世界三大料理のひとつとして名高いトルコ料理。トルコ料理と聞いて具体的に思い浮かぶ人は少ないかもしれませんが、現在はドネルケバブあたりが既に日本に定着した感があります。
またトルコのスイーツも定期的にヒットを生み出しています。かつてトルコアイスが流行したこともありますし、最近でもバクラヴァの名店が東京に出店したりと何かと話題に上ったりしていますね。
しかしトルコのスイーツの種類の多さを考えると、日本で知られているものはごくわずか。筆者がイスタンブールに滞在していて、これまでに見たことも聞いたこともないスイーツにたくさん出会いました。
面白いのが、お菓子屋さんをそこまで訪れていないにもかかわらずスイーツを目にする機会が多いこと。
この記事では、イスタンブールの至る所で見つけられるトルコのスイーツについて定番からそうでないものまで色々ご紹介します。
トルコスイーツは激甘ばかり?そんなことはありません!
トルコのスイーツの種類はざっくり2系統
トルコのスイーツはシロップをふんだんに使ったものとミルクを使ったものの2系統に大きく分けることができます。
シロップを使ったものについては、生地をシロップに浸したりお菓子にシロップを大量にかけたりするのでかなり甘くなります。一方でミルクを使ったものはそこまでの甘さにはなりません。
トルコに限らず中東全域でシロップがけのスイーツが多く食べられていることからトルコのスイーツについても激甘のイメージが付いている感がありますが、トルコの食文化は他の中東諸国とはかなり違いますし、使用する食材も非常にバラエティーに富んでいます。
どこで食べる?
トルコを代表するような有名なお菓子はどこでも売られているような状況ですが、特に高い技術を要求されるようなお菓子はやはりその道の専門店で食べてみることをお勧めします。
例えばバクラヴァやロクムは長い歴史を持つ有名店がいくつか存在し常に観光客で賑わっていますし、トルコアイスも専門店がたくさんあります。
スイスで高級チョコレート屋を選ぶときの感覚に近いかも。
しかし一方でトルコには飾らない素朴なスイーツもたくさんあります。バクラヴァやロクムのようなスイーツを除くそのようなシンプルなお菓子は、お菓子屋さん(トルコ語でPastane)はもちろんロカンタのような大衆食堂でも扱っているので、食事のついでに気軽に試すことができます。
トルコでは甘党が好みそうなスイーツから甘いものが苦手な人でもいけそうなものまで様々なスイーツを比較的簡単に見つけることができると言えるでしょう。
まずは定番から!名物トルコスイーツ4選
最初にイスタンブールに来たらマストと言っても過言ではない名物スイーツ4種類と代表的なお店をご紹介します。
バクラヴァ Baklava
日本での知名度(有名:星5⇔マイナー:星1) | |
見つけやすさ(見つけやすい:星5⇔レア物:星1) | |
価格(高い:星5⇔安い:星1) | |
甘さ(甘い:星5⇔甘くない:星1) |
バクラヴァはトルコのスイーツの中でも特に有名でオスマン帝国時代から続く伝統的なデザート。
薄く伸ばしたパイ生地(ユフカ)を何層にも重ね、その間に細かく刻んだピスタチオやクルミ、アーモンドなどのナッツをふんだんに挟み込んで作られます。焼き上げた後、熱々のバクラヴァに甘いシロップをたっぷりとかけて冷まし、パイ生地がシロップの甘みを吸収しつつ、サクサクとした食感を保つように仕上げます。
バクラヴァには、ピスタチオを主に使った「Antep Baklavası」や、クルミを使用した「Cevizli Baklava」、アーモンドを使った「Fıstıklı Baklava」など、さまざまなバリエーションがあります。
また、ナッツの種類や使うシロップの量によって味わいが変わり、地域ごとに独自のレシピが存在します。たとえば、ガズィアンテプ地方はピスタチオが豊富に採れるため、ここのバクラヴァは特に有名です。
バクラヴァは非常に甘いため、小さな四角形にカットして提供されることが一般的です。濃厚な甘さとバターの香りが口の中に広がり、一口食べるごとに満足感が得られます。
