【保存版】オマーン・マスカットの物価まとめ!旅行にかかる費用を豊富な画像付きで解説

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近年旅行先としても注目を集める中東諸国。

オマーンはまだまだメジャーな国ではないので、旅行するうえで「何にいくらくらい掛かるのかな?」という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

石油資源に恵まれたオマーンは、隣国UAEやサウジアラビア、カタールと同じく豊かな産油国ですが、物価の印象は少し異なります。

本記事では、オマーンの首都マスカットを中心に、食料品・飲食店・宿泊費・観光スポット・日用品などを実際に調査。日本や周辺の産油国と比較しながら、オマーン旅行の費用感をリアルにお伝えします。

記事内の価格はすべてオマーン・リヤル(OMR)表記で、1 OMR=約380円(2025年8月時点) を基準に日本円へ換算しています。
※画像は2023年から2024年にかけて撮影したものです。
※価格は店舗によっても異なります。

目次

食料品

オマーンの物価を知るうえで外せないのがスーパーでの食料品。

首都マスカットには、地元の人がよく利用する小規模のスーパーから観光客も利用する大型スーパーまでバリエーションが幅広くあります。野菜や果物は量り売りなどで購入できます。

公用語はアラビア語ですがスーパーマーケットでは写真のようにローマ字で書かれた値札もしっかり掲示されていて、外国人旅行者でも分かりやすいのが特徴です。

宿泊先近くにあったスーパーマーケット。地元感満点です。

生鮮食料品

スーパーに並ぶ野菜や果物は、総じて日本よりも手頃な印象です。例えば、にんじんは1kgあたり0.55 OMR(約210円)、きゅうりは同0.45 OMR(約170円)と、日常的に食卓に並ぶ野菜はかなり安めです。

英語がメインで分かりやすいです。

一方で、果物は種類によって差があり、例えばマンゴーは1.3〜2.4 OMR/kg(約500〜900円)程します(ここは1.20 OMR/kg(約455円)と市場価格よりも安いですね)し、ライムは1.10 OMR/kg(約420円)とやや高め(こっちはほぼ市場価格)でした。
輸入に頼るはずのオレンジやバナナも0.40〜0.50 OMR/kg(150〜190円程度)とお手頃。

品ぞろえが結構良いです。

一方でピーチは1.60 OMR/kg(約610円)、レッドグレープは1.80 OMR/kg(約685円)と、輸入に依存する分やや高め。ただし日本のスーパーと比べれば決して極端に高いわけではなく、旅行中でも手が届く価格帯です。

乳製品

マスカットのスーパーには、写真のようにヨーグルトや牛乳がずらりと並んでいます。

ブランドはAlmaraiMazoonといった中東地域でよく見かけるものが中心で、サイズも小分けカップから大容量パックまで幅広く揃っています。

乳製品も豊富。

実際の価格は、日本に比べると割安です。たとえばヨーグルトは1kgパックで0.58〜0.68 OMR(約220〜260円)ほど。輸入品や特別な高級ブランドではなく、地元スーパーで普通に買える商品の価格帯です。

日本で同じ容量のヨーグルトを買おうとすると400〜600円以上かかることもあるため、オマーンの乳製品は全体的にお得感があります。

牛乳やラバン(発酵乳飲料)も日常的に飲まれており、2Lサイズで1 OMR前後(約380円)から手に入ります。旅行者が朝食用に買うのにも十分手頃な価格帯です。

日本では見かけないブランドが多く並んでいるのが面白いところ。

このように、乳製品は全般的にリーズナブルで、現地滞在中の自炊や軽食には重宝します。特にヨーグルトは種類も豊富で、味付きからプレーンまで選択肢が広く、スーパーに行く楽しみのひとつになるでしょう。

パン・ペストリー

オマーンのスーパーでは、パン類も豊富に揃っています。写真のように、スナック感覚で食べられる小さなお菓子パンやクロワッサン類、食パン、そしてアラビックブレッド(ピタパン)までバリエーション豊かです。

ペストリー類も結構豊富。

価格は比較的安く、例えばパック入りのお菓子系パンは0.3〜0.5 OMR(約115〜190円)前後。ちょっとした間食や朝食用に気軽に買える価格帯です。

日本と同じような感覚で暮らすこともできそう?

