ルーアンって、ご存じですか?
パリから電車で1時間半ほど、セーヌ川沿いにあるノルマンディー地方の街です。
ジャンヌ・ダルクが火刑に処された場所、モネが連作を描いた大聖堂がある街…くらいのイメージでしょうか。歴史ある観光地として知られてはいるものの、ぶっちゃけ余程のフランス好きさんでもなければ立ち寄らないでしょう。
実は私も何となく名前は知っていたものの、しばらくスルーしていた場所でした。
ところが、ひょんなきっかけから1週間ほど滞在してみたら―
めちゃくちゃ作業が捗るし、生活も快適&コスパ最高なことに気づいてしまったのです。
Airbnbはコスパ抜群、スーパーもレストランも豊富で、夏でも涼しい!
作業向きの居心地が良いモダンなカフェもたくさんある(電源とかWi-Fiはまちまち)。
パリより静かで、必要なものがすべて揃っていて、それでいて肩肘張らないちょうど良さ。
ノマドワークや「少し腰を落ち着けたい旅人」にとって、ルーアンは意外な“穴場”。
筆者は結局1週間延長し、2週間の滞在になってしまいました。
この記事では、そんなルーアンの沈没向きな魅力を実体験ベースで紹介していきます。
意外な穴場!ルーアンはノマド作業に優しい都市だった?
パリに比べれば地味で、ガイドブックでも後ろのほうに載っている(というか載っていない?)ルーアン。
でも、実際に滞在してみると、「あれ、ここめちゃくちゃ住みやすいのでは?」と感じる場面がいくつもありました。
その理由のひとつが、パリからの&生活インフラへのアクセスの良さです。
パリからのアクセスも良好
ルーアンって、実はパリから意外と近いんです。
サン・ラザール駅(Gare Saint-Lazare)から直通のTERでおよそ1時間半。
フランス国鉄(SNCF)の予約サイトやアプリから簡単にチケットが購入でき、価格も安いときは片道10ユーロ台からあります。
発着本数も多めでスケジュールを組みやすく、気軽に日帰りや短期滞在ができるのが魅力。「パリの喧騒から少し離れて、落ち着いた場所で作業したい」というノマドワーカーにとって、ちょうどよく“逃げられる距離感”なんですよね。
しかも、ルーアン駅(Rouen Rive Droite)は街の中心に近く、Airbnbやカフェの多い旧市街エリアまで徒歩圏内。
地方都市にありがちな「駅から遠い問題」とも無縁です。
1週間の沈没滞在にぴったりなサイズ感の街
ルーアンの街は、コンパクトながらも都市機能がきちんと整っているのが特徴です。
徒歩での移動が基本で済むうえに、必要なものはほぼ全て揃うという絶妙なバランス。
- カフェ:モダンで作業しやすいお店が複数点在
- スーパー:カルフール、モノプリ、オーガニック系まで選択肢豊富
- 食:アジア料理、ラーメン、クレープ、ファストフードなど多様な外食も可能
- 宿泊:50ユーロ台の快適Airbnbが中心部に普通に存在(しかも週割でさらにお得)
- 気候:夏でも涼しく、冷房なしでも快適
そして何より、観光地とはいえ「観光しなきゃプレッシャー」が少ないのもポイントです。
観光客はそれなりにいますが、街自体は至って普通の地方都市。
だからこそ、「せっかく来たんだから観光しなきゃ!」みたいな強迫観念がなく、本当にやりたいこと(作業や休息)に集中できる空気があります。
街をぐるっと歩けば、どこに何があるか大体つかめるくらいのスケール感。
でも決して“何もないわけじゃない”。むしろ一歩出ればおとぎ話の世界観(でも生活感あり)です。
そんなちょうど良さが、ルーアンを「沈没滞在」にぴったりな街にしていると感じました。
作業カフェ多し!ルーアンのカフェ事情
「フランスのカフェ=クラシックな内装で常連さんばかり」…そんなイメージを持っていませんか?