このスイーツは通常、トルココーヒーやトルコ紅茶と一緒に楽しむのが一般的です。また、特別なイベントや祝祭日、特にラマダンの後に開かれるイード(Ramazan Bayramı)では、バクラヴァが食卓に欠かせない一品となります。
イスタンブールではKaraköy Güllüoğluが特に有名で、ここでは種類豊富なバクラヴァが楽しめます。もう一つの老舗Hafız Mustafaでも伝統的な味わいのバクラヴァが提供されています。
筆者がバクラヴァを食べたお店Karaköy Güllüoğluの詳細はこちら。深夜1時まで営業しているのでシメとしても。
店舗名 | Karaköy Güllüoğlu – Nadir Güllü |
住所 | Kemankeş Karamustafa Paşa, Kemankeş Cd. No:67, 34425 Beyoğlu/İstanbul |
営業時間 | 7時30分~翌1時 |
最寄り駅 | Tophane(T1)、Karaköy(T1/フェリー) |
公式ウェブサイト | https://www.karakoygulluoglu.com/ |
店舗の場所はこちら。トラム1号線かフェリーの船着き場から徒歩でのアクセスが便利です。
キュネフェ Künefe
日本での知名度 | |
見つけやすさ | |
価格 | |
甘さ |
キュネフェは、トルコの南東部や地中海沿岸地域で特に愛されているデザート。
細かく裂いた小麦粉でできた生地「カダイフ」の間に、溶けるチーズを挟んで焼き上げ、最後に甘いシロップをたっぷりかけて仕上げます。キュネフェの最大の魅力は、その外はカリカリで中はとろけるような食感のコントラストです。
このデザートは、トルコのアラブ系文化が色濃く残る地域で特にポピュラーで、元々はハタイ県が発祥とされています。ハタイ地方では、特に塩味の効いたチーズが使用されており、このチーズがシロップの甘さと相まって絶妙なバランスを生み出します。
キュネフェは、通常温かいうちに食べるのが最も美味しいとされ、出来立ての熱々をその場で味わうのが一般的です。
キュネフェは、しばしばピスタチオやクルミをトッピングして提供され、風味のアクセントとなります。甘さと塩味が絶妙に融合したこのスイーツは、食後のデザートとしても満足度が高く、特にコーヒーやチャイと一緒に楽しむことが多いです。また、キュネフェを作るための特別な鍋やオーブンが必要であるため、家庭で作るよりも、専門店で食べることが一般的です。
イスタンブールではカドゥキョイ地区のÇiya Sofrasıやアクサライ地区のHatay Medeniyetler Sofrasıで本格的なキュネフェを味わうことができます。
筆者がキュネフェを食べたお店Asi Künefeleri Kadıköyの詳細はこちらです。キュネフェは結構甘いので無糖のチャイと合わせるのがおすすめ。
店舗名 | Asi Künefeleri Kadıköy |
住所 | Caferağa, O-1, Yasa Cd. No:38, 34710 Kadıköy/İstanbul |
営業時間 | 8時~翌0時30分(金曜日・土曜日は0時45分まで) |
最寄り駅 | Çarşı(T3)、Kadıköy(M4/フェリー) |
公式ウェブサイト | https://www.asikunefeleri.com/ |
店舗の場所はこちら。賑やかな繁華街の中心にあります。
ロクム Lokum
日本での知名度 | |
見つけやすさ | |
価格 | |
甘さ |
ロクムは、世界的に「ターキッシュ・デライト」として知られるトルコを代表する伝統的なスイーツです。
砂糖とコーンスターチを主成分とし、独特の滑らかで柔らかい食感を持ちます。ロクムには、バラの花、レモン、ミントなどのさまざまなフレーバーがあり、ピスタチオやクルミ、アーモンドなどを中に詰めたバリエーションも人気です。
日本ではよく和菓子の「ゆべし」のようだと形容されます。
このデザートの歴史は非常に古く、オスマン帝国時代にまでさかのぼります。ロクムは、特に甘いものを好むトルコ人にとって、コーヒーやお茶と共に楽しむためのおやつとして親しまれてきました。また、ロクムは長期間保存が効くため、トルコのお土産としても非常に人気があります。
