一時帰国に最適な通信手段はどれ?eSIM・モバイルWi-Fi・SIM・国内事業者を徹底比較!

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一時帰国で意外と困るのが、インターネット環境。
連絡、情報収集、SNS…今の時代、ネットがなければ日常生活が成り立ちません。特に仕事などでパソコンも使いたい人にとっては、まさに死活問題です。

日本滞在中にホテルに泊まるならWi-Fi完備のことが多いですが、実家に滞在する場合はWi-Fiがないケースも珍しくありません。特に中長期の一時帰国では「どうやってネット環境を整えるか」は大きな課題になります。

この記事では、そんな一時帰国中のネット環境の整え方を手段別・期間別に整理しました。
一時帰国でのネット接続方法に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

目次

代表的な選択肢

一時帰国中にネット環境を整えるための代表的な方法は、eSIM・モバイルWi-Fi・旅行者向けプリペイドSIMの3つです。
ここでは、それぞれの特徴を比較しながら紹介します。

まずは代表的な3つの手段を、料金の目安やメリット・デメリットとあわせて整理しました。

比較項目eSIMモバイルWi-Fi旅行者向けプリペイドSIM
おすすめ度★★★★☆★★★☆☆★★☆☆☆
使い方の手軽さアプリで即日利用可
事前購入可能
機器の受取・返却が必要
事前予約が必要な場合も
空港や量販店で購入
挿すだけで開通
複数端末対応○(テザリング)○(テザリング)
日本の番号なしなしプランによる
メリット即日使える
少量から使えて無駄がない
SIM差し替えが不要
荷物が増えない
割安
PCや家族とシェア可
割安
SIMを挿すだけでOK
サポート充実
注意点SIMロック解除必須
初回はネット接続が必要
APN設定が必要なことがある
データ専用は電話番号なし
やや割高
受取・返却が必要
機器の持ち歩きと充電が必要
SIMロック解除必須
深夜早朝は購入不可の場合がある
おすすめの人短期滞在
スマホ中心
手軽に済ませたい人
PC・タブレットも利用
家族や友人とシェアしたい人
SIM差し替えに抵抗がない
サポートを重視する人

一目で見てわかるように、手軽でかゆいところに手が届くeSIM、複数デバイス利用に最適のWi-Fiレンタル、従来型の物理SIMと同じ感覚で使える旅行者用プリペイドSIMというように、それぞれ得意分野が異なります。

滞在期間や利用スタイルに合わせて、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

eSIM

eSIMの概要

3つの選択肢のなかで一番手軽なのが、近年一気に普及しているのがeSIMです。

スマホ本体にあらかじめ組み込まれている「デジタルSIM」を使って通信契約を行う仕組みで、従来のように物理SIMカードを差し替える必要がなく、アプリやQRコードを読み込むだけで開通できます。

近年はiPhoneや最新のAndroid端末を中心に対応機種が急速に広がっており、短期滞在や海外旅行の「サブ回線」として利用する人が増えています。

eSIMのメリットと注意点

eSIMのメリットは、物理SIMカードを差し替える必要がなく、アプリからデータプランを購入してすぐに使える点。
購入するデータ容量や有効期間を細かく選択できるため、一時帰国のように短期で柔軟に使いたい場面に適している選択肢といえます。

プランの追加やデータ容量のチャージも専用アプリから数タップで簡単に行えて、テザリングも可能です。

・アプリでデータを購入すれば即利用開始できる
・必要な容量だけ購入できるので無駄が少ない
・プランの追加(トップアップ)も数タップで完結
・テザリングも可能

注意点としては、SIMロックが解除されたeSIM対応の端末が必要なこと。SIMロックが掛かっている場合は事前の手続きが必須です。なお少し逆説的ですが、初回のアクティベーションやプランの購入の際にインターネット環境が必要になるため、日本到着前に購入手続きまで済ませておくのがおすすめです。

またeSIMは従来の物理SIMと設定方法が異なることから、設定が失敗したら…と不安に思う方もいるかもしれませんね。もちろん各事業者は詳細な説明を用意しているので何度かeSIMを使ってみると慣れてくると思いますが、機械の操作自体に抵抗があるとちょっと厳しいかも。

