イスタンブールのロカンタで試すべき!定番おすすめメニュー14選【肉料理・煮込み・スープ・デザート】

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イスタンブールをはじめ、トルコ各地で庶民の食を支えているのが「ロカンタ(Lokanta)」と呼ばれる大衆食堂。
ショーケースに並ぶ料理から好きなものを選ぶスタイルで、家庭的な味を気軽&リーズナブルに楽しめるのが魅力!

とはいえ、そもそもどのような料理が食べられるのか分かりづらかったり、見た目からちょっと判断ができないような料理があるのも事実。慣れない旅行者にとっては、若干ハードルが高い面があるかもしれません。

そこで本記事では、実際にロカンタで食べ歩いた体験をもとに代表的なメニューをカテゴリーごとに紹介します。

肉料理や野菜の煮込み、オーブン料理からスープ、デザートまで、初めて訪れる方でも「これを選べば間違いない」という定番メニューが分かるはず!

イスタンブールでロカンタを活用したい方の参考になれば嬉しいです。

おすすめのロカンタについてはこちらの記事も合わせてどうぞ。

目次

ロカンタの基本情報

ロカンタはトルコ全土にある大衆食堂で、地元の人から旅行者まで幅広く利用される存在です。
メニュー紹介に入る前に、初心者向けにさらっと概要をご紹介。

ロカンタとは?

セルフ式に近い定食屋で、学食のようにショーケースから選ぶスタイルです。
夜遅くまで開いているお店も多く、時間帯を問わず食事ができます。

雰囲気は非常に開放的で、外国人旅行者でも安心して利用できます。一人旅でも浮くようなことはありません。

注文量はそのときの腹具合によって柔軟に選ぶことができ、メイン1品+ピラフ+スープで十分満足できます。ちょっと甘い物が欲しいときにはデザートを追加してもOK。食欲がないとき(もしくは節約したいとき)にはスープだけで済ませることもできます。

選ぶ料理によって掛かる値段は変わりますが、予算はイスタンブールでも1食200〜300TL程度。
観光地にあるレストランより非常に安く済む点も魅力的です。

ロカンタで食べられる主な料理カテゴリー

ロカンタに並ぶ料理は非常にバラエティ豊か!
魚料理とアルコール以外は大抵の物が揃っています。

大きく分けると以下のように整理できます(入り口から並んでいる順番)。

  • スープ:常時3種類くらいあります
  • オーブン料理:チーズを載せて焼いた料理とか肉詰めとか。お店によっては店頭で焼き鳥を焼いていたり
  • 肉料理:煮込み系とかケバブ系とか色々
  • 野菜・豆料理:トマトベースの煮込みが多く、具材はナスやピーマンが定番
  • ご飯:バターライス系やブルグル(挽き割り小麦)がメイン
  • メゼ:サラダやヨーグルト系の野菜中心の小皿料理
  • デザート:常時5種類くらいはあるイメージ。激甘から甘さ控えめまでバリエーション豊富
  • パン:レジ横にある。大抵無料&取り放題
  • 飲み物:ソフトドリンクを中心に色々取り揃えています

肉料理や豆料理といったボリューム満点の一皿から、オーブンで焼き上げた家庭の定番、食後に楽しめるデザートまでかなり幅広いラインナップがあり、迷ってしまうこと必至。

あまり迷っていると後ろがつっかえてしまうので、目に付いたものから適当に選ぶのもおすすめ!
そこまでハズレのメニューはないので大丈夫です。

次の項目からは具体的なメニュー紹介に入っていきます!

肉料理

ロカンタのショーケースに必ず並んでいるのが肉料理。牛肉や鶏肉を中心に、煮込みやグリル、揚げ焼きなどバリエーションは実に豊富です。見た目は素朴でも、スパイスやハーブを効かせた味わい深い一皿が多く、トルコ料理の力強さを感じられるジャンルです。

旅行者にも食べやすく、ピラフやパンとの相性も抜群。がっつり食べたいときにはまず肉料理から選んで間違いありません。

キョフテ(Köfte)

写真左上がキョフテ(イズミル風キョフテ)です。

キョフテはトルコ版のミートボール。牛や羊のひき肉にスパイスを混ぜ、煮込んだり焼いたりして仕上げます。
専門のお店もありますが、ロカンタでも提供している大人気のメニュー。

ロカンタではトマトソースで煮込んだキョフテや、ポテトと一緒にオーブンで焼き上げたイズミル風キョフテなどバリエーションが豊富。肉の旨味をダイレクトに味わえる定番料理です。

グリルチキン(Izgara tavuk)

ブルグルと一緒に盛り付けられたチキン。シンプルが美味しい!

