【フランス流節約生活】冷凍食品ピカールを活用!おすすめ商品&微妙だった商品などいろいろレビュー

当ページのリンクには広告が含まれています。

フランス全土に出店している冷凍食品スーパー、ピカール(picard)。痒い所に手が届く幅広いラインナップで、フランスでは安定した人気を誇っています。

日本では都市部を中心に出店しているほかインターネット販売もあり、こちらもかなり身近になってきた印象。

東京では割と近所に住んでいたにも関わらずあまり使ったことはありませんでしたが、フランスに引っ越してきてからその便利さに気づきました。

本記事では、そんなピカールの商品について実際に使ってみた体験談を交えてレビューします。

今回のレビュー基準は以下のような感じで設定してみました。独断と偏見に基づくのでご参考まで。

レビュー基準

気軽さ(設備や準備の手間)

  • 星1:専用の設備(オーブンなど)と高度なコツが必要(練習が必要なレベル)
  • 星2:専用の設備とちょっとしたコツが必要
  • 星3:専用の設備が必要
  • 星4:専用の設備は不要だが、フライパンなどの調理器具を使うもしくはちょっとしたコツが必要
  • 星5:電子レンジや冷蔵庫任せでOK

節約度(飲食店や商店で同じ商品を注文・購入する際との価格差)

  • 星1:明らかに割高
  • 星2:ちょっと高いかな?
  • 星3:同じくらい
  • 星4:まあまあ安い
  • 星5:お買い得!

時短度(調理にかかる時間)

  • 星1:非常にかかる(30分以上)し、ほったらかしにもできない
  • 星2:非常にかかるが、ほったらかしでもOK(一晩レベル)
  • 星3:非常にかかるが、ほったらかしでもOK(数時間レベル)
  • 星4:比較的かからない(30分未満)
  • 星5:スピーディー(5分未満)
目次

パン

まずはピカールの主力商品のパン類から。評価はこんな感じです。

評価基準評点評価
気軽さ専用の設備(オーブン)が必要。良い焼き加減を知っておく必要もある
節約度パン屋やカフェで購入するよりも格段に安い
時短度時間がかかる&焼き加減を見る必要があるのでほったらかしNG

クロワッサン

袋の指示に従ってオーブンで焼くだけで本格的なクロワッサンが味わえる商品。

調理方法と商品情報は以下のとおり。

調理法
  • オーブン(180度)、約20分
商品名価格(参考)
日本クロワッサン949円
フランス8 croissants pur beurre3.92ユーロ

フランス在住なら簡単に美味しいクロワッサンが食べられると思って当初手を出していませんでしたが、焼き立てのクロワッサンの美味しさを体験してからこの商品の魅力に開眼しました。評判が良いのも納得です!

フランスであってもパン屋さんのクロワッサンは焼き立てとは限りませんし、カフェのクロワッサンは正直普通です…。

・焼き立ての本格的なパンが食べられる!
・焼き立ては濃厚なバターと小麦の香りが最高!
・値段もお手頃

ただ問題なのが、まずオーブン(かオーブン機能付きの家電)が必要になること。オーブントースターや普通の電子レンジではまず無理なので、日本だとこの時点で脱落する人が一定数いそう(東京での筆者がそうでした)。

もう一つの問題が時間。余熱(15分くらい)、焼く(20分)、冷ます(10分)の工程が必要になるため、準備から食べられるまで合計で45分くらいかかります。

急いでいるときや、お腹が空いていてすぐに食べたいときは厳しいです。

・オーブンが必要
・準備に時間がかかる

焼く工程中は焼き加減をチェックする必要があるので、その間は他の作業に集中するのはおすすめできません。

学生寮のように複数人でオーブンを共有している場合は、同居人と使用時間が被ってしまうとさらに時間がかかりますね。

パッケージはシンプル。今回は8個入りを購入しました。

パッケージ。

まずはオーブンを180度まで余熱!余熱時間はオーブンによって異なります。

余熱が終わったら、凍ったままの商品を天板に並べてオーブンの中段へ(焼くと膨らむので間隔を広めに)。

天板に並べます。

そのまま20分焼きます。

焦げないようにスタンバイ。

途中オーブンの中のクロワッサンの色を外から確認し、きつね色になったら取り出します。

庫内の温度に影響するので、ちょうど良い焼き色になるまでは絶対にオーブンを開けないこと!