フランスのカフェといえばギャルソン(死語?)がテキパキ給仕している姿や、テラスで談笑するフランス人が思い浮かびますよね…。
少なくともルーアンのカフェ事情は、良い意味でその予想を裏切ってくれました。
モダンで居心地のいいカフェが意外と多く、作業したくなる雰囲気の店があちこちに点在しています。
観光客も多いからか英語も普通に通じますし、パソコンを使って作業しながら長居していても浮かないのもポイント。
それでは、ルーアンの作業カフェ事情をもう少し具体的に見ていきましょう。
無料Wi-Fi&電源のあるカフェが(割と)多い!
「フランスのカフェ=ノマド作業に向かない」というイメージ、ありませんか?
確かにパリを含め、多くのフランスのカフェは基本的に「おしゃべりや休憩の場所」であって、パソコン利用を想定していないことが多いです。最近は無料Wi-Fiが使える場所も増えましたが、電源はまだまだ少ないのが現実。
都市部だと、週末にパソコンの使用を禁止しているカフェも結構あったり…。

リヨンは週末パソコン禁止のカフェが結構多かったです。結局スタバしか行く場所がなかったり。
でもルーアンでは、意外とノマド作業ができる環境が揃っているカフェが多いんです。
- 無料Wi-Fiが使える店は割とある(特に学生が多いエリアは高確率でWi-Fi完備)
- 電源が使える席があるカフェもある(カウンター席や壁際のテーブルに多め)
- しかもパソコン作業で数時間滞在しても何も言われない(伝統的なカフェでも意外とパソコン利用者がいる)
もちろん、全てのカフェがそうではないので、「電源やWi-Fiがあればラッキー」くらいの気持ちで行くのがベストですが、少なくともパリよりは「作業できる店を探しやすい」のは実感しました。
そして、仮にWi-Fiがなくても、フランスのSIMカードやポケットWi-Fiを使えばオンライン作業はカバー可能。
電源がなくても2〜3時間の作業なら余裕で乗り切れます。ルーアンはコンパクトなので、バッテリーが無くなりそうなら宿に簡単に戻れますし…。
「絶対に完璧な作業環境が欲しい!」というより、雰囲気重視で選べるのがルーアンの良いところです。
フランスなのにアイスコーヒーも頼めちゃう!
フランスのカフェといえば、エスプレッソやカフェクレーム(カフェラテ)を小さなカップで、というのが定番スタイル。
冷たいドリンクはシトロンプレッセやシトロナードが定番で、「アイスコーヒー?それなに?」と言われる国なので、真夏でも冷たいコーヒーを飲むのはなかなか難しいのが現実です。
さらにヨーロッパで「アイスコーヒー」はクリームのたっぷり入ったコーヒーフロートのような飲み物を指す場合もあり、「頼んでみたらイメージと違った…」なんてこともザラにあります。もしパリのクラシカルなカフェが密集するエリアでアイスコーヒーを飲みたくなっても、結局はスタバに行くしかない、なんてことも…。
でもルーアンでは、観光客や学生が多いせいか、アイスコーヒー(カフェグラッセ)が普通にメニューにある店がちらほらあるんです。しかも、ちゃんとしたアイスコーヒーです。甘くない、日本でお馴染みのアレです。
これ、真夏の作業にとっては地味にありがたいポイント。
たまーにあるちょっと暑い日に、冷たいコーヒーを飲みながらノートパソコンを開く。
窓の外には木組みの街並みや大聖堂が見えたりして。
「ああ、ここ居心地良いな…」と思える瞬間です。
もちろんどの店でも必ず頼めるわけではないですが、大きく書いていないだけで聞けば普通に作ってくれるパターンも良くあります。
パリでは何区画か移動しないとアイスコーヒーにありつけないこともあるので、ルーアンはパリよりもアイスコーヒーのハードルは低いなと感じました。
ルーアンのおすすめカフェエリア
雰囲気も良くて作業向きなカフェが多いルーアンですが、そのようなカフェは割と特定のエリアに固まっている印象です。
この項目では、私が実際に滞在中に何度もお世話になったノマド作業に使いやすいカフェが集まるエリアを紹介します。エリアを掴んでおけば、一つのカフェが満席でも別のカフェにすぐに向かうことができますね。
Allée Eugène Delacroix沿いのエリア

ルーアン駅から旧市街へ向かって少し歩いた先、Allée Eugène Delacroix(アレー・ユージェーヌ・ドラクロワ)沿いは、モダンで落ち着いた雰囲気のカフェが集まるエリアです。