食パンは1斤で0.30 OMR(約115円)程度。日本のスーパーと比べてもかなり手頃で、主食として買いやすい印象でした。

日本ではあまり見かけませんが、こちらではメジャーなピタパン。

さらに、現地の定番であるアラビックブレッド(ピタパン)は1袋あたり0.10〜0.35 OMR(約40〜130円)と格安。
観光客にとっても手軽に現地の食文化を体験できるアイテムです。

このように、パン類は全体的にリーズナブルで、食生活の中でもコストを抑えやすいカテゴリーでした。特にアラビックブレッドはレストランだけでなく、スーパーで手軽に買える点も魅力です。

その他の食品・飲料

飲料では、中東で広く流通しているAlmaraiブランドのジュース(1L前後で約1 OMR=380円程度)が人気。100%オレンジやマンゴーなど種類が豊富で、ホテルの部屋飲みにもぴったりです。

ジュースも種類が多く、選ぶのが楽しいです。

卵は15個入りで1.40 OMR(約530円)と、日本と大差ない水準でした。自炊をするならコスパの良い食材です。

卵も簡単に手に入ります。

興味深いのは、日本ブランドの飲料も手に入ること。
ポカリスエット(500mlで0.50 OMR=約190円)やオロナミンC(0.59 OMR=約225円)も普通に冷蔵棚に並んでいて、日本人旅行者にはちょっとした安心材料になるかもしれません。

日本の製品が売られているのはビックリ。

飲食店

オマーンでの外食は安く済ませることもできますが、全体的に見ると日本と同等かそれ以上に感じられることも多いのが特徴です。

例えばインド・パキスタン系やエジプト料理の食堂なら一食1〜2 OMR(380〜760円)と比較的安いですが、それでも安い日本の外食と同等の価格帯。オマーン料理のレストランや観光客向けのお店に入るとすぐに日本の外食以上の価格になります。

さらに、カフェやファストフードといった日常的な外食でも、日本に比べて「特別安い」とまでは言えない水準。
オマーン・リヤルは1 OMR=約400円と単位が大きい通貨なので数字自体は小さく見えて安く感じがちですが、円に換算すると決して安くはなく、むしろ日本と同等かそれ以上ということも多いです。

旅行中の食費は思っていたよりもかかると思っておいた方が良いかもしれませんね。

庶民的な食堂(インド・パキスタン料理・エジプト料理など)

マスカット市内には、ローカルの人々や出稼ぎ労働者が日常的に利用する庶民的な食堂が多くあります。
ここでは、インドやパキスタンのカレー、ビリヤニ、さらにはエジプトの国民食コシャリなどが手軽に味わえます。

エジプトの国民食コシャリ。

価格帯は一食あたり1〜2 OMR(約380〜760円)程度と日本の格安外食と同じくらいの水準で、観光客でも気軽に利用できます。

観光客向けレストランに比べると圧倒的にリーズナブルで、食費を抑えつつ現地の生活感を味わいたい人にはおすすめの選択肢です。

オマーン料理レストラン

オマーンに来たらぜひ味わいたいのが、シーフードやスパイスを効かせたオマーン料理。

ただし、観光客向けのレストランで注文すると一人あたり5〜10 OMR(約1,900〜3,800円)程度かかり、日本の外食と比べても決して安くはありません。

代表的なのは、スパイスで炊いたご飯に肉や魚をのせた「マチブース」や「ビリヤニ」、ケバブやシシカバブの盛り合わせ。量はしっかりしていて、数人でシェアするのが前提になっている場合もあります。

シーフードを使った料理も豊富で、マスカットの海沿いのレストランでは、焼き魚やエビ料理なども人気。
ただし価格はやや高めで、ちょっとしたごちそう感覚です。

もちろんローカル向けの食堂でオマーン料理を食べることもできますが、観光客が利用しやすい雰囲気のお店では全般的に高価格帯。せっかくなので一度は体験するくらいに考えるのが良さそうです。