なおデータ専用のeSIMの場合は日本の電話番号が付与されないので、音声通話やSMS認証を利用する予定がある場合は要注意です。

・SIMロック解除済みの端末が必要
・初回のアクティベーションやプラン購入にインターネット環境が必要
・自分でセットアップする必要がある
・音声通話やSMSは使えないことが多い

eSIMが向いている人

上記を踏まえてeSIMが向いているのは、主に一時帰国の予定が短期もしくは柔軟な人。滞在期間に応じて無駄なくデータ容量を購入することができます。また少ない容量から利用できるので、データ容量をそこまで使う予定のない人にもおすすめです。

eSIMは物理SIMを利用しないので、管理の手間もかかりません。

向いている人
  • 滞在が1〜2週間程度の短期帰国、もしくは一時帰国の日程が柔軟な人
  • データ容量がそこまで不要な人
  • 物理SIMカードの差し替えや管理が面倒に感じる人

おすすめeSIM事業者の比較

日本で使えるeSIMはAiraloやHolaflyなど複数ありますが、それぞれ料金や特徴に違いがあります。
おすすめは次の主要5社。比較表は以下の通りです。

スクロールできます
事業者名AiraloHolaflyNomad SIMJAPAN&GLOBAL eSIMUbigi
料金の目安スタンダード
1GB/3日:650円
20GB/30日:3,800円
無制限
3日:1,900円
30日:11,250円
1日無制限:990円
30日間無制限:10,990円
3GB/30日:1,500円
30GB/30日:7,500円
500MB/1日:250円
30GB/30日:5,550円
100GB/90日:29,000円
One-off
1GB/30日:700円
25GB/30日:5,200円
One-off (Unlimited)
7日間無制限:4,100円
30日間無制限:10,700円
Annual
年24GB(2GB/月):4,700円
年60GB(5GB/月):11,700円
特徴選択肢が豊富
無制限が選べる
無制限のみでシンプルバランス型最安値クラスあり選択肢が豊富
無制限が選べる
年間プラン設定あり
向いている人コスパ重視・中小容量派動画など大量通信派2〜4週間の中期滞在短期・ライトユーザー大容量・長期滞在
公式サイトAiraloHolaflyNomad SIMJAPAN&GLOBAL eSIMUbigi
※2025年9月現在の情報です。最新の料金・条件は必ず公式サイトでご確認ください。

ちなみにairaloについては今なら本ブログの限定特典が使えるので、気になった方は是非チェックしてみてください。

筆者が実際にairaloを利用した体験談はこちらでも紹介しています。

eSIMの設定方法についてはこちらの記事で解説しています。

モバイルWi-Fi

モバイルWi-Fiの概要

一時帰国のネット環境確保で昔から定番なのがモバイルWi-Fiのレンタルです。

空港や宅配で受け取り・返却でき、SIMカードの差し替えや設定が不要。電源を入れるだけで使えるので、機械操作に不安がある人でも安心して利用できます。

Wi-Fiルーター1台で複数台の端末を同時接続できるため、スマホとPCを並行して使う場合や、家族でシェアしたい場合にも便利です。

モバイルWi-Fiのメリットと注意点

モバイルWi-Fiレンタルのメリットは、なんといっても 「設定不要ですぐに使える」 こと。SIMカードを差し替えたり、プロファイルを設定する必要はなく、受け取ったルーターの電源を入れるだけで接続できます。

また、1台で複数のデバイスを同時に接続できるため、スマホとパソコンを並行して使う人や、家族でシェアしたい人には特に便利。

データ無制限プランを選べば容量を気にせず使えるため、動画視聴やオンライン会議にも対応できます。

・設定不要、電源を入れるだけですぐ利用可能
・複数端末を同時に接続できる(家族・PC利用にも便利)
・データ無制限プランを選べば容量を気にせず使える

一方で注意点もあります。

まず、レンタル料金は短期なら許容範囲ですが、1か月以上の長期滞在になると割高になることが多いです。さらに空港や宅配での受け取り・返却が必要になるため、出発や帰国のスケジュールに縛られるのもネック。

そして、Wi-Fiルーターはバッテリーで動作するため、外出先で長時間使う場合はモバイルバッテリーを併用しないと1日持たないこともあります。

・長期滞在になると料金が割高になりやすい
・空港や宅配での受け取り・返却の手間がある
・バッテリーが1日持たないことが多く、モバイルバッテリーが必須

モバイルWi-Fiが向いている人

上記を踏まえてモバイルWi-Fiが向いているのは、受取や返却の手間があっても「設定不要ですぐに使える安心感」を重視したい人です。特に複数端末を同時に接続したい場合や、家族での一時帰国には使い勝手がよく、無制限プランを選べば容量を気にせず利用できます。

一方で長期滞在には割高になりやすいため、数日〜2週間程度の一時帰国に向いています。

向いている人
  • 滞在が数日〜2週間程度の一時帰国
  • 複数の端末(スマホ・PC)や家族でシェアしたい人
  • 設定不要で安心して使いたい人
  • 動画視聴やオンライン会議などで大容量通信をしたい人

