【安い・早い・美味い】トルコの大衆食堂ロカンタ!使い方とイスタンブールのおすすめロカンタ5選【実際に食べた料理もご紹介】

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イスタンブールはグルメ天国。食材も調理法も非常にバラエティーに富んでいます。

イスタンブールでは食事を思う存分楽しみたいところですが、近年の激しいインフレと円安で以前のように激安!というわけにもいかなくなってしまったのが辛いところ。

しかしそんな状況でもまだ比較的リーズナブルにトルコ料理が楽しめるのが、トルコ式大衆食堂ロカンタ

注文は現物を指差せばよく非常に簡単で、トルコ語が話せなくても全く問題はありません。

観光地のレストランでよくある、イメージと違う料理が出てきたり、ぼったくられるような心配も皆無!

ただし割と高めな料理もあるにはあるので、注文する前に値段を聞いた方が安全です。いつも見た目で判断できるとは限りません…。

そのように利便性が高いこともあり、筆者は数週間のイスタンブール滞在中かなりの頻度(ほぼ毎日)でロカンタを利用していました。

ちなみに店名に「ロカンタ」と入っていないロカンタ形式のお店も結構あるので、街中を探索してみると面白いです。

筆者はこちらの記事でも書きましたが非常に滞在しやすいアジア側のカドゥキョイに滞在しており、自炊しようとキッチン付きの宿を選んでいたのですが美味しいお店が多すぎて結局毎日外食をするようになっていました…

この記事では数ある飲食店のなかでもロカンタ(形式のお店)に的を絞り、筆者のお気に入りだったお店をご紹介します。カドゥキョイがメインですが他のエリア(タクシム)のお店も紹介します。

イスタンブールでリーズナブルに食事したいときの参考にしていただければ幸いです。

それぞれの料理の名前が分からないのでここでは記載できませんが、出来る限り味や具材の説明をするので、料理のイメージを受け取っていただければ嬉しいです。

ロカンタの傾向と対策!

まずはざっくりロカンタでかかる費用の目安やロカンタで食べられる料理などの基本的な事項を解説します。

価格の目安は?

筆者の印象にはなりますが、庶民的なお店(非観光地エリア)であれば、ライスやスープは各25トルコリラ、メインは種類によって120~150トルコリラ、デザートは70~90トルコリラ、飲み物は50トルコリラくらいあれば足りる感じ。

ライス、スープ、メイン、飲み物を頼んで300トルコリラ以内には収まるお店が多いです。

ただし中には高級なロカンタ(一皿400トルコリラ以上)もあるので、料理の見た目で判断せず事前の料金確認が重要です。

ロカンタにはこのような価格表がありますが、トルコ語が分からない状態では正直役に立ちません…。

食べられる料理は?

ピラウは3~4種類(具無しのシンプルなピラウ、ブルグルピラウ、野菜や具材の入ったピラウあたりはよくある)、スープも3~4種類(レンズマメスープ、トマトスープ、チキンスープを基本にもう1~2種類)、飲み物は水、アイラン、ソフトドリンク(コーラやファンタの類)がある印象です。

アルコールは見かけたことがないのでおそらく無いのだと思います。

また筆者は注文しませんでしたが、野菜やヨーグルトを使った前菜(メゼ)の盛り合わせも充実しています。複数人であればシェアしても良いかも。

メインは肉と野菜(トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモあたりが多い)の組み合わせの料理で、油を多く使っているイメージ。魚料理は見かけませんでした。

ロカンタにはデザートも常時3種類以上は置いてあり、気軽にトルコのスイーツを楽しむことができます。種類としては、フルン・シュトラッチ、プロフィットロール、ロクマ(揚げドーナツのシロップがけ)あたりを良く見かけました。

知っておくと便利な料理に関係するトルコ語

ここでは料理に関するトルコ語について、ロカンタでよく使われるものをご紹介します。メニューの解読にお役立てください。

基本的な料理の種類

トルコ語意味
Çorba(チョルバ)スープ。
Meze(メゼ)小皿料理。前菜として出されることが多いです。
Kebap(ケバブ)焼いた肉料理の総称。
Pilav(ピラフ)米料理。
Tatlı(タトゥル)デザート。
※ロカンタで特に見る機会の多いものだけをまとめています。