ロクムは、小さなキューブ状にカットされ、粉砂糖をまぶして提供されることが一般的です。伝統的な製法では、バラ水を使って独特の香りと風味を引き出し、食感はプルプルとした柔らかさが特徴です。
トルコ国内ではさまざまな種類のロクムが販売されており、観光客にも地元の人々にも広く愛されています。
イスタンブールではHafız MustafaやAli Muhiddin Hacı Bekirがロクムの名店として知られています。特にAli Muhiddin Hacı Bekirは、ロクムの発祥地とされる老舗で、多彩なフレーバーを取り揃えています。
ロクムは箱買いの他グラム単位でも購入できます。
筆者がロクムを購入したお店Ali Muhiddin Hacı Bekirの詳細はこちら。
こちらではカドゥキョイ支店の情報を掲載しますが、イスタンブール市内にいくつか支店があるので行きやすい場所で是非トライしてみてください。
店舗名 | Ali Muhiddin Haci Bekir |
住所 | Osmanağa, Muvakkıthane Cd. 6/A, 34710 Kadıköy/İstanbul |
営業時間 | 8時(日曜日は9時)~21時 |
最寄り駅 | İskele Camı(T3)、Kadıköy(M4/フェリー) |
公式ウェブサイト | https://www.hacibekir.com/ |
ロクムは基本的に持ち帰り前提ですが、併設のカフェでコーヒーを注文するとロクムがひとつ付いてきます。
店舗の場所はこちら。
ドンドゥルマ Dondurma
日本での知名度 | |
見つけやすさ | |
価格 | |
甘さ |
ドンドゥルマは、特に「マラシュ・ドンドゥルマス」として知られる、トルコ独自のアイスクリーム(日本では「トルコアイス」の名称で呼ばれることが多いです)。
このアイスクリームの最大の特徴は、サレップ(野生の蘭の根から取れる粉末)と乳製品を使用して作られるため、非常に伸びる独特の粘り気を持っていることです。ドンドゥルマは通常のアイスクリームと比べて弾力があり、ナイフとフォークで切って食べることもできるほどです。
スプーンではなくナイフとフォークが付いてくるのはそういう理由があるからなんですね。
マラシュ・ドンドゥルマスは、特に観光地でのパフォーマンスでも有名です。アイスクリームベンダーが長い棒でドンドゥルマを伸ばし訪問客を楽しませる様子は、トルコ観光の一つの見所となっています。ドンドゥルマの風味は濃厚で、サレップの香りと共にミルクの風味が際立ちます。
ドンドゥルマは、ピスタチオ、バニラ、チョコレートなどのさまざまなフレーバーがあり、トッピングやソースを加えて楽しむこともできます。特に夏の暑い時期には、冷たくて伸びるドンドゥルマが大人気で、街中の至る所で購入できます。
イスタンブールではMadoが有名で、マラシュ・ドンドゥルマスの専門店として広く知られています。市内の主要観光地やショッピングエリアに店舗があるため、訪問しやすいのも魅力です。
筆者がドンドゥルマを食べたお店Madoの詳細はこちら。
こちらではカドゥキョイにある支店の情報を掲載しますが、イスタンブール市内の至る所に支店があるので見つけるのは簡単だと思います!
店舗名 | Mado |
住所 | Rasimpaşa, Rıhtım Cd. No:28, 34716 Kadıköy/İstanbul |
営業時間 | 7時~翌2時 |
最寄り駅 | Çarşı(T3)、Kadıköy(M4/フェリー) |
公式ウェブサイト | http://mado.com.tr/en/anasayfa-2/ |
店舗の場所はこちら。
イスタンブールで試してほしい!日本ではマイナーなトルコスイーツ5選
続いては日本ではまだまだマイナーですがトルコの至る所で見られるトルコスイーツと筆者がそのスイーツを食べた場所をご紹介します(全て違う場所なのは偶然です)。
基本的に素朴なスイーツなので、基本的に見た目や味はどこのお店でもほぼ一緒。ただお店によってテイストやトッピングが微妙に違ったりするので、お腹と時間に余裕があれば食べ比べをしてみるのも面白いと思います!
