【アジアの大スター】周杰倫(ジェイ・チョウ)の中華風バラード曲おすすめ10選

当ページのリンクには広告が含まれています。

筆者はこれまで20年近く中国大陸・台湾・東南アジアの中国語曲を聴いてきました。

中国語の楽曲を聴くきっかけになったのが、周杰倫(Jay Chou、ジェイ・チョウ)。中華圏で絶大な人気を誇る台湾出身のアーティストです。

簡体字では周杰伦(ピンイン:Zhōu Jiélún)と表記します。

周杰倫の楽曲の魅力は、独特の世界観を持つ深い歌詞と、中華テイストからヒップホップまでと多彩な楽曲のジャンル。楽曲のモチーフは恋愛もありつつ家族系が多めです。母子家庭というバックグラウンドがあることが影響しているのかもしれません。

彼の人気ぶりはすさまじく、彼の楽曲は音楽の教科書に掲載されるほか、大学の入試問題として出題されたことも。

「聽媽媽的話(お母さんの言うことを聞いて)」のようにほっこりする曲調も多いです。

日本モチーフや日本語そのものを取り入れた楽曲もあります。才能と創意工夫が凄い。

「忍者」という楽曲のサビには日本語が登場します。

この記事では、そんな周杰倫の数々の楽曲のうち、伝統楽器やストリングスのハーモニーが美しい中華テイストのバラードのおすすめ楽曲をご紹介します!

中華テイストのバラード系楽曲はPVも魅力的。ドラマ仕立てで非常に凝っているものが多いです。展開は全体的に悲恋もの多め。

曲名には(異なる字がある場合は)簡体字、(あれば)英語タイトル、(あれば)日本語タイトルを併記しています。

目次

東風破(东风破)(2003)

中国の伝統楽器であり日本でもお馴染みの二胡や琵琶の音色が美しく響くバラード。2003年に発表されたこの楽曲は、周杰倫の音楽キャリアの中で特に印象的な作品で、琵琶の音色と共に古風な歌詞が流れるこの曲は、聴く者の心に深く刻まれます。

歌詞の内容は周杰倫お得意の抒情的なもので、失恋の切なさを描いています。主人公は、かつて愛した人との思い出を東風(春風)と共に思い返します。風が吹き荒れ、花が散る様子は、過ぎ去った愛を象徴しています。歌詞の中で、琵琶の音色が失恋の哀愁を一層引き立てています。

アルバム「葉惠美」収録曲であり、周杰倫の代表曲の一つ。

アルバム名は彼の母親の名前から取られています。

PVでは、美しい中国庭園と古風な建築が映し出され、物語の舞台となっています。周杰倫自身がこのPVのアイデアを提案し、制作に関わったと言われています。PVの映像美と楽曲が一体となり、視覚と聴覚の両方で楽しめる作品となっています。

またこの楽曲は2017年には和楽器バンドと一青窈が日本語でカバーしています。パンチのあるバンドのサウンドと日本を感じる歌詞が原曲とは異なる新しい魅力を引き出しています。

髮如雪(发如雪/Hair White as Snow)(2005)

こちらも伝統的な琴の音色が特徴の楽曲。この曲は、周杰倫の多様な音楽スタイルと創造力を示す一曲です。歌詞は古代のラブストーリーを彷彿とさせ、失われた愛とその痛みを描いています。

歌詞のテーマは、愛する人を失った主人公が、思い出の中で彼女の髪が雪のように白くなるまでの時の流れを嘆くというもの。琴の音色が深い悲しみを表現し、古風な詩の形式が歌詞にさらに深みを与えています。

PVでは、古代中国の情景が描かれており、美しい衣装と風景が印象的です。古代の宮廷を舞台に主人公がかつての愛を回想する様子が描かれています。周杰倫が中国の古典文化への敬意を込めて制作したこのPVは、視覚的にも楽しめる作品となっています。

周杰倫のPVは輪廻転生テーマが多いですね。

菊花台(Chrysanthemum Terrace)(2006)

2006年に発表された楽曲で、周杰倫も出演した映画「満城尽帶黃金甲(日本語題:王妃の紋章)」の主題歌として知られています。優雅なメロディと深い歌詞、そして何といっても伝統楽器とストリングスを使用した壮大な雰囲気が魅力的なナンバーです。

発表から20年近く経った現在でも多くのファンに愛されており、事あるごとにオーケストラや二胡など様々な楽器でカバーされています。

筆者をC-POP沼に引きずり込んだ楽曲!中国の世界遺産をバックに聴くと感動が増します。

歌詞は菊花が咲き乱れる中で主人公が遠く離れた愛する人を思い出しその愛が失われたことを嘆く内容。秋の季節感が歌詞に深い哀愁を与え、聴く者の心に深く響きます。壮大さの中に切なさを感じる曲調も映画の内容にもぴったり。

PVでは、映画のシーンとリンクした美しい映像が使われ、壮大な物語が展開されます。映画の登場人物やシーンが再現され、楽曲と映像が一体となって視覚的にも楽しめる作品となっています。

千里之外(Far Away)(2006)

費玉清(Fei Yu-ching)とのデュエットが特徴の楽曲。民謡歌手の費玉清らしい朗々とした高音の歌声が非常に耳に残りますし、遠く離れた恋人を思う切なさを描いた歌詞も聴く者の心に深く響きます。

舞台歌手の女性に対する裏方青年の淡い恋を描くPVは、すれ違う二人の切ない恋模様と二人が別々の場所で歌うシーンが印象的です。

舞台は上海の租界あたりのイメージでしょうか?