基本的な食材の種類

トルコ語意味
Et(エト)肉全般を指す言葉。牛肉や羊肉を意味することが多い。
Tavuk(タヴク)鶏肉。
Sebze(セブゼ)野菜が主な材料として使われている料理を指します。
※ロカンタで特に見る機会の多いものだけをまとめています。

基本的な料理名

料理名説明
Mercimek Çorbası(メルジメキ・チョルバス)レンズ豆のスープ。
Ezogelin Çorbası(エゾゲリン・チョルバス)レンズ豆、ブルグル、小麦などを使ったスープ。
Köfte(キョフテ)ミートボール。
Pilav(ピラフ)白米をバターで炒めて作るピラフ。
Bulgur Pilavı(ブルグル・ピラヴ)小麦の一種であるブルグルを使ったピラフ。
Ayran(アイラン)ヨーグルトを水で割り、塩を加えた飲み物。
※ロカンタで特に見る機会の多いものだけをまとめています。

営業時間は?

お店にもよりますが朝は9時くらいのオープンのため、食事としてはランチやディナーの利用がメイン。夜は大体10時~11時までの営業で、平日も土日も変わらずやっているお店が多いです。

デザートもしっかり食べられるのでおやつの時間帯にお茶休憩するのもアリだとは思いますが、メジャーな使い方ではなさそう。

トルコでは日本で言うおやつの時間帯でも食事している人をよく見かけたので、トルコの人々は時間きっちりに食事をするというよりも食べたいときに食べるというスタイルなのかもしれません。

利用方法は?

ロカンタの注文方法は学食や社員食堂のようなイメージで、まずお盆を受け取り、食べたい料理を順次お盆に載せていって最後に会計をするスタイル。

手前のテーブルにお盆を置き、左から右に移動しながら自分だけのセットを作り上げていきます。

温かい料理は指差しで店員さんに取ってもらう形式冷たい料理は冷蔵庫に入れられているので各自でそこから取っていく形式(冷たい料理の入った背の高いカウンター(写真右側)は客側から開けられるようになっています。)です。

最後にフォークやナイフなど必要な食器やパン(パンはお店によって有料だったり無料だったりする)を受け取り、合計金額でお会計。

筆者の経験上全てのお店でカード決済ができました。

選べる料理が多すぎて迷ってしまいますが、長く立ち止まってしまうと後ろがつっかえてしまい顰蹙を買うことに。可能な限り早く決めるか、ピークタイムを外して訪問しましょう。

Çalakașık Kadiköy

お店の外観。

まずはÇalakașık Kadiköy。滞在場所から近かったため筆者が一番通い詰めたロカンタです。

ロカンタなのでメニューの種類は多いものの圧倒されるほど多いわけでもなく程よいサイズ感。サービスはさっぱりめだったため通いやすかったです。

英語はあまり通じませんが、各料理の具材や値段くらいであれば分かるレベルです。

お店の中。料金表や料理が並んでいるのが見えます。

こちらの並び順は、左から、スープ、メイン&ライス、メゼ(前菜)、スイーツ、飲み物、パン。パンは確かサービスでした。

ライスとスープは各45トルコリラと非常にリーズナブルながらかなり美味しかったです。並んでいるメインは120~150トルコリラ前後。

筆者はほぼ毎回ライス・メイン・スープの組み合わせを注文し、いつも大体250トルコリラくらいに収まっていました。筆者が食べた料理の写真はこちら。

イズミルキョフテ&ブルグルピラウ&チキンスープ。

こちらのイズミルキョフテはクセもなくポテトは食感が残っていて食べ応えがありました。

筆者が特に気に入ったのがチキンスープで、ほろほろの鶏肉とほっこりする優しい味のハーモニーが最高でした。

ケチャップライスのような見た目のブルグルピラウ(ひきわり小麦のピラウ)はトマトの味も感じつつ意外とあっさり。麦ごはんファンは虜になるはず!

