【2025年最新】中国入国カードの書き方を徹底解説:外国人入境カードの記入方法と注意点

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2025年9月現在、外国人が中国へ入国する際には外国人入境カード(外国人入境卡、Arrival Card)を提出する必要があります。

実際に書いてみるとそこまで難しくはないものの、英語でどう記入するのか、滞在先住所はどこまで詳しく書けばいいのかなど、迷うポイントはいくつかあります。

この記事では、実際の入国カードの写真をもとに、記入方法と注意点を解説します。
これから中国に渡航する方や、トランジットでカード記入が必要か気になる方の参考になれば幸いです。

目次

中国入国カードとは?

中国に入国する外国人が提出を求められる書類が、外国人入境カード(外国人入境卡、Arrival Card)です。
入国審査の際にパスポートと一緒に提出する必要があります。

カードの入手方法は以下の通りです。

  • 機内で配布されるケース:中国行きの国際線の機内で客室乗務員から配られる
  • 到着空港で設置されているケース:入国審査カウンター手前の机やラックに備え付けられている

私自身、北京到着の際には機内で配布されましたが、書き損じた場合や受け取れなかった場合も、入国審査手前に予備の用紙が置かれていました。

なお、記入は入国審査前に済ませる必要があるため、機内であらかじめ書いておくとスムーズです。空港にも記載台があるので、入国審査に進む前には必ず記入を完了しておきましょう。

外国人入境カードの記入方法

外国人入境カードは、すべて英語(ローマ字)で記入すれば問題ありません。パスポートと異なる表記をすると入国審査で指摘されることがあるため、必ずパスポート記載どおりに記入してください。

実際のカードは表面と裏面に分かれており、記入項目は次のとおりです。

表面の記入項目

表面には中国入国に際して必要となる基本的事項の申告内容が並んでいます。

  • 姓(Surname)、名(Given names):パスポートと同じ「苗字」と「名前」をそれぞれローマ字で記入
  • 性別(Sex)男(Male)女(Female)のどちらかにチェック
  • 国籍(Nationality):日本国籍ならJAPANと記入
  • 出生日期(Date of birth):生年月日を年(4桁)→月(2桁)→日(2桁)の順番に記入
  • 中文姓名(Chinese name):中国名(中国の戸籍や身分証に登録されている名前)がなければ空欄でOK
  • 旅行证件号码(Passport No.):パスポート番号をそのまま転記
  • 签证号码(Visa No.):ビザ番号を記入。ビザなし渡航なら空欄&免签(Visa-Free)にチェック
  • 抵达航班/车次/船名(Arrival Flight No./ Train No./ Vessel Name):入国時に利用した便名を記入。例:CA123
  • 本人电话号码(Personal phone No.):電話番号。国際フォーマット(国番号を添えて頭のゼロを取る)にすると親切です。例:080-1234-5678なら+818012345678
  • 在华经停和目的城市(Cities intended to visit in China):訪問予定の中国の都市名を記入。
  • 在华住址或旅馆名称(Detailed address or hotel name while in China):中国の滞在先住所もしくは宿泊先ホテルの名称を記入。市(City)には別途都市名を記入する。
  • 入境事由(Purpose of this trip):中国に入国する理由をチェック(詳細は以下)。

入境事由(Purpose of this trip)のそれぞれの項目の説明は以下の通り。近しいものにチェックしましょう。

入境事由 Purpose of this tripの種類
  • 外交/公务(Diplomacy Official):外交官や公務での渡航。
  • 访问/商务(Visiting Business):出張や取引先訪問などのビジネス目的。
  • 定居(Permanent Residence):中国に長期的に居住する人向け。居住許可や永住権がある場合。
  • 工作(Employment):中国で働くための就労ビザを持つ人。出張ではなく現地雇用が対象。
  • 学习(Study):中国の学校や大学に通う留学生。学生ビザ保持者。
  • 旅游(Tourism):観光旅行で訪れる場合。一般の旅行者はここを選べばOK。
  • 探亲(Visiting Relatives):中国に住む親族を訪問する場合。
  • 过境(Transit):中国を経由して第三国へ向かうトランジット。制限エリアを出るならチェックが必要。
  • 其他(Others):上記に当てはまらないその他の目的。
外国人入境カード(表面)
外国人入境カード(表面)