近くにはルーアン美術館やちょっとしたショッピングモールもあり、地元の若者や家族連れが多い印象。
また通りは歩行者天国になっており、中心に配置された植物が良いアクセントになっています。
このエリアのカフェは総じて、オシャレでモダン。テーブルが広めでゆったりした配置であることも多く、中には無料Wi-Fiが使えたり、電源席があるカフェもあります。PCを広げて数時間作業していても浮かない雰囲気なので、午前中から腰を据えて作業したいときにぴったりでした。
非常に開放感のある明るいエリアなので、気分転換したいときにもピッタリです。
Rue Eau de Robec沿いのエリア

旧市街の中心から少し外れた場所にある、Rue Eau de Robec(リュー・オー・ドゥ・ロベック)沿いは、小川が流れる可愛らしい通りにカフェやレストランが並ぶ賑やかなエリアです。
木組みの家が立ち並ぶまさにルーアンならではの雰囲気を感じながら作業に打ち込むことができます。
ここは観光客よりも地元の学生や若いカップルが多く、テラス席でのんびり過ごす雰囲気が漂っています。
このエリアのカフェはこじんまりとした隠れ家的なお店が多いのが特徴。席数は限られますが、無料Wi-Fiがあったり、店内も落ち着いた雰囲気なので、じっくり作業したいときにぴったりです。
テラス席は開放感があって、晴れた日には最高の作業スポット。
ただし外だと電源は使えないので、長時間作業するなら店内の壁際席がおすすめです。
街歩きの途中でも立ち寄りやすい場所なので、午前中をAllée Eugène Delacroixエリアで過ごし、午後はこちらで気分を変える、というルーティンもアリです。
夜の作業はBrasserie Paulが強い味方!

フランスは夜にコーヒー片手に作業できるタイプのカフェは本当に少ないです。
コーヒー専門店はたいてい18時、遅くても19時には閉店してしまいます。
また、昼間にカフェとして営業しているお店も、夜になるとレストランやバー業態に切り替わり、パソコンを広げて作業できる雰囲気ではなくなります…。
ルーアンも例外ではなく、「夜に外で作業したいけど、場所がない!」という悩みにぶつかりがちです。
そんなときの救世主が、Brasserie Paul(ブラッスリー・ポール)です。
このお店は夜23時まで営業しておりレストラン利用がメインではありますが、ディナーのピーク時間帯(19時~21時くらい)でなければコーヒーだけの注文でも快く対応してくれる雰囲気があります。
席数が多くテーブルも広めなので、パソコンを広げても圧迫感がありません。席によっては電源も使えます。
ルーアン大聖堂脇の便利な立地で、夜のルーアン大聖堂や旧市街を歩いたあとにも立ち寄りやすいのも嬉しいポイント。「日中はカフェを転々と、夜はBrasserie Paulで締め」というルーティンが、滞在中の定番になりました。
地方都市で夜に作業できる場所は貴重なので、ルーアン滞在中に夜作業を予定している人はこの店を覚えておくと安心です。
観光エリア(Place du Vieux-Marché)は微妙でした
ルーアン観光の中心地、ジャンヌダルク殉教の地のそばにあるPlace du Vieux-Marché(ヴィユー・マルシェ広場)周辺には、フランスらしい雰囲気を楽しめるカフェやブラッスリーが並んでいます。
木組みの家並みやテラス席、賑わう広場の景色はまさに「ザ・フランス」。ここでカフェオレを片手に人々を眺めているだけで、旅行気分が一気に盛り上がります。
ただし、作業をする環境としては正直微妙です。
テーブルは基本的に小さく、そもそも観光客で混雑しやすいことに加え、Wi-Fiはあっても電源は期待できません。
食事メインのお店も多く、パソコンを広げて長居する雰囲気ではないことがほとんどです。
「旅行の思い出にフランスらしいカフェ体験をしたい」ならぴったりのエリアですが、作業目的なら前述のエリアやBrasserie Paulの方が落ち着いて作業できます。

筆者は初日に観光がてら立ち寄ってみましたが、やはり観光地という感じでのんびりできる雰囲気ではなく、作業にも向いていない印象でした。その後は足が遠のきましたが、旅行気分を味わうには最高のロケーションなので、観光目的で立ち寄る分にはおすすめです。
そんな値段でそんな設備が!?Airbnbが安くて快適すぎる件
物価の高いフランスで沈没するなら、コスパの良い宿泊先の確保が必須!