焼けました(ちょっと焦げた)。

焼けました。やけど注意。

あとは網の上に載せて10分冷ましてできあがり。

10分待ったら食べられます。こうやってみると美味しそう。

10分待たずに食べてももちろん美味しいのですが、待ってから食べると良い感じにバターの風味が安定して更に薫り高く。かなり美味しいです。

すごくフランスを感じます(フランスに居るのに)。

総合おすすめ度理由
クロワッサン好きなら是非トライしてもらいたい一品。ただ時間がない人は厳しいかも。

パンオショコラ

クロワッサンと同様に袋の指示通りに加熱すればパンオショコラが食べられます。チョコレートが入っているからか、所要時間はちょっと長め(それでも2分の差ですが)。

調理方法と商品情報は以下のとおり。

調理法
  • オーブン(180度)、約22分
商品名価格(参考)
日本パン・オ・ショコラ899円
フランス6 pains au chocolat, pur beurre3.80ユーロ

こちらも非常に本格的で美味しいのですが、クロワッサンと同様に焼く時間(22分)に加えて余熱にかかる時間(約15分)冷ます時間(10分)を考慮する必要があります。

パッケージ。

同じようにオーブンを180度に余熱して、天板に並べたパンオショコラをオーブンの中段へ。

チョコレートが見えます。

あとは焼けるまでオーブンの窓から庫内の様子を見ます。

慣れないと焼き加減がちょっと難しいです。

焼けました。

いい具合に焼き色が付きました。

できあがりです。チョコレートが甘すぎずパンにピッタリ。パンオショコラはチョコレートがどうしても強いので、バターの香りが好きな人はクロワッサンのほうが好みかもしれません。

焼き立てのパンオショコラってあんまり食べる機会がないのでちょっと嬉しい。
総合おすすめ度理由
クロワッサンに飽きたら試してもいいかも。時間がかかるのもネック。

スープ

次はスープ類。日本の冷凍食品ではまずお目に掛かれないようなテイストのスープが多い印象です。

筆者の考えるメリット・デメリットは以下のとおり。

ブロック状になっているので、好きなだけ解凍して食べられるのが便利。
気軽にフランスっぽいスープが食べられる。

調理の過程で自分で味を調えるのが基本。

調理途中で味見をしてみて、味が薄すぎるようなら塩コショウ、生クリーム、コンソメなどで調整する必要があります。

評価基準評点評価
気軽さ鍋や電子レンジで温めるだけだが、味の調整が必要な場面も
節約度フランスっぽいスープが気軽に味わえる
時短度食べたい量だけ温めるだけなので簡単。電子レンジを使えばすぐに食べられる

リヨン風ポタージュ

カボチャ、ジャガイモ、エメンタールチーズのポタージュ。リヨンではお馴染み(らしい)の、ポテトの味がちょっと強めのあっさりしたスープ。

個人的にはそのままでも十分イケますが、ちょっと味が薄いと感じる人がいるかも。その場合は顆粒のコンソメなどで味を調整するのがおすすめです。出来上がりに生クリームを混ぜても美味しいです。

調理法
  • なべ 250g:約4分、500g:約8分
  • 電子レンジ(600W) 250g:約5分30秒、500g:約10分
商品名価格(参考)
日本リヨン風ポタージュ1,099円
フランスPotage lyonnais, portionnable5.30ユーロ
パッケージ。
こんな感じでブロック状になっています。
総合おすすめ度理由
日本にはあまりない味のスープ。クセはありませんが物足りなく感じる人もいそう。

ミックス野菜のポタージュ

7種類の野菜(ポロネギ、ズッキーニ、にんじん、さやいんげん、タマネギ、セロリ、西洋カブ)を使ったポタージュ。リヨン風ポタージュ同様に具無しですが、こちらは完全になめらかなリヨン風ポタージュとは違い、すりつぶしたような野菜の粒を感じます。野菜不足の解消に大助かりの一品。