裏面の記入項目

裏面にはさらに細かい質問内容が記載されています。質問内容をよく確認し、事実に沿って記入しましょう。

  1. 您是否定妥出境行程? 如是, 请填写具体安排。
    Have you booked the ticket for your departure? If yes, please write down your departure information.
    出境时间 Date of departure
    出境班/车次/船名 Departure Flight No./ Train No./ Vessel Name
    →中国から出国する便をすでに予約している場合は、是(Yes)にチェックし、出国予定日と便名を記入します。予約していない場合は否(No)にチェック。例:出境时间 → 2025/09/13、出境班 → CA181
  2. 您是否有中方邀请单位或邀请人? 如有, 请填写其联系信息。
    Do you have any reception unit or contacts in China? If yes, please write down the contact information.
    名称 Name
    地址及联系电话 Address and Contact No.
    →出張や招待を受けての渡航で現地に招待元(企業・大学・親族)がある場合は是(Yes)にチェックし、名称と連絡先を記入します。出張の場合は該当しますが、観光旅行なら否(No)にチェックのうえ空欄でOK。
  3. 您在过去两年曾去过哪些国家(地区)?
    Which countries and regions have you ever been to in the past two years?
    →過去2年間に訪れた国・地域があれば列挙します。例:Japan, Singapore, France
外国人入境カード(裏面)
外国人入境カード(裏面)

最後にこれまでに記入した内容が事実と相違ないことの宣誓(署名)をします。

我保证以上申明真实准确, 如数听不如实申报将承担相应法律责任。
I hereby declare that the statement above is true and accurate, otherwise I will bear the corresponding legal responsibility.「私は上記の申告内容が真実かつ正確であることを保証します。虚偽の申告をした場合には、相応の法律的責任を負うことを理解しています。」
签名 Signature(サイン)

ここにはパスポートと同じサイン(漢字かローマ字)を書きましょう。


これで外国人入境カードの記入は完了です。お疲れさまでした!

よくある疑問と注意点

滞在先住所はどこまで詳しく書くべき?

ホテルの場合はフルアドレスを記入する必要はありません、ホテル名と所在都市が分かるようにしておけば十分です。

中国語が分からなくても大丈夫?

記入は英語(ローマ字)でOK。ホテル名も英語表記で問題なく通じます。入国審査も英語でのやりとりになるので、中国語が話せなくても大丈夫。

トランジットだけのときも必要?

制限エリアを出る場合は必ず記入が必要です。そのため、中国に一度入国してホテルに泊まる場合や、144時間トランジットビザ免除制度を利用する場合も入国カードの提出が必要になります。

健康申告は必要?

健康申告(健康申明卡)は2023年11月に撤廃されました。そのため、2025年現在は健康申告は不要で、提出が求められるのは入国カードのみです。

過去2年間の訪問国はどこまで正確に書くべき?

可能な限り正確に書くべき項目ではありますが、スペースが限られているため、渡航先が多い場合は代表的な渡航先を簡潔に記入すればOK。

まとめ

この記事では外国人が中国に入国する際に必要になる「外国人入境カード」の記入方法について実際のカードの写真を交えてご紹介しました。日本人の場合、漢字で何かを書く場所があるとすれば最後の署名くらいでしょうか。

申告内容は正確である必要がありますが、そこまで複雑な内容を求められているわけではないのであまり時間を掛けずに書き切ることができるはずです。

最後に、特に利用便名やパスポート番号などについては、スマホの写真を撮っておくなどして手元ですぐに参照しやすいようにしておくと、スムーズに記入することができます。

なお本記事の内容は変更になる可能性もありますので、必ずご自身で最新の内容をご確認ください。

以上です。

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