その点においてルーアンのAirbnbのコスパには素晴らしいものがありました。
1泊50ユーロ前後で広くて快適な物件が見つかる!
パリと比べると、ルーアンのAirbnbは(もちろん時期にもよりますが)かなりリーズナブル。1泊50ユーロ前後でも、20〜30㎡ほどの広さがあり、清潔で快適な物件が多く見つかります。
実際に筆者が利用した2物件はいずれも、ベッドルームとリビングが仕切られており、十分な居住スペースが確保されていました。パリだと“個性的な間取り”や“文化の違いを割り切らざるを得ない造り”が多いですが、ルーアンではまさに「ここに住んでます」と言えるような、落ち着いた暮らしが実現します。
中心部まで徒歩圏内でアクセスも良好な物件が多く、観光やカフェ作業にも便利です。
ビジネス運営オーナーが多く、色々と安心!
地方都市とはいえ、ルーアンは観光地として人気が高く、Airbnbの物件数は豊富。
個人オーナーよりも、ビジネスとして運営しているプロが多い印象です。
実際、筆者が泊まった物件も専用アプリや管理システムが導入されており、情報共有やチェックインが非常にスムーズ。清掃も行き届いていて、突然のキャンセルや対応遅れといったトラブルのリスクは低めです。
洗濯機やキッチン設備がしっかりしていて長期滞在向きの物件も多い!
長期で滞在すると気になるのが生活設備。ルーアンではフルキッチンや洗濯機付きの物件が多く、自炊や洗濯も問題なくできるので、暮らすように滞在したい人にはぴったりです。
Airbnbのリスティングでも「長期滞在OK」に設定されているものが多く、実際に1週間~数週間の滞在にも困りません。リネン類に加えてキッチンやバスルーム周りの消耗品がアメニティーとして用意されていることも多く、手ぶらで行っても暮らせます。

フランスで何度もAirbnbを利用していますが、正直このレベルは初めてです。
バターやチーズ、野菜を買い込んでキッチンでゆっくり料理…そんな過ごし方も大いにあり!
パリだとちょっと緊張してしまうような“普通の生活”も、ルーアンなら自然体で楽しめるのが魅力です。
生活が整う!スーパーとアジア食品店事情
自炊派にも外食派にも優しいのがルーアンの魅力でもあります。
カルフールシティやモノプリで夜遅くまで買い物OK!
ルーアンの中心部には、Carrefour CityやMonoprixなどの中型スーパーが点在しています。
21時~22時頃まで営業している店舗もあり、観光やカフェ作業の帰りにちょっとした買い出しをするのに便利です。
品揃えも日用品から総菜、パン、チーズ、ワインまで一通り揃っており、短期滞在から長期滞在まで対応が可能。
日曜も夕方まで開いているスーパーがあって安心
フランスの地方都市では、日曜はほとんどの店が休業するのが一般的です。
ですが、ルーアン中心部の一部スーパー(Monoprixなど)は日曜も営業(~13時または~19時まで)しており、旅行者にとっては大変ありがたい存在です。
特に観光客の多い旧市街周辺や駅前の小型スーパーにその傾向が強く、買い忘れがあっても何とかなることが多いですし、何より「日曜に食べ物が買えず困った…」という事態が避けられるのは嬉しいポイントです。
アジア食品店とラーメン屋もある…!
