フランスでの長期滞在中、備え付けの洗濯機がない場合に便利なのがコインランドリー(Laverie)!
使い方は基本的に日本のコインランドリーと似ていますが、設備やシステム、決済方法などが少し異なります。
フランス語というだけでハードルが上がる気がしますが、慣れてしまえば意外と簡単!
この記事では、フランス初心者の日本人向けに、コインランドリーを使う際のチェックポイントや洗濯機・乾燥機の使い方について、フランス語の重要表現を交えて詳しく解説します。
コインランドリー利用前のチェックポイント
周辺&コインランドリー内の雰囲気は?
フランスのコインランドリーは都市部に多く、大抵の場合は日曜日も営業しているので非常に便利です。
ただしフランスはエリアによって治安や客層がかなり異なり、あまり裕福ではないエリアや移民の多いエリアだと、洗濯物が盗まれるリスクがあったり、不審者がいて身の危険を感じることも。
筆者はコインランドリーの使用中に移民系の若者にずっとフランス語で話しかけられ続けた経験があります…怖かった…
そのため、なるべく人通りの多いエリアやホテルの多いエリアにあるコインランドリーを選ぶのはもちろん、入る前に外からコインランドリーの内部を見て、明るく清潔で利用者が多い(と思われる)かどうかを確認するようにしましょう。
なかには24時間営業のコインランドリーもあるようですが、日本のように多くのお店が深夜まで営業していることは少ないので、夜間は人通りは極端に少なくなります。利用はなるべく日中にするのが得策です。
利用料金は?
フランスのコインランドリーの洗濯料金は洗濯機の大きさや場所によって異なり、一般的に、6〜8キロの洗濯物を洗う標準サイズの洗濯機は5〜7ユーロ、乾燥機は1ユーロで10分という設定が多いです。
エリアやコインランドリーによっても異なりますが、日常の洗濯なら10ユーロもあればできる印象。
大型洗濯機や乾燥機を使うと料金が高くなることもあるので、事前に料金表を確認しておくと良いでしょう。
利用可能な決済方法は?
近年のフランスのコインランドリーでは、現金だけでなく、クレジットカードやデビットカード、さらに一部ではモバイル決済も可能なところが増えています。
ただ古い設備のコインランドリーでは現金(硬貨)専用の場所もあるため、小銭(pièces)を用意しておくことも忘れずに。
特に2ユーロや1ユーロ硬貨が必要になることが多いです。
現金しか使えないコインランドリーの場合、両替機があるかどうかも確認しておくと便利です。
小銭がない場合は周辺のお店で崩したりといった手間が発生します。
洗剤や柔軟剤などは売っているか?
ほとんどのフランスのコインランドリーでは、洗剤(lessive)や柔軟剤(assouplissant)を販売する自動販売機があります。1回分の小袋が売られていることが多いですが、スーパーマーケットで販売されている洗剤類と比較すると値段は高め(1〜2ユーロ程度)。
そのため、長期滞在であれば自分で洗剤を持参する方が経済的です。
洗剤やスーパーや薬局で購入できます。
コインランドリーの使い方
ここからは具体的なコインランドリー(洗濯機&乾燥機)の使い方をご紹介します。
洗剤・柔軟剤の買い方
洗剤や柔軟剤を持っていない場合でコインランドリーに自動販売機が備え付けられている場合は、まず洗剤や柔軟剤を購入するところから始めます。
洗剤・柔軟剤を持参する方はスキップしてください。
まずは自動販売機の仕組みをチェック。この場合は操作盤がついていないので、洗濯機や乾燥機と同じ料金支払い機の操作が必要なことが分かります。
洗剤は1回分の小袋で、通常は1〜2ユーロ程度です。必要なアイテムのボタンを押します。
ここからは料金支払い機を操作します。
左下のLessiveを選択。
Lessive(洗剤)とAssouplissant(柔軟剤)を必要に応じて選びます。
現金かカードで料金を支払います。
購入した洗剤や柔軟剤を回収します。
洗濯機の使い方
いよいよ洗濯を開始します!大抵の場合使用方法の説明があるので、それに従えばOK。
まず、利用可能な洗濯機の容量をチェック。合う洗濯機に洗濯物を入れます。
フランスの洗濯機はほとんどが前開き式です。
洗濯物を入れたら扉を閉めます。
洗剤は洗濯機にある洗剤投入口に入れます。フランスのコインランドリーには洗剤自動投入機能がない場合が多いので、自分で適量を入れる必要があります。
液体洗剤ならキャップ1杯、粉末洗剤なら大さじ1〜2杯が目安です。柔軟剤(assouplissant)を使用する場合は、専用の投入口に入れます。