スイーツにもよりますが、庶民的なお店では60トルコリラくらいが多く、そうでないお店では150トルコリラくらいで食べられます。
フルン・シュトラッチ Fırın Sütlaç
日本での知名度 | |
見つけやすさ | |
価格 | |
甘さ |
フルン・シュトラッチは、トルコの伝統的な焼きライスプディングで、クリーミーでリッチな味わいが特徴です。このデザートは、牛乳、米、砂糖を主材料とし、バニラやシナモンを加えて風味を付けます。トルコの家庭料理としても親しまれており、特に子供たちに人気があります。
作り方はシンプルで、まず米を柔らかく煮た後、牛乳と砂糖を加えてさらに煮込みます。最後にオーブンで焼き上げて表面にこんがりとした焼き色を付けることで、香ばしさが増し、デザートとしての完成度が高まります。
焼きたての熱々をそのまま食べることもありますが、冷やしてから食べるとまた違った美味しさを楽しめます。フルン・シュトラッチは、特にトルコの夏場に人気のあるデザートで、冷たくして提供されることが多いです。
シンプルながらも奥深い味わいで、多くのトルコ人が子供の頃から親しんでいるデザートです。また、上に刻んだピスタチオやココナッツをトッピングして提供されることもあり、見た目にも美しい仕上がりです。
筆者がフルン・シュトラッチを食べたお店はチャルシャンバ地区にあるmevlana pide iskender。
店員さんがフレンドリーで、ピデ(トルコ風ピザ)やスープも美味しいお店。周辺はスーフィー信仰の中心地になっておりユニークな雰囲気です。
店舗名 | mevlana pide iskender |
住所 | Atikali, Manyasizade Cd. No:37, 34087 Fatih/İstanbul |
営業時間 | 8時~22時 |
最寄り駅 | Şehit İbrahim Yılmaz(バス) |
公式ウェブサイト | – |
店舗の場所はこちら。近くには鉄道駅はないのでバスでアクセスすることになります。
ケシュキュル Keşkül
日本での知名度 | |
見つけやすさ | |
価格 | |
甘さ |
ケシュキュルはトルコの伝統的なデザートで、アーモンドミルクを使った濃厚なプディングです。ケシュキュルの起源は、オスマン帝国時代にまでさかのぼり、特に宮廷で食べられていたとされています。
デザートの名前「ケシュキュル」は、元々はイスラム教の修道士たちが持っていた食器を意味し、その名前がそのままデザートに使われるようになりました。
このプディングは、アーモンドミルク、米粉、砂糖を主成分とし、滑らかでクリーミーな食感が特徴です。上には、刻んだピスタチオやココナッツがトッピングされることが多く、これらのトッピングがデザート全体に美しい彩りと食感のアクセントを加えます。ケシュキュルは、通常冷たくして提供されるため、特に暑い季節にぴったりのデザートです。
ケシュキュルは、トルコ全土で親しまれており、特に家庭でもよく作られる一品です。シンプルな材料で作られるため、家庭のキッチンでも手軽に調理できるのが魅力です。また、宗教的な行事や特別なイベントの際にも提供されることが多く、その美味しさと歴史的な背景から多くのトルコ人に愛されています。
筆者がケシュキュルを食べたお店はファティモスク近くのお菓子屋さんBaltepe Pastanesi。
常に地元民で賑わう地域の評判店といった雰囲気のお菓子屋さんで、ショーウィンドウに並べられたお菓子はどれも美味しくてリーズナブルです。支払いは現金のみなので注意。
店舗名 | Baltepe Pastanesi |
住所 | Atikali Mahallesi Yavuz Selim Cd, Müstakimzade Sk. No:33/A, 34087 Fatih |
営業時間 | 10時~23時30分 |
最寄り駅 | Nişanca(バス) |
公式ウェブサイト | – |
店舗の場所はこちら。近くには鉄道駅はないのでバスでアクセスすることになります。
カザンディビ Kazandibi
日本での知名度 | |
見つけやすさ | |
価格 | |
甘さ |
カザンディビはトルコの焼きプディングの一種で、キャラメル化した表面が特徴的なデザートです。
名前の由来は「鍋の底」という意味で、鍋の底に残った焦げた部分がデザートの一部として提供されることから来ています。この焦げた部分が独特の風味を持ち、カザンディビの魅力の一つとなっています。
カザンディビは、鶏胸肉を使ったプディング「タヴゥク・ギョウス」と同様に、オスマン帝国時代から続く伝統的なデザートです。米粉や牛乳を主材料とし、長時間かけてゆっくりと煮込むことで、プディング全体が滑らかでクリーミーな仕上がりになります。最後に鍋の底を焦がし、キャラメル化させることで、独特の香ばしさとコクを加えます。
カザンディビには鶏胸肉を使ったパターンと使っていないパターンがあります。鶏胸肉の繊維は感じられますが鶏肉の味はしないことがほとんど。
カザンディビは、通常冷たくして提供され、食感のコントラストが楽しめる一品です。プディング自体は非常に柔らかく、キャラメル化した部分が少しカリカリとした食感を加えてくれます。デザートとしてだけでなく、軽食やおやつとしても楽しむことができ、多くのトルコ人に愛されているデザートです。