ローカルカフェ

マスカットの街角には、地元の人々が気軽に立ち寄るローカルカフェが点在しています。
ここではアラビックコーヒーや紅茶、軽食のポロタやドーサなどが定番で、値段はとてもリーズナブル。

メニューを見ても分かる通り、お茶は0.2〜0.3 OMR(約75〜115円)、軽食のポロタやマサラドーサも0.4〜0.5 OMR(約150〜190円)程度と、まさに庶民の味方です。朝食やちょっとした休憩に立ち寄るのに最適な場所といえるでしょう。

紙コップで提供される紅茶を片手に地元の人々と同じ空気を味わえるのも魅力のひとつ。

観光客が訪れる高級カフェに比べれば設備は簡素ですが、日常のオマーン”を体験できるスポットとして、ぜひおすすめしたいカテゴリーです。

おしゃれカフェ

マスカットには、外資系チェーンや欧米風の雰囲気を取り入れたおしゃれカフェも増えてきています。

スターバックスのような国際チェーンから現地発のモダンなカフェまで幅広く、利用客は地元の若者や外国人が中心。店員もフィリピン系移民が多く、ローカルカフェとは雰囲気が大きく異なります。

価格帯は日本とほぼ同等か、それ以上。例えばアメリカーノは1.4 OMR(約530円)、サンドイッチは2.2 OMR(約840円)ほどで、ローカル食堂と比べると数倍の価格です。
味や雰囲気は安定していますが、毎日通うにはやや高くつく印象でした。

外資系チェーンでは無料Wi-Fiや快適な座席があることが多く、ノマド作業や観光の合間の休憩には便利。「食事」というより「空間にお金を払う場所」と考えると納得できるカテゴリーです。

ファストフード

マスカットにはマクドナルドやケンタッキー、バーガーキングといった世界的なファストフードチェーンも展開しています。観光客でも入りやすく、清潔感や味の安定感から人気があります。

例えばビッグマックは1.42 OMR(約540円)。日本と比べて極端に安いわけではありませんが、やや割安な印象です。

ダブルチーズバーガーのセットも1.7 OMR(約650円)程度で、日本のマクドナルドと同じか少し安いくらいの価格帯。ローカル食堂(1〜2 OMR)と比べるとお得感は薄れますが、「安心できる味と空間」に価値がある場所といえるでしょう。

一方でケンタッキーのチキンセットは3 OMR前後(約1,100〜1,200円)と、ファストフードとしてはやや高め。日本よりも「しっかり食事」という位置づけに近い印象でした。

短時間で食事を済ませたいときや、旅行中に現地料理に少し疲れたときには心強い選択肢です。

なお、2024年訪問時にはガザ情勢の影響からアメリカ系ブランドに対する不買運動がオマーンでも起きており、マックなどもガラガラでした。国際情勢の影響を感じますね…。

交通費

オマーンを旅行する際に気になるのが移動コスト。
マスカット市内は公共交通が限られており、タクシーやレンタカーを利用する場面が多くなります。目安としては以下の通りです。

  • タクシー:市内の移動は2〜4 OMR(約760〜1,500円)程度。空港から市内までは8〜10 OMR(約3,000〜3,800円)が目安。
  • バス:市内バスは0.5 OMR(約190円)程度。ただし本数や路線が限られており、観光利用にはやや不便です。

全体的に「公共交通は安いが不便」「タクシーとレンタカーはそれなりに費用がかかる」という二面性があります。旅行スタイルによって交通費の比重は大きく変わるでしょう。

交通事情や具体的な移動方法については、別記事【オマーンの交通事情とマスカットの各種市内交通(タクシー・バス・ルートバス)の利用方法まとめ】で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

宿泊費

マスカットをはじめとするオマーンの宿泊費は、中級ホテルであれば比較的手頃ですが、高級ホテルになると一気に価格が跳ね上がるのが特徴です。

例えば中級クラスのホテルは1泊あたり5,000〜8,000円程度で、これは日本のビジネスホテルと同等か、やや安い水準。設備やサービスも十分で、観光目的ならこのランクでも快適に滞在できます。