最近は醤油程度であればフランスの一般的なスーパーで手に入りますが、本格的な和食を作ろうとするとどうしてもアジア食品店に頼らないといけないシチュエーションがあります。
ルーアンは地方都市でも大規模な方なのでアジア食品店も数軒あり、その問題が無いのが大きい!
お米や醤油、インスタントラーメン、冷凍餃子なども手に入るので、自炊派にとっては心強い味方です。
さらに、市内中心部にはラーメン屋さんもいくつかあり、和食が恋しくなった時の選択肢として重宝します。
このようにフランス滞在中でもアジアの味が恋しくなった時に安心できる環境が整っているので、バターやクリームたっぷりのヨーロッパ食に飽きたときでも安心です。
程よく都会で気候と雰囲気が良い!
フランスは都会と田舎のギャップが大きく、都市以外はほぼ全てが田舎と言ってもいいレベル。
中間規模の都市は意外と少ないうえに日本の感覚では想像しづらいほどの「ド田舎」な場所も多く、美しさと便利さはどうしてもトレードオフになってしまいます。
そんな中で、ルーアンは“都会すぎず田舎すぎない”絶妙なバランスの街。
コンパクトで歩きやすく、暮らすように滞在できる環境が整っています。さらにパリよりも涼しく、快適に過ごせるのも魅力です。
ちょうど良い規模感の市街地
ルーアンは人口約11万人の中規模都市。市街地はコンパクトで、徒歩でも十分回れる距離感。スーパーやカフェ、パン屋、レストランも充実しており、生活に必要なものがすべて徒歩圏内でそろいます。
ただ小さすぎて退屈というわけでもなく、歩き回って思考の整理ができるくらいには広いです。
パリのような混雑や行列に疲れることもなく、「暮らすように滞在」するにはちょうど良い規模感。
英語の通用度が高い
フランスの地方都市は英語が通じにくいこともありますが、ルーアンは観光都市ということもあり外国人観光客も多く、英語が比較的通じやすい印象です。
観光地はもちろん、カフェでも簡単な英語があればほとんど困りません(スーパーは微妙)。最低限の用を足すだけであれば、フランス語ができなくても何とかなる環境です。
個人的に挨拶だけはフランス語でしたほうが良いと思いますが、そもそも英語で接客されることも多く、フランス語を話さないと冷たくされるという経験も特にありませんでした。
パリより気温が低く夏でも過ごしやすい
フランス北部に位置するルーアンは、夏でも比較的涼しく、パリの猛暑から逃れるにはちょうど良い場所。特に夜は気温が下がるので、エアコンなしの物件でも快適に過ごせる日が多いです。
筆者は8月初旬に滞在していましたが、朝晩は「本当に8月か?」と思うくらい冷え込みました。
屋内は気密性が高いので快適ですが、外に出ると長袖シャツや羽織ものが必要なレベルでしたね。
気象情報の確認は必要ですが、パリほど暑さ対策に神経質にならなくていいのは大きなポイントです。
ひと気の少ない通りもあるので注意
中心部は観光客で賑わっていますが、少し外れると人通りが少なくなる通りもあります。特に夜は早く店が閉まるため、暗い道を一人で歩く場合は注意が必要です。
夏場は大聖堂のプロジェクションマッピングイベントがあるので夜遅くまで人通りがありますが、それでも油断は禁物。
とはいえ治安が悪いわけではなく、少し気を付けておけば安心して過ごせる印象です。
観光地から離れない、違和感を覚えたら迷わず引き返す、といったことを意識するのがポイント。
リアルな沈没1日のスケジュール
ルーアンでの滞在は、観光地巡りよりも「暮らすように過ごす」ことがメイン。
ここでは、筆者が実際に過ごした“沈没生活”の1日スケジュールを紹介します。
朝~午前中:自宅やローカルのパン屋から作業スタート
朝は前日までに買っておいたパンやオレンジジュースを宿で食べるか、PAULのようなベーカリーカフェでカフェクレームやクロワッサンを買ってゆったりスタート。カフェは朝早くから営業しているので、たまに立ち寄ってみたり。
自炊の朝ごはんを食べた後は、自宅で作業したり、パン屋やカフェに移動してパソコンを広げます。
外食をしたらそのまま作業に突入!