おすすめモバイルWi-Fi事業者の比較

一時帰国の際に便利なモバイルWi-Fiレンタルを、大手3社で比較しました。

料金やデータ容量だけでなく、受取・返却方法やサポート体制の違いにも注目すると、自分の滞在スタイルに合ったサービスを選びやすくなります。

スクロールできます
事業者名グローバルWiFiNINJA WiFiWiFiレンタルどっとこむ
料金の目安300MB/日:517円
600MB/日:627円
1.1GB/日:847円
無制限:1,067円/日
K4(Softbank)
1GB/日:440円
3GB/日:770円
10GB/日:1,320円
完全無制限:1,980円/日
U50(docomo)
完全無制限:2,200円/日
完全無制限:960円/日~
無制限(Softbank端末):496円/日~
無制限(WiMAX端末):605円/日~
最安プラン:440円/日~
特徴24時間365日サポート
シンプルなプラン設計
リーズナブルな価格設定
オプション(国内用携帯電話含む)充実
機種・プランが豊富
柔軟な受取/返却方法
向いている人データ消費が少ない人
海外利用も考えている人
コスパを重視したい人
受取方法を柔軟に選びたい人
音声通話が欲しい人
プランや端末を細かく選びたい人
データ容量を多く使いたい人
返却方法を柔軟に選びたい人
受取可能場所空港
宅配
コンビニ
ロッカー
空港
宅配
カウンター(新宿・浅草橋)
ロッカー
空港
宅配
コンビニ
返却可能場所空港
宅配
空港
宅配
カウンター(新宿)
空港
宅配
ポスト
コンビニ・PUDO
集荷
公式サイトグローバルWiFiNINJA WiFiWiFiレンタルどっとこむ
※2025年9月現在の情報です。最新の料金・条件は必ず公式サイトでご確認ください。

モバイルWi-Fiレンタルにはそれぞれ強みがあります。

グローバルWiFiは24時間365日のサポートとシンプルなプラン設計が魅力で、空港カウンターの利便性も高く、安心感を重視する人や海外利用も視野に入れている人に向いています。

NINJA WiFiはリーズナブルな料金で1GB/日から無制限まで幅広く選べ、オプションも豊富です。受取方法の柔軟さや音声通話オプションを求める人、コストパフォーマンスを重視する人におすすめです。

WiFiレンタルどっとこむは端末やプランの種類が多く、ニーズに合わせて利用端末を柔軟に選べる点が特徴です。ポストやコンビニ返却も可能で、データを多く使う人や返却方法の自由度を重視する人に適しています。

旅行者向けプリペイドSIM

旅行者向けプリペイドSIMの概要

空港(カウンターや自販機)や大手家電量販店で手軽に購入できるのが、旅行者向けプリペイドSIMカード。

主に海外から日本を訪れる観光客をターゲットに販売されているため、契約や住所登録が不要で、日本に住民票がない一時帰国者でも利用できます。スマホに挿すだけで使えるので、難しい設定に不安がある方でも安心感があります。

メリットと注意点

最大のメリットは、空港到着後すぐに購入して即利用できる点です。
基本的にインバウンド旅行者向けではありますが、日本語での案内やサポートがあるケースが多く、初めてでも戸惑うことなく利用できます。

一方で、料金はeSIMやモバイルWi-Fiレンタルに比べて割高で、プランの選択肢も限られています。数日間・数GBといった短期用プランが中心で、長期間の一時帰国や大量のデータ利用には向きません。基本的にデータ専用のため、日本の電話番号が必要な場合には対応できないのもデメリットです。

また、購入できるのは空港や店舗が営業している時間帯に限られるため、深夜到着などでは入手できないこともあります。

旅行者向けプリペイドSIMが向いている人

こうした特徴から、旅行者向けプリペイドSIMは「とにかく到着してすぐにネットが使えれば良い」というタイプの人に向いています。

持っているスマホがeSIMに対応していない場合や、SIMの差し替えに抵抗がない人、モバイルWi-Fiのレンタルで必要になる端末の返却作業などが煩わしく感じる人にとっては、非常に便利な選択肢でしょう。

ただしその利便性の反面、あくまで旅行者向けのため、どうしてもプランは短期旅行者最適に設計されています。そのため、中長期の一時帰国やPC作業やテザリングを想定している人にはコスト面でやや不利です。

日本到着後すぐにネット通信が使えるeSIMや、日本らしい手厚いサポートが受けられるモバイルWi-Fiレンタルを選んだ方が、快適さと費用のバランスを取りやすいでしょう。