フランスの洗濯機には温度や素材に応じたさまざまなプログラムがあるので、適したものを選択します。
以下はよく使われるプログラムです。
- Coton(コットン):一般的な衣類、タオルやシーツなどに最適です。
- Délicat(デリケート):シルクやウールなど、繊細な素材に適しています。
- Synthetique(合成繊維):速乾性のある化学繊維用のプログラムです。
- Laine(ウール):ウール専用のプログラムで、低温で洗います。
洗濯機の温度を自分で選択することもあります。
温度設定としては、以下の温度が一般的。
- 30°C:デリケートな衣類や色落ちしやすい衣類用。
- 40°C:普段の衣類に適した温度。
- 60°C:タオルや寝具、頑固な汚れのある衣類用。
- 90°C:特に汚れがひどい場合や殺菌が必要な場合に使用。
料金支払い機に進んで該当する洗濯機の番号を入力し、現金かカードで支払います。
洗濯機を使用するので、左上のLavageを選択。
使用可能な洗濯機が表示されるので、自分が洗濯物を入れた洗濯機の番号を選択します。
支払方法を選択します。
今回はカード決済を選択しました。
非接触型にも対応しています。
決済が完了すると自動で洗濯機が動作を始める場合と、改めて洗濯機のボタンを押す必要がある場合があります。今回は後者。
(自動で洗濯が開始しないタイプの場合)洗濯機の操作パネルの赤いSTARTボタンを押して洗濯開始!
洗濯が始まりました。
洗濯機に残り時間が表示されます。
洗濯が終わったら速やかに洗濯物を取り出しましょう!乾燥機を利用する場合は、そのまま洗濯物を乾燥機に移します。
乾燥機の使い方
洗濯機の使い方が分かれば乾燥機の使い方も簡単です。
洗濯が終わったら、乾燥機(Sèche-linge)に洗濯物を移動させます。
フランスの乾燥機は、時間単位で使用料金が決まっていることが多く、10分で1ユーロが一般的です。
今回も乾燥機の番号を覚えておきます。
乾燥機も同じように料金支払い機から操作します。
今度は右上のSéchargeを選択。
使用可能な乾燥機が表示されます。使用する乾燥機の番号を選択。
乾燥機には10分、20分、30分などの選択肢があり、希望する時間を設定します。ドラム容量が大きい場合、長時間の乾燥が必要なことがあります。
今回は12分のサイクルを何回実行するかを選ぶ形式です。12分ならそのまま、24分以上必要ならプラスのボタンを押して回数を追加します。
乾燥分数を選んだら支払いに移ります。
洗濯機の際と同様に現金払いかカード決済かを選び、決済します。
支払が完了しました!これで乾燥機が自動で動き始める場合もあります。
今回は決済しても自動では動かないので、次のステップに移ります。
該当の乾燥機の温度を設定し、緑色のSTARTボタンを押すと乾燥機が動き始めます。
残り時間は操作盤に表示されています。
乾燥が終わったら速やかに洗濯物を回収しましょう。
フランスのコインランドリーは地域の社交場?
さて一度利用を始めると洗濯から乾燥まで最低でも40分はかかるコインランドリー。
途中で家に帰ったり近所で買い物を済ませるのも手ですが、他の利用者を見ていると洗濯物を放置してどこかに行く人は意外と多くなさそうです。
むしろ利用者同士で会話している光景もよく見かけますし、大物の洗濯をしているときには周囲の人に手伝ってもらって畳んだりも。まるで交流の場になっているようです。
利用方法が分からずに戸惑っていた時に、何度も周囲の人に助けられたことがあります。
洗濯の終了を待っているときに話しかけられることも結構あるので、フランス語の練習をするのにも良いかもしれません。
日本から来たというだけで会話が盛り上がることもあります!素敵な思い出づくりにコインランドリーを利用するのもありかも?
まとめ
この記事ではフランスのコインランドリーの利用方法についてまとめました。
ここで紹介したフランスのコインランドリーはあくまでも一例。そのため色々なバリエーションがありますが、基本的な使い方は実はそこまで違いません。
周辺の治安や設備の確認、料金や支払い方法に注意しながら、フランス語のボキャブラリーも活用してぜひ利用してみてください。長期滞在なら是非自前の洗剤や柔軟剤を用意してトライ!
フランスで快適なコインランドリーライフをお過ごしください。
以上です。
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