ロカンタでよく見かけるのが、シンプルなグリルチキン。塩と香辛料で軽く味付けした鶏肉を炭火や鉄板で焼き上げ、ピラフやブルグルと一緒に盛り付けます。

味付けは控えめで日本人の口にも合いやすく、胃にやさしい一品。

牛肉の煮込み(Et yemeği)

画像左上。こちらは牛肉とナスを煮込んだものです。

牛肉をトマトソースや香味野菜と一緒にじっくり煮込んだ「Et yemeği」もロカンタの定番。

シチューのような見た目でパンやピラフと相性抜群。野菜と一緒に煮込むタイプも多く、ボリュームはありつつも家庭的な優しい味わいです。

野菜・豆料理

肉料理に並んで、ロカンタで定番となっているのが野菜や豆を使った煮込み料理。トマトソースでじっくり煮込んだものが多く、素朴ながらも素材の味を引き出した一皿がそろっています。

オリーブオイルで仕上げたさっぱりしたタイプから、肉と合わせてボリュームを増したものまで、幅広いバリエーションがあります。

白いんげんの煮込み(Kuru fasulye)

中央やや右。付け合わせにしたりご飯に掛けたりアレンジが多い料理です。

白いんげん豆をトマトソースで柔らかく煮込んだ料理。トルコでは国民食とも言える存在で、ロカンタの定番メニュー。シンプルながら奥深い味わいで、ピラフやパンと一緒に食べられることが多いです。

インゲンの煮込み(Taze fasulye)

向かって左。非常にヘルシーな一品。

インゲンをトマトベースで煮込んだ料理。オリーブオイルを使った軽めの仕上げが特徴で、さっぱりとした味わい。
季節野菜として出されることが多く、ロカンタではよく見かける一品。

ナスと野菜の煮込み(Türlü など)

向かって左。こちらも非常にヘルシーな一品。

ナスやピーマン、ジャガイモ、グリーンピースなどをトマトソースで煮込んだ料理の総称。組み合わせは店ごとに異なりバリエーション豊かなのが特徴で、肉入りのものもあれば野菜だけで仕上げる場合も。

彩り豊かなショーケースを飾る定番です。

オーブン料理

オーブンで仕上げる料理はメインにピッタリ。ロカンタでも人気の高いカテゴリーです。
ナスやピーマンにひき肉を詰めたり、チーズをのせて焼いたグラタン風の一皿など、見た目にも食欲をそそる料理が多いのが特徴です。

ムサカ(Musakka)

向かって左。こちらは珍しくベシャメルソースを使っています。

ナスやジャガイモなどの野菜とひき肉(ミートソース)を重ねてオーブンで焼いた料理。
ギリシャ料理でも有名ですが、トルコ版はベシャメルソースを使わないためあっさりしているのが特徴です。

カラヌヤルク(Karnıyarık)

いわゆる「ナスの肉詰め」的な料理で、日本人にも馴染み深い味です。

ナスを縦に割り、中にひき肉やタマネギ、トマトを詰めて焼き上げた料理。
見た目の豪快さと、ナスに染み込んだ肉汁の旨味が特徴の、ロカンタで出会えるオーブン料理の代表格です。

スープ

ロカンタで必ずといっていいほど用意されているのがスープ。トルコ語で「チョルバ」と呼ばれます。
種類は日替わりで変わることも多いですが、特にレンズ豆とチキンのスープはどこのロカンタでも見かける定番メニューです。

レンズ豆スープ(Mercimek çorbası)

レモンは添えられていることもあれば自分で取ってくることもあります。

最もポピュラーなスープで、赤レンズ豆を煮込んで裏ごししたもの。
とろりとした食感で優しい味わい。レモンを絞って食べるのが一般的で、爽やかな酸味が加わると一層美味しくなる。

チキンスープ(Tavuk çorbası)

お店によってはレモンが添えられることもあります。

鶏肉をベースにしたあっさりとしたスープ。
ほぐした鶏肉や細かいパスタ(シェリヤなど)が入ることもあり、体を温めたいときにぴったり。

スナック・軽食系

ロカンタには煮込みやオーブン料理だけでなく、軽食として楽しめる一皿も並びます。
揚げ物や野菜の小料理など、少しずつ試してみたくなる存在です。

シガラボレキ(Sigara böreği)