ルーアンは地元の人に混ざってゆったり作業できる雰囲気があります。
Wi-Fiがあればパスワードを聞いたりして繋ぎますし、もしなければテザリングで間に合わせて。
美しい風景に囲まれて作業も捗ります。
昼:自炊・外食
お昼は自炊で済ませる日もあれば、ローカルのブラッスリーやクレープリーに足を伸ばす日も。
外食はパリより安く、ランチセットを選べばボリュームもあってコスパ良し。
自炊は割とパスタが多いです。トマトソースだったりカルボナーラ風だったり。
サラダを添えれば気分は喫茶店。
スーパーで調達したフレッシュな食材を簡単に調理できるのも嬉しいポイントです。
午後:カフェやスーパーを活用
午後は再びカフェで作業したり、スーパーや市場に立ち寄って買い出しをしたり。
気が向いたらちょっと観光してインスピレーションをチャージしてみたり。
観光名所を無理に詰め込むより、日常の延長線で過ごす方がルーアンではしっくり来ます。
夜:自炊・外食・ちょっとだけ夜の作業
夜はスーパーで買った総菜や自炊でのんびり夕食。
フランスは野菜やバターなどが日本と比べて安いので、ついつい作りすぎたり食べ過ぎたり。笑
外食するなら、大聖堂近くやヴュー・マルシェ広場近くのレストランのテラス席が雰囲気抜群です。こちらもやっぱりパリと比べてリーズナブル。
日が暮れた後は少しだけ作業をしたり、ワインやコーヒーを片手にのんびり過ごすのが定番。
夜の作業をする代わりに大聖堂のライトアップを見に行ってみたりも。
観光地の喧騒が落ち着いた夜のルーアンは、意外と静かで心地よい時間が流れます。
もちろん観光もできちゃう
沈没生活といっても、観光を全くしないわけではありません。
ルーアンは見どころが多く、気分転換に少し街歩きをすれば十分満足できます。
大聖堂やジャンヌ・ダルク関連の史跡など見どころ多数
詳細はこちらの記事に譲りますが、ルーアンには観光地が結構あります。
例えば街のシンボルであるノートルダム大聖堂は外せませんし、街中にはジャンヌ・ダルクゆかりの教会や塔もあります。さらに歴史を感じる木組みの家並みなど、徒歩圏内に回れるスポットが集まっています。

夜のプロジェクションマッピングが美しい
夏場は夜に大聖堂の外壁でプロジェクションマッピングが開催されます。
音楽と映像が融合した演出は圧巻で、夜風にあたりながらゆっくり鑑賞できるのも魅力です。

逆に日帰りでパリも足を伸ばせる
ルーアンからパリまでは電車で約1時間半。
SNCFの列車が1時間おきに出ており、片道10〜20ユーロ程度。
朝出て夜には帰れるので、沈没生活で刺激が欲しくなったら「ちょっとだけパリ観光」も気軽にできます。
まとめ:快適に沈没できるルーアン
ルーアンは長期滞在に必須の要素を多く兼ね備えた街。
記事でも言及しましたが、改めてまとめると以下のような魅力があります!
- 滞在しやすい環境:スーパーやカフェが多く、自炊・外食どちらも選びやすい。Wi-Fi環境も比較的良好で作業拠点にも向いている
- アクセスの良さ:パリから電車で約1時間半、ノルマンディー地方の他都市にも足を伸ばしやすい
- 観光スポットの多さ:大聖堂やジャンヌ・ダルク史跡、夜のプロジェクションマッピングなど見どころ豊富
観光を詰め込みすぎず、少しペースを落として過ごしたいときにぴったりの場所です。
フランスを味わいながら沈没したいデジタルノマドはもちろん、
“旅の合間の休憩地”としてもおすすめできるルーアン。
こんな街をうまく使えば、フランス旅行全体がより快適で心地よいものになるはずです。
以上です!
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