このスープも味の調整が必要なタイプなので、コンソメなどを使って好みの味に仕上げます。

調理法
  • なべ 250g:約5分、500g:約10分
  • 電子レンジ(600W) 250g:約6分、500g:約12分
商品名価格(参考)
日本ミックス野菜のポタージュ799円
フランスPotage mélange de légumes, portionnable3.55ユーロ
パッケージ。
こちらもキューブ状です。
総合おすすめ度理由
野菜を食べている感じがするスープ。具無し&薄味なので物足りなく感じる人がいそう。

ミネストローネ

具の入っていないポタージュ以外に具沢山のミネストローネもあります。気軽に野菜が摂取したいときにピッタリ。

こちらも味が薄めなので、筆者はコンソメや鶏がらスープの素を入れたりしています。

調理法
  • なべ 250g:約5分、500g:約8分
  • 電子レンジ(600W) 250g:約5分30秒、500g:約10分
商品名価格(参考)
日本ミネストローネスープ1,099円
フランスPotage minestrone, portionnable4.99ユーロ
パッケージ。

他のスープと同様のキューブ状の冷凍スープの他に冷凍された野菜などの具が入っています。

複数回に分けて使うときは、スープと具の配分を考えて解凍しないと最後の方はスープだけになったり具だけになったりするのでそこだけ要注意。

総合おすすめ度理由
日本人でも取っつきやすいスープ。具が多くて食べ応えがある点がGOOD

滑らかなマロンとカボチャのスープ

栗とカボチャの甘味にヘーゼルナッツオイルが香ばしいスープ。ピカールのスープには珍しく調味の必要がないくらい味がしっかりしています。

甘めのスープですが甘ったるい感じではないので筆者は好みです。

調理法
  • なべ 250g:約6分、500g:約10分、1kg:約20分
  • 電子レンジ(600W) 250g:約8分、500g:約12分、1kg:約22分
商品名価格(参考)
日本滑らかなマロンとカボチャのスープ999円
フランスVelouté châtaigne, potimarron, huile de noisette4.99ユーロ
パッケージ。
キューブ状になっています。
出来上がりは綺麗な黄色。
総合おすすめ度理由
味を調えなくても美味しいスープ。甘味のあるスープが好きな人には刺さるはず。

料理(主食系)

続いては解凍するだけで料理が完成する商品。まずは主食になるもの(粉もの中心)をご紹介します。

評価基準評点評価
気軽さフライパンや電子レンジで簡単
節約度レストランやカフェで食べるよりも割安
時短度電子レンジを使えばすぐに食べられる

いくつか買ってストックしておくと料理する時間のないときに役立ちますし、軽食としても使えます。

サーモンとポロネギのガレット

人気のそば粉のガレットは生地から作ると大変ですが、冷凍食品なら気軽に食べられます。

ガレットはいくつか種類がありますが、今回はそのなかでもサーモンとポロネギのガレットを選んでみました。

調理法
  • フライパン 約10分
  • 電子レンジ(600W) 約3分30秒
商品名価格(参考)
日本サーモンとポロネギのガレット1,199円
フランス2 galettes saumon – fondue de poireaux4.70ユーロ
パッケージ。

バターを敷いたフライパンで焼いて完成!

フライパンでバターと一緒に焼くと香ばしさが楽しめます。

クリーミーなサーモンとポロネギが香ばしいガレット生地にマッチして美味しいです。ただ小さめなのでこれだけだとちょっと物足りない感じ。

サラダやスープなどと一緒に食べるのがおすすめです。

総合おすすめ度理由
気軽にフランスっぽい料理を楽しめるのが大きい。ボリューム感を求める人には微妙かも。

Lasagnes alla bolognese

イタリア産のラザニア(一人前)。電子レンジかオーブンで調理できます。

ひき肉をしっかり感じるボロネーゼと香ばしいチーズが平打ちパスタと相まって意外と食べ応えがあります。

調理法
  • 電子レンジ 約7分30秒
  • オーブン(180度) 約40分
商品名価格(参考)
日本(日本では取り扱いなし)(日本では取り扱いなし)
フランスLasagnes alla bolognese4.99ユーロ
パッケージ。