見た目は大きな春巻きですが、ヨーグルトを添えると印象がガラッと変わります。

細長い春巻き状の生地にチーズやジャガイモを詰めて揚げたもの。
サクサクとした食感とシンプルな味わいが特徴で、小腹がすいたときにぴったり。

ミュジュヴェル(Mücver)

ハーブとヨーグルトが爽やかで、揚げ物ですがあっさりいただけます。

ズッキーニをすりおろして小麦粉や卵と混ぜ、香草を加えて揚げ焼きにしたパンケーキ。
ヨーグルトを添えて食べるのが一般的で、野菜の甘みと香ばしさが楽しめる一品です。


デザート(アシュレ・ライスプディング)

ロカンタのショーケースには必ずといっていいほど甘いデザートが並んでいます。
激甘のシロップ漬け菓子から、さっぱりとしたプリン風まで種類はさまざま。
ここでは大抵のロカンタに置いてある代表的な2品を紹介します。

他のおすすめトルコデザートについてはこちらの記事もどうぞ。

シュトラッチ(Sütlaç)

右上がシュトラッチです。焼き目が付いていて美味しそう。

牛乳と米を煮込んで仕上げるトルコ風ライスプディング。優しい甘さととろみがあり、食後でも重すぎないのが特徴。
お米の粒が感じられるものから滑らかなプリンのようなものまで色々なので、食べ比べてみるのもおすすめ。

アシュレ(Aşure)

左上がアシュレ。体に良さそうなデザートです。

「ノアの方舟プディング」とも呼ばれる、穀物・豆・ドライフルーツを煮込んで作る伝統的なデザート。複数の具材がぎっしり入っており、甘みの中に独特の食感や風味が広がります。トルコならではのデザートとして知られる存在。

ロカンタの基本的な使い方

ロカンタは初めてでも難しくありません。基本的な流れを押さえておけばスムーズに利用できます。
気負わずにレッツトライ!

  1. 入店
    トレーを持ってショーケースの列に並びます。
  2. 料理を選ぶ
    ガラス越しに並んでいる料理を指差しで注文。肉料理、スープ、ピラウ類はここで選びます。
    ※量を減らしたいときは「az(アズ/少なめ)」と伝えるとOK。
  3. サイドメニュー
    メゼやデザートなどの小皿料理、ドリンクをトレーに乗せてお会計へ。
    パンは会計前に食べる分だけ取りましょう。
  4. 会計
    最後にレジでまとめて支払い。料金は料理の種類と数で決まります。
    現金のほかカード払いも可能です。
  5. 食事・退店
    空いている席に自由に座って食事。食後はトレーをそのまま置いていってOKです。

補足ポイント
利用時に覚えておきたいポイントをもう一度おさらい。

  • 料金目安はイスタンブールで1食200〜300TL程度
  • パンは無料で取り放題の店も多い
  • 水やアイラン(塩ヨーグルトドリンク)など飲み物も追加可能

詳しくは「ロカンタの利用方法&おすすめのお店」の記事も参照してください。

まとめ

ロカンタは単なる大衆食堂ではなく、トルコの食文化をそのまま体験できる場。
ショーケースに並ぶ料理は、肉料理・野菜の煮込み・オーブン料理・スープ・デザートと非常に幅広く、組み合わせ次第で毎回違った食事を楽しめますし、しかも1食200〜300TL程度とリーズナブル。

味付けもトマトベースのものが多く、トルコ料理初心者やスパイスが苦手な人でも安心して楽しめます。どれを選んでも大きなハズレはなく、むしろ「今日は何があるかな?」という楽しみ方ができるのもポイントです。

さらに嬉しいことに栄養バランスも取りやすく、スープだけ、デザートだけといった軽い利用も可能なので、旅行中の体調や予定に合わせて柔軟に活用できます。

イスタンブールで風邪をひいたときには、ロカンタ料理にかなりお世話になりました…。

イスタンブールをはじめ、トルコを旅するならぜひ一度はトライして欲しいロカンタ。
観光の合間にふらっと立ち寄るだけで、トルコの食文化の奥深さを気軽に味わえること請け合いです!

最後に、トルコ・イスタンブールの食に関する記事を当ブログからいくつか紹介します。
旅行準備の参考にしていただければ幸いです。

・ロカンタの基本&おすすめのロカンタ紹介はこちら。

・ロカンタでも食べられるトルコのデザート!特集記事はこちらです。

・ロカンタの後にカフェはいかが?アジア側カドゥキョイのイスタンブールの老舗カフェの紹介記事。

・イスタンブールには深夜営業の素敵カフェもいっぱい!

以上です。

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