筆者がカザンディビを食べたお店はカドゥキョイのお菓子屋さんFırıncı Pasta Cafe。
24時間営業の地域のパン屋さんといった雰囲気のお店。朝から晩まで地域の人々で賑わっています。
店舗名 | Fırıncı Pasta Cafe |
住所 | Osmanağa, Kuşdili Cd. No:28 D:28, 34714 Kadıköy/İstanbul |
営業時間 | 24時間 |
最寄り駅 | Söğütlüçeşme(マルマライ/メトロバス)、Altıyol(T3/バス)、Kadıköy(M4/フェリー) |
公式ウェブサイト | – |
店舗の場所はこちら。SöğütlüçeşmeかKadıköyから徒歩でアクセスするのが便利です。
アシュレ Aşure
日本での知名度 | |
見つけやすさ | |
価格 | |
甘さ |
アシュレはトルコの伝統的なデザートで、非常に歴史が深く「ノアの方舟のプディング」とも呼ばれています。
トルコの宗教的な行事である「アシュレの日」に特に作られるデザートで、小麦、豆類、ナッツ、ドライフルーツなどを煮込んで作られます。このデザートの起源は、ノアの方舟がアララト山に着いた後、船に残っていた材料を使って作られた食事に由来するとされています。
アシュレは、非常に多くの材料が使われるため、栄養価が高く味わいも複雑です。通常小麦をベースにし、白豆やひよこ豆、ドライアプリコット、レーズン、ヘーゼルナッツ、クルミ、ザクロの実などが加えられます。これらの材料が一緒に煮込まれ、甘さと酸味、ナッツのコクが一体となった独特の風味を持つデザートになります。
結構甘くて具だくさん。非常に食べ応えがあるデザートです。
アシュレは、トルコの家庭でよく作られるデザートで、特にアシュレの日には隣人や親戚に配るという習慣があります。アシュレは、トルコの宗教的な儀式や文化的な行事に深く根付いており、その背景には家族や共同体の結束を強めるという意味合いがあります。
筆者がアシュレを食べたお店はカドゥキョイにあるPehlivan。
こちらはいわゆる大衆食堂のロカンタです。他の料理も美味しいので、食事と一緒にデザートもぜひ試してみてください!
店舗名 | Pehlivan |
住所 | Caferağa, Mühürdar Cd. No:7, 34710 Kadıköy/İstanbul |
営業時間 | 9時~23時 |
最寄り駅 | Kadıköy(M4/フェリー)、Çarşı(T3/バス) |
公式ウェブサイト | http://pehlivanlokantalari.com/ |
店舗の場所はこちら。港からも歩いてすぐ。
タヴゥク・ギョウス Tavuk Göğsü
日本での知名度 | |
見つけやすさ | |
価格 | |
甘さ |
タヴゥク・ギョウスは、非常にユニークなトルコのデザートで、鶏胸肉を使用したプディングです。
このデザートは、オスマン帝国時代の宮廷で生まれたと言われており、その独特な材料と滑らかな食感が特徴です。名前の「タヴゥク・ギョウス」は「鶏の胸肉」を意味しますが、その味わいは甘く、鶏肉を使用していることがわからないほどです。
タヴゥク・ギョウスは、細かくほぐした鶏胸肉を、牛乳、米粉、砂糖と一緒に煮込み、プディング状に仕上げます。鶏肉が非常に細かくほぐされるため、プディングの中で完全に溶け込み、デザートに独特の粘り気と風味を与えます。このデザートは、特にオスマン帝国の宮廷で珍重されており、現在でもその伝統が受け継がれています。
タヴゥク・ギョウスは、通常冷たくして提供され、シナモンをかけて食べるのが一般的です。その独特の風味と滑らかな口当たりが、多くのトルコ人に愛されています。トルコでは、このデザートを特別な日の食卓に並べることも多く、家庭でもよく作られる一品です。
筆者がタヴゥク・ギョウスを食べたお店はカドゥキョイにあるKadıköy Saray Muhallebicisi。
Kadıköy Saray Muhallebicisiはおしゃれな老舗レストラン。料理は若干お高めですが品質はピカイチなので、初めての料理を試すならココが良いかもしれません。
店舗名 | Kadıköy Saray Muhallebicisi |
住所 | Osmanağa, Bahariye Cd. No:60,34710, 34714 Kadıköy/İstanbul |
営業時間 | 9時~0時 |
最寄り駅 | Kadıköy(M4/フェリー)、Bahariye(T3) |
公式ウェブサイト | – |
店舗の場所はこちら。港からだと少し距離があるのでトラム3号線の利用がおすすめ。時計回りの一方通行です。
まとめ
この記事ではトルコでよく見かけるスイーツを9種類ご紹介しました。
エキゾチックな見た目のものも多いですが、あまり日本人に知られていないけれど口に合うスイーツも意外とあるので、トルコを訪れた際は是非試してみてください!
以上です。
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