牛肉と野菜の炒め物&野菜ピラウ&ヨーグルトスープ&アイラン。

チキンスープも良いですが、初めて試したヨーグルトスープも美味しかったです。

アイラン(トルコの飲む塩ヨーグルト)は肉料理に合わせるとすっきり飲めて最高でした。こちらの炒め物は肉の存在感が結構ありますが野菜もしっかり摂れてGOOD。

ヨーグルトスープも美味しかったですが、やっぱりチキンスープが好きかも。

野菜ピラウは何というか予想通りのお味。

肉と豆とナス?の炒め物&ブルグルピラウ&アイラン。

肉の炒め物はトマト風味でさらに豆も摂れて健康に良さそう。ブルグルピラウやアイランはもはや自分の中で定番になりつつあります。

肉とトマトにあっさり塩ヨーグルトが良い感じ。

ナスの肉詰め?&野菜ピラウ&チキンスープ。

ナスと肉のハーモニーが間違いないメインに、コーンや野菜が入ったオリーブオイル味?のピラウ。

食べ応えがあり割と脂っこい組み合わせですが、チキンスープが中和してくれるので美味しくペロリ。

ブルグルピラウ&トルコ風ラザニア&チキンスープ&アイラン。

この日は初めて見た料理「トルコ風ラザニア」にトライ。パスタやベシャメルソースは使用しておらず、トルコの薄焼きパンに具材をサンドしてチーズや野菜をトッピングして焼き上げたものです。

ちなみに「トルコ風ラザニア」は正式名称ではありません(店員さんに「これは何?」と聞いて返ってきたのが「ターキッシュラザニア」だったので、こちらでもその名称で書いているだけです)。

ブルグルピラウとチキンスープ、シンプルですが本当に美味しかったです…

お店の詳細はこちら。

店舗名Çalakașık Kadiköy
住所Osmanağa, Serasker Cd. No:53, 34714 Kadıköy/İstanbul, トルコ
営業時間9時~22時
最寄り駅Kadıköy(M4/フェリー)、Altıyol(T3)
公式ウェブサイト
2024年8月時点の情報です。

Pehlivan

お店の外観。

次に滞在期間の半ばに見つけたPehlivan。ロカンタとは書いていないので途中までロカンタだと気づきませんでした。こちらは店頭で肉を焼いているので串焼きが名物だと思われますが、他の料理も美味しいです。

こちらは最初に紹介したÇalakașık Kadiköyよりもちょっと大きいくらい。

デザートも充実しているので、トルコの名物スイーツもこちらで頂きました。

2階席もあるので、もし1階席に空きがなくても大丈夫。

野菜の煮物&ピラウ&チキンスープ。

野菜の煮物はほっこりする味。グリーンピースやナスなどがあっさり味でまとまっていて美味しかったです。ピラウとチキンスープは安定の美味しさでした。

こちらにはブルグルピラウは無かったように記憶しています。

ナスの肉詰め、ピラウ、チキンスープ

再訪した際も安定のピラウとチキンスープ!こちらはやはり肉が名物なのか、肉詰め系の料理が美味しかった記憶があります。そこまで量が多くなくても満足感がありました。

お店の詳細はこちら。イスタンブール市内にいくつかあるようです。

店舗名Pehlivan
住所Caferağa, Mühürdar Cd. No:7, 34710 Kadıköy/İstanbul, トルコ
営業時間9時~23時
最寄り駅Kadıköy(M4/フェリー)
公式ウェブサイトhttp://pehlivanlokantalari.com/
2024年8月時点の情報です。

Kadı Lokantası

お店の外観。

カドゥキョイにあるロカンタKadı Lokantası

食事時には行列ができる大人気のロカンタです。規模が大きいロカンタなので料理の種類も豊富。他のロカンタは大半が肉料理なのに対して、こちらはヘルシーな野菜料理が多いのも特徴的です。

エゾゲリン・チョルバス&ピラウ&ブロッコリーの炒め物&アイラン。

野菜のシンプルな炒め物は他のロカンタでは見ない料理なので、脂っこいトルコ料理に胃が疲れているときにも良いかもしれません。スープも美味しかったです。

牛肉の炒め物&ピラウ&チキンスープ&アイラン。

打って変わって肉系のおかずを選んでみました。ちょっと醤油っぽい味付けで日本人の口にも合いそう。

チキンスープはちょっとターメリックっぽい味が強くてエスニック風味だと感じました。レモンが添えてあるのは多分そのせい。

エゾゲリン・チョルバス&ピーマンのライス詰め&コーンのピラウ&アイラン。

チキンスープも美味しいですが、こちらでは何となくエゾゲリン・チョルバスが飲みたくなります。スパイスの味が好みでした。

ライスは見た目が炊き込みご飯っぽいので注文してみました。味はオリーブオイルのような地中海的なお味で想像と違いましたがそれはそれで美味しかったです。

ピーマンは肉詰めをイメージしていたのですが詰められていたのはお米でした。これも美味しかったので良いですが、ライスが被ってしまった感じ。ロカンタはこういうことがあるので面白い。