青花瓷(Blue and White Porcelain)(2007)

古代の青花磁器をテーマにした美しい楽曲。メロディは優雅で歌詞は古典的な詩のように美しい表現がされている、まさに周杰倫の面目躍如といった一曲です。

歌詞の内容は、青花磁器の繊細な美しさを通じて愛の儚さと美しさを表現したもの。詩的な表現が多く聴く者の心に深く響きます。青花磁器の美しさと愛の儚さが重なり合い、美しいメロディと共に心に残ります。

PVはドラマ仕立てになっており、今回は時代を超えて巡り合うも悲劇的な最後を迎える男女の愛を描きます。青花磁器は歌詞のモチーフとしてだけでなく作中のキーアイテムとしても扱われており、ドラマチックな展開と相まって視覚的にも楽しめる作品となっています。

これだけで映画が作れそうなストーリー。

蘭亭序(兰亭序/ Lan-Ting-Xu)(2008)

2008年発表の、王羲之による行書の有名な書作品である「蘭亭集序」にインスパイアされた楽曲。美しい二胡の音色と周杰倫の感情豊かな歌唱が特徴で、リスナーを楽曲世界に引き込みます。

「菊花台」に続き相変わらずストリングスの使い方がうまい。

時折挿入される周杰倫の高音歌唱も味があります。

歌詞の内容は古代の宴の情景を背景にささやかな愛を歌ったもので、時代劇のモチーフと現代的な舞台芸術を組み合わせたユニークなPVも華を添えます。

煙花易冷(烟花易冷/Fade Away)(2010)

2010年に発表された楽曲で、寂し気なメロディーが特徴のバラードです。この曲は儚い愛とその消えゆく様を描いており、ラップパートもあり周杰倫の歌唱力が際立つ一曲です。

歌詞は花火と人の世の儚さを掛けたもので、もの悲しい情景が浮かびます。すれ違いの恋を描くPVももの悲しい感じが出ています。

雨下一整晚(Rain All Night)(2010)

雨の夜の情景を描いたバラード。穏やかなメロディと恋人との別れを切なく描いた歌詞が多くのリスナーの心に響きます。

シンプルなギターの伴奏が印象的な序盤と伝統楽器が入って盛り上がる中間部の対比が面白いナンバー。

PVはウェディングフォトグラファーがモチーフになっており、これまでとは異なり現代から過去に移り変わる面白い構成になっています。

紅塵客棧(红尘客栈/Hong-Chen Inn)(2012)

古代の宿場町を舞台にしたバラードで、琴と周杰倫の歌声が哀愁漂う物語を紡ぎ出します。アクセントの簫とストリングスの音色も良い感じ。

歌詞の内容は、古代の宿場町での愛と別れの物語が歌われています。主人公は、宿場町での一夜の出会いと別れを回想し、その切なさを歌っています。琴の音色が、物語の哀愁を引き立てています。

PVは愛と戦いを描く内容であり、雰囲気も展開もまさに武侠もの。宿屋が派手に破壊されるのも武侠もののお約束に忠実で最高です。

天涯過客(天涯过客/Passer-by)(2014)

2014年に発表された楽曲で、旅人の視点から人生の儚さを描いたバラード。中華風の優美なメロディーを奏でるストリングスやピアノと周杰倫の柔らかい歌声が心に沁みる一曲です。

人生の旅路とその中で出会う人々との別れを描いた歌詞は日本人の価値観とも親和性が高そうです。

PVは華やかな時代行列や水路が張り巡らされた江南の歴史的な街並みを舞台にしたラブストーリー。物語自体も素敵ですが、見事な水郷の情景が旅情を誘い、見ているだけで旅に出たくなります。

まとめ

本記事では周杰倫の中華風バラードを紹介しました。

彼の楽曲は伝統的な中国音楽と現代の要素を見事に融合させており、中国語が分からなくても聞きほれてしまう楽曲が多いのも世界中にファンを獲得している要因かもしれません。

じっくり聴くのも良いですし、旅行用のBGMにするのも素敵です。

もし気になる楽曲が見つかったら、ぜひこの機会に周杰倫の音楽に触れてみてください。

以上です!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次