日本の公式ウェブサイトには似たような商品がいくつかラインナップされていますが、これと同じ商品は掲載されていないので、日本では購入できないのかも。

一人前の料理は日本のピカールでは取り扱いが少ないみたいです。

総合おすすめ度理由
食べ応えがあってこの価格なら割とあり。簡単なランチに便利。

Bœuf aux oignons et nouilles chinoises aux légumes

フランスのピカールでは和食、中華料理、レバノン料理などのエスニック料理も取り揃えています。

和食や中華と言った日本人に馴染みのあるメニューに関してはどうしても日本の冷凍食品にはかなわないものの、一般的なスーパーマーケットで売っているアジア料理よりは美味しいと思います。

お店で同じメニューを食べるとかなり高い(しかも美味しくない場合もある)ですし、日本産の冷凍食品も同様に高いことを考えると、それだけで買う理由は十分です。

結構バリエーションがあったので少し悩みましたが、今回はBœuf aux oignons et nouilles chinoises aux légumesを試してみました。端的に言えば牛肉や野菜の入った中華塩焼きそばです。

味は薄めですがちゃんとアジアを再現していますし、薄切りの牛肉が意外とたくさん入っているので食べ応えがあります。

調理法
  • 電子レンジ 約6分30秒
  • フライパン 約10分
商品名価格(参考)
日本(日本では取り扱いなし)(日本では取り扱いなし)
フランスBœuf aux oignons et nouilles chinoises aux légumes5.50ユーロ
パッケージ。
中身はこんな感じ。加熱後です。
総合おすすめ度理由
貴重なリーズナブルアジア飯(※フランスの物価では)。中華スパイスに寄っている味なので好みが分かれそう。

料理(サイドディッシュ系)

続いては解凍するだけで料理が完成する商品。おかずになる商品を色々試してみました。フライパンやオーブンで調理する商品が多いです。

評価基準評点評価
気軽さフライパンで簡単調理
節約度レストランやカフェで食べるよりもかなり割安
時短度フライパンやオーブン調理が中心。フライパンなら比較的短時間でOK

Filets de Merlu blanc du Cap façon meunière

フランスのレストランの日本人にとっての問題点は、魚の種類があまり充実していないこと(サーモン一択の事が多い)。

その点、冷凍食品であれば手軽に色々な種類の魚を食べられます。

ピカールではほぼ調理済みで後は焼くだけという商品も豊富にあるため、味付けや衣をつけるといった作業にかかる手間を大幅に減らすことができます。

今回はFilets de Merlu blanc du Cap façon meunière(ケープ産メルルーサのムニエル風)をチョイス。Merluはフランス語でメルルーサ(南半球で獲れるタラ科の白身魚。あっさりした味わいが特徴)を指します。

調理法
  • フライパン 約12分
  • オーブン(210度) 約15分
商品名価格
日本(日本では取り扱いなし)(日本では取り扱いなし)
フランスFilets de Merlu blanc du Cap façon meunière7.99ユーロ
パッケージ。

内容量は魚のサイズに合わせて4切れから5切れが入っています。内袋は特になく、そのまま冷凍の切り身が入っている感じ。

油やバターを敷いたフライパンで焼くと香ばしく仕上がります。醤油を少し垂らしてバター醤油味にしても美味しいです。

付け合わせに野菜を添えるとそれっぽいです。
総合おすすめ度理由
ムニエルは衣が地味に面倒なのでこういった商品は便利。味もあっさり目で申し分なし。

その他も種類豊富

上述の他にもフランスらしい前菜調理に使える食材(カット野菜、肉、魚類)デザートなどを取り扱っています。

そちらも試し次第順次記事にしていくのでお楽しみに!

まとめ

本記事では日本でも人気のピカールの商品レビューをご紹介しました。

冷凍食品のスーパーマーケットと聞くと不思議な感じがしますが、普段の食事に組み合わせるだけで気軽にフランスっぽい味が楽しめたり、節約や時短に役立つメニューもあるので侮れません!

本記事が少しでも参考になれば幸いです。

以上です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次