一方、リゾートや高級ホテルになると価格帯は一気に上がります。5つ星ホテルでは1泊9万円前後が一般的で、首都マスカットの代表的な高級ホテル「アル ブスタン パレス(リッツ・カールトン)」では1泊7万円弱~という水準。まさに“ラグジュアリー体験”としての位置づけです。

バックパッカー向けの安宿やドミトリーは選択肢が少なく、Airbnbなどを利用するケースもありますが、こちらも極端に安いわけではありません。旅行者にとって、宿泊費は食費以上に予算を左右するポイントといえるでしょう。

観光スポット

オマーンで観光地を訪れる際に特徴的なのは、国籍や居住ステータスによって入場料が異なることです。
たとえば首都マスカットの「オマーン国立博物館」では以下のように料金が設定されています。

  • オマーン国民・GCC諸国(湾岸協力会議)国民:1 OMR(約380円)
  • オマーン在住者(居住カード提示):2 OMR(約760円)
  • 外国人観光客:5 OMR(約1,900円)
国立博物館の外観。
海の交易で栄えた歴史を体現する帆船の展示。

このように観光客料金は現地の数倍に設定されていることも多く、オマーン旅行では「観光スポット代」が意外と大きな出費になる傾向があります。

砦などの歴史的建造物は3〜5 OMR前後が相場で、中には無料で見学できる場所もありますが、代表的な施設をいくつか巡るだけで1日20 OMR(約7,600円)近くかかることもあります。

なおモスクの入場は基本的に無料ですが、観光客向けに開放されていないものもあるので注意。

スルターン・カブース・グランド・モスクの外観。

日用品・嗜好品

日用品

スーパーや薬局では、旅行者でも必要になる日用品が一通り揃っています。

ミネラルウォーターは500mlのペットボトルが0.1〜0.2 OMR(約40〜80円)と安価で、観光中の必需品。シャンプーやボディソープ、歯磨き粉など国際ブランドの商品は日本と同等かやや高めの価格帯ですが、ローカルブランドを選べばより安く手に入ります。
洗剤や紙製品などの消耗品も、日本と比べて大きな差はありません。

通信手段についてはここでは詳しく触れませんが、現地SIMカードの利用が可能です。
詳しい手順や料金は、別記事「オマーンの現地SIMカードOoredooプリペイドSIM利用体験談!【オマーンの通信環境情報】」で解説していますので参考にしてください。

嗜好品

オマーンはイスラム圏であるため、嗜好品には制限や特徴があります。

  • お酒:スーパーや一般商店では購入できず、ホテルや免税店でのみ販売。価格はビール1缶で2〜3 OMR(約760〜1,100円と割高です。飲酒自体も制限があるため、旅行者は注意が必要です。
  • たばこ:輸入品が中心で、1箱1.5〜2 OMR(約570〜760円)程度。日本と同等かやや高い印象です。

このように日用品は比較的入手しやすく、日本と大差ない一方で、嗜好品は価格が高く制限も多いため、旅行者は事前に知っておくと安心です。

まとめ

オマーンの物価を見てみると、食料品や日用品は日本と比べて割安なものも多い一方、外食や宿泊費、観光スポットの入場料は意外と高めに感じられるのが特徴です。
特に観光客向けのレストランやホテル、博物館などでは、日本と同等かそれ以上の出費になるケースも少なくありません。

ただし、庶民的な食堂やローカルカフェを利用すれば1食数百円で済ませることも可能で、過ごし方次第で出費を抑えることは十分可能です。
スーパーでの買い物や現地ならではの食文化をうまく取り入れれば、物価の高さを補いつつオマーンらしい体験ができるでしょう。

全体としては、オマーンの物価は「生活必需品は日本より安いか同等だが、外食費や観光は高い」という二面性を持っています。旅行を計画する際は、このギャップを意識して予算を組むのがおすすめです。

以上です!

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