番外編:公共Wi-Fiで耐える

あまり推奨はしませんが、近年急速に普及した公共Wi-Fiで乗り切る手もあります。

公共Wi-Fiも使える

空港、カフェ、ホテルなど、日本国内でもさまざまな場所で無料の公共Wi-Fiが利用できます。
最近ではコンビニやファストフード店などに加えて、自治体にもWi-Fiの整備に取り組んでいるところがあり、街中でも接続できる場所が増えてきました。

一時帰国の滞在先にネット活況がない場合でも、公共Wi-Fiのある環境で過ごす時間が多かったり、「とりあえず最低限つながればいい」という場合には、公共Wi-Fiを組み合わせることである程度しのぐことも可能です。

メリットと注意点

公共Wi-Fiは無料で使えるのが最大のメリットですが、安定性やセキュリティには限界があります。利用するたびにログインが必要な場合も多く、通信速度も混雑状況によって大きく変動します。また、セキュリティの甘い公共Wi-Fiでパスワードやクレジットカード番号を入力するのは危険です。

機密性の高い情報を扱う予定がある場合には、VPNを利用して自衛したり、eSIMやモバイルWi-Fiなど自前の回線を準備した方が良いでしょう。

さらに、公共Wi-Fiは店舗に設置されていることが多いため、飲食費などの費用が伴うことも多いです。利用する頻度によっては非常に割高になってしまうため、注意が必要です。

基本的には一時的な利用や補助的な手段として割り切った方が良いでしょう。

渡航前&住民票がある人におすすめの事業者

ここまで紹介してきた方法は、日本に住民登録を持たない人が一時帰国する際に利用できるものです。

ですが、もし渡航前であったり、住民票を残したまま海外に滞在している人なら、日本の事業者の契約や乗り換えを検討したほうがコスパが良いケースもあります。

いずれも郵送受取が可能な住所が必要だったり、身分証明書のアップロードが必要だったり、そもそも海外在住者を想定していない事業者ですが、住民登録さえあれば有効に契約を結ぶことが可能です。

おすすめ国内事業者4選

日本国内に住民登録がある人であれば、日本の携帯会社を契約・維持することも可能です。
国内住所に郵送でSIMを受け取れる環境と有効な身分証明書があれば、一時帰国の際にすぐ使える状態を整えられます。

代表的な事業者をまとめると、次のようになります。

スクロールできます
事業者名mineo楽天モバイルIIJmiopovo
料金の目安マイピタ(デュアルタイプ)
1GB/月:1,298円
20GB/月:2,178円
マイそく
プレミアム(最大5Mbps):2,200円/月(デュアルタイプ・シングルタイプ共通)
スーパーライト(最大32kbps)250円/月(デュアルタイプのみ)
Rakuten最強プラン
3GBまで:968円/月
20GBまで:2,178円/月
無制限:3,278円/月
2GB:850円/月
25GB:2,000円/月
55GB:3,900円/月
基本料0円
24時間無制限:330円
20GB/30日:2,700円
特徴最小プランが格安
容量と速度から選べるプランがユニーク
シンプルな段階制
データ無制限がコスパ高
老舗で安心感
コスパ良好
必要なときだけ課金
業界最安値
向いている人最安値で番号を残したい人
必要なときに容量追加したい人
容量を気にせず使いたい人
細かいプラン変更が面倒な人
安定した通信を安く使いたい人基本は番号維持だけでOKな人
必要な期間だけ通信したい人
公式サイトmineo楽天モバイルIIJmiopovo
※2025年9月現在の情報です。最新の料金・条件は必ず公式サイトでご確認ください。

mineoはとにかく番号維持のコストが安いのが魅力です。月数百円から契約できるので、普段は最低限のコストで番号を残し、必要なときだけデータ容量を追加するような使い方に向いています。

楽天モバイルは段階的な料金設定とデータ無制限が強みです。容量を気にせず使えるので、短期滞在でも動画やテザリングをたくさん利用したい人におすすめです。

IIJmioは格安SIMの老舗で、料金も安定感があります。mineoと同じくコスパ重視で考えたい人の比較候補として有力です。

povoは基本料ゼロ円で維持できるのが特徴。必要なときだけ「トッピング」で容量を購入する仕組みなので、普段は番号だけ残しておき、帰国時にだけデータ通信を有効化する、といった使い方に向いています。180日間有料トッピングをしないと強制解約のリスクがあることだけ注意。

