバスは國光客運大有巴士が運営しています。

桃園空港MRTよりも運行時間は基本的に長めですが、路線と時間帯によっては運行本数が極端に少ない場合があるので事前の情報収集はマストです。

空港から台北市内へ

リムジンバスは台湾桃園国際空港の各ターミナルから利用可能。乗り場の位置は以下の通りです。

各ターミナルのバス乗り場

第1ターミナル:B1階
第2ターミナル:1階東側通路

台湾桃園国際空港から台北市内へ行くのに利用できる主要路線は6つありますが、台北駅に行く路線は1つのみ(國光客運1819)で、他には松山空港行きが2つ。路線によって停車するバス停の数や位置はまちまちですが、この記事では参考までにMRTに乗り換えができるバス停を示しました。

まずは國光客運の主な路線から。

路線番号行き先主なバス停(MRT接続)所要時間運行スケジュール料金
1819臺北N/A55分24時間133NTD~
1840松山機場N/A50分6:30~23:40131NTD~
1843南港轉運站西站捷運港墘站(內湖高工)80分9:20~18:20160NTD~
1841松山機場捷運中山國小站60分4:45~22:3091NTD~

続いて大有巴士

路線番号行き先主なバス停(MRT接続)所要時間運行スケジュール料金
1960市府轉運站捷運忠孝復興站、捷運科技大樓站60~70分0:15~22:40160NTD~
1961A聯合醫院和平院區捷運北門站、捷運西門站70~90分0:20~20:50105NTD~
※市内行きと空港行きで大きくルートが異なるので注意。

具体的なルートや詳細な運行スケジュールについては、それぞれの路線番号に付したリンク先(公路客運即時動態資訊網)か桃園空港から市内へのアクセス案内サイト(日本語)をご確認ください。

台北市内から空港へ

次に台北市内から台湾桃園国際空港各ターミナルまでリムジンバスを利用して向かう方法をご紹介。

チケットは自動販売機で購入する形式で各種カード類が利用可能な他、悠遊卡も使えます。

台北市内にもリムジンバスバス停は多数あるので、参考までにMRT駅を経由する路線をまとめます。
こちらも具体的なルートや詳細な運行スケジュールについては、それぞれの路線番号に付したリンク先(公路客運即時動態資訊網)をご確認ください。

駅名称(路線名称)バス停名称路線番号(運行会社)
民權西路(淡水信義線/中和新蘆線)捷運民權西路站1841(國光客運)、1961A(大有巴士)
北門(板南線)捷運北門站1961A(大有巴士)
西門(板南線/松山新店線)捷運西門站1961A(大有巴士)
中山國小(中和新蘆線)捷運中山國小站1841(國光客運)
市政府(板南線)市府轉運站1960(大有巴士)
南港(板南線)南港轉運站西站1843(國光客運)
南港展覧館(板南線)捷運南港展覽館站(經貿二)1843(國光客運)
松山機場(文湖線)松山機場1841(國光客運)
港墘(文湖線)捷運港墘站(內湖高工)1843(國光客運)

そのうえで今回は台北駅隣接のバスターミナルから利用する方法を解説します。

まず臺北轉運站の位置を確認しましょう。台北駅から市民大道を挟んだ北にあります。

案内看板も参考に。

英語表記がない案内板もあるため、中国語の字面を覚えておくのがおすすめです。

臺北轉運站からは國光客運が空港行きリムジンバスを運行しています。運賃は133NTD(2025年10月現在)。
チケットは1階にある自動販売機か窓口で購入します。

こちらが自動券売機。各種決済方法に対応しています。
こちらは窓口。

乗り場(4階)ではチケットの購入等の手続きはできないので、必ず1階で行うようにしましょう!

乗り場にあった注意書き。

乗り場は4階にあるので、エスカレーター等で上がります。

バス会社によって利用する階が異なるのでよく確認を。

発着案内があるので参考に。空港行きは409番のゲートでした。

目的地「桃園機場」を見つけます。
乗り場に到着しました。

その他注意点など

台北市内は朝夕のラッシュアワーには非常に混雑します。その時間帯にリムジンバスを利用する場合は、通常よりも時間がかかる可能性を想定して早めに動きましょう。

また、リムジンバスは往復でルートが異なる場合があります。市内行きを利用した際に降車したバス停に必ず空港行きが停車するとは限らないので、事前にバス停の表示を確認したり、各種ウェブサイトでの情報収集することを忘れずに!

さらに、路線によって終点が空港ではない場合があります。こちらも事前に経由地を確認し、必要に応じて運転手に伝えるなど乗り過ごし対策を徹底するのがおすすめです。

まとめ

渋滞を避けたいならMRT、時間帯によってはバス

桃園国際空港から台北市内までは、桃園空港MRTリムジンバスのいずれかの利用がおすすめです。
どちらも快適で安心して利用できますが、それぞれに特徴があります。

比較項目桃園空港MRT空港リムジンバス
所要時間約35〜50分約50〜70分(渋滞時は+α)
料金160NTD130〜160NTD前後
運行時間朝5時〜深夜0時頃路線により24時間対応(例:國光客運1819)
荷物の扱い直達車はスーツケース置き場ありトランクに預け可能
快適さ静かで清潔、定刻運行座席広め、直行路線もあり
注意点台北駅での乗換えがやや複雑渋滞リスクあり、バス停が分かりづらい場合も

こんな人にはこの手段がおすすめ!

以上の内容から、それぞれおすすめの人は以下のとおりです。

  • 昼間~夕方フライト利用者・時間を読みたい人 → 桃園空港MRT(直達車)
    渋滞なしで確実に到着。静かで快適、車内充電も可能です。
  • 深夜・早朝フライト利用者 → リムジンバス
    桃園空港MRT運行時間外でも利用できるので、深夜早朝便の利用者でも安心。
  • 滞在先がリムジンバスの沿線にある人 → リムジンバス
    リムジンバスの多くの路線は有名ホテルを経由します。滞在先がその近くならリムジンバスが便利。
  • 荷物が多い人・滞在先がMRTから遠い人 → タクシー・配車アプリ
    電車やバスは滞在先まで一本で移動できないことが多いです。労力を考えるとドアツードアの移動手段を。

公共交通機関を利用する場合は是非悠遊カードを入手を。
台北観光中の移動でも活躍するので、空港で購入しておくと非常に役立ちます。

以上です!

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