ナスと肉の煮物&ブルグルピラウ&チキンスープ。

他のロカンタでも試しているブルグルピラウとチキンスープに、煮物を合わせてみました。ナスと肉の煮物の脂っこさを軽めのチキンスープが中和してくれて良い塩梅。ブルグルピラウも良いアクセントになっていました。

お店の詳細はこちら。雄牛の像の近くにもあるのですが、そちらはGoogle Mapでは見つかりませんでした。

店舗名Kadı Lokantası
住所Osmanağa, Halitağa Cd. No:44, 34714 Kadıköy/İstanbul, トルコ
営業時間9時~22時
最寄り駅Kadıköy(M4/フェリー)、Altıyol(T3)
公式ウェブサイト
2024年8月時点の情報です。

Tarihi Kadıköy Saray Lokantası

トラム3号線を隔てて北側のエリアにあるロカンタTarihi Kadıköy Saray Lokantası

昼時には近所で働くビジネスマンと思しきスーツ姿の人々で賑わいます。

こちらはロカンタという名称ではありますが、食べたい料理をカウンター越しにオーダーすると席まで持ってきてくれるスタイルで、どちらかと言うとちゃんとしたレストランといった雰囲気。お値段も若干高めです。

炒め物とブルグルピラウの盛り合わせ。アイランも頂きました。

料理は美味しかったですし量も結構ありました。パンはテーブルでサーブされます。

脂っこい系に見えても意外とあっさり食べられる料理が多かったような気がします。

チーズと肉の重ね焼き&ロールキャベツのヨーグルト添え。

ちょっとお高かったですが、試してみたかったチーズ系を試してみました。予想通りの美味しさ。

このロカンタは適度にローカル感もありつつオシャレな感じもあるので、どローカルな感じのロカンタに抵抗がある人に良いかもしれません。

お店の詳細はこちら。

店舗名Tarihi Kadıköy Saray Lokantası
住所Osmanağa, Teyyareci Sami Sk. No:1 D:1, 34714 Kadıköy/İstanbul, トルコ
営業時間7時~22時
最寄り駅Kadıköy(M4/フェリー)
公式ウェブサイト
2024年8月時点の情報です。

Lezizâne Lokantası

観光客で賑わうイスティクラル通りから一本脇に入った場所にあるLezizâne Lokantası

イスティクラル通りでロカンタを探していたときに見つけました。

比較的小規模なロカンタですが、料理のバリエーションは豊富。価格も周囲の観光客向けレストランよりも格段にリーズナブル!

カウンターに並んだ料理の数々!

イスタンブール滞在中このエリアにはあまり行かなかったのでリピートはしませんでしたが、英語が問題なく通じます。そのあたりはさすが観光地といったところ。

マッシュルームと野菜の煮物&ピラウ&チキンスープ。

こちらのピラウは松の実が割と入っているのが好みでした(他のロカンタはほぼ米といった感じだったので)。煮物はあっさり系でした。チキンスープはそこまで感動しなかったかな。

すごく印象に残った!というわけではありませんが、観光地でリーズナブルに食事するなら及第点でしょう。

お店の詳細はこちら。

店舗名Lezizâne Lokantası
住所Kuloğlu, İstiklal Caddesi, Turnacıbaşı Cd. No:3/B, 34440 Beyoğlu/İstanbul, トルコ
営業時間7時~0時
最寄り駅Galatasaray Lisesi(T2)
公式ウェブサイト
2024年8月時点の情報です。

まとめ

本記事では、筆者が実際に利用したロカンタを5カ所ご紹介しました。

どこも通常のレストランで食事するよりもお得に好きな物が食べられるお店なので、イスタンブールに旅行された際には、是非試してみてください!

筆者としても、他にもロカンタの名称を冠していないけれどロカンタ形式の美味しいお店がまだまだあると思うので、またイスタンブールに行ったら今度は別のお店を試したいと思っています!

以上です。

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