このように一口に国内SIMといっても、料金体系やサービスの特徴は大きく異なります。
その中でも、実際に私が一時帰国で利用して便利だったのはmineo楽天モバイルでした。

mineo(最安クラスで電話番号を維持)

mineoは日本の電話番号を安く維持できるのが大きな特徴です。

プランの幅が広く、最安値では月数百円から利用可能。普段は最低限のコストで番号を残しておき、一時帰国のタイミングで容量の多いプランに切り替えたり、日本滞在中に必要に応じてデータ容量を追加すれば便利に利用することが可能です。

プランもDプランやAプランといった通信事業者ごとに用意されており、大手と遜色ない通信品質が確保されている点が非常に安心できます。

一時帰国でSMS認証や銀行・行政手続きに番号が必要な人にとっては、非常にコストパフォーマンスが高い選択肢といえるでしょう。

・最小プランが非常に安価
・大手通信網に遜色ない通信・通話品質

反面、プラン変更に前月の25日までの申し込みが必要だったり、データ無制限であっても通信量が一定に達すると制限がかかる場合があったりと、自分の契約プランに応じた制約をしっかりと把握しておくことが求められます。

・プランが多くやや煩雑
・プラン変更の制約がやや不便

筆者は海外在住時、mineoで日本の電話番号を維持していました。

楽天モバイル(データ使い放題で気軽)

プランが豊富なmineoと比較して非常にシンプルな料金プランが魅力的なのが楽天モバイル。段階的な料金設定があり、使った分に応じて料金が決まります。

3GBまでなら低コストで収まり、データをたくさん使うときは無制限で利用でき、ひとつのプランで完結するためデータ容量の追加購入などの手間が一切かかりません。テザリングのようにデータ容量を大量に使う場合、現状最もコスパの良い選択肢といえます。

さらに海外ローミング2GB/月が付いている点も、海外在住者には非常に便利です。

・シンプルな料金体系
・データ無制限のコスパが最強
・月2GBまで海外ローミングが利用可能

反面、最小限にした場合の料金がmineoよりも若干高めであり、エリアによっては高速通信が使えない場合もあります。都市部での利用がメインなら気にならないレベルですが、山間部や離島などで利用する予定であれば、契約前に公式サイトでカバーエリアを確認するのがおすすめです。

・最小プランは最安ではない
・エリアによっては通話・通信品質が微妙

筆者はテザリングを使いまくっているので大変お世話になっています。回線を新たに引っ張らなくても良いのが非常に楽。


それぞれの事業者を実際に利用した際の体験談はこちら。

選び方のポイントは?

一時帰国でどの方法を選ぶかは、滞在のスタイルによって最適解が変わります。
ポイントは滞在期間・利用デバイス・日本の番号の必要性の3つです。

  • 短期滞在なら、スマホだけ使うのか、PCなど複数デバイスでも使うのかが分かれ道。
    • スマホだけ→eSIMが最も手軽
    • PCやタブレットも→モバイルWi-Fiが便利
  • 長期滞在なら、日本の電話番号が必要かどうかが大きな基準になります。
    • 必要→国内事業者(mineoや楽天モバイルなど)
    • 不要→eSIM/モバイルWi-Fi/旅行者向けSIMのいずれか。利用スタイル(柔軟に容量を買いたい/複数端末で接続したい/物理SIMが良い)に合わせて選ぶのがおすすめです。

下のフローチャートを見れば、自分に合った方法がひと目で分かるはずです。

フローチャート

補足:図中の「旅行者向けSIM」は空港や量販店で買える物理SIMのことを指しています。また必ずしもこのフローチャートに当てはまらない場合もあるので、あくまで参考にどうぞ。

まとめ

一時帰国中のネット環境は、滞在期間や利用スタイルによって最適な選択肢が変わります。

短期ならeSIMモバイルWi-Fiが手軽ですが、長期なら日本の電話番号の要否や利用スタイル・好みを考慮し、国内事業者旅行者向けSIMも選択肢に入ってきます。

長期でも柔軟さや複数端末での利用を重視するならeSIMやモバイルWi-Fiが便利な場合もありますし、事業者によってはごく少量のデータ容量から大容量・無制限のプランまで用意されており、現在は幅広い選択肢があります。

それぞれにメリット・デメリットはありますが、大切なのは「自分の滞在スタイルに合っているかどうか」です。

この記事の内容を参考に、自分にとって一番ストレスの少ない方法を選んでみてください。

以上です。

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mineo・Airalo・楽天モバイルを使ってみた体験談
一時帰国中に実際に利用してみたときの記録と率直な感想。メリット・デメリットを含めて比較しています。

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